ヤマト音楽団大式典2012・その2
さて、続き。(いっぱいご訪問、ありがとうございました(_ _)。いいのかなぁ? こんな独断と好みで書いた音楽レポートなんて紹介しまくって>77さん・笑)
ここらへんでプログラムを見てみます。
うかつにも、忙しいとチェックしそびれるの典型で、「2199のサントラ」が発売されることを数日前まで知りませんでした。狂喜乱舞したのは言うまでもありません。それで、「会場ゲット!」に燃えたワタシ。
▼No.7コスモタイガー(Wan・Dah・Bah)
ヤマトの音楽の特徴のひとつに、「音楽を聴くと場面、、、だけでなくその時の心情シーンまでよみがえる」というのがあります。
これはまぁ当たり前のことで、たいていの映画やその他でもそうだし、ハリウッドなんかは明らかに「そう作る」のが作曲技術なのだそうですが(<ちゃんと作曲の授業でそう習ったのよ・笑)、アニメは、そうでもないなーというのが後付の想い。これは後述しますけど、ヤマトは音楽にこだわったプロデューサーで、天才アレンジャーが関わっていたからできたことなんだろうと思います。それと優れた選曲担当・音響担当がいらした。そのコラボレーションなんだと思いますね。
話がズレましたが、話のネタになり続けている「ワンダバ」。このトークも何度も聴きましたが
それでも、可笑しい! 毎回少しずつ違うし。「ツブラヤですね」でわからない人もいらっしゃると思ったのか、きちんと『帰ってきたウルトラマン』と解説しておられました。
私は『セブン』だったように記憶していたのですが、前にもコメントいただいたんですよね確か。
この“ワンダバ隊”ですが、生のワンダバには実はマジで感動しました。東京混声合唱団の男声メンバー5人、このひとたち、「ほんとーに凄いプロ」でございます。日本は土気のような吹奏楽団もですが、合唱もアマチュアのレベルは高くて、ほとんどプロとアマの違いはありません。それも道理、演奏活動でご飯が食べられないからで、しかし中でもいくつかの(ジャンルの異なる)プロの合唱団があり、中でも、オペラや宗教曲、オーケストラ方面ではなく、「心底合唱」のプロフェッショナルなのが、ここの楽団です。(実は綾乃は、ここの就職試験を受けて、落ちたんだー・笑)
この曲、ともかく鳴りはじめた途端に、ヤマトの射出口から飛び出すスピード感あふれるコスモファルコンのシーンが思い出されて、演奏どころぢゃなくなってしまうんですが(爆)。ともあれ、全ヤマト通して、私は本当に艦載機隊の発進シーンが好きでありまして、それは、どれもこれも音楽が素晴らしいからでもあります。
特にこの生演奏に関しては、声もすごかったですが、舞台最奥にいた、【コンガ】が超絶かっこよかったんですね。コンガは私も少し叩いたことがあるのですが、ともかくリズムを作っていく、それと音色。原始的な楽器ですが、本当にノリノリで、終わったあと、両手を上げてガッツポーズしてたけど、皆さんきちんと拍手しましたか?(^_^) すごい良かった~~。オーケストラの人と違って、リズムパートの立った曲の多い吹奏楽団では、パーカッションの活躍機会もまた違うのだろうなぁと思います。
その東混(とうこん、と読みます。東京混声合唱団の略)の男子諸君、このあと続けて歌入りの曲。
▼No.8 ガミラス国歌「永遠に讃えよ我が光」
監督作詞のこの曲。私は発進式の時から、サントラになって歌詞が書かれて楽譜が出るのをいまかいまかと待っておりました。サントラは出ましたので、楽譜は…自分で作るからいいや。簡単だし。
何故か。
【良い】のですよ。ガミラス帝国というものの性質と、デスラーへの崇敬。それは、ここまでの第二章まででシュルツやその周辺のひとびとが見せた“ガミラス”という政治的つながり、その国民たちのある種の賛歌ですよね。地球とは別の文化圏にある、ある国家の。
私は民族主義的なことは好みませんが、自国に誇りを持ち、互いの星や自然を愛し、それをたたえ合う気持ちは素晴らしいと思います。歌詞もいいですし、曲も自然に高揚する、、、それとこれ、旋律の作り方に、彬良さんの「やさしさ」のようなものを感じるんです。これは感じ過ぎでしょうか、とも思いますが。
「2199」の新曲の一つとして、そして三重唱くらいになっていたんでしょうか、オクターヴの響きで鳴る男声合唱に、マジで心が震えました。素晴らしい。あとで聴いたCDより良かったです(同じメンバーでしたでしょうけどね)。
▼No.9 銀河航路
そうしてこれが続きます。「2199」の冒頭がこれだったせいか、パブロフの犬のように、条件反射で切なくなってきますよね。曲調が明るいだけに、よけいに。希望、宇宙、船出。。。私の好きなもの全部詰まっていて。なんというのかなぁ、、、
それで実は、No.8あたりから、涙腺ぶっこわれてまして。泣いてました、やはり人間の言葉、歌というのは心に響くのでしょうね。私自身は、(おそらく皆さんと違って)第三部の歌手の方による歌よりも、こういった歌に弱いのです。
余談ですが、この曲が第一章で流れて、またBGMに何とも効果的に使われた時に。一番、胸に去来した想いというのは、「あぁよかった…」だったのです。これはとても個人的な意見になりますが、あれほど大好きな宮川さん-ヤマトの音楽の中で、1,000曲近い曲の中で、1曲だけ、「大嫌い」な曲があります。できれば作曲してほしくなかった。……それが、名曲の一つに数えられている「英雄の丘」なんですよ。
皮肉で付けたタイトルでしょうかね? プロデューサーも、作曲家も、そうではないようなコメントを残しておられます。あの曲を最初に聴いた時に、頭を殴られたような気がしました。あれは、まさに【軍歌】の音律であり、作り方です。軍歌そのものは名曲も多いですが、私はけっしてそれを肯定できません。あの時代の作曲家たちが、どういう歴史を持っているか、そう考えればたまらないからです。
生み出されたそれらの曲が果たした役割の大きさは認めますし価値もあると思いますが、あの中で、それを再現することに、怒りすら覚えたことは今でも自分の中に根深くあります。
彬良さんがどのような想いであぁいう2曲を作られたかは推し測ることしかできませんが、彼ならけっして軍歌調のものは作らないだろうし、監督も求めないでしょうね。
その中で、戦争ものであり、より軍隊に近い性格を帯びた「2199」で、それを表現した。それも感じたといったら感じすぎでしょうか。だから素直に感動できることが、とても嬉しかった。
・・・
さて、歌隊が引っ込み、彬良さんと太田さんのトーク。
どうでもいいのですが、この太田さん、苗字の所為と、体型の所為で、あの太田くんに見えて仕方ない(笑)。でもとてもクレバーな方という印象でした。
ヤマトが何故、あんなに人々の心の中に残る作品であり得たか、という話を彬良さんなりの解釈で仰っていました。この話は初めて聞くのですが、熱く、熱く語っておられた。
彼は音楽面からそれを語る。
プロデューサーが、まず主題歌を2曲作った。阿久悠の扉を叩く。そこがまずふつうではない。
そうして宮川泰とともに、あの主題歌を作った。
現在は、オープニングとエンディングを別の作曲家に作って貰い、本編のBGMは関係なく作られる。ところが、ヤマトでは、あの主題=テーマがあらゆる場面で展開され、アレンジされて使われる。73曲ある旧曲の半分近くが変奏曲である、そう言われる。
おっしゃる通りで、観ている方は、それで熱くなる、というのはありますよね。
しかも、宮川泰というのは、作曲家としてもすごかったが、アレンジャーとしては最高の天才だった。これは、宮川さんのお葬式の時に(私は参列しましたので)、弔文を寄まれた、やはり作曲家のどなたかが仰っていたように、かの前田憲男さんの言葉として引用していた。それだけでなく、すでに定説になっています。
あるモティーフを元に、様々な変奏などで展開していく。
これは作曲家が交響曲を書く時の方法でもある、、、と彬良さんは仰る。
そうなんです。メロディーのテンポを替えたり、変奏したり、あるいは逆に置いてみる(対旋律)。どんどん上げる、どんどん下げる。リズムパターンを変える、ポップスアレンジしてみる。
ともかく、あらゆる手法を使って、そのシーンにふさわしい“ヤマト感”を出していますよね。
これも、譜面を書き起こしてみればよくわかります(<と彬良さんも言ってましたが、私も高校生~大学生にかけて7~8曲くらい、それをやってみて、実感しています)。
それはどういうことになるか。
全体の統一感が出来、一つの音楽作品として残ることができたのはそのためだと彼は言った。
そういうことなんですよ、皆さん。
ということで、それの代表のような2曲で締め、です。
▼No.10 ヤマト渦中へ
「ぶんちゃかヤマト」とよばれている曲。
大好き! です。
で、これはクラシックの手法では書き取れないし演奏できないので、悔しかったたぐいの曲になりますね、彬良さんの新曲の一つ。
もう1曲、少し似ている編曲がされた「宇宙の、、、を行くヤマト」という(泰さんの)のがあって、これはピアノで起こしてみましたけれども、強弱の激しい、速い2拍子の上に切迫感のあるヤマトのテーマがかぶって、トリルだのなんだのが派手に鳴り、金管がかぶさるように降ってくる。
弾いてると楽しいだろうなぁ、いいなぁ。
第二章の木星のシーンで使われましたよね。
そうして。
この曲を聴くと、旧作・島大介と艦首から切り込んでくるヤマトの雄姿が目の前に浮かぶんですよ。く~~~!島くんかっこいい!! です。ヤマトそのものが戦いに行く、そういう感じなんですよねぇ。いいなーーー、くくく。
(落ち着け>私)
はぁ。
…これは明らかに彬良さんのオリジナルの1本です。旧作のエッセンスと「2199」の場面を合成した、見事な曲だなと思います。
そして最後は。
▼No.11 大河ヤマトのテーマ
これを生で聴く興奮、というのはある。
ヤマトが新しく旅立っていく時に、使われる曲だけど。編曲はこの大楽団で演奏するにふさわしい。
ということで、第1部、終わり。
私的には、ここまでで終わってもいいんだけど、第四章は見たいです(笑)。
・・・
ちなみに、歌入りの2曲は、本当に素晴らしく私好みだったりするので、サントラを入手して歌詞をゲットしたので、さっそく、合間を見て(本当に“合間を見て”。電車での移動とか、打合せの待ち時間に喫茶店で、とか)、楽譜を作りました。「銀河航路」は済。「永遠に讃えよ我が光」は、やってる最終。これから編曲して演奏できるようにするんだもん。欲しい方は、お問い合わせください(冗談)。
・・・
そうして。
興奮の第四章“銀河辺境の攻防”より、第11話「いつか見た世界」。
大満足。
ガミラスの組織や人間模様が垣間見え、デスラーやドメルの関係性(これまで出てきた部分とつなぎ合わせると)、メルダ・ディッツと山本玲、島親子のこと、地球やヤマトのヒミツもちょっぴり。
この話は物凄い密度でしたね(戦闘はないんだけどなー)。
で、古代進は、ようやく少し主人公らしくなった、、、と私は思うんだけど、根っからの古代ファンには、まったく物足りないらしい。。。そっかなぁ??? 私、この古代は好きだけどなぁ。
ということで。
(3・に続く…)
ここらへんでプログラムを見てみます。
うかつにも、忙しいとチェックしそびれるの典型で、「2199のサントラ」が発売されることを数日前まで知りませんでした。狂喜乱舞したのは言うまでもありません。それで、「会場ゲット!」に燃えたワタシ。
▼No.7コスモタイガー(Wan・Dah・Bah)
ヤマトの音楽の特徴のひとつに、「音楽を聴くと場面、、、だけでなくその時の心情シーンまでよみがえる」というのがあります。
これはまぁ当たり前のことで、たいていの映画やその他でもそうだし、ハリウッドなんかは明らかに「そう作る」のが作曲技術なのだそうですが(<ちゃんと作曲の授業でそう習ったのよ・笑)、アニメは、そうでもないなーというのが後付の想い。これは後述しますけど、ヤマトは音楽にこだわったプロデューサーで、天才アレンジャーが関わっていたからできたことなんだろうと思います。それと優れた選曲担当・音響担当がいらした。そのコラボレーションなんだと思いますね。
話がズレましたが、話のネタになり続けている「ワンダバ」。このトークも何度も聴きましたが
それでも、可笑しい! 毎回少しずつ違うし。「ツブラヤですね」でわからない人もいらっしゃると思ったのか、きちんと『帰ってきたウルトラマン』と解説しておられました。
私は『セブン』だったように記憶していたのですが、前にもコメントいただいたんですよね確か。
この“ワンダバ隊”ですが、生のワンダバには実はマジで感動しました。東京混声合唱団の男声メンバー5人、このひとたち、「ほんとーに凄いプロ」でございます。日本は土気のような吹奏楽団もですが、合唱もアマチュアのレベルは高くて、ほとんどプロとアマの違いはありません。それも道理、演奏活動でご飯が食べられないからで、しかし中でもいくつかの(ジャンルの異なる)プロの合唱団があり、中でも、オペラや宗教曲、オーケストラ方面ではなく、「心底合唱」のプロフェッショナルなのが、ここの楽団です。(実は綾乃は、ここの就職試験を受けて、落ちたんだー・笑)
この曲、ともかく鳴りはじめた途端に、ヤマトの射出口から飛び出すスピード感あふれるコスモファルコンのシーンが思い出されて、演奏どころぢゃなくなってしまうんですが(爆)。ともあれ、全ヤマト通して、私は本当に艦載機隊の発進シーンが好きでありまして、それは、どれもこれも音楽が素晴らしいからでもあります。
特にこの生演奏に関しては、声もすごかったですが、舞台最奥にいた、【コンガ】が超絶かっこよかったんですね。コンガは私も少し叩いたことがあるのですが、ともかくリズムを作っていく、それと音色。原始的な楽器ですが、本当にノリノリで、終わったあと、両手を上げてガッツポーズしてたけど、皆さんきちんと拍手しましたか?(^_^) すごい良かった~~。オーケストラの人と違って、リズムパートの立った曲の多い吹奏楽団では、パーカッションの活躍機会もまた違うのだろうなぁと思います。
その東混(とうこん、と読みます。東京混声合唱団の略)の男子諸君、このあと続けて歌入りの曲。
▼No.8 ガミラス国歌「永遠に讃えよ我が光」
監督作詞のこの曲。私は発進式の時から、サントラになって歌詞が書かれて楽譜が出るのをいまかいまかと待っておりました。サントラは出ましたので、楽譜は…自分で作るからいいや。簡単だし。
何故か。
【良い】のですよ。ガミラス帝国というものの性質と、デスラーへの崇敬。それは、ここまでの第二章まででシュルツやその周辺のひとびとが見せた“ガミラス”という政治的つながり、その国民たちのある種の賛歌ですよね。地球とは別の文化圏にある、ある国家の。
私は民族主義的なことは好みませんが、自国に誇りを持ち、互いの星や自然を愛し、それをたたえ合う気持ちは素晴らしいと思います。歌詞もいいですし、曲も自然に高揚する、、、それとこれ、旋律の作り方に、彬良さんの「やさしさ」のようなものを感じるんです。これは感じ過ぎでしょうか、とも思いますが。
「2199」の新曲の一つとして、そして三重唱くらいになっていたんでしょうか、オクターヴの響きで鳴る男声合唱に、マジで心が震えました。素晴らしい。あとで聴いたCDより良かったです(同じメンバーでしたでしょうけどね)。
▼No.9 銀河航路
そうしてこれが続きます。「2199」の冒頭がこれだったせいか、パブロフの犬のように、条件反射で切なくなってきますよね。曲調が明るいだけに、よけいに。希望、宇宙、船出。。。私の好きなもの全部詰まっていて。なんというのかなぁ、、、
それで実は、No.8あたりから、涙腺ぶっこわれてまして。泣いてました、やはり人間の言葉、歌というのは心に響くのでしょうね。私自身は、(おそらく皆さんと違って)第三部の歌手の方による歌よりも、こういった歌に弱いのです。
余談ですが、この曲が第一章で流れて、またBGMに何とも効果的に使われた時に。一番、胸に去来した想いというのは、「あぁよかった…」だったのです。これはとても個人的な意見になりますが、あれほど大好きな宮川さん-ヤマトの音楽の中で、1,000曲近い曲の中で、1曲だけ、「大嫌い」な曲があります。できれば作曲してほしくなかった。……それが、名曲の一つに数えられている「英雄の丘」なんですよ。
皮肉で付けたタイトルでしょうかね? プロデューサーも、作曲家も、そうではないようなコメントを残しておられます。あの曲を最初に聴いた時に、頭を殴られたような気がしました。あれは、まさに【軍歌】の音律であり、作り方です。軍歌そのものは名曲も多いですが、私はけっしてそれを肯定できません。あの時代の作曲家たちが、どういう歴史を持っているか、そう考えればたまらないからです。
生み出されたそれらの曲が果たした役割の大きさは認めますし価値もあると思いますが、あの中で、それを再現することに、怒りすら覚えたことは今でも自分の中に根深くあります。
彬良さんがどのような想いであぁいう2曲を作られたかは推し測ることしかできませんが、彼ならけっして軍歌調のものは作らないだろうし、監督も求めないでしょうね。
その中で、戦争ものであり、より軍隊に近い性格を帯びた「2199」で、それを表現した。それも感じたといったら感じすぎでしょうか。だから素直に感動できることが、とても嬉しかった。
・・・
さて、歌隊が引っ込み、彬良さんと太田さんのトーク。
どうでもいいのですが、この太田さん、苗字の所為と、体型の所為で、あの太田くんに見えて仕方ない(笑)。でもとてもクレバーな方という印象でした。
ヤマトが何故、あんなに人々の心の中に残る作品であり得たか、という話を彬良さんなりの解釈で仰っていました。この話は初めて聞くのですが、熱く、熱く語っておられた。
彼は音楽面からそれを語る。
プロデューサーが、まず主題歌を2曲作った。阿久悠の扉を叩く。そこがまずふつうではない。
そうして宮川泰とともに、あの主題歌を作った。
現在は、オープニングとエンディングを別の作曲家に作って貰い、本編のBGMは関係なく作られる。ところが、ヤマトでは、あの主題=テーマがあらゆる場面で展開され、アレンジされて使われる。73曲ある旧曲の半分近くが変奏曲である、そう言われる。
おっしゃる通りで、観ている方は、それで熱くなる、というのはありますよね。
しかも、宮川泰というのは、作曲家としてもすごかったが、アレンジャーとしては最高の天才だった。これは、宮川さんのお葬式の時に(私は参列しましたので)、弔文を寄まれた、やはり作曲家のどなたかが仰っていたように、かの前田憲男さんの言葉として引用していた。それだけでなく、すでに定説になっています。
あるモティーフを元に、様々な変奏などで展開していく。
これは作曲家が交響曲を書く時の方法でもある、、、と彬良さんは仰る。
そうなんです。メロディーのテンポを替えたり、変奏したり、あるいは逆に置いてみる(対旋律)。どんどん上げる、どんどん下げる。リズムパターンを変える、ポップスアレンジしてみる。
ともかく、あらゆる手法を使って、そのシーンにふさわしい“ヤマト感”を出していますよね。
これも、譜面を書き起こしてみればよくわかります(<と彬良さんも言ってましたが、私も高校生~大学生にかけて7~8曲くらい、それをやってみて、実感しています)。
それはどういうことになるか。
全体の統一感が出来、一つの音楽作品として残ることができたのはそのためだと彼は言った。
そういうことなんですよ、皆さん。
ということで、それの代表のような2曲で締め、です。
▼No.10 ヤマト渦中へ
「ぶんちゃかヤマト」とよばれている曲。
大好き! です。
で、これはクラシックの手法では書き取れないし演奏できないので、悔しかったたぐいの曲になりますね、彬良さんの新曲の一つ。
もう1曲、少し似ている編曲がされた「宇宙の、、、を行くヤマト」という(泰さんの)のがあって、これはピアノで起こしてみましたけれども、強弱の激しい、速い2拍子の上に切迫感のあるヤマトのテーマがかぶって、トリルだのなんだのが派手に鳴り、金管がかぶさるように降ってくる。
弾いてると楽しいだろうなぁ、いいなぁ。
第二章の木星のシーンで使われましたよね。
そうして。
この曲を聴くと、旧作・島大介と艦首から切り込んでくるヤマトの雄姿が目の前に浮かぶんですよ。く~~~!島くんかっこいい!! です。ヤマトそのものが戦いに行く、そういう感じなんですよねぇ。いいなーーー、くくく。
(落ち着け>私)
はぁ。
…これは明らかに彬良さんのオリジナルの1本です。旧作のエッセンスと「2199」の場面を合成した、見事な曲だなと思います。
そして最後は。
▼No.11 大河ヤマトのテーマ
これを生で聴く興奮、というのはある。
ヤマトが新しく旅立っていく時に、使われる曲だけど。編曲はこの大楽団で演奏するにふさわしい。
ということで、第1部、終わり。
私的には、ここまでで終わってもいいんだけど、第四章は見たいです(笑)。
・・・
ちなみに、歌入りの2曲は、本当に素晴らしく私好みだったりするので、サントラを入手して歌詞をゲットしたので、さっそく、合間を見て(本当に“合間を見て”。電車での移動とか、打合せの待ち時間に喫茶店で、とか)、楽譜を作りました。「銀河航路」は済。「永遠に讃えよ我が光」は、やってる最終。これから編曲して演奏できるようにするんだもん。欲しい方は、お問い合わせください(冗談)。
・・・
そうして。
興奮の第四章“銀河辺境の攻防”より、第11話「いつか見た世界」。
大満足。
ガミラスの組織や人間模様が垣間見え、デスラーやドメルの関係性(これまで出てきた部分とつなぎ合わせると)、メルダ・ディッツと山本玲、島親子のこと、地球やヤマトのヒミツもちょっぴり。
この話は物凄い密度でしたね(戦闘はないんだけどなー)。
で、古代進は、ようやく少し主人公らしくなった、、、と私は思うんだけど、根っからの古代ファンには、まったく物足りないらしい。。。そっかなぁ??? 私、この古代は好きだけどなぁ。
ということで。
(3・に続く…)