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2011_03
25
(Fri)20:40

2度目の週末 【よもやま話・長い】

 あの日から二度目の週末を迎えようとしています。
 物資を送り、救助をし、できることをする…ということは継続していくことが大変だろうに、だんだんそのあたりは遠くにいるわれわれには見えにくくなっていくような気がしますね。

 友人の家族や親族や。
 仕事先の人々の様子。
 安否を気遣っていた相手先。

 少しずつ様子がわかってき、中には出張で行っていて災禍に巻き込まれ、孤立した避難所にいたため10日以上も生存が確認されなかった、というような人もいました。
 友人のご実家が、津波の被害のもっともひどかった一角にあり、お一人暮らしのご母堂が無事とわかって安堵したものの、いつ現地へ行けるかとなるとなかなか難しいものがあります。行く時は協力できることはしたいと思いますが、何が必要か、というのを慎重に考えつつ、いろいろなことに妨げにならないように思いつつ、できるだけのことはしたいですね。

 来月早々に例年のごとくフランクフルトでのムジク・メッセがあるので、あちこちと連絡を取っていると、いろいろ聞かれる。私は今年は(たいへん残念なことに)お留守番になってしまいました。フランクフルトからベルリンかザルツかパリへ回って、いろいろ調べてきたいこともあったのですが。
 なかなか会社勤め(って社員じゃないけど)というのは不自由なことがあります。

 ドイツとフランス、メキシコで、海外に在住する日本人演奏家たちが、日本のために支援コンサートを立ち上げ始めました。戻りたいと思っても、仕事は待ってくれません。あちらの情報は正確なものもあれば、エキセントリックなものもあり、現在、直接の知己がある人間同士は、ネットで連絡が取れるので、それだけでも世界は進歩したといえるでしょう。

 東京でも、次々とキャンセルになったいろいろを建て直すために、動きが見えてきているところです。
 「東京の春」も、さすがに『ローエングリン』とフランス音楽アカデミーは中止になったようですが、ほかは実施されます。3月21日までのコンサートはすべて中止にし、23日からスタートしました。

 どなたかも書いていましたが、毎日の経済活動は自粛しない方がよいのです。それが将来的に経済基盤を立ち直らせるきっかけになる。
 この2週間でツブれたり失職した人がいないわけではありません(<日銭稼ぎなんて、そんなものです)。もちろん北日本の復興は国家規模で、地方自治体や1企業が抱えきれるものではありません。早急に復興庁の設立とかを望みますね。

 店が早仕舞いになって困るなと思うのは、食事する場所が減ること。私のように日々の生活をアウトソーシングしている人間は、自宅でものを溜め込む(備蓄する)という習慣そのものがありません。災害の時は、最初にアウトでしょうか。…ただし、保存食料はある程度買ってあって、半年の賞味期限ごとに更新していました。ところが、今回に限って、2月が忙しかったために、更新してなかったんですね(>_<)あかんやん(笑)。
 ということで、微妙に消費期限の切れた乾麺とかカップ麺とかあって、どないすんねん、自分。
 食事も基本的に朝以外は外食ですので、無理やりそれを続けています(3月11日その日からもずっと、です)。

 店が早仕舞いになったので、地元の店で食事できなくなったのが辛いかなぁ。仕事先で食って帰るしかなくて、そうすると電車が不規則なのと疲れてるのでそこからまた移動して家に戻るのはしんどいですねぇ。ううむ。それと、「買って帰る」という選択肢がなくなりました。夕方になれば、お店にはお弁当その他、ありませんもん。

 私は実際は料理は嫌いじゃなくて、時々「自分で作った飯が食いたいぃ」と叫びたくなることがあります。なのになぜ、外食を続けているか、というと、これはもう単に効率の問題です。これを「自分ちで料理」に変えたら、おそらくこの5年間の「ヤマトのお話」は10分の1もできなかったと思います。“生活そのものを楽しむ”ことをしていた時代もあったのですが、現在はそうでない時期ってとこでしょうか。
 だから一人暮らしのサラリーマン親父のような生活、ですね。近くになじみの定食やさんとか。ローテーション先の食い物や、居酒屋さんとか。そんな感じでした。

 もう一つ。
 水道の水を飲む、という習慣がないんです、私は。料理をするときはもちろん水道水を使いますが、普段から飲料水はペットボトルです。外国へ行ってももちろんそうだし、家でもそう(地方へ行ったときは別で、地元の旨い水を飲む)。煮物作る時やラーメンのつゆでも煮汁はペットボトル使ってます。だから、定期的に安い水を近くのスーパーで箱で買ってきて備蓄してある。……これも、いま、できないでしょう? どうせいっちゅんじゃ。
 幸い、買占め騒ぎが出る前に切れた在庫を買い足しておいたので、まだひと箱ありますが、普通に買うと1本105円ですからねぇ、、、ううむ。

 ここのところ考えていたのは、上記のようなことです。

 普段、人がどんな生活習慣を持っていようと互いに気にすることはないと思いますが、自分はあんまり一般的ではないよなぁと思います。子どもがいないから、ということと仕事&体力の関係でしょう。
 だから町の経済活動=自分の生活 です。吉×家の牛丼しか開いてなければ、そこで食事するしかないです。いまさら米買ってご飯炊こうとは思いません。また、やっちゃいかんよなと思います。…でも実際。作って食べて片付けて、いろいろやると、こういう生活していると、とても高づきます。エンゲル係数上がります。無駄も多い。仕事で出歩くのやめて、家で出来る仕事だけして、ちんまり暮らせばその方が効率よいかもだけどね(^.^)
 時々料理をしたくなると、ヒミツノ場所へ行って、思いっきり作ります。自分で喜んで食べます♪ まぁしばらくそこへも行けないわなぁ。
2011_03
20
(Sun)23:15

臨界と日常

 カイシャではほぼPCに向かいっぱなしだし、ネットはもちろんLANで、ブラウザ三つを立ち上げて、仕事しながらTwitterやメールも開きっぱなし…という状態なので、ちょっとした昼休みや朝休憩、くらいしかPCに向かう頭の元気がない。夜になるとどっと疲れるんですね。。で、きっぱりアナログなことがしたくなる。
 柔軟体操したり~(笑)。雑誌読んだり(<それでも“読む”私)。
 友人たちのblogはけっこう巡回していると、皆、それぞれの表現方法があるなと思い、それぞれの立場の違いが現状の違いになって面白い。でも、前向きで嬉しいよ、うん。

 ここのblogもヤマトと関係ないことばかり書くのはやめようと思っていたのに、3.11以来、雑記帳。その方がラクだから元に戻そうかと少し思ってもいたりします。

 私はきっと仲間たちよりも少し“情報”というものに近い場所にいて、それを扱うのも仕事の一部。一部のマスコミの人たちとも知己もあったりするので、自分memoも含め、意思のあることについては並べてみた。
 コメントくださった方がいらして。
 そんなことが少しでも気持ちを落ち着かせるのに役立った方がいらっしゃると知って、嬉しかったです♪>某K様

 被(罹)災地の皆さまについては、本当に祈るような思いでいます。ERIちゃんblogで連載がありますが、痛いです。実際に神戸の時は私も直後に入植しましたので(入れたんですね、そのへんが今回と大きく異なることもあります)状況は想像するしかありませんが、知人・友人のご実家・ご家族などの安否情報が18日夜あたりから次々と入ってきて、亡くなった方々には本当に申し訳ないと思いながらも胸を撫で下ろしてもいます。

 日本人てすごいよね。本当に誇りに思うよ、と言いたいことがこの1週間の間にいくつもありましたよね。
 物資を運ぶための常磐道が2日で開通したとか。
 津波の害のひどかった大船渡に実家のある友人が、一人暮らしの母御の無事を知らせてくれました。水は大丈夫だが電気とガスが止まっている、津波以外には被害がないので自宅にいる。津波に襲われた場所は全壊だ……米軍の救援隊が入った画像が報道されていただけに、言葉を無くします。

 ある人が書いていましたが、東京や首都近郊は罹災地じゃないのだ。テレビやネットなどの報道を見て、罹災地のような気分になっている。本来なら、東北を支援し、復興に尽力しなければならない立場なのだから。しっかり生活しなければいけない。そう語っておられました。
 テレビの情報を遮断することも、新聞やネット、その他の情報を遮断することも、一つの能力だと仲間のMLで話し合ったりしました。ある人曰く、「心配しても行動が変わらない場合→心配しない」「心配すれば行動が変化する場合→心配する」「心配してよいのかどうかわからない場合→心配しない」
 その人一家はその通り行動しており、これはこれでたいした意思の強さだと思いました(合唱団の後輩ですけどね)。

 自衛隊も、現地の医師たちも、救援隊も皆、頑張っておられる。疲労が心配です。休んでくださいね。
 今朝、話題になっていたのが↓ テレビを持っていない我が家では、元の放送は見られませんでしたが、この会見は、この淡々と語る様子の重さに、涙します。

東京消防庁の記者会見
「ハイパーレスキュー隊・福島第一原発に放水」(3.18)

・Yomiuri Onlineの記事
 東京消防庁放水 (読売新聞 - 03月19日 23:16)

 ところで、ここ連日書いてきた「放射能への不安」のある方。私は「元T芝の原子炉設計者」さん(知人の知り合い・笑)情報でウラ取っていたりしたのですが、下記2つはお役に立つかと思いますので貼っておきます。
 いやなに、私が聞いていたのは、チェルノブイリは放射性物質の廃棄に黒鉛を使っていたためそれが大気中に散布されて大惨事になった。福島原発は軽水を使用し、仕組みがまったく違う、ということと、原子炉そのものは停止しているので暴走はあり得ないこと。また数値的に、アメリカまで飛行機で往復するより少ないという話です。
 加えて、下の二つをTwitterで見つけましたので、貼り付けておきますね。

Dr.中川のガンから死生を見つめる

元東芝の原子炉技術者の記事

              ・・・
 ヨーロッパ人というのは面白い人種だと思います。合理的かと思えば感情的。だけどある意味、とても敬虔で、真摯ですね。誠実は信じたいし、実際に力を呉れることには違いありません。
 前の記事にも触れましたが、再度貼っておきます。加えて、ウィーンからも届いた、こちらは音楽メッセージです。

ベルリンフィルからのメッセージ

 「通常、私たちは音楽で心を届けます。しかし、言葉にしなければならないこともある」
 音楽監督、サイモン・ラトルの言葉が、胸に沁みました。「遠いのに大切な、第二の故郷。友だちの国」と、彼らは本気でそう思い、日本と親しいことを誇りにも思ってくれているのです。

ウィーンフィルの追悼演奏 by NHK

 最も日本と近い欧州のオーケストラといえば、此処でしょうか。
 また秋に逢えることを祈りたいです。
2011_03
17
(Thu)23:01

日々是 粛々と。

 今日も会社に早くから出ております、綾乃です。
 通勤電車がガラ空きですねぇ。で、あちこち電話をし、会議の前に少し空き時間が出来たので、書いた…のですが、結局ばたばたとして夜に至る。ここのところ昼間の頭を使う密度が濃いため、夜になると電池が切れたようにパタンと寝てしまう(とはいえ25時か26時くらいまではなんだかかんだか連絡を取り合ったりいろいろなことをしているのですが)ので、blogに向かうのは久しぶりです。

 何年ぶりかで仕事や情報検索のためにネットリテラシーを駆使する日々でした。あぁなんだか何年かぶりに脳みそがフル回転している感じで、妙に疲れます。毎日ものすごく沢山歩くし。毎日の平均が1万2,000歩くらいあるもんね。

 まずはコメントをいただいた某さま、ありがとうございました。
 現地の様子が少しでもわかるのはとてもありがたいと思います。いろいろ社的にもタイヘンでしょうけれども、われわれ遠くにいるものは粛々と日々過ごしたいと思います。

 タイトルにも書きましたが、最近ワタクシ、この「粛々と」を好んで使っております。
 今日も仕事関係者と夜、逢って打ち合せがてら食事しながら彼も言っていたのですが。「被災した以外の人間は、通常の経済活動を、これまでどおり行なうことが復興支援になる」これは経済の法則なのだそうです。もちろん節電や、危機管理は必要ですが、必要以上に無用な神経を使うことはない。日々暮らしていくことが大切だろうと毎日、それなりに頭のどこかは緊張しながら、過ごしています。

 それにしても、やっぱり疲れますね。
 今日、そのメンバーで「なんでこんなに疲れるのだろう」と言っていたのですが、われわれの場合は、ここ数日のバタバタと中止になった公演への徒労感。楽団に所属している人たちはまだよいですが、フリーの演奏家たちは失職の危機。危険やなにやらいろいろな事情はあるから全部をやれというつもりはありませんが、こう続くと精神的に徒労感が募ります。しかも、頑張っている人たちもいるのに、です。

 大阪府と京都市が、避難者の方々を住居・受け容れ始めましたね。さすがだと思います。東北各県の受け容れ疲労を支援しなければならないということですが、これは当然だと思います。ただ、あまりにも文化の違う場所&遠方に思いきれるのか。いろいろ難しいです。

                  ・・・
 地震には支援を叫んでいた外国人の方々が次々離日しているのは、もっぱら放射能の危機感でしょう。現場で命張っておられる方々には本当に頭が下がります。われわれは正確な情報を選び、不用意な情報を遮断し、身を守ると同時に扇動されないようにしなければならない。
 「被曝」と「汚染」の使い分けができていなかったり、数値の取り方がおかしかったり…。
 友人知人で原子力関係の専門知識を持っている人や、ネットで研究者のグループが発信している情報、その他、海外ニュース(不正確でエキセントリックなものも多いのですが)。あとは経験者の話。
 朝には「チェルノブイリ系だったら逃げる。スリーマイル系だったらその必要なし」という話を雑談でしていましたが、現在の東京では、退避する必要も外出を控える必要もない。チェルノブイリは黒鉛を使っていたために「死の灰」が降ってたいへんなことになりましたが、福島原発ではそれが水(軽水)ですから、まったく仕組みが異なるそうで、そっちの心配はない。また、地震が起きた段階で停止しているので、溶鉱炉の暴走もありません。

 実際、列車や停電の様子も不確定要素が多く、東京は“早仕舞い”な町に変化しています。21時ごろなんて人通りがらがら。昨夜は深夜の電車で帰りましたが、ガラ空きでした。(夕方のラッシュが厳しいです)

 そんな中、昨夜は、打ち合せ先の友人宅で夕飯をご馳走になりながら、指揮者がとんずらこいたので定期演奏会が中止になってしまった某オーケストラのヴィオリストと、うちのカレシと4人で飲んでました。
 この友人ご一家は、もう引退されたお父様が、恐らく専門家中の専門家。国連の原子力委員会の方でして、そのため彼女は帰国子女であり海外で育ったのです(仕事としては通訳をしていただくことが多いんですね、私)。チェルノブイリの時も現地に、東海村の事故の時も、現地に現場にいた指揮官の一人でした。年の離れた奥様(彼女の母上ですな)に長女の彼女が生まれた時に、新生児室に入ってきたお父様が最初に言ったのが「指が10本あるか?」だったというから心中を推測するにやぶさかではありません。もちろん姉妹弟3人とも健康で、それぞれ世界と日本とのためにいろいろ活躍してらっしゃいます。
 
 身近でイソジンを飲んだお莫迦さんがいらっしゃいまして(笑)。危険だからダメだっていってるでしょ。ヨウ素はヨウ素でも違うんだから。副作用でかえって危ないんだから、絶対にやめましょうね(^_^;)。
 そんな話から始まり、これは実際そうらしいですが、【赤ワインと昆布】はよいらしいですよ。海草は良いというし、シオ昆布でもなんでも、昆布をつまみに赤ワイン、というのは放射能除去に効果的だそうです。ただ、酒呑めない人はやめておきましょう。これも副作用の方が怖いです。
 彼女はワインのテイスターの資格も持っているので、やたらのんべ、だったりして。だからいつも美味しいワインが家にあり、私はパンを途中で買って行き、よもやまばなしをしていました。

 世界中の友人たちからメールが来ます。業界関係者からも来る。それぞれに来た情報がおんなじだったりして笑えたりしますが、皆、「がんばれ」「一人じゃないよ」と伝え続けてくれているようですね。
 われわれは何もできませんが、同じことを被災地の皆さんにもお伝えしたい。

 ベルリンフィルの中に日本語の堪能なヴァイオリニストがいます。彼が原稿を書き、サイモン・ラトルと彼らからメッセージが届きました。
 地震直後にもTwitterで広報から英語のメッセージは入っていたのですが、励まされる気持ちです。
 
 明日も、より明るい一日でありますように。
2011_03
16
(Wed)01:13

しばらくは四方山を…。

 しばらくは四方山話を続けることにしましょうか。

 ご心配いただいてメールをいただいたりメッセくださった他地方の方々、ありがとうございました。私どもは元気ですし、家屋も倒壊もせず、親戚仲間一同も元気です。……ただし、久しくお会いしていなかった被災地の知人たちとや友人のご家族などとはまだ連絡が取れていないケースもあります。
 私自身は地盤が九州と関西なので、むしろ仕事先の方とかの身が案じられています。

 首都圏は粛々と「節電」と「情報集め」と「自己防衛」に走り、私の周りの人々は、淡々と日々、仕事をしています。われわれの業界では、ちょっと参ったなの状態になっておって、このまま行くと、、どうなんでしょうねぇ。歌舞音曲というのは不謹慎なのでしょうか? 被災者の方々も、救おうと命賭けの方々も(自衛隊の救助者数が刻々と増えていて、私が読んだ時に16,000人でした)、それを支える方々も、報道しようと懸命な人々も、祈るしかできない人たちもいる。

 誰もがやれることを誠実にやるしかできないわけで、それは何かというと「分を果たす」ということのような気がいたしますね。
 音楽業界は、外国人アーティストが来日中止となるケースが多く、公演は次々キャンセルになっていたりもしますが、それを救いとする人々のために演奏会を実施する団体もあります。サントリーホールも上野の東京文化尉官も動いていますし、現在のところ、「東京の春」も開催される様子で、ホッとしています。

 川畠成道さんというヴァイオリニストのことを、このblogでご存知だった方もいらっしゃるでしょう。彼のコンサートが3月26日にあるのですが、ツレアイの事務所には日に1件以上、お年を召した方からの「行なわれますよねぇ?」というすがるような電話が入ってくるそうです。聞けば、電車の運行も不自由な遠くからやってこられる方もおられ、それを気持ちのよりどころにしておられる、、、彼のファンにはそういう方々がもともと多いのです。
 会館側の都合で中止になるケースも多く、ある意味で仕方ないともいえるでしょう。音楽家は皆、それがナリワイで、皆、けっこう根性は座っています。どんな場合でも、機会さえあれば魂の平安のために演奏するでしょう。音楽を通じて、何かできるのではないか。なにもできなくとも生きる力にはなり、届かなくとも祈りの力にはなる。

 演劇界も、映画界もそれぞれのケースで迷っているようです。暗い場所に多くの人が集まることは確かで、その危険の可能性に思い至れば、安易に「開催することが是」とも言い切れないからです。
 私自身、もうどんなコンサートでも良いから演奏会が聴きたい、という気分になってしまっていますね。

         ・・・
 節電を心がけ、粛々と計画停電を受け容れて、なるべく車を使わない経路で仕事に出ています。
 現在、ガソリンとトイレットペーパーが今日になって不足してきました。食料は別に不安はないのですが、コンビにで日々を賄っていた人はちょいと辛いかもしれません。電車の支線が動かないため、通勤の足に車を使う人が増え、流通が滞っているのです。雑誌が発売日に届かなかったりもしていますし、コンビニの物資供給も潤沢ではありません。不安になって少し余分目に買い込む人とかもいるのが少しずつ積み重なっているのかもしれないですけどね。
 夜は静かで、星がキレイです。ただし今夜は皆、放射能が心配なのか(東京へは届かないって)、ひとけが道路にほとんどありません。仕事場から家まで明かりの抑えられた、不気味なくらい静かな道を歩いて帰ってきました(<別に無用心ではないですよ)。

         ・・・
 サイトや物語をご訪問いただき、ありがとうございます。「宇宙図書館」管理人の自宅が、計画停電区域なので、なかなかPCが開けられないばかりか、どうやらつながらない模様なんですね。携帯で読んでいるのかしら? 私も余裕がなくてあまりメールのやり取りが出来ていないので「便りのないのは良い便り」ということにして、互いのblogを見る程度です。
 なににせよ、仕事が、、、、ううむ(>_<)。

 「少し甘い二十之御題」は、半分の10を数えたところで、一端お休みにしようと思います。実は13くらいまでは出来かけていたのですが、いずれにせよ、この先はシビアな展開になりますので(&77maru77さんではないですが、今回は「順番にこなす」のも課題の一つ)、またどこかでまとめて10本、お出しするつもりです。
 皆さまが読みにきて、楽しんで、少しの憩いを持っていただけるのならこんな嬉しいことはありません。
 しばらくは更新等できないでしょうが、次はおそらく「古代進&森雪百題コンプリート」になると思います。あと5本だっ!(笑)。

 では皆さま。
 流言に惑わされず、しかし安全は自分の手で。日々を暮らしたいと思います。 
2011_03
13
(Sun)19:31

その後、の午後

 ある人のblogを見ていたら「何もなかったような午後」とありました。普通に、日常生活の続きを行ないながら
、普通の週末を過ごすのがすでに難しくなっていることに気づきます。

 土日は別段これまで休みではなかったのですが、仕事先がキャンセル喰らったりいろいろで対応は臨機応変にせざるを得ず、結局のところ今日、休んでおかないと明日からどうなるのやらさっぱりわからないという様子。実は金曜日も土曜日も、関わりのあった二つのオーケストラ「日本フィルハーモニー at サントリーホール」と「新日本フィルハーモニー at トリフォニーホール」は定期演奏会を行いました。
 一つには、地震の起こった段階でオーケストラの楽団員はリハーサルでホールに居たわけだし、お客さんが幾人かでもそちらに向かっていたとすれば、ホールや劇場というのは(クラシックの専用ホールはとくに)比較的安全なんですね。それに寝心地も良いし(笑)。
 結局、そのあと帰宅できないお客さんをどうしたのかまではお聞きしていませんが、翌日の土曜日定期も実施した模様で、スタッフ・オーケストラともども大変だったことと思います。
 もう一つには北海道・東北地方に演奏旅行に出ていた都響さんも、不謹慎な言い方を許していただければ、日にちが一日ズレていたら大変なことになっていたかもしれません。それをいえば仙台フィルの人たちはどうしていらっしゃるのだろう、という思いもありますが、現地近くにいる友人たちの安否も気遣われます。

    ▼
 さらに上記から1日が経ち、会社です(笑)。
 社員が誰も出てないので(<当たり前や)、静かに仕事して、合間にblog。
 明日からはそれもなかなか難しくなるかもしれませんね、電力の供給制限が始まるようで、これも必然といえましょう。
 今回爆発した福島の原電は、東北電力のほかは東京電力です。関東圏は多くのものを北地域に負っており、リスクをその地域に負わせた報いをこれから受けなければならないだろう、と一昨日某所に書いたことが現実になりつつあります。

 電力の供給と。
 食料庫でもある場所。

 先ほどの記者会見でありましたように、まずは「産業界への協力」を仰ぐということで、ネオンの消灯や不要電力・暖房などの節約を呼びかけるようですが、公共道徳やその他のうせたいまの日本です。個人の抑制に期待できないものはシステム統制していくしか、方法はないと考えるのは為政者なら当然でしょうしね。
 そういえば、チェーンメールが出回りはじめました。チェーンメールがサーバー負荷に影響を与え、ひいては供給電力にも影響があるそうですので、やめましょうね~~。代表的なのが「首都圏に有害物質の雨が降る」というもので、某大手新聞記者が個人的に漏らしたとか某石油会社社員発だとかいう説がありましたが、これは誤報だという確認が取れています。気をつけるに越したことはありませんけどそれ以上ではありません。

 被災地に関してはなんといったらよいのかもわかりません。言葉を失います。
 都や国の対応については、相当に迅速で適切だったといえると思うし、これは海外からも評価が高い(Twitterなどで英語情報がリアルタイムで入ってくるのはさすがに現代ですね)。ただし欧州などでは刺激的な報道がされていたりもするので、友人が頼まれてBBCのラジオに出たと言っていました。
 あとは日本に在住する外国人が情報不足で不安がっているようです、つまり衝撃的な映像は続くのに、文字情報がない。どこでいつ、と英語でテロップ流す程度はやってくれよ、とマジ思いますけどねぇ。
 地震に慣れていない国の人たちはけっこう困惑しているようです。もしかしたら日本人て、災害に強いのかも。ただし、原子力に関しての正確な知識はわれわれの世代より下はあまり持っていないかもといわれました。「被爆」という単語一つとっても、科学的知識のある人々と、そうでない人では受ける衝撃が違う。パニックによる二次災害も立派な災害(というか、都会はそっちの方が怖いですね)なので、なるべく普通に暮らしたいと思います。

そういえば。

地震に遭遇したときの対応マニュアル

↑こういうのがあります。ご参考までに。

ここ読みに来ている人は、こういうことはわりとご存知な人が多いんじゃないかと思うけど。かくいう私も「地学」を専攻したクチなので、わりかし。プレートテクトニクスのずれが地震のもと。

今日あたりは、ネットでは問題の核心は原子力の方に移ってきたようです。

原子力資料情報室 が情報を開放しています。また、専門家によるボランティア集団のサイトがどっかにあったんだけど見つけられない(>_<)。
原発について不安な人は、ここがよいかもす。

町や村の壊滅、ってなによ。どういうことよ。と一方で(心中)叫びながら、皆、出来る人ができることをする。
できる力を持っている人たちは皆、動いていますね。われわれ凡人は、それぞれ考えて、できることをし、(備えはしつつ)平静でいること、しかないようにも思います。
家族を気遣い守ることもその第一歩だし、募金も募集しています。毛布や重油や…そういうのが足りない。自衛隊はがんばっていて、消火のため近づけないので飲料水も節約するのと一石二鳥ということで、雪の塊を使った消火で成果を挙げているようです。
海自がどんどん救助を続けていて、そこを見ると少し元気が出る。一方で、まだ仙台空港には多くの人が孤立していて、自衛隊も近づけない&状況もわからないらしい。

なんだか話があちこち飛んでいてすみません。

この間、戦火の町で育ったセルビア出身のヴァイオリニスト君にお会いしたときに、「演劇も演奏も爆撃の中でも続けられた」って言っていました。彼も普通に広場とかで演奏していたそうです。衝撃的な映像ばかり見せ続けるのではなく、日常を保ち人々に希望を与えるためにも、通常の番組もきちんと放映してほしい(とくに子ども向けとか)と言っている人たちもいます。
前述したコンサートは金曜日は微震の続く中、行われました。さすがに土曜日曜はほとんどが(人が集まる危険もありますので)中止になりましたが、一方でゲネやリハは続けられており、こういった時にそれを不謹慎だとは思わないでほしいと願います。

……待機がおしまい(電話待ちしてました)のようなので、そろそろ帰宅しましょう。
テーマと関係のないネタが続いた3日間で申し訳ありませんでした。ご来場に感謝します。
2011_03
12
(Sat)00:21

銀座線は動いているが!?

 また余震だ(0時すぎ)。
 さっきからずっと微震がつづいている東京地方ですが、皆さまよくお休みでしょうか?
 現在、帰宅をあきらめ、会社で暇してます(横で女子部員'sがTwitterとネットで情報回収中)。いちおう、非常用食料とかは買ってあるのですが、一番現在心配しているのは、サーバー落っこっちゃったらどうしよう? ですが。。。

 現在、ネットのキーワードは身内では「銀座線」(笑)です。メトロが動いたら帰れるなといっていたら最初に動いたのが銀座線、さらには半蔵門線の九段下~押上。JRは全線停止、南北線もそうなんですが、ということで、要するに山手線内から支線へ出る手段がないんですね。
 新宿駅に9,000人といわれていたのが京王線とかで解消しつつあるようですが、最初に「全線開通」だった大江戸線(都営線)は、最初情報が普及していないあいだはガラガラだったそうですが、知れたとたんに大混雑。ただでさえ小さい電車、狭いホーム、深い線路、ということで、大混雑だった模様。われわれは会社を出るのを中止しました。

 銀座線は、全線運転開始というものの、他の乗客等も流れ込み、青山一丁目では外まで行列が出来る始末。改札の入札制限をしていたため、こちらも諦めた。ところが、「混雑のため一時運転中止」とのこと。いまは動いている様子ですね。

 大江戸線は終電+1本できっちりおしまいにしたようです。乗り待ち1時間、乗って2時間とか。具合悪くなると思う、それだけで。諦めた乗客が引き返したとか。小田急線は0時から動き、西武線・小田急線も動き始めた模様。現在の課題は、終夜運転してくれるのかどうか? ってことですね。始発まで居ることになるのか?

 とりあえず、「新宿がどんな様子がわからない」のが心配で動けていません。Twitterで本当かどうかはわかりませんが、血だらけの人が通り魔に襲われて倒れてる、なんてツィートしていた人がいて、マジですか? という気もしますね。いろんな人がいます。
 近辺では人々は整然と動いていきました。

 テレビではずっと災害情報・救助情報を流しています。ネットの掲示板でも災害マニュアルや救援情報が広がっていますが、まだまだ救助が続く中、まだ津波の危険も去っていませんね。自衛隊も出動しましたし(20時すぎ)。お疲れ様でございます。
 工場での事故も痛ましい。

 自分周りの、関係のない文章ばかり並べてすみませんです。

 気仙沼の火災、、、大丈夫でしょうか。
 
2011_03
11
(Fri)21:21

ようやく地下鉄が動き始めました

 お役に立つ情報を置く場所ではないので、地震に関しては、お見舞いを申し上げるにとどめたいと思います。
 東北地方はじめ、甚大な被害に遭われている方々、この夜をなんとか生き延び、そうして早く復旧がかないますように。
 皆様、それぞれの場所で、ご無事でしたでしょうか?
 まだ家にたどり着けない方々も多いのでしょうね。かくいう私も、客先の会社(とはいえツレアイのとこなので気楽ではあるのですが)で足止めを食らい、交通機関復旧待ちで、こうしてblogを書く時間が出来たというわけです。

 都内では、たいへんに大きな揺れが3回来ました。大きな事故はなかったですが、仲間の会社なぞは資料その他が散乱して大変なことになったようです。多くの打ち合わせ相手等が足止めを食らい、もしかすると途中で立ち往生させてしまったかもしれません。幸い、外へ出る用事のない日だったのでわれわれは無事だったともいえるのです。
 
 現在、赤坂~青山方面に存在していますが、少し前に様子を見に東京メトロの最寄駅まで行ってきました。JRは全線今日いっぱい停止。メトロが一部動き始めています。都営線が全面開通した模様なので、もう少し様子を見て、途中まで帰り、そこからは歩くか(笑)。
 その時間も、テレビその他では、会社等安全な場所にいる人は夜になって移動せずに待機するように。そう呼びかけていますが、やっぱり家族も家の中も気になりますよね(私だって、仕事場や自宅がどんなことになっているのか、考えたくないんですが、、、)徒歩で家路へ向かう人々で、青山通りは、ものすごいラッシュのような状態になっていました。20時ごろのことです。
 246は車の渦で、渋滞でほとんど動かず。しばらくして首都高は閉鎖され、降りてくださいっていわれてもね…と。こういう「外の」情報はTwitterから入ってきたものです。

 各地で公共施設等が開放され、帰宅難民の受け入れに動き始めましたが、地域に偏りはあるものの、スムーズに動いているような印象がありますね。

 皆さまはどうされたのでしょう? ご家族は。
 ご無事で、安全な夜を過ごされることを祈ります。

 会社の子たちが帰ってきたら、そろそろ移動しようかな。帰宅は深夜になるでしょう。…本棚が怖い(;_;)

 しかしデジタルの普及はすごいですね。but、携帯電話は通じにくいです。
 寒くなってきました。仙台は大丈夫でしょうか、、、
2011_03
10
(Thu)20:19

spacelib:さて残りの航海班は…って。

 ご無沙汰しています。
 しすぎですな(_ _)。

 さすがに3月もすでに二週目に入り、来週でバレンタイン企画もおしまいです。さてホワイトデー間近。女の子が「友ちょこ」なら男の子は「友…」とかないの?>小学生をお持ちのご父兄

 あまりにもほうりっぱなしですみませんでした。
 最後のわが「航海班」、紹介してません。でもすでに「宇宙図書館」さんでも「響鬼…」さんでも「緑の惑星」さんでもご紹介いただいているし、いっぱいお読みいただいているので(_ _)ありがとうございます。ひとえに、ERIさんの愛の賜物っ!!

 ということで、あらためまして。

★本人's・航海班/(テーマ)テレサ生還篇。当然、島くんとのLoveLove♪
 →参戦/ERIさん &綾乃 、、、、ポトス(編集長)

「本気の、特別。――ですか?」
にっこりとユキは微笑んだ。
「貴女、想いを伝えたい方かたがあるんじゃなくって?」
「しま、さん……」
隠そうとか照れるとかいう発想はテレサには無い。
――その感情がどういうものであれ、最も強い感情を
彼女が向けているのは島大介である。それは誰もが知っていた。
 「でも。島さんは、どうなのでしょうか――」


少し甘い二十之御題No.10「この想いが届くなら」

 ということで、ふんわかテレサとERIさんの愛情たっぷりの絵をお楽しみください。
 ん? いやはい、私のお話もちょっぴりお楽しみいただけますと幸いです。
 3/14以降はこのまま「書庫に」収納される一方、「二十の甘い御題」の1本としてもお読みいただけます。

↓いくらでも残りの文章を出したいのですが、なにせPCに向かえません。これだけできたので善しとしよう、と自分褒めして終わっています(笑)。でもね。お読みくださいね(^.^)♪
 =宇宙図書館 第6回 BOOKFAIR/新月の館 at the Valentine Day =
 【新作系】「生きる」「月にかかる雲のように」「ただ見つめていたい」「古代君!」「乾燥注意報」など
 【KY百系】「クッキー」「女神の微笑み」「氷の惑星」「メッセージ」「叶わぬ恋」
 【オリジナル系(旧)】「銀の翼・血の赤」「星降る2月に」「攻防@イオ基地」「放熱-迷惑なその日」など

…ということで、他の作品も豊富です(こんかいはたくさんある)。残り期間わずか。どうぞお楽しみくださいね。
 地球連邦図書館 宇宙の果て分室 第6回BOOKfair =バレンタイン特集/如月の訪ない=