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2010_12
31
(Fri)23:19

慶賀新年>>>まであともう少し。

 なんか怒涛の1週間だったもので。
 なぁんか「もうちょっとなのに(;_;)」というのがいっぱいあります。
 ただ、なんとなぁく夕方からは「年末」して、駆け込みで御節っぽいものを買いに行き(2人だと作るより安いし手間かかんないし)、のぉんびりしていたりする。
 悔しいのは、せっかく買ってきたケーブルがつながらなくて(物理的につながったのだが、何故か映らねー)、『紅白歌合戦』が観られないことくらいでしょうか(泣)。今年こそ、「正しい日本のお正月」しようと思って、蜜柑も買ってきたのになぁ。ただしうちはコタツは二十数年前に退却(学生時代に、これは人間がダメになる、と思って粗大ゴミに捨てて以来、使ってない、、、もともと洋風の家=畳が無い には合わないんで)してから存在しないけどなぁ。日本の冬にはコタツはたいへん良い文化だと思うけど、私のようなズボラで怠慢な人間には、向かない器具である(絶対、そこから手の届く範囲しか動かなくなるしな・笑)。

 ここ静岡県近くの山間では、本日12月31日は、「イヤっていうほどの快晴」だした。雲ひとつない、ってのはこういう青空を言うのねぇ。
 もう、寒いって寒くないっていやぁ冬でございます。雪は無い、空は晴れ上がってる。放射冷却で外にいると痛いくらいです……なんちてね。別に普通に服着てれば寒くないですけど(笑)。あんまり天気が良い&空気が良いので、夕飯を食べに山を降りた時に、「ちっと歩きたいから」と相方に言って、途中まで車降りて山くだりしましたです。ススキがキレイで、山も光もキレイで、生き返りました。まぁたった15分くらいですけどね。

 もうじきお蕎麦食べて正しい年越しでございます。
 今年は大掃除もしたかったのですが(来年から、ちぃと身辺に変化がありそうなので、いまのうちに準備もしておきたい&何故か年末になって仕事が立て込んで)、アレルギーが酷すぎて、掃除の所為で咳→救急車か? な状態になってしまい、ほとほと困った。あんまり発作がひどくて激痛なっちゃうんですねぇ。埃の浮いたものやなんか触れないですし。いやまぁ触って整理したんですが、その結果、夜になって動けなくなったりして、、、薬飲んで寝ましたけどね。
 私は実は、無精者ですが本当は掃除や整理整頓は大好きなんですよー。汚いとか機能的でないのが嫌いなんで、見たくない=さらに触らない=それをよけて生活する、、、ということになるだけでねぇ。
 それと、キレイ好きな方は、「物を溜めない」で生活されますし、物欲があまりないですが、私はダメですね。頭の中に入らないので、ともかく資料やら本やらモノは(特に紙類は)集めまくり&死ぬほどDMが来るので、それの整理だけでもできるとだいぶん違うんでしょうけどね。

 ともかくなんとか命がけで(<まじ)ある場所はきれいになったので、なんとなく嬉しい。達成度は60%ってとこですが、まぁこれで善しとするしかありますまい。まだ新年も少し時間はありますからなんとかなるでしょう。

                   ・・・
 今年、出合った方々。いろいろとありがとうございました。なんか私(やサイトや作品やらに)に逢っちゃったのが運のツキとか思って、来年もまたどうぞよろしくお願いしますよ♪うふふ(<悪魔の笑い)
 もう長いお付き合いになっちゃった、なんて方は、もう諦めて来年もよろしくお願いします(笑)。
 表に出るのは(演奏活動以外はね)そろそろやめておこうと思いますが、まぁこうやって書いてる分には、どなたの邪魔にもならないでしょうしね(^.^)。

 来年はちっと動き出したいですねぃ。
 そうしないと、そろそろ大台も迫ってきていますからね、身体が動かなくなるが先か、精神が老いるのが先か(って後者はいっそ、絶対なさそうですけど、自分。なんたって精神年齢、いっこうに大人にならん)。攻めが護りにならないようにしないとなぁ、まだなぁんにも終わってないですからねぇ。
 こちらの方は、なんだかいろいろ完成品にできそうで、それでもなかなか嬉しい限りです。
 捨てちまおうと思ったこともなんどもあるんですが、まぁそれなりに残しておいて、欠けているところを埋めたりなんかして遊んでいると、また新しく見えてくることもあるのでしょうね。

 ともあれ。
 また来年もよろしくお願いいたします。
 今年1年、いろいろとありがとうございました。

・・・これから蕎麦を食って、まだ時間があったら、五大ニュースとかやってみようかな・・・
2010_12
29
(Wed)10:10

novel:宙虎1・2・番外、リフォーム出来。

 おはようございます。
 多くの方々は、昨日が「仕事納め」。昨日も某オーケストラに夜、行きまして。運営委員が連絡件挨拶に曰く、「さすがにうちの楽団も、ここまで年末に押し迫った日まで練習したのは初めてです…」という科白に全員、オオウケ。シゴト収めの日に練習に来て、その足で忘年会(私は仕事で出られなかったけど・泣)、あぁぁ皆さん、人生オケに賭けてますねぇ。
 それでもベートーヴェンの「英雄」とかワーグナー弾いて感涙にむせび(?)、そのまま「2010年、お疲れ様でした。乾杯っ」ってやる気分はとても素晴らしい(と思います。しつこく…私は出られなかったんで・怒)。
 仲間って、本当に良いものですね(^.^)。

 体調不良やシゴトの関係その他で、本拠地の楽団にはほとんど出席できていません。でもこうやってたまに行き、「あとは本番までがんばるぞー、えいえいおーっ」ってやっていると、ホッとする。特に上手くもないし、格別特徴があるわけでもない市民楽団ですが、年齢の幅も広くて包容力があり、他で合わなくてはじき出されてきた人も、上手い人もヘタっぴな人も受け容れてもう何十年も存続してきました。
 私自身も、けっこう難しい(音楽やってる時はそのようです)人間なので、あちこち喧嘩したり合わなくて飛び出したり、練習に行けないのが続いて通えなくなったり…といくつか移って来た人間ですが、此処はなんとなく落ち着いて居ることができる。不思議な場所…ですから、此処を本拠地と言っています。

 来年の秋。客演してくれている指揮者が同じ、という合唱団と合同演奏で、ブラームスの「ドイツレクイエム」を演奏します。地味にやってきたオーケストラの歴史の中でも画期的な企画です。ご興味のある方は是非に(^.^)とまたお誘いさせていただこうと思っていますですよ、はい。

                 ・・・
 前振りが長くなってしまいました。

 前の2アーティクルをまとめる格好になりますが、↓下記の3本がリフォーム終わりましたので、お知らせ。
 「あとがき」の【2010年版】まで、全部入れました。よろしければ年末年始のお時間のおありの時にでも、是非、お読みいただければ嬉しいです。【新月worldの発祥になったお話】です。

 『宙駆ける魚』(2005版)
 ・・・ブラックタイガー隊・佐々葉子登場! というような話です。古代進に片思い!? こんな時代もありました(笑)・・・

 『宙駆ける魚・2』(2005版)
 ・・・新月の柱になった話。佐々と加藤三郎の話、、、というには斉藤始が何故か大活躍。古河も登場してます・・・

 宙駆ける魚、番外編。『After The Seconds'-War:佐知香』
 ・・・白色彗星戦後。加藤三郎の幼馴染(で、フィアンセか!?)の佐知香を訪ねる葉子。佐知香の視点で描きます・・・

▼ということで、また修正してますので。ご利用いただき、ありがとうございます(_ _)
 新月の館 時系列index

・・・さて、BBSへ行こうっと。
2010_12
27
(Mon)19:30

novel:年末突入(-_-)

 三日ほど、音沙汰なしだったのは、「年末やろ? 仕事終わりやろ? ヘタすりゃ連休やろ? 休日になったら楽器弾かんかい!!」という、アマチュアの特攻精神(<違っ)に翻弄されて、PCの前どころか、気力体力、仕事の仕上げも往復の電車の中で携帯PCで行なう、という週末だったためです。
 二日で11時間!! よう弾いた、、、われながら。

 いや、普通の、アクティヴなアマチュアの人たちは、三つとか楽団掛け持ちして、さらにはエキストラ頼まれて(楽器のアンバランスとか、特殊楽器とか、腕前の補充とかいろいろあって、アマチュアはお互いにけっこうエキストラに行ったり来たりします。弦楽器の特定パートが足らないこともよくあるし)ってやっているのが普通みたいですが、私はとてもそんな体力は無い。仲間たちを横目で見ながら、「い~なぁ、ブラームス」とか、「いーな、マーラー」とかやっていたのですが。
 さすがに1月2月と三つの楽団のコンサートが立て続くので、昼間/某Dの弦分奏、夜/某Dの合奏、翌日朝/某Qの合奏~夕方まで。。。なんていう。さらにそのうえ、祝日の夜間も、およばれした某楽団に、ブラームス弾きに行ってりゃ世話ないわい。。。(泣)

 朝9時入りだと、遠いときなんかは朝6時半に起きて、ひととおりいろいろすませてから出掛ける。ふだん26時か27時就寝の私だと、この前夜から、なんにも仕事ができないんですね、寝坊してもいけないし、睡眠不足だと完璧に集中力が落ちて、音符も落とすはアンサンブルは乱れるは…この時期、そんなのは許されないっす。

 二日で11時間、というのは正味、なので。移動とかランチ休憩を入れると、15時間くらいスタジオに篭っていることになります。耳の負担も相当なものなんですよな、じつは(<商売道具だし)。
 で、かなりヘロヘロ。。。

                     ・・・
 もちろん、その価値はある! という瞬間もありますよ。だからやってんですけどねー。
 日曜日は練習が終わったあと、某池袋の劇場に楽器と荷物抱えたまま、合流しました。こっちは某プロ楽団と合唱団が「第九」やっています。裏口の待合いで、仕事先の担当者待っていましたら、終演後、どんどんエレベータから人が降りてくる。この日は最終第九とあって、「お疲れ様」「来年もよろしく」なんて挨拶して、去っていく。この日は皆さん、気合入った演奏だったらしくて、その充実ぶりも伺われました。
 (いくらアマチュアの根性が入ってて、愛情があり、魅力的だといっても、プロの渾身の演奏のオーラには絶対に叶いません。もちろん、常に常にそう、というわけではないのが音楽の面白さなんですけどね(^.^))。

 ベンチでへばってたら、昨日の夜もあんまりオシゴトはできなかったのでした。。。でもなんとかつじつま合わせをして、、、もうちょっとだ、がんばれ、私!


 さて、雑談だけではなんなので、いったいいつ? というくらいの間に、少しずつやっていたのを上げておきますね。
 まずは、昨日の「時系列」、2本、つなぎなおしましたので、ご利用ください。(別に新しくないです)

 新月の館 時系列index

 「1」の方の、「2010年版・あとがき」もUpいたしました。
 追加して、「ヤマト2」の方もなんとかまとまっております。

 『宙駆ける魚・2』(2005版)

 ということで、こちらはまぁ単独でお読みいただいても、恥ずかしくはないかな(*^_^*)♪
 (Xmas特集の新作はどうした? というのはもう少しお待ちください。とても、書く時間ありません、、、明後日までは。30日すぎればOKだろうか、、いやそれが・・・)

・・・ ちなみに、上記演奏会のご紹介をさせてください。是非是非。↓

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2010_12
24
(Fri)23:47

Xmas・Eveよのぉ(^.^):ちょっと『宙虎』とか。

 本日は、意識してはいなかったのに、なぜかとってもXmas Eveな一日であった(^.^)。ちょっといい気分。
 というのは、全部、オシゴトだったからです(夜、カレシとXmasケーキ食ったのはシゴトじゃない<当たり前だ)。

 午後早い時間、サントリーホールへ。何故か正しい声優さんイベント(笑)。いやまぁチャイコフスキーの「くるみ割り人形」でございました。この演目、去年のブックフェアで「Xmasにまつわる物語」ではしょってしまいましたので、今年は記事、アップしますね。確実にXmasは過ぎますが(^_^;)。

 それから遅い昼食をとろうと下の喫茶店に言ったら、偶然、そこんちの親しいレコード会社の人と遭遇。しばし遅いランチをしながら歓談して、なかなか充実した情報交換(^.^)。
 さらには夕方からは、浜離宮ホール(朝日新聞のお隣)へ行って、ハンドベルのコンサートでございます。いや実はね。本日の夜コンサートって、わたし的には行きたいのだけでも四つ!も重なってたんですよ。そのままサントリーに居座って、バロック演奏の「メサイア」も聴きたかった(泣)。母校つか後輩の合唱団の定期演奏会も聴きたかった、応援しているチェリストのリサイタルも聴きたかったよぅ。しかし、体は一つしかないのであった。

 それでも昼・夜ダブルですからね。こんなのが11月12月1月は当たり前、というのも、東京はヘンな街です。

                    ・・・
 Xmasのお話、書く暇ないんです。マジ、ずっと出てまして。
 夜戻れば、作業しなければならないものが【山】。明日までUpが1本。明日は昼は某Dオケの弦練習、夜は今年最後の気合入ったTutti。明後日日曜日は、なにが悲しくて朝9時からえっちらほ(遠いので7時半に出なきゃ・泣。つまり6時起き)と夕方5時までモーツァルトとメンデルスゾーンざんす。
 それから戻って残りの、月曜朝Upが一つ、月曜中、といわれているのが一つ(泣)。
 今年は「年越し」の宿題を二ついただいてしまいました。…あぁ出かけることにしてなくてよかった。でもね。今日、映像で見てましたらねぇ、、、あぁう、ベルリンに行きたいよぅ(泣)。あの、Xmasイルミネーションの輝く雑踏の中、寒風にコートの襟を立てて演奏会に集う人々、、、いいなぁぁぁ。行きたくなっちゃいました。

 さて。
 表題の件が遅くなりました。まだ全部できておりませんが、↓の記事で、新作「佐々葉子の話」を書いたものですから、以前から懸案にしていました、「NOVELのリニューアル」を少しずつやっていました。
 実は、前々からご指摘があったまま、ちょっと目次ページの修正が(手書きなので)けっこう手がかかります。なので、目次ページから「MISSION」とかつながっていないのですね。現在は

 新月の館 時系列index

 これが一番まっとうにつながっています。
 「宙虎」1も2も3も、ごく短い時期しか読めなかった「探索編」も、「差し出された手」も、「佐知香」も、全部お読みいただけます。
 それでも、「完全版」は未公開ですので、現在は三日月小箱さんにURL請求していただくことになったままになっています(そうしていただいても構いません、まだ読めます)。

 とりあえずは、パート1の分だけ、公開いたしました。
 まだ「2010年版あとがき」はできていませんが、とりあえず、少しずつ整理して、一望できるようにしたいと思っています。お読みいただけますので、どうぞ。

 『宙駆ける魚』(2005版)

 『宙駆ける魚・2』も途中まで出来ておりますが、あと『佐知香』『MISSION』『MISSION・2』は年末年始にかけて作成し、目次の方も修正いたしますので、しばらくお待ちください。
 その都度、ご案内申し上げます。

 実は、2010年版のあとがきの方に書こうかと思っているのですが、「これダケ」読まれるのは結構恥ずかしいんですよね(*^_^*)。なにせ【一番最初の作品】(正確には二番目)ですし、文体とかけっこう気合入りまくりで、さらにはかなりクセだらけですし、、、でも今ならしない表現とかもあって、あの勢いがなければ書けなかったでしょうから、リライトはしていません(間違いは直してありますが)。
 本当なら、『宙虎2』も同時に読んでいただくのが良いのですが(こちらは恥ずかしくないんです。佐々が突っ張るのをやめたためだろうと思いますが・笑)。とっとと『2』を作っちまえばいいんでしょうが、年末になりそうです。
 あと、「新月版乗組員・設定一覧」もアップしなければいけませんよねー。
 新しく来られた方&昔が懐かしいわ、と仰っていただく方。いましばらくお待ちくださいませね。

 では。
 さぁてXmasがどこまで引っ張るやら。このテンプレート気に入ってます。今年いっぱいこれでいこうかなぁ、、、
2010_12
23
(Thu)03:03

spacelib:葉子のXmas

 宇宙図書館の「ブックフェア」、お立ち寄りいただきありがとうございます。
 ワタクシもようやく1本、出来上がりまして。短いものですが、つなぎました。

 久々にですね。佐々葉子登場しております。つ~か、彼女の話です。オリジナル・キャラ嫌いな方、注意報でございますですよ。

 いやぁここんとこ。本編キャラ・森雪にまったく押され気味で(頭の中で)…。だって喧嘩したら絶対に勝てそうにないんだもん。森雪22歳、強い女ですことよね。(まぁ葉子も行きの艦内で山本と本気の殴り合い喧嘩してたけどもさ)。
 XmasらしいXmasといえば、これが一番“そう”かもしれません。

 雪はひどく降ってきたが風はなく、街はそれでも賑やかな気分を満載していた。
 通りの両側の商店は開いており、街行く人々も元気いっぱいである。
 ・・・
  着信相手は通信官だった。
 『――君に、連絡が入っている』
 「? 何かありましたか?」
 『あったといえばあった。そうでないといえば、違う』
 「? 意味がわかりませんが」


 お題2005-No.50「昇華」より
 【雪の街に、炎吹く】

 デザリウム戦役(『永遠に…』)が終わり、重核子爆弾が解体され、ヤマトは帰ってきた。
 そうして佐々葉子を巡る、加藤四郎の探索は終わり、彼女は帰隊する時期を考えている。そんな冬。
 新しい季節が始まろうとしています。

久々のヨーコ話ですんで。よろしければ、ご感想などいただければ嬉しいです(^.^)♪

 宇宙図書館:第5回ブックフェア
 新月 Xmas index, 2010もつなぎました。下記からどうぞ。

 クリスマスindex 2010
 ・・・
 ちなみに、ポトスさんの「TO YAMATO」三部作も更新されていますので、続きを、どうぞ(^_^)♪
2010_12
22
(Wed)01:17

spacelib:Xmasとお正月のBookfair

 さて、少々遅れてしまいましたが(もっと遅れている「歴史部屋」とかもあるのですが・笑)、ポトスくんの「宇宙図書館」で、第5回 Bookfairが開催されてます。

 宇宙図書館 第5回 BOOKFAIR Xmas & New Year petit特集

 もちろん、この季節ですから、Xmasですねぃ。で、とろとろとやるのですぐにシーズンは終わってしまう(本来なら11月からやるべきなんですが、まぁ「SBヤマト」もあったことだし、ご勘弁)。ということで、「Merry Xmas and A Happy Newyera!!」つことにしたいということになりました。


                      ・・・

 今回、初参加いただきました、kooさまのかわいらしい“古代家の家族の肖像”と、ポトスさんの新作連作が始まっています。
 星の海で日々活躍中のパパ・古代進と、遠く地球に離れた子どもたちの心の交流。それと雪ちゃんのほのぼのワンシーン。ほっこりとXmasに心温まってくださいまし。

 「Xmas Present」 by koo

 ポトスさんの「TO YAMATO」、現在、第一話が出来ていますが、いやもう、工作班のヒトによる、真田さん目線のお話ですんで。これはぜったい、私らにゃー書けない(^.^)。
 読み始めて、、、あららら。『復活篇』の、あららしかもオリジナルバージョンかいっ!! って途中までしみじみしちゃうんですけどね。。。あらあら。さすがそこは工作班でございます。
 著者は、『復活篇』を見た時に、「真田さんは、……だったから地球に残ったんだ」と独自の解釈を仰っておられましたが、その「解釈」を小説にするとこーなるんだね。で、これものすごくワクワクするので、是非読んでみてください。

 TO YAMATO:序章「この丘の向こうに」 by ポトス

                    ・・・
 そのほかに、昨年、気合入れて編集しました過去作品のINDEXも再掲しております。
 サーシャちゃんの話や山本くんの話や、佐々ちゃんの話や…。これで今年も勘弁? あれ? ダメ?(^_^;)
 当面、ワタクシが出遅れておりまして。。。

 実は、なんかいろいろ思いついてしまったんですね。「古代進&雪の百」から 65.『海へ…』がXmasの話です。直接 Xmasは関係ないんですけど、、、ぜんぜん。さらに、書きかけて出そうかなどうしようかな、と思っていたら2人ほどのヒトに「ごいん!」と精神的に殴られましたので(笑)、古河大地くんのスピンアウト『収容所惑星』もラストは Xmasになります。
 そのほか、あぁこれだけは出すまい。。。と思っていた短い話が。。これはXmasに間に合いそうですね(^_^;)。はい。誠に申し訳ない。「Space Battleship ヤマト」でございます、、、あうあうどうしようかなぁ。

 そうして、本当はこれを出すつもりだった。つまりワタクシ、実は最近、あまりにも長い間、佐々葉子がメインの話を書いていないんです。彼女の幸せなクリスマス、、、というか、昨年、タイトルだけ出してそのままになっていた加藤三郎との『Silent night』というタイトルの話を、仕上げてみようと画策中です。短い話ですが。

 あとは、山本くん関係の短編を再掲します。…何故だか、山本=Xmasの似合う男、なんだよねぇ、ワタシ的に。

 とまれ、そういうことで。ワタクシの方は気長にお待ちくださいなのですが、ポトスさんとkooさんのはとても素敵ですので、ぜひご訪問くださいましね(^.^)。
 Xmas&年末シーズンの、歌舞音曲業界は忙しい。加えてワタクシ、週末音楽家(=アマチュア)っつーのも忙しいんですよ、ほんと。毎日違う曲を練習している気がする、、、ううむ。


2010_12
18
(Sat)23:56

12月の日本。

 『最後の忠臣蔵』が日米同時公開できなくなった、といって話題ですが(笑)、日本の12月、といえば「忠臣蔵」と、、、第九ですな(“紅白”ではない・笑)。あと、「メサイア」と「カルミナ・ブラーナ」があれば完璧さっ♪

 早いところでは11月の末にスタートするこの“第九”シーズンですが、ここ2年ほど、ちょいとご縁がなかったであります。いやその前の年は、全国縦断第九を聴く旅、なんかやりましたが、これは結局仕事にならずに、、、あぁ申し訳ない(涙)(<これは、大概の場合と異なり、全面的に“私がイケナイ”んです)。

 あ、ところで皆さん。第九っておわかりっすよね? ベートーヴェンの最後の交響曲:第9番「合唱付き」のことです。日本では12月になると、この曲の鳴らない日がないってくらい。アマチュアの合唱団も「いつかは第九を」とかやるものですから、おそらく凄い人数がこの曲を演奏し、聴き…しているはずです。
 しかしプロ中のプロが万を辞して演奏するこの曲はまた、格別なものがあります。

 どこまで本音かはわかりませんよ。オーケストラで演奏している知人に「ねぇ、日本の楽団員て、一生のうちにもう死ぬほど第九弾くでしょ」「あぁそうだねぇ。何百回かな」「飽きない? それにルーティンになっちゃわないの」「……ないなぁ」「ほんと?」なんて会話を交わすことがあります。
 もちろん彼らだって人間んですから、ツマンネー指揮者と上手くないソリスト、音程の悪い合唱団なんぞ来た日にはそりゃ「はい、お仕事お仕事」と思って演奏しないとは申しませんが。

 ある年。ベートーヴェンの第1番から9曲を、大晦日に演奏しようという企画がございました。これもプロ中のプロの楽団員が、自分たちの仕事を終えてから、また東京文化会館に集い、楽屋の廊下の机の上に置かれた差し入れを食ったりなんかしながら、年越しまで演奏し続けようという無謀な企画です。
 最後の第九にかかったころの心境やいかに?
 訊ねてみたところ「もうじき終わりや、という感動が…」というので「やっと終わるか、長く辛い道のりやった、ということかいな」と問うと、本気で「違う」といいます。
 「第九は名曲です。何回弾いても到達するということがない。毎回毎回新鮮な発見がある。演奏し続けてきて、それでなにか到達する喜びっていうか。皆の気持ちも一つになる。感動ですよー、感動っ!!」と言われました。

 音楽家って……絶対マゾです。

 でもねー。そうなんですよ。アマチュアでしかない私だって、合唱で歌った数は10回を下らず、オーケストラでもすでに3回。うちのカレシのようにご幼少のみぎりからアマチュア楽団に居たなんて人間は、この年になれば10回や20回は弾いています。それでも毎回毎回。解釈が違い、難しいと悲鳴を上げ、良い曲だと練習しながら感動し……われわれ、おかしいですか?

                 ・・・

 さて今年。本日、たぶん今年唯一の“第九”を聴いて参りました(仕事で・笑)。
 土曜日のサントリーホール、日本フィルハーモニー交響楽団withピエタリ・インキネン(フィンランド人、活躍中の若手指揮者)。いやぁ素晴らしかったですねー。感動です~。
 美しいぢゃないか。おおこの第二楽章の示唆に富んだことよ。さらに第三楽章の優美で内省的な美しさときたら(木管、もうちっとがんばれ~~!)。第四楽章のソリスト陣、抜群です。ぶらびー。

 良い土曜日の午後でした。

 そういえば、合唱は東京音楽大学合唱団。合唱が暗譜なのはわりと当たり前になってしまっているのですが、本日のソリスト陣も全員暗譜でした。日本人の第九の普及率ってどんなんなんでしょう? 完全にモノにして高らかに歌い上げるバリトンの声を聞いていて、なんだかジワりとしてしまった。確かに古典で、日本の歌でもなんでもない曲です。でも、こういうのを通して、皆、つながっているような気がしましてね。「歓喜の歌」と別名呼ばれるこの曲ですが、来年は明るい年になるといいな、皆が幸せだといいなと思います。

 ちなみに、ワタクシもはばかりながら、全曲、暗譜で歌えます。ソロ部分もOKです。オケ仲間と宴会でやれといわれれば、全員、口三味線と合唱で第四楽章は通ると思います(笑)。学生時代に、渋谷のハチ公前(当時は噴水があった)でやりましたなー、NHKでの練習の帰りに。もう何十年前のことでしょう?

                     ・・・
 明日はベルリン・フィルの第一コンサートマスターについに正式決定したヴァイオリニスト氏のリサイタルを、気の合った友人とともに聴きに行く。ランチしてコンサート(^.^)。なんかちょっと、幸せ♪
2010_12
17
(Fri)08:52

media:東京カレンダー mooksなど

 公開前にご紹介したかったのですが、アップしそびれていたのが、メカ方面ファンには必読ってやつ!?

 11月25日に発売されました『電撃ホビーmagazine』の当月号ですね。
 ヤマトのプラモデルの(美しい)作り方が、詳細な写真入りで紹介されています。いやもう本当に美しいですから。私みたいにプラモデル作らない人も必見ですよ。
 ちなみにこの著者、宇宙戦艦ヤマト艦体のモデリングもなさっておられます。(Space Battleshipの方ぢゃありませんよ)

magazine1_2010-11254
↑光が反射するので明かり消して撮ったらちょっと暗い。誌面が読めないようになっているのは、わざとですから(^_^;) まだ書店には並んでます↓

magazine4_2010-11254

 ↓当然、ヤマト特集ということで、10ページの集中ページ。最終ページには「Space Battleship YAMATO」の記事もありましたってば。…ちなみに、やっぱりここでも木村サンの写真はNGだったそうです(笑)。
magazine5_2010-11254
 あぁそういえば。表紙、「赤い彗星」ですから(爆)。気にしないでご購入くださいねぇ、ちょっと悔しいかもしれませんが(私しゃ個人的に、シャアのファンですから、喜んで買いましたとも)。

                  ・・・
 さて昨日。書店で思わず目がつつつっとソッチへ行ってしまったのが、今月発売の 『東京カレンダー MOOKS』2011年1月号。「東京の未来」とかテーマでして、都市やその発展についていろいろな人が語っている企画記事が並びますが、ともかく全体、イマドキ雑誌には珍しいくらいアートディレクションに力入ってますね。デザインワークも写真も美しい。
 それで年末年始映画など作品のいくつかを取り上げている。
 ヤマトは古代くん(木村さん)だけですが、「ノルウェイの森」はかなり大規模でした。

 ヤマトの話は、彼がコメントしている1ページのみですが、雑誌の視点というのは面白いですな。初期のプロモーションインタビューとは切り口が違うのが面白い。
 それに、このモノクロの写真は、非常に美しいです。ファンの方なら必見でしょう(表紙もいいけど)。私はこのくらいちょっとワイルドな感じの方が好きですねぇ。…それにしても、これだけアップにして耐えられる顔って凄いよなぁ、、、(まぁ若干の××とかあったとしても、目とか表情とかね)。

 自分、後ろの方の別ページにちょいと“別の目的物”発見して喜び勇んで買ったわけですが、オトコノヒト向けには「ノルウェイの森の4人の女たち」がものすごくよろしいのではないかと。ほんと、美しいです。物語のある写真っていいなぁ、と思いますね(って私は個人的に写真が好きなので特にそう思うのかもですが)。

 ほかにも、まだ手許に来てないのですが(買いそびれたのよ・泣)、先々週でしたかの『週刊女性セブン』のグラビアは素敵でしたな。何故ここに!? って感じで、古代進バージョン木村拓哉氏の写真満載で。映画のスチールだったと思います。

 …ということで、相変わらずテレビ・ラジオメディアについては諦めております。最近では少しずつ緒方さんや柳葉さんも出はじめた様子で、1月いっぱいくらい上映されるのかもしれませんねぇ。まだまだ観たいものですが、困ったことにこの12月1月は忙しい上に、良い映画が物凄く沢山。

(余談です)
 ヤマトの御蔭で映画雑誌を買い込んだ所為で、さらに情報が手許に集まることになり、さらに行きたい映画が増える(;_;)...あぁ『十三人の刺客』は観ないうちに終わってしまいそうだし、『桜田門外の変』は観そびれたし、『武士の家計簿』『ハリー・ポッター』を観ないうちに『のぼうの城』とか始まっちゃうんだろうなぁ(泣)。
 ところで音楽映画も面白そうなのが来ます。マーラーの映画はいままでもいくつかありましたが、もう一つ、モーツァルトの姉・ナンネルの映画(こういうのは試写会の招待が来るのだなw)。才能ある演奏家であり作曲家でもあったナンネルだが弟がアレだったがために、それを歪められ、認められず、波乱の人生を送った女性の物語、、、て映像もきれいそうだし話も面白そうなので、また見たらご紹介しましょう。

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2010_12
15
(Wed)23:33

SBヤマト 観たよ(6)/古代進と森雪

 実は最初に試写会で見た時、うわぁぁ、と思ってしまったのがコレ↑です(*^_^*)。
 アニメなら相当にクサい科白でも大丈夫だったのに、実写でラブシーンに突入すると、うわぁぁ強烈なもんなんだなー、と妙なところで感心。もちろん、そのへんはさすがに“映画”の素晴らしさで、あの科白まともにやったらダメダメなのは当然。設定が変わっていることもあって、科白より動作や挙動、まぁ科白もまっすぐじゃなくて現代人風にアレンジされているから、ちょっと斜めってたりして、洒落てたけど。

 照れちゃって見られなかったです、正直言って(笑)。何故だろうなぁ…やっぱり、それが“古代進と森雪だから”でしょう。だから生な感じが…あうあう。
 で、2回目からは平気になり、3回目でようやくゆっくりとそのあたりを斟酌する余裕が出来たので、もういっぺん観てからコレについては書こうと思った。

 それでも最初から。森雪って可愛い…そう思いました。強くて、たくましくて、必死で、可愛い。古代進に再会し、それによってだんだん、ようやく本来の自分に戻れた。だからそれ以降の彼女ってとても美しくて可愛いじゃないですか?

(( 以下、ネタバレなので ))





注/写真は11月26日に赤坂sacasの広場で、巨大ヤマトの「波動砲発射」イベントの際に大スクリーンに映ったものを撮ったものです(前のと同じく)。妙にキレイに撮れたので載せてしまいますが、けっして怪しい出自じゃありません。ほかに4点ほど撮れましたので、あとのアーティクルに載っけてく予定です(1点・既出)。
1126-yuki2
↑例の、“第三艦橋事件”のあと、古代が艦長室に行って秘密を打ち明けられたあとのシーンですね。ちょっとシャッター切るのが遅くて、歪んでます(at 赤坂sacas 大スクリーン映像より 2010.11.26)

 森雪が、その性質の半分を葬り去って生まれたキャラクターが、森雪@ブラックタイガー隊のエースパイロット、だった。この「森雪である部分=彼女の手は命を救う手」という部分。彼女の優しさとか、生来のたくましさ、とか。女である部分…そうしてなによりも大きなのは「コダイススムを愛してる」という部分…まぁヤマトだから。
 この、彼女の古代への想いが、どうなっていったか、というのは最初からごく自然に共感できたし、ココロの中に入ってきた。脚本家が女性だというばかりではないと思いますが、科白や所作の一つ一つが不自然なく伝わってきて、私はこの森雪、とても好きです。

 古代と再会するシーンも劇的で好きなんですよねぇ。古代@木村が、「森雪?」って言うあの口調も。ほんとにびっくりしたんだろうな、元の仲間たちが(親友の島ですらも)こんなに乗ってると思わなかった。よく考えラバ当然のはずなんでしょう、皆、使命感強く、腕前も一級なんだから。…つまり、古代はそのくらい人生投げてたんですよねぇ。ただ、生き意地が強いというか、そういうタイプの人間というのはいるものです。諦めて投げているけども、どこか本能的に底のほうで、生きてやる、前へ進んでやると足掻くタイプ。木村さん演じる古代進って、そういう業(ごう)のようなものを、もともと持っている人物だと感じた。

 やっぱりあれですよ。なんといっても絶世の美女なわけで、5年前だと10代の終わりごろ。そりゃ女性戦闘機隊員が珍しくないといったってムクツケキ人間たちの間にいて、それも目を輝かせて自分のあと追っかけてきた少女だったら覚えてますって、絶対。案外、一目ぼれだった説も間違いじゃないでしょうね。

 ともかく2人の距離の近づき方がかなりきゅんと来るです。私は古代ファンでもなければ森ファンでもないので、その展開を温かく見守っちゃうわけですが、第三艦橋事件の時は、本当に切ない。前にも書いたけど、この古代進、けっこうよくぐしぐしと泣いてますが。雪といると泣いちゃうんですよね、それだけ本心露にしている。命令を下すとき、明らかに古代進、涙流していたし。それを受けた雪も、「命令は正しい。これは自分の意思で撃つ」と覚悟決めてやったと思うんですよね。

 2人が抱き合うシーンが何度かありました。この雪、えらいところは、すがらないですね。ぐーのままで、肘で突き返して、なんとか自分を保とうとする。上官と部下ですから当たり前ともいえるんですが、感情はもう相手に流れ込んでいるのに、そこでも甘えまいとするところがけなげで、かわいい。立場が戦闘員だから、そういうこともわかってしまう古代進だから、っていうようなところは、けっこう泣けました。

 雪との距離の近づき方が、2人の触れ方でわかるのはなかなか実写の妙味だなと思いました。ちょっとした表情の変化、距離の取り方、口のききかた。…最後の出撃での雪の科白とKissは、やっぱり名場面ですねぇ。オリジナルだけど。
 アナライザーの科白がまたいいじゃありませんか。古代の答えも。

1126-cosmozero
↑上記と同様。コスモ・ゼロの発進シーン

 少し話が逸れますが。ガミラス/イスカンダルへの上陸作戦のミーティングで、古代が「コスモ・ゼロなら大丈夫だ」と皆の反論をふさいだあと、雪が「エンジンをかければ察知される」と危険を言うシーン。「エンジンを止めて自由落下で突破する」…この科白を古代が言ったあとの絵が好きでしたな。
 皆が、「無理です、そんな危険な」「万に一つも…」なんて言いたかっただろうし、そんなこと不可能だと普通なら言う場面。だけど皆が、古代ならできるかもしれないと思い、古代にしかできないと思ったから、出しかけた言葉を飲み込んだ。それがよくわかったし、、、それでも「危険には違いない」わけですよね。誰もが口には出さない、だから古代進に賭ける、という瞬間。これ、けっこう醍醐味だったです。

 さて恋愛から逸れましたが、森雪の瞳で始まって、緑を取り戻した地上と彼女と古代の息子で終わるこの作品。山崎さんが「女の映画なんだ」と仰いましたが、そこに映画的美学&メッセージ性のようなものを感じました。
 確かに戦争とか敵と戦うことや相手の人格問題とかその他、アニメと比しても切り捨てていいのかというような切捨ては行なわれていますが、命をつなぐ、という意味で、未来を希望に変えたのが森雪という存在だったのですなぁ(古代進にとって)。

 私、この「年齢差設定」が、今回こんなに気持ちよく見られた一つの理由でもあります。古代と島と真田だけが38~40くらいで、あとは皆(たぶん)20代の若者たち。だから人格にも物語にも深みが出た(だからきっと守にーちゃんとは2~4歳くらいしか離れてなかったと思う=つまり真田さんとも)。
 森雪は古代を救うことで、対等になっていく。

 さてラストシーンに登場する子どもがBBSとかオフ会でも話題になりましたが、私は最初ひと目みて、「うわぁ、古代の子かぁ。え? じゃいったいいつ?」と思ったのは確かです。「まま~」と呼ぶ彼の髪の毛が天然のくりんくりんパーマで、それにどことなく古代に似てる。そういう意図で選ばれた子役だったと思ったからです。
 最初は、某所でも誰かが書かれていたように、地球へ帰ってからの子(矛盾しているようですが)だと思ったんですよ、直感的に。なんらかの形で古代の遺伝子を得た雪が、改めてもうけた子だとね。(そのへん突っ込むとウチ設定になっちゃうのですが、常にそういうこと考えながら書いてきたので、咄嗟にそっちに頭が行っちゃうんですよ。普通に「あぁ艦内で××でできた子かも」と思うようになったのは、あとで冷静になってからでね。これ、普通と逆ですね)

 でもまぁあれが無かったら救いがなかった。まんま『さらば』でしたよね。
 風を受けて空を見上げる雪@メイサの表情がとても素晴らしい。少し寂しそうで、でも幸福そうでね。仲間がいる、、、みんな死んでしまったけど島くん父子も、生きて助け合えるんだから。…とね。

 古代が森雪の首筋にガンを当てて失神させてしまう決断力がすきでしたな。そのあと、愛しそうに手をさすり、島が引き取りに来てくれるまで見つめるところ。いろいろを託したんでしょうけど…離れたくなかっただろうね。

 う~んやっぱり「恋愛」の部分をきちんと書くのは難しいですね。もっと思ったことも言いたいこともいっぱいあったんですけども。
 まとまらないまま、とりあえず、アップしておきます。 
2010_12
14
(Tue)12:03

SBヤマト、観たよ(6)から先

 “小休止”したからというわけではないのですが、前後であまりに水柱立っっちゃいましたので(砲撃された・笑)、いっそ頭クリアになってしまいました。
 ひととおりまとめたものを上げたら、まとめ直して、宇宙図書館の特集に納品する予定だったんですがね。ううむ。

 皆さんおっしゃるように、一言では語りつくせなく、ほぼ感情(と状況)の赴くままに並べてみたわけですが、この先は続かないかもです。(書いてはあるがどうも)

Space Battleship YAMATO 観たよ(1)/前提
Space Battleship YAMATO 観たよ(2)/物語
SBヤマト 観たよ(3)/古代進
SBヤマト 観たよ(4)/古代と島
SBヤマト 観たよ(5)/おやぢが支える世界

SBヤマト 観たよ(6)/古代進と森雪
  →もちろん恋愛話ですね。2人の愛情関係の変化が物語の中でどう描かれるか。雪の子ども問題とか(笑)
   う~ん、ほとんど書いてあるので上げてしまうかどうか。。。う~ん、、、
SBヤマト 観たよ(7)/森雪&アナライザー
  →つまり「これもアリ」を前提に見なかった場合の意見。アナライザーについてはいろいろ言いたいこと
   満載なんで。あとそれに付随して作中の科学や敵の考え方なんか(と思ってた)
・SBヤマト 観たよ(8)/展開
  →物語について、とか。SF考証とか他のSFとの比較とか。つまり人間ドラマとかそれ以外の部分、
   好みや批判なんか。趣味満載(予定)
SBヤマト 観たよ(9)/ア・ラ・カルト&BT隊とメカのこと
  →「ツッコミドコロ」の展開形&脇役たちのこと…を書きたかったんだけどな。あとは、沖田-古代の師弟(?)関係とか

 まぁいつかどこかで、になるかもしれません。
 締め切りなし、毎日のblog、っていうのは最後まで終わらないシリーズが多いな(^_^;)
 仕方ないですね。こちらを“完成”するために他をおっことしちゃ仕方ありませんし。
 また余裕が出来たら考えます。
2010_12
12
(Sun)01:05

Intermezzo・ちょいと休憩・

 ここんとこ映画も観ていたんですが、結構、Onシーズンっつので演奏会や舞台も行っています。なんだかアタリが多いのですが、「トリスタンとイゾルデ」のチケット、取りそびれたのは失敗(>_<)。このあいだ、新国立劇場へ行ったついでに買おうと思ったら、即完だったそうで、、、何故なら、指揮者・大野和士だったんだなー。そうかー、彼のオペラ、日本でもう何年聴いてないでしょう?(モネ劇場とは来たけどね) …あぁぁ、つくづく悔しいっ!!

 そのかわり、絶対にアウトだろうと思っていた、「ストラヴィンスキー・ナイト」が手に入り、12/5に観て聴いてきました。兵庫県立劇場でもこの土日公演です。でもたぶんチケットは、無い。
 ストラヴィンスキーの「兵士の物語」をピアノトリオとダンスで演奏する。このダンスがまた凄かったし、演奏も凄かった。非常に撃つくし舞台で、何度見てもいいって感じ。肉体の完成度がこんなに高いと凄いし、音楽も切り込んでくるようなヴァイオリン・クラリネット・ピアノだった。
 後半は、「春の祭典」。ダンスは男女のデュオ、演奏もピアノの二台。これ、演奏するだけですごいんです。人間わざぢゃぁありません。そのピアノ演奏も一種のパフォーマンスになっていて、終焉を迎える。こちらは再演だったんですが、前回も熱狂的な評価を浴びました。…またどっかで、、、できればワールドワイドでやってくれないかなぁ。

 ストレートプレイも久々に見た11月の終わり。イプセンの「野がも」で、ベルリン・ドイツ座のっ来日公演。いやこりゃ凄かったですよ。この記事、書いたんだけどアップしそびれたままでした。

 あとはカルテットとハープによる現代音楽とか。シューベルトの弦楽四重奏曲とか。さらには、オーケストラの定期とか。。。具合が悪いといいながら、合間によく行くよ私、ほんとに。

 本日は、季節がやってまいりました~の“Dオケ”の練習が、相変わらず“東側”で行なわれました。う~ん、、、このショスタコーヴィチの交響曲第12、というのは。ショスタコが珍しく「スターリンの仰るまま」「革命の成功」を描写して書いたものなので、もう、ほんとうに「いけいけどんどん!」コスモタイガー乗りっぱなし、って感じです。指が、音程が、、、

 さすがに第四楽章を返したところで、らっぱ(トランペット)から、「すみません、先生。2分だけ換気していいでしょうか!?」という提案が出されたくらい。ホールの中、熱気むんむん、管楽器はよく吹けるなというぐらい音の充満した濃密な空間で。。。あうう、こういう日は呑みに行きたいものですね。

                 ・・・
 さて、小休止です。
 短い旅に出てきましょう。
 秋も深く、紅葉はまだ残っているでしょうか、いないでしょうか。冬の旅もまた、良いものです。
2010_12
10
(Fri)21:23

SBヤマト 観たよ(5)/おやぢが支える世界

(( ネタバレ満載 ))







 『踊る大捜査線』のパートII「レインボーブリッヂを閉鎖せよ!」で、ラストシーン・青島刑事が、“組織やシステムにこだわらないから捜査網を潜り抜けてきた”犯人たちに言いましたな。
 「リーダーが優れていれば、組織も良いものだ」
それは柳葉さん演じる室井管理官が捜査の指揮を引き継いで、犯人たちを追い詰めることができた直後、青島の手を振り切った犯人の前に別の部隊が下りてくる、あの名シーンです(レインボーブリッヂの向こうに浮かび上がるヘリコプターの光。絵がキレイでした)。
 そういった意味では、『Space Battleship YAMATO』は、「優れたリーダーたちの物語」でもあると思う。
 それともちろん、「優れた脇役たちの物語」でもあるんだけど。

 原作は、余計に“年配者が導き若者たちに託す”というメッセージがもっと強かったわけだけど、今回の「Space Battleship YAMATO」でも、支えるおやぢたちがひどく感動的。漢(おとこ)だよー、と思う。

 藤堂長官@橋爪さんがいいよね~~! と誰かと盛り上がった。
 「沖田をリッパな人間にはしたくなかった」と、山崎努さんは某誌のインタビューで語っていた。
 「お前さん、そういうとこも(艦長の若い頃に)似とるな」と、徳川機関長@西田敏行は古代@木村に語った。

 最初の火星会戦のシーンで、まずもう涙、なんですけど。それでタイトル文字が金でばーん!とくるとこは、あの音楽が被って「もうだめ」なんですけど(笑)。
 これもどなたかが言ってらっしゃいましたが、地下都市への藤堂長官のメッセージ、これは凄く良いシーンだ。もちろんオリジナル(も一ついえば、古代の部屋にパーンして、そこから物語が始まる。古代が歩くにつれて地下都市のスラム街の全貌が見えてくるあのもっていきかたは、SF映画チックで最初に度肝を抜かれるシーンでした)であって、原作にはないんですけどね。
 原作は“すでに選ばれた人々”をチョイスして宇宙戦艦ヤマトに乗せたわけだから。古代や島は、これが“地球脱出船計画”だった頃からの、先導役・部品として育成された若者だった。

 志願兵を募ること。興味無さそうに聞きながらもやさぐれた調子の古代が一番後ろにいて、それを聞いている。「そういうことを言っていられる状況じゃ、ないんだっ!」淡々と話していた長官がそう言い切る処に“生身の声”を感じる。
 それと、岐阜のダムで撮ったというヤマト建造工場でのシーン。沖田と藤堂の会話、、、そうして、それがすべての伏線になるわけですよね。

 最初に一番、シーンとして感動したのは、波動砲による爆撃の煙の中からヤマトの艦首が浮かび上がるところです。うわぁ引っ張るなぁ、と思いながらその沈黙の司令室にわれわれはいるわけですが、そこに現れたヤマト、それを見た司令室の人々の感動が、そのまま伝わってきた。緊迫の演技でしたね。

 これは原作そのものなんだけれども、地球人の願いというか。決死の想いというか。山崎-橋爪のこのやり取りが物語に重みを与えていたというか。

 同じように。地球だ、と沸き立つ艦橋で、橋爪さんの声が「ヤマトか!?」と降ってきたときの感動。
 地球を視認して騒ぐ第一艦橋(その時点ですでに生存者37名…)に入電する藤堂@橋爪長官からの声。…このシーン、凄いなと想ったのは、橋爪さんて「声だけ」なんですよね。最初の部分は。それで見せているのは艦橋のメンバーの様子。この古代@木村は秀逸だと想った。喜び、誇らしさ、感動、それと同時に、よくやったといわれ、そのために失った仲間たちの痛みを抱えていることがわかる(伝わってくる)んだから。その表情と目だけで。
 声だけで藤堂長官がどれだけ待っていたかわかる。そうして写った通信機の向こうの長官。感動の場面だなぁ。

                     ・・・
 西田さん演じる徳川さんは、原作にかなりイメージが近いですが、藤堂長官と沖田艦長は、魂は同じでも相当に人物像が違いますよね。それが俳優さんの芝居だし、映画の面白いところだと思いました。そうしてだからこそ説得力がある。
 藤堂さんのことばかり書いてましたが、沖田艦長@山崎努はまぁさすがというべきか。どっちかっつと情けない部分とか表に出してますよね。頑固だというか。だけど、凄いヒトだ、というのがひしひしと伝わってくるじゃないですか。
 この物語の主軸に、沖田-古代 の関係の変化というのがあると思うし、艦長室での二人のやり取りは、感動的ですらある。動きのない芝居だけど、木村、上手い、と思ったのは実はこういうところ。それと「お前」から「キミ」に変わる瞬間。彼は秘密の重荷を、古代に背負わせる決意をした。命令で艦長代理をやっていた間は迷っていたんでしょうね。

 原作にはなかったけど、「指揮をしたことのない人間には、この重責は理解できん」だったかな、全体を守るために小を切り捨てたことに悩む古代に言う科白だけど。これを最初私は説明的だから要らないんじゃ、と思った。それが自明の理、すぎたから、あれれと思ったわけなんだけれども。
 「古代に」その時、この言葉が必要だったんだろうな、と思ったのね2回目見た時に。そうして、「キミも共犯者になれ」という意味だったと思う。現に、ガミラスからイスカンダル上空で攻撃を受けたあとの実験室で、「艦長に聞きにいく」と斉藤が、真田が、島ですらそう言うのに、ただ黙って彼らを説得する古代は、もちろんその“艦長のウソ”をその時点で知っていたわけだし。
 おきたは幸せだった。あんな部下(弟子?)を持てたのだから。なんと幸せな艦長だったんだろう。

                 ・・・
 この3人もそうなんですがね。
 藤堂長官の二度の演説を聞いていて感じることがあったのは、日本の(ってこの作品は限っちゃってるからさ)おやじってこういうもんだったんじゃないかと思うわけ。カッコ良くないし、スタイルもよくないし、一見、情けないように見えるけども。だからこそ、の底の方に、それこそ“大和魂”を持っておって、負けない。
 これは松本霊士が自身のマンガの中で繰り返し書いてきたテーマですよね。大山トチローしかり、星野鉄郎しかり。「ザ・コックピット」に出てくる無名の技術者やパイロット然り。ヤマトは確かにその延長上にある。
 こういうの、漢(おとこ)だなって思うわけで。古代だって島だって、最後はそういう漢になるわけです。まぁ森雪なんてはね、女だけどそういう意味ではオトコですな。

 だから、こういう部分でもこの作品、原点回帰なんですよね。『ヤマト2』も『ヤマト3』も、『完結編』も、そういうものはなかったですよね。ただヤマトだけが「伝説」として、「戦神」として突出していく(地上/地下戦があった『永遠に…』だけは少し違ったけども)。
 日本て国は、そういう人たちが支えてきたんだなぁと思うんだし(軍のヒトが、っつ意味じゃないすよ)。こういうおやじが次の世代になって絶滅しちゃったら、日本も終わる。こぎれいなオトコノコばっかじゃダメでしょう。まぁそれは、(極論いえば)女の責任かもしれないけどですね。

 ノベライズの中に、佐渡先生が古代にぽろりと漏らす科白があって、ちょっと感動。
 「沖田艦長? 尊敬しているし、好きよ。艦長としても……男のヒトとしてもね」(<このままかどうか忘れたけど)。おお! オトナな発言だ。気丈に任務をこなし笑顔を絶やさず口数の少ない佐渡先生。しっとりとした笑顔でそういわれて、古代、びっくり。だろうなぁ、でもとても魅力的。もう少し尺に余裕があれば、そういう雰囲気も観たかったような気もする。

                    ・・・
 余談ですが。劇中で放送されていた「志願兵」の条件……「軍経験者、航海の技術を持っている方、科学調査・研究などに携わっていたヒト…」そこくらいまでしか聞き取れないんですが、、、そうだろうよ。こういうことになると、私らみたいなしょーばいは一番役立たず(笑)。
 大学の文学部入学式で学部長が曰く「…われわれは世の中の(直接には)役に立たないことを学んでいるわけです。戦争などになったら真っ先に切り捨てられる。だから平和な世の中のためには必要なんですよ」みたいな。
……まぁ、役者さんも役には立たないですけどね(笑)。
2010_12
09
(Thu)21:53

SBヤマト 観たよ(4)/古代と島

 ここで、タイトル「島大介」といきたいところだけれども、やっぱりこうしました。航海班失格!? なぁんて言わないで、お願い(^.^;)。

(( 当然、ネタバレありあり、、、、未視聴の方はご注意ください ))










 3回目の乗艦にして、ようやく音楽が耳に入ってきた……ということはやっぱり相当に動揺していたのか? 私。興行成績もトップらしいし、初日の初速も良かった模様。まずは良かったね(ヤマト・ファンとして)。
 さて何だか実写版の話を始めてから、古代進@木村拓哉のことばっか書いてる気がしますが、島大介@緒方直人>萌えな部分はもちろん大変たくさんあります。。。

 と書いておいて。
 あちこちの(というかこれまでの5年もそうだったんですけど)読んでいて、私ってやっぱり“キャラ萌え”じゃないですねぇ、どうも。もちろん好きなキャラクターはいる。だけど特にそれを中心にヤマトを見たりはしないし、出来ないです。今回特に痛感したな。
 だから、「~班」といってその視点で出てくる様々な感想。これ読むのはめっちゃ面白い。それぞれのファンの人(特に主人公☆LOVEな人)をいぢめるのはもっと面白い(笑)。“愛あるいぢめ”はいいのよ♪

 さて、島大介です。

 なんかねー、いいんですよねぇ。この人の(この映画の中での)良さって、古代と相互に引き立て合ってより良いんだ、だからこのリレーションは凄いんだ、と繰り返し見るうちにしみじみそう思っています。
 もともと【古代と島の友情】は、私がヤマトにハマったキモの大きな部分でもあるし、私が島くん好きな理由の一つでもある。それがね~、上手い役者さんが演ると、こんなに見事に、画面の、空気の中に存在するんだなぁ。と思ったのが3回目乗艦の時。

 最初の再会シーン。「発信準備だ、島」の沖田艦長の言葉に、「島?」と右手を振り向く古代。それにニヤりと笑ってみせる島。そうして大仕事済ませたあとで、酒保で再会を祝う二人…あぁ、漢(おとこ)だねぇ(;_;)。
 操縦系統はチャチいのが相変わらずだが(このあたりは>此処んちblogお読みください。詳しいツッコミもありだし、言いたいこと大抵言っていただいちゃってるんで・笑)、でも、好きだったのが、「古代、渡すぞ」「おう」と操縦桿を渡した途端に、ぐらりとかしぐヤマト。この重み。それで、あは、あははなんて苦笑いしながら操縦系をいじる古代。この、なんというかな、いいな。

 波動砲最初の発射シーンの、緊迫と言葉のやり取りはいかにも、でいいですね。若々しかった18歳バージョン(アニメ)と、この、大人バージョン(38歳)。「古代、マニュアルは読んでるな」「はい、一応。でも異星人の武器なんて扱ったことありませんからね」という古代に、「失敗したら、死ぬだけだ」、おお沖田艦長。すご。何が一番痛い言葉かって選んで言ってますね、って感じ。
 そのあと古代のアップに焦点が合って…ってこのへんのカメラワークも好きだったり。
 最初、ちょっぴし不安(なにせ古代くん、戦艦勤務は初めて、、島くんそりゃ不安でしょうよ)が漂うお三方なのだけど、実際業務に入れば冷静に手順をこなしていく古代戦闘班長。それを見て「よし」という表情を見せる島、そうして真田もニヤリ。…科白はないけど、ここにヤマトの三羽烏あり、って感じがピン、と張っていいなぁ、と思ったんでした。

 古代が雪を救いにコスモ・ゼロで出ちゃう。「島、ワープの準備を進めろ」と言われたところで、初めて「艦長!」と叫んで椅子から立ち上がりかけた島。あぁ、島くん、それでこそあんただよ、って思ったり。

 「ガミラス艇をミサイルだと思って、横転で対処しろ」と言われて、「我が意を得たり!」って顔をした島@緒方。この静かな燃え方って、島くんだ。そのあとの「収納、完了!」の声に「ワープ!」って…♪(はぁと)

 無差別ワープしようとした古代と操縦桿を取り合う。だけど途中から決意して古代と一緒にワープしちゃうんだな、あのイスカンダルの裏へ跳ぶシーン。そういう所作。

 再会の酒保で、次郎くんの話になった時に「そういえば、元気?」と言った古代@木村の声音と表情がすごく良かった。本当に親友の子どものこと、親父で。

 一番、血が騒いだのは、コスモ・ゼロの自由落下。マーキングしたあとアナライザーが「コスモ・ゼロでは支えきれません」と言って、古代がコクピットで囁くように叫ぶ。「島っ」その瞬間、ヤマトの主砲が空中から襲う。このひねり回転のように斜め上空から突っ込んでくるヤマト…って島くんそのもの、じゃないすか。ね!? そこに操舵を握る航海長の姿、見えます。

               ・・・
 誰かが言ってたけど、古代を追うとカメラの向こうには背景の隅に必ず島が映るんですよね。当たり前だけど。
 艦橋にデスラーが現れた時。それに銃を向けながら人々が艦橋をぐるっと回るでしょう? 太田と南部の小芝居(って誰かが言った・笑)は面白かったけど(おめーら怪しいぞ!? …まぁ非戦闘員の太田を南部が守るのは当たり前っちゃ当たり前だけど、相原はいいのか、放ってといて・笑)。
 そうすると、皆がわたついたり銃を構えたりする中、島くんは終始、操縦桿を手放さない。ずっと体半分だけデスラーを警戒しながらもいつでもヤマトを動かせる態勢で、いるんです。…これ、当たり前なんだけど、感動。
 沖田さんが倒れた時、太田くんが真田さんに、「太田、持ち場に戻れ!」って怒鳴られてたけど、それが当然なんですよね。自分の与えられたパーツを常に守らないと、いけない。ましてやこういう状況。

 だからそのあとの。
 「古代、俺も残るぞ」のあとに続く科白。「ヤマトを動かしてきたのは、俺だ」という島の矜持。もちろん、それだけじゃなくて古代だけを逝かせるものかと思った気持ちもあっただろうし。それをわかっているからこそ古代も「救命艇を地球へ」と、彼の、操縦士としての“使命感”を持ち出した。
 この二人の声をひそめた会話。皆が固唾を呑んで聞き入ってるのがわかるし、凄い緊張感が画面から伝わってきたけれど、、、この二人のアップのシーン。いくつかあるけれども、本当に、イイんです。泣ける。言葉より雄弁な何かが伝わってくるわけです。

 3回目見て、思った。アニメより実写というのは、画面の包括する情報量が多いんだ、と。
 だからアニメはイマジネーションを喚起する。余分な(たとえば人、とかいう附帯情報)ものが無いからこそ、ハマれるしその世界を無条件で愛せる、ということもあるのですが。
 でもね。
 何度も言うけど、科白の無い部分が、雄弁。古代と島だぁ、と。
 
 古代と島って、言葉が要らないんだなと、思った。ようやくしみじみと見られたラストシーンあたり。気絶させた雪を愛しそうに眺める古代が、背を向けたまま「島」と呼ぶ場面はいろいろな方が書いてらっしゃいますが、それもそうだし。別れる時に、「いい艦だ、、、有効に使えよ」という科白。ある意味、ものすごく残酷だけどね、「あぁ」と言って笑った古代@木村の笑顔がとてもよかった。

 で、これは島くんから離れますが、そのあとでエレベーター扉にすがり付いてしばらくいたでしょ、古代@木村。自分の、最も大切な二人。森雪と、親友の島大介(&その子どもの次郎も)。辛かったんだろうと思うんですよ、心で名前を呼んだかもしれない。
 誰かも仰いました。コダイススムに、ヒロイズムはなかったと思う。彼は、生きたかった。死にたくなかったはずで、だからこれは「さらば」ではないんだと私は思う。…彼は、私情を抜いて判断した。自分の役割だと思った&最も可能性の高いことに賭けただけだ、、、だから、生きたかったけど、あの道を選んだ。島もそれを受け止め、見送った。

 「さらば」で残された島大介は、本当に辛い日々を送っただろうと思う。だけど、この作品の島は、きっと幸福に生きられたと思うんですよ。古代からのメッセージと、森雪がいる。雪と島がどうかなるかどうかは別として(<をい)、次郎もいて、雪と古代の子どももいる緑の地球。それに18と38では辛さは違うだろうし。

 島くんが島くんだったなぁ、、、そう思って、また古代と島のやり取りを観たいなと思うのでした。
 

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2010_12
08
(Wed)22:10

SBヤマト 観たよ(3)/古代進

 実はこの記事、最初に書きました。
 ところが、なんだか全然まとまらない、、、で3本目になった。それでもまだまとまらないなぁ(^_^;)

 (( カンペキ、ネタバレです。以下、注意 ))





▼ ▼
 こういうカリスマ主人公の物語(しかしけっしてヒーローではない)の場合、誰が主演するか、で実写化の成否はほぼ決まってしまうと思います。彼でなきゃできなかった、かもしれない。ではなく、絶対そうだろう、と思われるのは、それはもう様々な意味において、であるのはオトナなら誰でも推測できることです。
 試写会の舞台挨拶で、山崎貴監督が、そう言った。西崎Pが、「彼ならば」とOKを出した。原作ファンが、「そこまで好きなら」と気持ち的OKを出す。多くのSMAPファンが、彼が主役ならと知りもしないアニメの原作の映画に足を運ぶ。そのほかにも。現実に立ちふさがったであろう多くの壁を、“業界トップを10年以上(一説によれば15年)走り続けてきた男”は、次々と打破していった。

 私はね。それだけで“古代進の資格十分”だと思ったんだよね。

 前にも書いたけど好きな役者さんではなかったです。テレビ見ても好きだとは思わない。だけど、確かに人気があるのはわかるよなーとか思ってきたし、ステージとか、生き様とかはけっこう惹かれるものがあって注目してきた。だから映画も観ていたんだと思う。
 映画もいくつか見たけれど、『武士の一分』と『I come with the Rain』以外は、役を被ってるキムタクにしか見えなくて、物語に入っていけなかった。同僚のSMAPの草なぎくんが“役者”として画面の中に存在しているのとは別もんだと思っていた。

 前のアーティクルで書いたように、役のほうを役者に寄せるのはアリだと思う。“アテ書き”って言うんだけども、音楽でも演奏者のレベルや得意を生かす曲を書くことをそう言うんで、芝居でもそういうものがあるらしい。
 「ヤマトごっこ」にならないように、「大コスプレ大会」にならないために。そうなるんじゃないかという危惧はすでに予告編を見た時に半分くらいは失せていた。あの赤矢印の制服を着けながら艦内通路を第一艦橋へ向かう古代進@木村、カッコ良いじゃん! 

 事前に情報をシャッタアウトして映画を純粋に楽しむ。そうできれば正解だっただろう…出演者の熱い語りがプロモーションの一環だってのももちろんわかっていて、でもその中に込められた【本気】は、おそらく画面だけを見ていても伝わってきた。少なくとも私は受け取ったのだし。
 第一艦橋のセットは私も素直にとても良かったと思う。中で動き、「波動砲発射用意!」といってターゲットスコープをオープンし、例の「電影、クロスゲージ、明度20!」とやっていくシーンは(カメラワークの良さもあって)、本当にヤマトの世界だったから。何度も何度も事前に流れたシーンだったし、映画本編中では二度ほどしかなかったけれども、それでも血が騒ぐ。

 ちょっとした所作に、感動した。森雪への声のかけかた、ふざけかた、BT隊メンバーへの対し方。
 あぁ、古代だよっ(;_;)、古代進がそこで動いてる、と思ったら、その時の気持ちはどう表現したらいいんだろう?

 私が涙が沸いてきて止まらなくなったのは、最後の出撃前の、古代の演説シーンでした。
 だいたい、私はヤマト全般的に“古代の演説”って嫌いだったんですよ。コダイススム、あんたにだったらついていく…そのカリスマ、悩み苦しみながらでも、愛情溢れる戦闘班長。だけど、“終わったあと”のそれはいかんでしょ? 長科白と「そう思うならやれよ」と感じてしまう言葉の空々しい美しさに反発こそ覚え、その「やってきたこと」への空回りを感じたから(もちろん、そうでない科白も沢山あります。たとえば「出てきてしまった」という感じの「違う! 断じて違うっ」とか好きですとも)。
 でも、これは、キました。そのうち涙がぼろぼろ流れて止まらなくなった。

 なんでだったんだろう。
 ついていく。一緒に、戦おう。
 ……で、このあたりのことは、受け止めるのが精一杯でなかなか言葉に出てこない。何度見てもおそらく、痺れると思う。それは、そこまで積み重ねていく“ヤマトの時間”が重く、強くそこにあるから。それを受け止めた古代@木村が、その人たちに語る言葉だからなのでしょう。

 その青いライトの中。間も、言葉の選び方も。…これ、本当に芝居ですか? あんたやっぱ古代進だよ。

 どのシーンがどうで、なんていう古代進その他は、書いてる最中に読んじゃったんで、某様blogの此処読んでくださいまし。よくまとまってすぎて補足するとこないし(笑)。半分くらい同じ意見で、それがまた上手くまとめられて書かれてある。(ちなみにこの次の「家族でSBヤマト」はなかなか秀逸だと思います、個人的に)

 この古代を私が好きな一番理由は。【言い訳しない男】だからなんですね。
 彼は同じシチュエーションになっても、「戦うべきではなかった…」と言ってはらはらと涙を流したりはしないだろうと思っている。黙って身を引いて、次にやるべきことを考える--そのあたり、戦場帰り、一度負けた男だからなんだろうと。
 「負けて帰ることの方が辛い」どのバージョンでだったか真田さんがいつだったか言ったような気がするんですけど。終始一貫、この古代@木村は、言い訳をしない。

 森雪に責められてもかわし、ココロに傷を負っているからこその笑顔を見せ、やってきたことを一つずつ背負い…だからこれは「古代の成長物語か?」というとちょっと違うような気がする。
 彼は少しずつ、背負う重荷を増やしていくんだ、よね。誰かが引き受けなければいけないものを、引き受けていく。この、沖田艦長@山崎努 とのやり取りが主軸に据えられていて、いいし。

 チーム古代の連中もそう。斉藤とのかかわりあいも、そう。戦場を共にしている男たちだなって自然に思わせてくれる。皆、だからこそ笑ってるんだっていう、ね。

 古代と島、のことはあちこちで書かれているし、航海班デフォルトの話題だけど。
 二人の関係性が、きゅん、と来る。皆、言ってるけど、島を呼ぶシーン。最後に雪を託すところ、あそこ絵としても本当にかっこいいですよね。古代と雪のアップ気絶した雪の手を握って愛しそうに眺める古代、背景でシュン、という感じで扉が開いて(そこは写らない)「島!」と古代が呼ぶ。古代は振り返りもしないまま…それから島にカメラがパーンして…みたいな。
 あとは、ガミラス星に自由落下していく時の「島ぁ!」という絶叫に答えるように現れるヤマト! うあぁぁ、かっこいいよぅ!!

 もちろん、二人でワープの時に操縦桿を取り合うシーン。あれ、最後は一緒に押したんだなたぶん。
 その絵も、シチュエーションは違うけれど、本編アニメへのオマージュなんだよね。もちろん、その他のシーンも。森雪の失神したシーンも、第26話のオマージュなんだと思いました。


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↑とても好きな、営巣入りシーンの徳川機関長と古代。(at 赤坂sacas広場にて巨大スクリーン映像)

注/この写真、実は11月26日に赤坂sacasの広場で、巨大ヤマトの「波動砲発射」イベントの際に大スクリーンに映ったものを撮ったものです。妙にキレイに撮れたので載せてしまいますが、けっして怪しい出自じゃありませんので。その「正しいプレオフ(笑)」の様子は、私の体調不良で書けませんでしたが、そのうちまたアップします。ほかに4点ほど撮れましたので、あとのアーティクルに載っけてく予定です。           ・ ・ ・

 ……他所様のblogもちょこちょこと読んでおります。書く前に読んでしまって、「あぁ、しまったぁ!」ということもあるし(^_^;)。まぁいいや。
 で、他所様で熱く語り合うほどには私は人間が練れておりませんで、まずは自分ちで垂れ流してからにしよう、などと思う程度には、惚れました>古代@木村

 なんですけどねー、確かに誰にも言いたくない部分もあるんですよね。…というくらい、、、なんというのかな。
 つまりは最初に出逢った、【あの】古代進でした。
 私が彼を心底好きだった時代の、1970年代末期に出逢ったままの、もっと魅力的になった古代進でした。
 これはたぶん、出演者・スタッフすべての作り手側の人たちが、「ヤマトの魂を受け取って」それをダイレクトに表現したからそうなったんだ、「おお、同志よ!」という気持ちなんです。
 最初の古代くんだった。
 それが、嬉しくて、映画を観終わったあと、ちょっと寂しい。そうしてまた見たくなる。…次はいつ行けるだろう、と思っています。

 だらだらになってしまうのでここらへんで一回やめます。

(たぶん、続く)

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2010_12
07
(Tue)08:44

TOHOシネマズに行ったワケ(笑)

 「2回目乗艦してから感想は書きます」なんちってね。土日は仕事や演奏活動で忙しかったので、月曜日、都合の合った3人で、銀座へ繰り出してきました。
 んでなぁ。
 見終わった直後の感想が、「もう1回観よう」だったのは何故(笑)。いや、理由はわかってんですが。週に1回くらい観にいけたらいいかも、、、って珍しくない? 自分。まぁナルニア観た時もそう思いましたけどもさ。

            ・・・
 とりあえず感想は別アーティクルにするとして、BBSへのご訪問、ありがとうございます。
 私が全部にコメントできないかもしれませんが、いろいろ書き込んでいただくと嬉しいです。某古代進くん推進(!?)サイト様にもお邪魔したいのですが>某さま やはりちょっとこ、こあいというか(^_^;)ワタクシ、大人しいですんで(<をい?)。

 さて初日のオフ会の時に仕入れた情報で、「ともかく早いうちに有楽町マリオンに行かなければ!」と思ったワタクシです。自分、じこちゅーですので、自分がゲットするまで書かない。とりあえずは自分の分は確保したので(笑)、書いておきます。情報ありがとうございました>某Mさま

 つまり↓これです。TOHO限定・木村拓哉表紙の特別編集MOOK『T.』…もちろん「ノルウェイの森」やら「ロビン・フッド」やら載ってますが、木村拓哉写真満載! ん? いやだから“にわかファン”なんですって。いーじゃないですか(ひらきなおりっ)。
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↑うふふ。下に敷いたのはパンフレットの中身ですが、これがまた熱い出演者語りと、スペシャルチョイスされたカット写真がね。とてもきちんと作っているという印象でした

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 それだけではありません。彼の美しーモノクロ写真集と、熱いヤマト語り。加えて、「緒方×柳葉×メイサ×高嶋」の座談会。もちろんヤマトの特集記事あり。さらには、山崎監督のインタビューマンガがまた素敵。。。というわけで、800円なら買いますとももちろん。…結局、映画観終わったあと、2人とも買ってるし(笑)。
magazinT_コミック

▼TOHO日劇 で購入したブツ

・パンフレット(2冊目)
・ヤマト懐中時計 →4,200円
・ヤマトクリアファイル2枚セット →500円
・ピンバッヂセット →700円
・『T.』 →800円
TOHO日劇_goods
↑ヤマトの懐中時計っす。安っちいといえばそうですが、けっこうずっしりと重みもあり、文字盤もヤマトが飛んでてきれいですから、オトナならこのお値段なら“買い”かと(^.^)♪

 とりあえず、これらを購入したことでこの劇場に来た(蔭の)目的は果たしたわけで、あとはゆっくり観るだけです。

 …そういえば、試写会と「違うのでは?」と思ったシーンが二つありましたが、いじってないとすれば私の勘違いなんでしょう。人の記憶というのは曖昧なものです。

 一つは、古代が最初に、地上でメッセージカプセルを拾う時に、高濃度放射能に侵されますよね。そうして致死の状態に陥る。彼が意識を失う寸前(つまり頭上に沖田艦が降りてくる寸前)、パアーっと碧の光がメッセージカプセルから放射して、あたりを浄化した…ような気がしたんだけど。記憶違いだろうか。

 もう一つは、古代と森のラブシーンatワープ直後の艦橋へ、古代が戻ってくるシーン。あの直前、服のチャック上げながら入ってくるところがあったような気がしたんですが、これも気のせい?(現在、BBSで話題に・笑)

 あと、斉藤が酒保で命を助けられた古代に「貸し一つ」と言われ、「ビール奢ります」「安っ」という会話があったあと、ラスト洞穴で命のやり取りをする中、ジョークっぽく「貸し、返しましたよ」というような科白があったような気がするんですが、本編見たらカットされていたような…。

 細かい処、記憶違いですかねぇ、、あったかもしれないなぁ。案外アテにならないものですな。
2010_12
06
(Mon)22:19

Space Battleship YAMATO観たよ(2)/物語

(( 全部ネタバレです。ご注意ください ))


 今回は、泣きました。
 もちろん、アニメを見た時ほどに号泣したわけでもなく、そうだなぁ、『復活篇』ほどにも泣かなかったけどね。
 前半はとても好きなんです。その、好きなシーンで、良い部分いっぱいあった。冒頭、音楽が鳴り火星会戦のシーンでもう“かなりダメ”でしたが、本当に泣いたのは2箇所だけです。→後述

 二回目観て、一番印象が変わったのが後半。『さらば…』のパートに入ってからでした。最初の鑑賞では頭の中にデータベースが回ってしまって、どうしてもアニメと重なる。しかもものすごくいろいろな要素を取り込んであって、物語は「さらば」だけど、テレザートのシーンも絵として表現されていたり、あれ=イスカンダルは、スターシアであってテレサでもあるように思われたり、様々なオマージュが渦巻いて、とても冷静に見られなかったし、初回は「物語のどの部分を使っていくのだろう」、という思いの方が強かったですよね。
 おおよそのストーリーはわかっていたものの、ディティールの積み重ねが、作品の“質”というものを作る。そこを楽しみにするのがカバー作品、というものでもありますから。

                      ・・・
 映画を観終わった直後の感想は、二度とも、「あぁ、また観たい」だったのです。今回は「次、ではいつ行こうか」だったんですね。…これは、どういうことなのだろう。だから試写会が終わったあとは、本当に12月1日の公開日を楽しみにしていた。最初の印象がマチガッテいるのか? それとも、それが“私の感想”なのだろうか、と。

 物語が良かった。それを表現されていた。つまりは、「ヤマトが」ということです。どなたかも書かれていたように、

 【宇宙戦艦ヤマトの原点回帰】の作品

 だったんです。だからこそ熱く、だからこそシンプルで…そうして、熱が伝わってきた。

 古代進・38歳。元・地球防衛軍エースパイロット、2199年現在・退役軍人のくず鉄屋。…この設定が出た時に、かなり期待した。何故なら、いくら気合入れて撮ったとしても、「ヘタすりゃ“ヤマトごっこ”」で終わってしまう。これは木村さんがインタビューでも語っていました。
 ヤマトのコスプレして、チャチなセットの中で右往左往しているゴッコ遊び…になる危険性はずっとつきまとっていた。VFXの技術に信頼性がなかったわけではありません、でも、リアリティって何なんだろう。

 私は、『復活篇』でも、古代のアノ設定が出た時に、初めて「あぁ面白そうだな」と思った人間です。ありえない話で夢物語だからこそ、物語の中にはリアリティがほしい。ではそれは何だろう? という。この設定は物語を形作る骨子の処でものすごく深い影響を与えていた、つまり成功していたんですね。
 古代と島の共有した過去とつながり。森雪との年齢差、民間人が復属していきなり戦闘班長を任される自然さ、そうしてBT連中や徳川機関長との関わり…。これは島大介と息子・次郎とのつながりや、古代とのつながりにもいえることです。

 さらには、石津版(ソノラマ版)をベースにしたガミラス/イスカンダル。もちろんこれは、「SFではよくある話」ですが、物語のベースを『1』+『さらば』にするなら、ほかの選択肢はあまりなかったのではないか。
 SFには、ある種の残酷さと厳しさが必要でしょう。その意味での“沖田の嘘”と、“第三艦橋事件”は、この物語のムゴさを現して、胸が痛くなります。だからこそ、善かった、といえるのです。

                      ・・・
 ヤマトの“原点回帰”と言いました。1%の可能性/勇気/希望/意思/前へ進むこと/家族や地球へ残してきたものへの愛/仲間・信頼…。
 それと、ヤマトが本当に言いたかったテーマであるはずなのに、何故か科白が先行し、上滑り気味になることで悔しい思いをしてきた「愛」という概念。宇宙愛であり、家族への愛。これがまったく滑らなかったこと。

 随所にオリジナルが盛り込まれていることで、本来のストーリーとテーマを浮き立たせる…まぁこれは私の持論でもあって(笑)(三文二次小説と本編を一緒にしてはいけませんが、気持ちの問題として)。設定の変更、キャラクターの立ち位置の変化(たとえば森雪がブラックタイガーの戦士であること)、さらには原作には無いシーンを作り、大幅にそうでないものをカットしていくことによって作り出される新鮮なストーリーと、それによって浮き彫りになってくる本来の“ヤマトの姿”。そんな風に思って見ました。
 表現媒体が変われば、当然それにふさわしい表現方法も変化する。原作を「なぞる(=コピーする)」のが、原作遵守や原作に忠実だというのは間違いだろう。だから実写には実写の表現があり、アニメやコミックや小説ではできなかったことをやらなければ価値が無く、そしてまたそれは成功していたと思うのだがどうだろうか。
 俳優さんのちょっとした芝居や。脚本の科白回しや。場面の設定。それら全部が通しても、まったくヤマトを知らない人が見ても、ひどく説得力のある、しかもヤマトの世界だ、と思わせてくれた。

 説明をしない。芝居で見せる、という本来の映画のあり方を、少なくとも“人の部分・人間の物語”としては、見せてもらえたと思う(そうでない部分はそうでない、んですが・笑、、、それはまたツッコマセテいただくとして)。

 相互の人間関係が、ひどく善く描かれていたと思う。少なくとも艦載機隊については、「チーム古代」だった。飲んだり、だべったり。戦闘に出る中で、互いを認め合い、背中を預けられるようになっていく。

 (現在BBSで少々話題ですが)島大介と森雪のつながりも、ひどく清清しい。ホッとする。斉藤-古代とか、加藤-山本-森とか。沖田-古代は特に、そう。この、沖田艦長-佐渡先生-古代 についても、いいなぁと思って見ました。

(続きます…)
 ・・・なんか、何を書いていいのか、とてもまとまらないんですよ。まだ観足りないのかも。
 それと、これが【宇宙戦艦ヤマト】、、、われわれがずっと愛してファンをやってきた作品なのか、という問いには答えが出ていません。
 ただ、大きな【宇宙戦艦ヤマト】という世界の、一つの世界(=解釈)である、とは思うんです。

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2010_12
06
(Mon)21:08

Space Battleship YAMATO観たよ(1)/前提

 ワタクシ、以前から表記を↑こうしておりますが、実はこれ、正しくありませんです。本当は「SPACE BATTLESHIP ヤマト」なんですよね。大文字読みにくいんで(笑)。

                ・・・
(( ネタバレ、1箇所ですが根本的にネタバレしてますので、ご注意。))

 『復活篇』の時は、“応援したい”が前に出て、一緒に走ってきた感があり、11月某日に試写会があって、12月某日に“発進”した時に、手を振って地球から見送ったような気持ちになった。だがこの映画はまったく別の角度から「応援」もしたし「期待」もし、また映画の作中で言われたように「希望」も託している。ましてや原作者であり産みの父である、西崎Pが急逝してしまわれた今となっては…。

 私はこの『Space Battleship YAMATO』に関しては、何か感想を述べることに意味があるのだろうか? と自問自答している。何故ならね、おそらく私は、“ヤマトであれば何でもいい”んです。この「ヤマトであれば」の部分へのコダワリは相当キツいとは思うが、アウトプットをアニメとか原作のクオリティに“どこの部分”をこだわるか、がどうやら初日オフで皆さんと話していても、今日、映画終了後に友人と会話していても、ヤマト仲間のごく親しい人たちと話していても、根本的な部分で【私が】ズレている。。。

 ある程度わかっていたことで、それは何だ、といえば。私はおそらく、「アニメ」より「映画」の方が好きだったりする。映画よりさらに舞台の方が好きな…基本的に“板付き”人間だ、ということだ。ステージパフォーマンス、ではないが、人が精神と肉体の力を駆使して、全身で見せ・聞かせ・演じるものに限りなく惹かれる(だからダンス・パフォーマンスなどは大好きである)。そういった意味では“正しいアニメファン”では無いから。(もちろんある種のアニメファンではあって、ある部分は一種のヲタクでもあると言われますが。)

 だから、脚本が良くて俳優の芝居がよければ、アニメは飛んでしまうわけで、もちろんそこに【原作の魂・核】が存在していることが原則で絶対なのであるけれども。
 もう一つ言えば聴覚主導型人間でもあって、さらに物語絶対主義。最初にヤマトに惚れたのが『ラジオドラマ宇宙戦艦ヤマト』であった。…そこに、アニメは存在していない。脚本と、音楽と、声優さんの芝居しかなかったのである。そんなわけだから「私がヤマトの何に惚れたか?」…再々放送と「さらば」の季節。少なくともアニメの絵ではなかったはずだ。

 もちろん、それがいきなり実写だったら夢中になったはずもなく、まさに“アニメだったから”ここまでハマったのであるし、古代進に惹かれ、島大介に惚れ、加藤三郎に恋することもなかったであろう。さらにBT/CTの艦載機群に血が沸き、宇宙空間に憧れ、ガミラスやその他のメカ・敵設定に涙を絞ることもなかったに違いない。
 あり得ないものを描写できる「画」だったからこそ、ここまで深く引きずり込まれたのではあった。

 だけど。
 もちろんこの作品は、「ヤマトを愛するスタッフ・キャストが作った、最高のスピンアウト作品」と私は受け取った。同じプロットをベースにして書かれた朝日ソノラマ版・石津嵐版がベースに蘇り、そのSF的容赦無さが、作品を緩くしないために効果的だったとしても。随所にそのレスペクトを感じる、という意味では、「わかるわかる」と思って、同じ方向を向いているように錯覚してしまうのだ、出演者や制作者が、我々視聴者と。

                 ・・・
 何から書けばよいのだろう。
 そう思って混乱するほどに、語りたいことが山とあるような気もし、何も言う必要がないような気がした。最初に実写化の話が出た時に、「え~!? 勘弁(;_;)」と思ったのは私も同じ。主演についても同様。しかし、彼の随所で漏らした(おそらくは)“本音トーク”によって、「そんなに演りたいんなら、いいんじゃないの」と思ったファンが大半だろうし、もちろん私もその1人だったりする。
 同じファンなんだから。
 少なくとも、真剣にやるだろうし、緩いことはしないだろう……反面、不安はもちろんあったが。

 古代進@木村拓哉氏については別項にしたい。

 ただし、「よくも悪くもキムタク映画だった」とは言えるのではないか。そんな風にも思う。それで【善かった】のだ。彼は艦長代理で、主人公で、地球を護って、森雪を愛して、ヤマトと共に逝ったのだから。

(続きます…)
2010_12
04
(Sat)13:51

Thanks giving...なんだけどな。

 テンプレートを変更するのは好きなんですが、いろいろ貼り付けていると難しい。
 読みやすくてキレイなのが一番なのと、文字のフォントとか大きさが気になるのですが、Yamato Crewのパーツと、あとWEBRINGが表示されないものが多くて、そうでないものに限定されます。
 それに、うちの場合、サイドのリンクが【コンテンツ目次】になっているので、これも外せません。

 倉庫のサイトをきちんと作って【新月の館annex】をまたOpenしようかなぁ、と最近は思わないでもないです。
 検索のindexがどこにあるかわかんないでしょう? やっぱり現在の「扉」から入っていただくのが一番ですよね。blogにお立ち寄りいただいている皆さまには、「んーこんなのできました」って、電話するような雰囲気でお知らせしていますが、自分でも昔のは忘れちゃったり。

                ・・・
 テンプレートも、今回使ったような「Novel用」というのがけっこう進化したカッコウで置いてあります。
 本当に、きちんと使えばとても使いやすいし、なんといっても美しい。う~ん、、触手が動かないでもないです。でも、なぁ。
 とりあえず、「風雲急を告げる」だけは、それで読めますんでね。どうぞですね。

 今回は逆に、Novel→Articleに編集して使ってみました。期間限定Xmas時期までです。WEBRINGバナーは、「通常blog」画面に入るとつながっていますので、そちらからいらっしたかた、お出口もあちらでございます。


                    ・・・
 去年の今頃は、冬のロシアへの渡航準備でバタバタしてたんですよねぇ。
 年末に行くなら、通常、いまごろ急に「行こうかなぁ」なんてことになることが多い。さすがにロシアじゃそうもいかないけど、今年もまだ年末(ド年末)に国外逃亡しようかどうしようか迷っています(出かけるなら、帰省が始まる12/31便がわりかし空いてるんですよ。そこから行ってその日に付いて。いきなりジルベスターで騒いで、5日くらいに帰ってくる、っていうのがラクチンな方法。正月だとな、オペラしか観るものないので、必然、ウィーンかミュンヘンだよなぁ。ミュンヘンは宿取れないしな~、あちこち休みだと悲しい)。

 いきなりウィーンに行きたくなりました(>_<)。
 今年は体調も悪いし、金も無いしで、大人しくしてようと思ったんですが。。。仕事2~3本ヤッツケりゃ行ける。誰かワタクシにお仕事を…(爆)。
 あそこだとね。なんとかなるんすよねぇ、勝手知ったるなんとかってやつで…。

 ということで、来週末はちょっとした小旅行。たまには国内で温泉に浸かるのもイイでしょう(^.^)。気の置けない女友だちとなら、なおさら♪goodなのだ♪ 早く治そっと。いやそのまえに、大事なお式があります。

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2010_12
03
(Fri)14:15

Space Battleship YAMATO 感想BBSを設置。

 ようやく、苦労したけど(^_^;) 設置いたしました。

 もうあちこちにありますし、blogで各人展開されている方も多くていらっしゃるとは思いますが、
 是非、一言でもお立ち寄りのうえ、是非、井戸端会議してやってください。

 心底BBSとか苦手なんですけど(^_^;)
 去年、やってみたら
 けっこう楽しかったし。
 けっこういろいろ目ウロコなこともありましたので。

 今年も少し長めに開催いたします。

 私ももう一回観にいったら感想、いっぱい書こうかなぁ。
 なにせ1か月も前なんで、ディテールの組み合わせになっちゃってて。あちこち飛んでるものですから(^_^;)。

 ではどうぞ。

 Space Battleship YAMATO 言いたい放題(ネタバレOK)BBS

 のんびりやっとります。お楽しみいただければ嬉しいのですが(^.^)。

綾乃@管理人

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2010_12
03
(Fri)08:19

暴風雨より気になっていた朝(^.^;)

 さすがに朝4時まで起きている元気も、4時に置き出す根性もなかったので、ネットで探したけどなかなか見つからず。結局、置き出して、本家見たほうが早かったりして。
 NASAから地球外生命体についての発表が…で注目した人、多かったと思うんですが。

NASA-Funded Research Discovers Life Built With Toxic Chemical

 これについて、さらにワシントンからの発表もあるという話だけど、それはまだどこにも載ってないなぁ。
 yahoo!のネットニュースで見てみたら、比較的、サンケイの記事が上記に忠実にレポートしてあるような気がして熟読(英語苦手だし(^_^;))。

 「ヒ素を食べるバクテリア」発見、初の元素置換生物 NASA発表

 それにしてもねぇ。
 生命体の概念そのものを拡大する必要がある、という言い方はさすがです。
 驚きは驚きだが、、、こりゃ緘口令敷いて記者発表するでしょう。私は化学・生物学方面はからっきし強くないですが、考えようによってはオトロシイ話でもあるですねぇ。
 ま、ガミラスの来襲じゃなくてよかったけど(笑)。

……治まったみたいだな、うちの周りの嵐。ここ数時間凄かったど。お出かけしよう…(>すんませんね、朝早いサラリーマン&OLな方々)。
2010_12
02
(Thu)08:14

映画初日を終えて…。

 「初日オフやるぞ~」と前々からわめき続けていたわりには、某所に合流とかひよるし(笑)、肝心の日前後には倒れてる情け無いワタクシですが(^_^; とりあえず"皆さまと語り合う"およびお顔を見ようと夜の会合だけはなんとか顔出ししてきました。

 それにしても当日に向けてのプロモーション攻勢は凄かったですねぇ。これはまだまだ続きます。当面は東京方面、週末の舞台挨拶とかでしょうか!?

                 ・・・
 しかし。やっとこいろいろ言えます(^.^)。長い1か月間であった。

 数日のうちに、再び「感想言いたい放題BBS」を開設する予定ですので。ご覧になった方は、ぜひお運びいただけますと嬉しゅうございます(_ _)。

 さて新宿ピカデリー初回10時は完売の満席(私の席が空いてたらしい。ま、当たり前ですが・笑)と好調な滑り出し。夜の部に集った仲間たちは、一緒に朝から行動を共にした方もいらっしゃれば、それぞれの場所で見て、夜だけ合流という方もいらっしゃいますので、けっこう面白い。
 昼で撤退という方々とは残念ながらお会いできず、またゆっくりと熱い語りを聞きたいと思いますのでどうぞよろしく。またプチアフターオフしましょう>お2人

 14人、というのでけっこうな人数ですね。
 新宿の一角、老舗な(?)飲み屋の奥座敷に集まり、一献を傾けながらワイワイ。昼間に語りつくした方も多かったのか、話はけっこうアニメ『復活篇』にも及び、アニメ方面語りにも突入するのはお約束♪ うふふ、同志、ってやつですね。
 何故か話題はコスプレに……あぁそれって。
 前日に放映されたTBSの「ヤマトカフェ」潜入レポからだったかしら。ヤマパのかいちょうさんが登場されていて、いろんな方々がPRに協力されていました。ヤマパ参加者には違和感がおありだったと思います、かいちょうさんは常に黒矢印の方なんですが、あの赤矢印はTV局からの強い依頼だったんだそうで、会場で着替えたということで。デスラーの青塗り登場もソウだったそうです。それとヤマパとヤマトカフェを混同した紹介もちょっち気になりましたけど、、、皆さん、「ヤマトのPRになるなら」とご自分たちの楽しみの場をご提供された由。ご協力された皆さま、本当に頭が下がります。

 さて映画の感想は、熱く語り合っていた“向こう半分”はあんまり聞き取れなかったのが残念。私は弱っていたので狭い場所であんまり動けず、、、まぁそのあたりはまた教えてください>奥半分の方々 それぞれのblogに書き込まれるかもしれませんね(なにせ14人の中に、サイト・ブログのオーナーさんが6人いた:私も含む)。

 ということで、若干ですがネタバレ感想、下記↓「続きを読む…」からどうぞ。まだ映画をご覧になってない方はご注意。しばらく置いときますので、ご覧になってからになさった方がよいと思います。

 それと、先に申し上げておくと、全体の意見的に「◎」でした。部分的な「×」はもちろんありますが、反・なんとか派の方はご覧にならない方がよろしいかと思います。
 それと、私個人的にもヤマトに関するネガティヴ・キャンペーンは快く思っておりません。ただし意図的な操作はしておりませんですよ。

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