もう一度、どうしても観たい! と思って、今夜、行こうと思っていたら、もう1回しか回さないんですね。
忙しくてまったく行けず、前売り券がまだ残っているので、新宿ピカデリーを見たら満席でした(;_;)。観たい観たい(泣)。……というのも贅沢なのかなぁ。
私の周りの人々は、少ない人で3回、多い人だと6回とか8回とか居る。「見るほど味が出るよ」とも言われたけど、その通りなのかもしれない。実は、大阪でインテの後に大阪ステーションシティに行って、見ました。いい感じの映画館で、こんな場所にあったら「旅先で、ちょっと映画」とか「仕事帰りにちょっと映画」とかできて素敵。これから愛用しちゃおう、、、とか思ったけど。こちらで見る時間はとてもなかったから。
そして、余計に観たくなるわけですよ。
もう一度、しみじみ味わいたいのですな。
何が良かったとか、どこだどうだった、という細かい感想は「そうそう、それそれ」というものもたくさんあるけれど、読後感というか観終わった感じが、「ヤマトそのものだった」というのが一番大きい。内容がどうあれ、スピンアウトだろうと、サブキャラ大活躍だろうと、森雪や島くんがほとんどメインストーリーに絡まなかったり、加藤が出てきたのが一瞬だろうが、「ヤマトらし」かったんですね。・・・これは、あくまで“自分にとって”です。
何故だろうなぁ。全体のリズムの作り方、なんだろうかと思う。脚本や演出のね。。。というとイヤらしいのでやめとこ。
大きいのは、「古代進がカッコ良かった」に尽きるかなぁ。話し方。2199の彼“らしい”口調、行動、細かい所作に出る、彼の性質。
私は古代ファンというわけではないのだけれども、2199が最初に誕生した時から、彼を「私の感じていた古代に近く」て(とっても新月の古代っぽいんです・笑、、いやおこがましいな。“新月の古代”が、“2199の彼っぽい”わけね)、とても好きだったりしました。前半はね。24話・25話あたりは、かなり違和感があったのですが、この「方舟」は、やっぱりかなりキました。
まず、かっこいいじゃん? 主人公ってこうあるべきじゃん!? それに、島くんも出番少なくても、存在感ある。ちゃんと航海長だし、最初の「チャラ男設定」も生きてて、で、何故そう動くかって彼の思いやりつか優しさみたいのも、見えるじゃない? 沢村や桐生は、もともと好きなキャラなので、若者を動かすのは嬉しいし、ちょっとした古代と沢村のやり取りに、古代くんの「戦術長」の貫録とか位置づけを感じて、いちいち“萌え”ません?
個人的萌えポイントは、やっぱり島くんだったり、真田さんの、行動やセリフだったりはするのですが(今回、一番カッコよかったのは真田さんだったと、強く思うんだけどね)。
それでも、コダイススムという人が、相手がデスラーでなくバーガーなのが2199だけど、やっていくこと、というのは、ヤマトの原点に近くね? と思うわけ。
私が一番好きなシーンは、戦艦大和の艦橋の外のシーンで、2人が抜き身の銃身を向け合うシーン、その会話。そして艦橋に帰ってきてからの彼達の行動。アナライザーの「お迎えに来ました~!」も、素敵だったよね。
何よりも、何だろう? あちらこちらにヤマトらしさ、が私には感じられて、終わったあと、皆が静かに、自分が受け取って席を立って行く、というのは、3回観たどの回もそうだった。だから静かな共感、外に向けてではなくて内側に受け取っていくものなのじゃないかと感じたわけです。
だからといって、前に書いた“問題”を上書きする気も否定するつもりもないし。
けれど、一つのヤマトの形。……新しいものが作られるということは、面白いことなのだと思います。ただ、心がザワつきますな。。。いつまでも。いてもたってもいられなくなる。だから話そうと思うのかな?
音楽的には、2か所。
最初のガトランティス軍とヤマトの激突、あそこで使われたまったくオリジナルの戦闘シーンの音楽(リズムセクションが思いっきりカッコいいやつ)は、今回最高に好きでした。新曲ですね。
ほかにはだいたい戦闘シーンの音楽ってカッコいいんだけど、ファルコンの音楽が、2199は、オリジナルが出来ないのがさびしいね。前のシリーズだと、毎回、新曲があった(コスモタイガーだったりゼロだったりはしたけど)。
艦隊戦の音楽も好きです・・・といっても、これはテーマのアレンジと展開だけど、やっぱアレンジは素晴らしいしね。
また、これもヤマトっぽいし、以前の焼き直しではあるんですが、アケーリアスの合唱入りの音楽は、あそこで「こう来たか!?」となるのは良いんですよね~~。偉大な感じ、壮大で、物悲しい感じは、まさにヤマトっぽい。
そして、賛否両論がある映画テロップ最終の音楽の終わり方ですが。・・・私は「上手いなぁ」と思います。ヤマト色がひと筆、刷毛で書かれた感じがして。また、音形のフレーズがそういうフレーズだから、ふわりと、残像のように心に残る。映画の思い出と共に。
それは明日へと続く、ヤマトという艦と乗組員たちの未来なのでしょう。私たちも含めて、です。
だから何にも考えなかったな、「永遠に…」だとか、この続きがどうだとか、サーシャだとかは。「ヤマト色の音のカタチ」、それがふっと心に降りてきて留まった。それが、「2199・・・方舟」の終わりでした。
……くすん。満席だそうな。今日は行こうと思っていたのに(;_;)。DVDの出るのを待ちます。。。でも映画とは違いますよね。
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