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2011_05
31
(Tue)00:12

5月も早、終わりですが

 生活パターンがぐちゃぐちゃでございます。家に帰るとなぁんもする気になりません。…ゴミが溜まっていくよぅ。それでストレスもますます溜まっていきます。

 仕事する周りが汚いとか整理整頓されていないのは実は私は嫌いです。整頓される必要はないですが整理されてないといけませんな、仕事できないんちゃう? とか思います。
 ただ、資料がどんどん積みあがっていくのは仕方ありません。本当に優秀な人は、どんどん頭に入るので、不要なものは捨てていけるんでしょうが、そんな超人はどこにいるのでしょう? データ化すりゃいいやんか、という話もありますが、そんな時間もどこにあります?
 それでも結構、エクセルは便利で、都度利用しているのですが、このエクセルが調子悪いんですよねぇ。会社のパソコンで。

                     ・・・
 土日とフルタイム仕事の予定でした。ところが金曜の夜から喉がはれ上がり、熱出て寒気もしたりして、「これはちょっと出仕事が多すぎ」だと判断。まる2日寝てました。体はいてーわ、頭はいてーわ。幸い、薬がよく利くんで助かりますが。

                     ・・・
 お話の方、なんだかいろんな方から「拍手コメント」いただいて嬉しいです。
 やっぱりメールよりラクチンなんでしょうね? blog連載もそれなりに楽しいものです。

 ところが内容、ということになると。やっぱりその場のノリってものが左右します。物語の骨格はあっても、文章はその時のあれですし、なんだかだんだん「あり得ない感じ」のことになってきましたねぇ。2年間寝かせておいた最初の3章の内容が気に入ってるだけに、現在進行中のことどもの先行きの見えなさに、呆然としております。
 う~む。
 こうやって随時書いていくと、頭が悪いな自分。いや、だれがわからなくても自分がよくわかります。でもまぁ楽しめる部分もあるので、そこで進めていくか。ともあれ最後まで行かないとさ、みたいなノリで。
 古代くんにイタい目をあわせてください、というリクエストは結構ありましたが、敵さんにはあんまりそのシュミはなかったようで、とっとと脱出してしまいました。それでもやっぱり「包帯大王」ですねぇ。今回、誰も止めてくれる人がいませんから、突っ走りまくりの艦長です。さて息子。暴れもんの父を許してやってくれ。

 ということで、後半はお待ちかねの古代Jr再登場です。
 艦隊戦には、、、ならないだろうなぁ(^_^;)。
あ、6月後半までお待ちくださいね。

                     ・・・
[コメントお礼]
いつもの方も、とてもお久しぶりの方も、初めましての方も。
本当にありがとうございます。
とても嬉しく拝見しています。
お返事がなかなかできませんが、ここでお礼を申し上げさせてください(_ _)。
2011_05
30
(Mon)00:15

tit:龍の棲む17 [回天-開戦前夜]

 龍の棲む 【回天-開戦前夜】
= まえがき =
= 0 = 序章
= 1 = 戦闘空域へ
= 2 = ワープアウト
= 3 = 初陣
= 4 = 邂逅
= 5 = 救出・1
= 6 = 拉致
= 7 = 救出・2
= 8 = 救出・3
= 9 = 再び
= 10 = 作戦始動
= 11 = 合流
= 12 = 怪我
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

= 12 =

 先頭を日向が走り、脇を固めながら古河が先導した。
古代は淡々と前を歩き、その背に部下たちは続く。

 「古代さん」――近藤が妙にきっぱりした声をかけた。
岩盤を確かめながら急ぎ下部へ向かうそこは、まったく新しい通路だった。
警戒はされていないのかまたは皆が逃げ去ったあとなのか――じめじめした暗い場所が続くだけで敵らしき気配はない。古代は答えることも振り向くこともしない。
「古代さんっ――艦長!」
珍しく近藤が強い口調で言い、古代はわかっているというように微かに頷いただけで歩みを止めようとしない。「どうした、近藤?」古河がそう言って古代に近づき、その腕をつかんだ途端、鈍い叫び声を上げて古代は横転し、壁にぶつかるようにして転がった。
 「古代っ」「古代さんっ――」
 ばらばらと駆け寄り囲む一同の中、近藤が屈み込んでその震え曲がったままの腕を取る。
そうさせまいとして古代は背を丸めたが、足に何かが触れた途端、苦痛を堪えるような表情になる。
額には脂汗が浮いていた。
「――このままでは、ダメです。腕が……壊死しますよ」
 腕に巻きついたままの拘束縄が腕に食い込み、上からはわからないが古代の苦痛を増していた。
ましてや上腕はおそらく折れている。さらに反対側の足首から先はほとんど感覚がないだろう。
「……こんなになるまで我慢するやつがあるかっ」
鋭い口調で古河が言い、「おい近藤。なんとかなるのか?」と問う。
彼はまっすぐな瞳で古代の腕を調べていたが、
「なんとかこれを取らないと本当にマズいことになります。新しい“作戦”に入るなら、もっとです」
「……そんな……時間は、無い」
搾り出すような声だが古代の意志はしっかりしている。
「艦(ふね)が逃げてはどうしようもない」
「古代さんっ」「古代!」そのまま腕を抱えて起き上がろうとした。厳しい雰囲気であった。

 その頬にピシ、と手が飛んだ。
軽い音だったが、少しでも動かすと激痛が襲う状態になっている古代にはそれでも十分に苦痛だったろう。
「やせ我慢はいい加減にしろ」――そう言うと目で近藤ともう1人に指示する。自分は無線を入れた。
 「こちら古河――アクエリアス副長・眞南さんいるか?」
『こちらアクエリアス――無事なのか』
「あぁ……艦長も皆も無事だ。救援隊は戻ったな」
『イサスに収容――こちらはいつでも動けるぞ』
「現在、第二号作戦に切り替え実行中だ。全艦待機――小惑星から発進する敵機・敵艦隊があれば逃がすな――俺たちが戻るまで持ちこたえろ」
『――難しいが……了解した。古代艦長は? 声をきかせてくれ』
「少々難あり。無事だと信じて貰えばいい」
『わかった……信じよう』

 通信機を置いて古河は古代とそれを囲む部下たちを見下ろす。
「なんとかなりそうか?」
近藤は精一杯の努力をしていた。持っている機材も多くはないし、熱や金属の少々ではビクともしないばかりかさらにそれを締め付けることは実証済みだからだ。
 だが、この縄も幸い“死んで”いた。
 「いじっても締め付ける様子はない――そうですね、古代さん」
要するにこれ以上締まることはないらしいのが救いだった。だがいずれにせよ、このままでは古代の片腕と片足首から先は壊死してしまう。

 「少し、我慢してください……」
慎重に日向が古代の腕と肩を支え、近藤が器具をもってまわりに屈み込む。
衣服を切り裂き開くと、腕の縄は締め付けるだけでなく腕そのものに食い込んでいた。
骨にもヒビが入っており触れただけで激痛が走る。顔色は悪く、貧血を起こしているのは明らかだった。
 口をあけろ、と古河が言い、素直に従った古代は口の中に液体が注がれるのを感じた。
「貧血の増補剤だ。鎮痛効果は無い――戦闘中だからな」
麻酔を使うことはできない。戦闘員なら誰しもそう言うだろう。
 「古代さん、いいですか、いきますよ」
近藤が真剣な顔をして日向を視線を見交わす。
電動メスとバナーを組み合わせて熱と金属で焼き切ることにした。
端で試したところ、ある温度を越えれば脆くなることがわかったからだ。
「やってみるしかない――いずれにせよ腕を落とすかの瀬戸際だ」
「頼む」古代は笑おうとして、失敗した。――だがそれを茶化すような部下はいない。

 皆が背を向けて囲み、敵に備える。
 古代は顎を上げて目を閉じ、激痛に備えた。顔色は真っ青だ。
ここまで走ったことや銃撃戦を繰り広げた(古代ほどになれば銃はどちらの手でも同じように使える)ことで状態は悪化していた。
 拷問を受けていたときよりもさらに酷い痛みに歯を食いしばり、だがそれもなんとか溶けた。
 「これでOK…です。あと、足もすぐですから」
「一種の人工生命体ですね――有機体ではないので反応は反射的なものですが、ニューロンを持っている。それが切断された状態になっているから……つまり死んでいるというわけです」
「生物兵器ではないのか」いいえと近藤は首を振った。
「きちんと持ち帰って分析してみなければわかりませんが、そういうものではない。機械的なものです」
ともあれ動かなければならない。

                 ★
 包帯で固定することも添え木を作るわけにもいかなかった。
テーピングして固定し、骨が外れたりズレないようにだけする。
「これで構わない」
古代は案外に平気な顔をして、部下たちをねぎらうと古河の肩越しに声をかけた。
「行けるか」「あぁ……急ごう。動けるか?」「もう、大丈夫だ」
 だが古河は一抹の危惧を感じている。
(古代の体調を考えれば、あまり時間はかけられんな――)
横で肩で息をついている彼は、普段の古河がよく知っている古代進ではなかった。

= 13 = へ続く)
2011_05
29
(Sun)16:59

やばい。

 下のアーティクルは、連載再開したわけぢゃありません。まだ多忙期間中です。
 ところが先週。久々にヤマトなお仲間と会って、ガンダムカフェとか行った。その時に、つい先まで話してしまって膨れられました(笑)。ということで、1本だけ(話してしまった部分の一部)手許にあるのを先行公開。

 私は自分が、ミステリー読んでいても犯人が先にわかっても気にならない人なので、先の展開を楽しみにしておられるとはまさか思わなかったんですねぇ。あらかじめストーリーの概略を話しておくとツマラナイと思う方が半分くらいはいらっしゃる(その展開の面白さを描く力量がないっていってしまえばそれまでなのですが)。
 修行不足なのであります。

                     ・・・
 ところで、劇場でだか映画館でだか電車の中でだかわかりませんが、風邪を貰ってきたようです。自分で引く要素がまったくないので、今回は珍しくヒトの所為にします。
 喉だけがぱんぱんに腫れて、痛い。電話ができません。
 抗生物質呑んで寝てますが、土日の仕事はお任せっぱなしになり、業務に支障がかなり、出ています。明日はムリしてでも行かなければならないので、長引かなければいいんですが(;_;)。熱もありますねぇ。

 あんまり寝てるのも体が痛い。これは年齢の所為でしょうか。あぁ情けない。
 体って、どうやって鍛えたらいいのでしょうね。少しずつ、なんとかしなければなりません。
2011_05
27
(Fri)22:17

tit:龍の棲む16 [回天-開戦前夜]

 龍の棲む 【回天-開戦前夜】
= まえがき =
= 0 = 序章
= 1 = 戦闘空域へ
= 2 = ワープアウト
= 3 = 初陣
= 4 = 邂逅
= 5 = 救出・1
= 6 = 拉致
= 7 = 救出・2
= 8 = 救出・3
= 9 = 再び
= 10 = 作戦始動
= 11 = 合流
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

= 11 =

 中枢だと思われる処へ古代らは向かっている。
一行は5人。古河に付いてきた3人がそのまま作戦に加わる。皆、イサスのメンバーだった。
「何かデータが得られればいいんだろう?」
「それもだが」古代は息をつきながら進んでいた。
「――相手を、見たい。地球人が混じっているのは確かだが……」
 古代は以前の戦いで“亜人”と呼ばれる人種に出逢ったことがあった。
 言葉としては差別用語だろう。“人に似ており、人以下のもの”――この場合の「亜」にはそういう意味があったからだ。
(中央政府の考えそうなことだ)
 古代はその時、彼らの文化を尊重することを願い、間に立って立ち回った。そうして彼らはこの太陽系宇宙を去り、そうして独立区を作っていまも暮らしている(*短編集「黒い月」07参照)。地球人類の前に姿を見せることはめったにない――それが互いの条件だった。

 この宇宙にどのくらいの高等生物が存在するのだろうか。
――古代たちがヤマトで戦った相手は、図らずもほぼすべてがホモサピエンス型の人類亜種だった。
しかし、旅の途中で出会った植民惑星には、そうではない者たちもいた。タンパク質型生物がどの方向へ進化するのかは、天文学的数字の確率である。……人類は一つの種から生まれ、爆発的に広がった。
古代はそちらの説に傾いている。ガミラスも、イスカンダルも、シャルバートさえ、地球人類と同根のものだと思えたのだ。
 だがこの小惑星に佇む兵隊たちは?
 バイザーの上からだが明らかに小柄だった。頭が大きく体が細い。だが地球人もいた。
これはやはりどこかの勢力がどこかと結びついて地球連邦政府を圧迫しようとしているのか? 
最初に立てた仮説のうち、一つが当てはまるのではないかと古代は考えている。
 もう一つの可能性――。
「第三次星間戦争、なんてことにならねーように…」
自身の思考に入っていた古代は古河の声に我に返った。
「――気をつけろってことなんだろ? なぁ艦長」
古代は頷きも言葉を返しもしなかった。ガルマン=ガミラス帝国連邦は、この事態を察知しているのだろうか? 通称&防衛条約が結ばれてもはや17年が経過している。盟約は破られたことはない。
だが、自分亡き後、総統デスラーがどこまでそれを守るか保証の限りはないのだ。
そもそもの武力国家であるその帝国と我々。彼らが敵対しながら均衡を保っている相手との領域を侵すだけでも、どれほど危険なことか――この連中はわからないのだろうか?

          ★
 「逃げ足の速ぇえやつらだな」
コントロール室と思われるところへ飛び込んだ古河が、
「来い。誰もいねーぞ」と隊員たちを呼び、その広く円形のドームに出た一行は、打ち捨てられた感のあるその施設に呆然とした。
「やっぱり、艦(ふね)か……」
「きれいに破棄していきやがったか」
 く、と拳を握り締めるのに、反対側の入り口に気配があった。
一斉に構え、ボードの陰に体を潜ます。

 「ここだっ、ここですよ。中央コントロール」
「おいっ、無茶苦茶飛び込むな。ガッコで何習ったろ、柴田ぁっ」
戸口から体を低くするでもなく、ガンを構えて飛び込んできたのは…。
 「柴田っ! ……それに近藤。日向も、なにやってんだお前ら」
「か、艦長?」近藤が後ろから生真面目に顔を出し、
「へっへ~。お手伝いしますって」と柴田はヘロりと笑ってみせた。
 雷が落ちる前に――とでも思ったのか、柴田は早速機械に取り付き、
「少しは何か残ってると思いますよ。俺、分析してデータに落として追いつきますから」
「艦へ戻れといったはずだ――」古代の声が響き、全員がぴくりとその凄みのある声に体をこわばらせた。
めったに聞く事のない、古代進が本当に怒った時の声。
その恐ろしさは見に沁みていたはずの部下たち、ではあるが。
「――命令違反は覚悟の上です。しかし、われわれも作戦の目的は存じてます」
これは日向である。

 あのとき、日向が飛び降りたのを見た柴田と近藤も、そのままハッチを上げ、工作セットをひっつかんであとに続いてしまったのだ。
「捕まったの助けてもらったから、君たちは戻って」
救援隊員たちに言ったのは柴田である。「――僕ら、艦長と一緒に、作戦の方、担当するし」
 おい、命令違反だぞと言う声も無視し、手を振って3人は元来た方へ走っていってしまい、仕方なくCT機と小型艇は飛び立ったのだ。

 古代は瞑目した。――いまさら戻すのは時間の無駄だ。
そうして近藤と柴田の腕前と日向の能力は有難かった。
「罰はあとで考える。足手まといになるなよ」ホッとした空気が漂う。
だが部下たちの気合と技術を、心強いと感じているのも確かである。

        ★  ★
 あまり時間をかけるわけにはいかない。経てば経つほど不利になるのは承知だ。
此処までの間に、相当数の敵(?)は倒していたが、エネルギーも無限ではなく、また相手がたがどのくらいいるのかもわからない。
地球人らしいリーダーたちを含む主力が艦(ふね)で逃げたのなら、離されないうちに追わなければならない。
もちろん宇宙空間へ飛び出せばアクエリアスもイサスもいる。守の艦隊も包囲しているためすぐに騒ぎが起きるはずだった。
 ――だが、なんとか潜り込めないか。
ふっと古代は笑った。
(ゲリラ、だよな。これって……)
司令だの提督だの呼ばれるようになり、しばらくこういった体を張った前線に出ることはなかった。
だが古代はまだ40代半ば。上陸作戦の参謀が出来ないほど衰えてはいないつもりだ。
どこかに血が騒ぐ自分がいる――それに反して頭の中はすーっとクールダウンしていくのだ。
戦闘班長時代……いつの間にかそれに還っている自分。
だがその頃と異なるのは、預かっている命の数だ。
 作戦や戦いに――重いも軽いも、無い。
 そう思わなければ莫迦莫迦しくて戦えないと思ったこともあった。……ヤマトの後(のち)は。

 あたりの警戒を続けながら古代たちは近藤と柴田の作業の終了を待っている。
その間に古河と対の通信士はデータを探り、おおよその位置検討をつけていた。
「おい古代」
 上陸作戦のチーフはどちらだろう? 古代は一瞬、そう思った。
古河は年齢としては一つ下、学年は繰り上げ卒業した自分たちにしてみれば二つ下。
わずかそれだけだが、古河の指示に従うことに何の痛痒も不安も感じない古代である。
つくづく自分はエラくはない、と笑う心境になる。
 「どうした? 古代」
きょとんとした表情で見上げる古河に、なんでもないと告げ、
「艦の位置は?」と返す。
ぐちゃぐちゃとそれらしきものが沢山ある場所がある。もっと地下に下がっていった場所が、どうやら空洞惑星になっているようで、惑星下部から出入りできるのかもしれない、と言った。
 ちょうど柴田と近藤が撤収しようとしているところだった。
 「これ以上は……ムリです。艦に戻れば分析できますので、先に進めましょう」
そう言って古代たちの方へかけてきた途端、
「危ないっ!」日向が古代を押し倒し、柴田を引きずり倒し、あちこちから火花が上がった。
 「いかん。爆発するぞ」「俺たちいじった所為?」
「まさか」「そうかもな」
 暢気なこと言ってないで、走るぞ、と古代が言い、一行はばらばらと別の通路へ駆け込んだ。

= 12 = へ続く)
2011_05
26
(Thu)20:05

ヤマトは音楽だから。

 いつごろからだったかなぁ。
 なんだかWebから派生したいろいろなことに疲れてしまい、もうちまちま自分だけで書いて読んで満足してればいいかと思いつつ、一方で新しい人と出会ってうれしかったりもして、もうぐちゃぐちゃしていた頃。ヤマト的には実は、『復活篇』で突っ走って、『Space Battleship ヤマト』で盛り上がったので、ひとつ、自分の中では完結した部分がある。

 埋まっていない感情を埋めようとか、構築した世界の中で生きようとか。私はやっぱり自分の見つめていた世界がとても大事だったのだ(これはもちろん“本当の世界”ではないけれども、その上に重なっている、限りなく本当に近い世界のはずで)から、人に下駄を預けるのは愚かの極みなのだったろう、ある意味。
 読んでくれる人々は外からそこを眺めたり、中で遊んだりする。そんな大きな世界が作れればいいなと思う。

 だったら自分のファンとしての「ミーハーな活動」ってのはどこにあんだ? と思うと、これはもう昔から変わらないのですな。
 同人誌書いたり作ったりするのは、あまりに(自分では)ストイックにわが身を削るとこがあるので、【そう】はならないし。となると、、、

 作品に醒めることもあり、厭なところばっかり見ちゃうと、なんだか限りなく脱力していく。怒る気力はすでに20年前に失われてしまったが、、、だけれどもあの音楽を聴くたびに、初心に還る。これはもう本能的なものだなぁ。と思ったりして。

                       ・・・
 演奏が、したいなぁ。
 誰か一緒にやろうよ。

 もう何年、そう叫び続けてきただろう。
 なんで、誰も応えてくれないわけ?
 blogじゃだめなんだろうか?

 けっこう怒っていました(笑)。

 なんでみんな、「私なんか」って言うんだろう? 音出して、自分のできる部分だけやりゃいーじゃん。そうも思うわけよ。自分で作ればいいじゃない、ってことだ。
 音楽ってのはただ1音でも、ひとつの和音でも参加しようとおもったらできる。
 そうか、、、やっぱり、絵やカタチの方が強いんだろうなぁ、と思っていた。

 昔からの“同志”は忙しくってね、なかなか2人で学生時代のように「ヤマトのセッション」とか出来ない。家も遠いし休みも合わないから。
 ヤマパで演奏したことで、一人、名乗りを上げてくれた人がいた。その人とは「やろうね」って言い続けて1年経ってしまった。
 あの時、一緒に演奏してくれた友人は、私のやむにやまれない気持ちを汲んで、がんばってくれた。またやろうねと言った。…でも、自分で全部作るのはやっぱりしんどい。それぞれが出し合う、ってのがファン活動の基本じゃないかい、そう思うわけさ。

 「オーケストラをやろう」と言ってくれる人たちがいる。実際動き出したら、連中はきっと運営から裏方まで、一緒にやってくれるだろう。人も集めてくれるだろう(<これが一番大変)。そのくらいの信頼はある仲間だけど、「それって人生破壊企画だよなぁ」と笑う。無理じゃないけど、無茶だ。1年ほどは、生活むちゃくちゃになるだろうから。
 ヤマトやアニメが好きな人の中で、楽器弾いてますって人探して。それぞれにいないわけじゃないけど、編成がしんどい。やっぱりこれも相当に気合を入れないと出来ない変則的な編成になってしまう。それじゃ編曲、誰がするの? って。

 アマチュアとかファンとか。それで探していたら出会わなかったのだった。
 ところが。
 ぱたぱたとプロの中にいることがわかった。皆、フリーで活動しているけど、ほんまもんのプロである。同年代で、「交響組曲宇宙戦艦ヤマト」が好き、だとか「アニメの音楽を演奏したい」って言う。実際に、生徒さんにも教えているらしい。自分で編曲をし、アンサンブルをし、「いつかオーケストラで演奏したい」なんていう人に、ここのところ立て続けに会ってしまった。
 こんなこともあるんだなぁ。

 小さなバンドで、自分たちだけの楽しみのためにやる。室内楽をやるのと一緒。弦楽器3人とドラム&ベース、そうしてピアノ(全員、レベルの差はあってもピアノやキーボードは弾けるのだ、、、当たり前だけど)。チェロの人はどうかな、来られるかな。
 たぶん私が一番ヘタだろう。……だけどたぶん、ヤマトの音楽は一番知ってるかもしれない。皆で音を作りながら、練習するのは楽しいだろう。
 そんな日を夢に見ている。

 まずは打合せ=呑みだな。←このあたり、音楽屋って仕方ねーなもう(笑)。
 
2011_05
25
(Wed)23:20

いいかげんコミック原作は。。。

 私は漫画が好きだし。ある時期などは、本当に網羅してたんじゃないかってくらい、すごく読んでいた。現在でもさて本棚にどのくらい詰まっているのだろう?
 で、アニメも好きだし。ただしアニメはジャンルに偏りがあることもある頃からわかったので、無理して、さほど興味のない方向は追っかけないようになった。
 さらには映画も好きである。なんといってもお芝居も脚本もともかく映画も好きなので。
 もちろん舞台の上でやってくれるものは、なんでも好きだ。

 だからといってねぇ。この上のものどもを全部融合すりゃいってもんだとは絶対に思わないし。

 いつごろからだろう? テレビドラマが「コミック原作」ものが増えたのは。たまたまいくつかが爆発的ヒットを出し、時流をつくり、大成功をした。良くなくても、原作の力がある限り、少なくとも人は見る。だからコミックの原作物を使いたがるのか?
 そうとしか思えない乱発ぶりで、オリジナルを見られること自体、だいぶん減ってきたんじゃないか。
 だいたい、映画までそうだもんよ。

 ただ映画はね。「本家取り」じゃないけれども、原作からイマジネーションして、脚本を再構築して、2時間何某に収める、ということがわりかた徹底しているので、、、成功する例が多いとは思うけれども。
 でもなぁ。。。あんまり続くと食傷気味である。

 オリジナルの方が面白い。コケることもあるし、確かに興行成績も読めるかどうかってのがあるのかもしれないが、それは原作や脚本が良いかどうか、なんじゃないの? 実は。。。とか思う。

 作家でも俳優でもアーティストでも、わりかし誰かを好きになると、網羅的に見たくなるタチなので(興味の薄いジャンルについてはそうじゃないけど…例えばJ-POPとか)、DVDをある時期、だだだっと見た。初期の頃の作品は確かにB級映画だぜと思うけど、そのあとはオリジナルの方が面白い。コミック原作のものももちろん良さはあるし、時には「これ」と思う作品にめぐり合うこともあるけれども。。。やっぱ、続くと厭だなぁ(泣)。

 単なる主観です。
 なんのことかわかりにくくてすみませんね。
2011_05
24
(Tue)20:40

日曜日にクラシック♪

 ワタクシ的には、日曜日にクラシック音楽を聴く、というのはごく日常のことであって、「う~少しは休みたい」という気分になることもあるのですが、たまには「仕事といえないこともないが、それでもぜひ聴いておきたいよねぇ」と言いつつ、いそいそと出かけていく演奏会もあったりする。

 しかもここのところ、日曜日はまず毎週のようにコンサート。それも、「これ」って決めて行くだけでなくてですね、重なっているのを「仕方ない、これにするか」と選ぶ。もう本当に、東京は演奏会、多いですね(ありがたいことなのだろうけれども)。

              ・・・

 もう1週間以上が経ってしまったけれども。
 此処で何度もご紹介しているヴァイオリニスト・川畠成道くんの演奏会に行ってきました。何人かと待ち合わせて、ランチ(タイ料理を食ったのだが、おいしかった&おしゃべりも楽しかった)。
 それから電車で移動して、文京シビックセンターへ。このホールは、もともと公会堂なんですが、けっこうクラシックの演奏会を行うホールで(東京フィルとも提携している)、例の宮川彰良さんと金聖響さんの「シエナ」のヤマトの音楽もやる演奏会も、同じ場所ですね。
 
 川畠くんというのは、不思議なヴァイオリニストだ。
 ベルリン・フィルだの、ウィーン・フィルだの、世界の超一流だのと会ったりしゃべったり聴いたりする私たちだから、そういう中で頭角を現してバリバリやっていくわけではないのはわかる。だけどねぇ。惹かれる音と音楽を持っている。
 年に1回は聴いているのだけれども、なんというのか。天から降ってきた声、に聞こえることがあり、体の内側にしみこんでいく聖水のような、水のように感じることがある。…もちろんそれは、ヘタウマなのではなく、きちんとした技術と完璧な音程、研鑽された細かいパッセージと音楽づくりの上に積み上げられたもの。
 目が不自由であることもあって、ひとつずつの音はきわめて洗練されている。流して次へ行くことができないからなのか、そういう音作り、絞り上げるような音づくりを彼が好むからなのかはわからない。厳しく厳しくそぎ落とされた音が、不思議なことに、聴衆にはしみわたるような美しい、そうですね、私はこの言葉があまり好きじゃないけど“癒し”を与えるようなところがあるのです。

 ヴィターリの「シャコンヌ」。カッチーニの「アヴェ・マリア」。名曲の数々。
 親子コンサートだったので、子どもさんたちがたくさん会場にいらした。だけど皆、静かに、飽きずに、固唾を飲んで聴き入っている。それだけ何か伝わるものがあったのじゃないのだろうか?(もちろん1曲ずつが短いのと、プログラミングの上手さもあるんだけどね)

 また次にいつ聴きに行くかはわからないけれども、聴いてよかった演奏会のひとつである。

              ・・・
 しかしその夕方。一人でチャイコフスキーの世界に没入する。
 『Black Swan』を観に行って、、、死んだ(笑)。一度は見ておくべき「映画らしい映画」で、なかなか感動的な手法と技術と芝居、さらには音楽だけれども。映画としてはとても優れてると思うし、賞を取るのも、よくわかるが。私は嫌いだなぁ。
2011_05
22
(Sun)00:22

唯一の休みにメガネを作りに行った

 土曜日は久々の休みだったので、やりたいことが限りなくたくさんあった。
 まず私は「寝るのが好き」である。惰眠をむさぼりたい、という欲求をまずは満たすことにする。
 すると、前の日の晩は遅くまで起きていたいのは人情ですなぁ(<コドモかっ!?)。ですが、ここんとこそんなことしなくても遅いので、「夜のお楽しみ」は翌朝、起きてからやった。。。ところがなんだか14時近くまでベッドの中でぐずぐずしている、という贅沢な休日になりました。

 ツレアイの人は朝から起きてなんだか働いている。(それでも時間を気にせずゆっくり寝たんだそうだ)
 ネットで外国とメールしたあと、お洗濯物を干し、台所を片付けてから朝ごはんを食べたらしい(その間、私は寝ていて、DVDを見ながら遅い朝食=パンと珈琲 を食っていたというわけ)。
 昼過ぎに部屋へ来て、「おなかが空いたよぅ」と言う。そりゃそうだ、起きて動いていた人間にしてみれば、15時近くってのは昼飯食う時間じゃないよね(^_^;)

 突然、トンカツが食いたくなって、某店へ行く。15時でもやっているのはビルテナントのありがたいところである。びぃるを飲みながらちまちまと遅いランチをしていると、突然、「メガネが壊れた」という。たしか先々週も調子が良くなくて修理に行った(そこんちはフレームの修理くらいは無料でやってくれる)のだったが、良いのがあったら新調しようかということになった。
 つまり、視力がけっこう変わっているのですね。

 私も買おうかと思っていたところだったので、とことこと駅の反対側のメガネ店へ行く。
 わりあいすぐに「これ、いいんじゃないの」というのが見つかったので、それぞれ検眼とかやっていたら、あっと言う間に「すでに夕方」な時刻になった。
 う~ん。今日はぐだぐだしただけでお終い?
 やることまだあるんだけどな~~~(練習、が最大の懸案)。

                ・・・
ともあれ、久々に放置しっぱなしの「仕事場」へその足で行って、1人で静かな午後(?)を過ごす。
本当は、新宿に映画見に行きたかったんだけど(『GANTZ』も『阪急電車』もまだ見てないし、『パイレーツ・オブ・カリビアン』が金曜日から始まった)。。。くくく。やっぱり18時後半から19時台ので見ないと、夜が辛いのである。翌日なんにもなければいいけどね、日曜は朝から仕事だし。

 ということで、「メガネを作ったら一日が終わった」土曜日でした。
 まぁDVD見られて、美味しいものくって、ゆっくり寝たから良いとするか。。。駄菓子菓子。部屋が片付いて、調律のヒトを頼めるのはいつになるのであろうか。

      ・・・
 ところで、来日演奏家関係のズタボロは現在もまだ続いている。
 来るヒトは平気で来るし、逆に「緊急来日」して被災地で支援演奏をするという方もいらっしゃり、かといって日本には来ないという方々も相変わらずである。
 この「来ない/来日中止」のレヴェルは様々で、その人自身が国家的な文化遺産だったり、または団体だったりすると、そのリスクマネジメントはわからないでもない。オーケストラや団体は仕方あるめーと思い、それなら国内のレベル高い団体に仕事上げてよね、と思うんですが。「招聘」してる会社と「国内で運営」している会社は別なので、そこで「差替え」ってわけにはなかなかいかないのだ。それに、日本人て、ブランドに弱すぎ。です。

 さてその地震当日。定期演奏会を実施した団体が二つありました。ホールの安全が確認されたからで、そういう時は、交通機関やその他のことを考えると下手に動くよりもホールの中にいた方が安全だったりする、という判断もあったからです。
 その一方の責任者たる音楽監督兼指揮者のお考えというか態度が、こりゃまた大顰蹙。いや、来なくてもいいんですよぉ、でもね。仁義ってもんがあるでしょ。ということなんですわな。

 「ヒトラー最後の7日間」(だっけな?)という映画がありますね。
 これを使って、パロディを作ったものがYouTubeに上がり、Twitterやらメールであっという間に拡がりましたんです。あんまり大爆笑だったので、皆、面白がって送りあった結果、どこで仕事先で逢っても「皆、見てるんだね」とまた爆笑。

 タイトルはありませんが、「ぴ×の払い戻されなかった手数料」がネタになっており、お話の内容は「ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン」。総統は、相当に、怒っています。

 後日談ですが、このぴあの購入手数料は払い戻されることになりました(この所為じゃないと思うけど)。ただ、実際に払ったのは、莫大な赤字(×億円です)を抱えた東京國際フォーラム(LFJの主催団体)で、ぴ×はふところ痛んでないと思うけどなぁ。
 それで、最近は、その「某音楽監督」氏は、「赤字のヒト」と呼ばれています(作中で赤字で特定されているからです)。あぁぁ、内輪ネタだぁ。でも、面白いので興味のある人は見てみてね♪

・・・
[拍手お礼]は下から

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2011_05
21
(Sat)00:41

tit:龍の棲む15 [回天-開戦前夜]

 龍の棲む 【回天-開戦前夜】
= まえがき =
= 0 = 序章
= 1 = 戦闘空域へ
= 2 = ワープアウト
= 3 = 初陣
= 4 = 邂逅
= 5 = 救出・1
= 6 = 拉致
= 7 = 救出・2
= 8 = 救出・3
= 9 = 再び
= 10 = 作戦始動
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

= 10 =

 古代と古河たちは深層部から上へ上へと通路を辿っていった。
とはいえさほど深いわけではない。
層は4~5層で、むしろ横に広がり、この小さな惑星の岩盤を食い荒らしているように思えた。
 「天然の要害だな――」誰かがつぶやき、皆が無言で頷く。

 三叉路で頭上から攻撃を仕掛けられ、動きが取れなくなった。
窪みに身を潜め、銃撃で相手を倒していく。効果があるようである。
古代はなんとか自力で動いてはいたが、骨にヒビくらいは入っているだろうという感覚が上腕にあり、また背や肩の筋肉には見えない火傷や傷がある。
足を止められるのは正直ありがたく、はぁと苦しい息をついた。
手首に巻きついたままの縄は、まるで生きているもののように古代の手を締め付けている。あまり放置しているわけにもいかないのかもしれないが、現在(いま)は余裕が無い。
「――どこか折られたり目玉抉られたりはしてないみたいだな」
その様子に気づき、ユーモアさえ感じられる口調で古河が言って、古代は苦笑した。
「……手加減された、というところだろう」
「最初から殺すつもりもいたぶるつもりも無かったということさ」本気の拷問というのがどういうものかは、古河は身をもって知っている。またそれを古代もよくわかっていた。
――「聞き出すつもりはあったようだ。特に、俺の古い記憶に興味があるようでな」
古代は言う。
「……だから、お前なのか」古河は1人、納得するように頷いた。
(何が目的なのか――探り出さなくては。絶対に、だ)
古代はまた心の裡でつぶやく。それこそが、要であり、戦いの再発を防ぐ唯一の方法なのだ。

 「――守が来てるぞ」
古代は一瞬、表情を無にし、静かに言った。「そうか――初陣にしては気の利いた話だ」
その古代の声には何の感情も篭っていない。内心、どう思っていたとしてもだ。
彼が感情を開放するのは、すべてが終わって、彼(まもる)と無事に再会した時なのだろうと古河は思う。
「守とアリオスの任務は、お前――古代進を護ること。救うこと、なんだそうだ」
古代は微かに頷いた。――困難なことを。内心でつぶやく。
 「古河」
「――言いたいことはわかる」
俺たちの使命はそうではない。無事ここから脱出しても終わらない。
敵の正体を暴き、内戦を(内戦ならば、だが)鎮圧し、地球外の生命体と戦端を開くなどということがないというほどに収めなければならないのだ。
端緒は失敗した――不意打ちを喰らい、むしろ罠に落ちたかと思わせられた。
まだ真相にも到達していない。
 あいつらは、何者だ――?
 地球人なのか? それとも。

                ☆
 「それで。どうするんだ? ――付き合うぞ」
古河は古代に、当たり前のようにそう言った。
「あいつらは、帰ったか?」「いまごろ岩場に居る頃だ――そうだな?」と、古河。
「はい、CTに取り付いた模様」通信係が位置確認情報を報告する。
 古代は機械のスイッチを入れた。
「古代だ――」
数人いればいいだろう。近藤の技術と柴田の通信能力は欲しかったが、技術員も通信員も此処にもいる。
「私は大丈夫だ。早く艦へ戻り、発進準備をしろ」
古河はニヤリと笑い、ついて来た者たちは頷いた。
「――艦を乗っ取るのと、基地を占拠するのと。どちらが【正解】だろうな?」
悪戯っぽく目を上げると、古代は皆を見渡した。
もちろん、正体を暴くため――敵の首魁を拉致するためには、だ。

= 11 = へ続く)
2011_05
20
(Fri)12:30

週末?

 どどどん、と気づかずに上げてしまった2本です(汗)。
 ちゃんと管理できてないなー>自分。

 今夜というか深夜に上がる1本で、本当にしばらく打ち止めです。木曜の午後くらいから月初の2日くらいまで、怒涛の業務に追いまくられます。会社の席を暖める暇もなければ、戻って作業を整理する時間もありません。通常は、そういう時は土日をそれに当てるんですが、土日も変わらず出っぱなしです。
 いくら3月が来日キャンセルが多かったといっても5月にわらわらといろいろあるのは重なりすぎですよぅ。
 かといって来日キャンセルがなくなったわけではなく、代役で来る人多し。だから予定もごろごろ変わり、もうふんとにどうしてくれんのよって感じ。自分の会社の決算もあるし、仕事の締め切りは6月の最初の二週間です。

 映画観るのが唯一のストレス解消ですが(また面白そうなのやってんだなこれが)、駆け込んでみたら外れだったりとか(^_^;)、ギリギリ間に合うと思ったら、電車の「時間調整」で間に合わなかったとか(<むっちゃ腹立つ。ラッシュ時にやるなぁ)。

 ということで、あと1本。話としては、真ん中より少しあと、くらいのところでしょうか。いったい何話の連載になるんでしょうねぇ。[30]くらいかな? ともあれ、「続きを早く」と言われても対応しきれませんから。気になる方はお読みにならない方がよいと思いますですはい。…というほど危機的状況には陥ってない感じです。危険はこの[あと]ですから、良心的でしょ?(<ほんとかおい)
2011_05
19
(Thu)23:29

tit:龍の棲む14 [回天-開戦前夜]

 龍の棲む 【回天-開戦前夜】
= 0 = 序章
= 1 = 戦闘空域へ
= 2 = ワープアウト
= 3 = 初陣
= 4 = 邂逅
= 5 = 救出・1
= 6 = 拉致
= 7 = 救出・2
= 8 = 救出・3
= 9 = 再び
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

= 9 =

 「揺れたな?」
「揺れましたねぇ」
「援軍かな?」「ならいいですけどねぇ」
 「お前ら何を暢気なこと言ってる。早く抜けるぞ」
技術員2人はそういいながらも手は休み無く動かしているのだ。
気をつけろよ、と日向が大きな体で隠すようにして3人が車座になっている。
土の下を掘り起こそうというのだから無謀だが、少しずつやればなんとかなりそうなのだった。
そこへ地鳴りのような揺れ。
「無駄な努力しないで待ってた方がいっすかね……」近藤が言い、柴田は
「発信してみますっす」と言ってシークレット通信を全開。
 「おや、来た」ひょと顔を上げると揺れと煙の中から見慣れたバイザー姿が現れた。
「下がれっ」
先頭のヤツに怒鳴られ3人は入り口から飛びのくと、檻は蒸発して溶ける。
「急げ」
「艦長は?」
「先に助けた。走るぞ」
「アイ・アイサー」元気な若者たちである。
 古代が救われたのなら何も考える必要はないのである。あとはともかく艦に戻る、それだけだ。
              ★
 外部からの攻撃の所為か、思うより抵抗なく分岐へ戻ってきたが、地上(?)まであと100mというところで三方から囲まれた様子である。
「あっちゃ~」これは日向。
「簡単すぎると思いました」生真面目に言うのは柴田である。
「お約束ってやつっすか?」と、近藤。
 救援隊の面々は果敢に敵とまみえ、突破しようと試みた。
「艇は?」「出た処の岩場に」「先導する。CT使えば援護できるからな」
古河の配下の1人がそう言って先行しようとし、彼らはそれを背に、退路を開こうとした。
武器その他は取り上げられてしまっていたので、日向は近くにいた者に近づき殴り倒すとその武器を取り上げ、それを利用して相手を武装解除していく。

 「こいつら、1人ずつは強くないぜ?」
「油断するな――逆にいえば集団行動には強いってことだ」
確かに、恐怖心というのがないのだろうかというように、殺されようが撃たれようが進んでくる様は、不気味なほどだ。
 「早く、行け」
「中央突破だ。続け」
日向と救援隊の1人が先頭に立ち、あとは撃ちながら続いた。

              ☆
 岩場から開けた場所へ出、そこにCT2機と小型艇を見つけた面々は、なおも続く攻撃の合間を縫って機体に近づこうとした。
機体を守る数人がコスモガンで応戦する中、火力が違いすぎるのか、敵方は近づくことができないでいる。

 その時、通信機に音声が入った。
『――古代だ』
「艦長っ!」「ご無事でしたね」
 「艦長、どちらですか、お早く」
『私は大丈夫だ。早く艦へ戻り、発進準備をしろ』
「艦長は!?」
柴田と古代のやり取りに日向ははっと振り返った。
『いいから早く行け。命令だ――私にはまだ、やることがある』
「艦長っ!」そこへ古河の隊の者たちが駆け込んできた。
「古河さんっ」だが、本人の姿は見えない。
「早く、発進しろ。CT1機だけ隠して残せといわれている」
「なに?」
 まさに扉を閉め発進しようとしていた瞬間、日向が隙間を付いて機外へ飛び出した。
「おいっ、何をする」「日向、莫迦なことはやめろ」
――咄嗟に行動に移った戦闘班長に彼らが呆然としたのは、一瞬だけだった。

= 10 = へ続く)
2011_05
16
(Mon)18:18

浮気はいかんだろ(爆)

 ここんとこ某映画にハマっております。別に映画にハマってるわけではなく、某俳優のファンなので、それが主演してるから観にいったら面白かったので、「SBヤマト」を見に行ったように観に行ってる&悪友ちゃんたちが付き合ってくれるので嬉しそうに推薦して回ってる、という状況でございます。
 昨日もまた、とっても濃いコンサート(無伴奏ヴァイオリンの、しかもバッハ&バルトークだぜぃ!)のあと、さらに駆け込んで2人で見る、という一日を過ごしてしまいました(<をいをい)。

                ・・・
 彼の追っかけが再燃した頃に、某友人いわく「浮気者~~っ!」だったんですよぅ。そうです、私ってば、もともと島くんだけじゃんくて加藤くんも山本くんも好きだし。古代ファンの方々にも“深層心理古代ファン”とかいわれている。いや、もともとコダイススムは好きだとゆーとろーが。

 しかし、生モノにぞっこんになると、これはまた変化するから追っかけざるを得ないのですね。全部フォローはもちろん仕切れないから、そのあたりの葛藤が自分でも悲しいわけですが、幸いにも過渡期を過ぎ30を目前にした彼は作品を選んで出演するモードに入ってるので、年1回か2回、大きなものをウォッチしてればいい。長い目で見ていたいなと思うのは、あちこち出まくりのアイドルくんよりもラッキーなのでしょう。

 ところが最近。とみに「愛情増殖中」なのですな。

 例えばヴァイオリニストなら男1人・女1人、というような感じで、わたくし“贔屓”の相手がおります。若い頃(たいていは十代)に出会い、思いっきり応援し続け、メジャーになったら嬉しいなっていう中で、わりあい相思相愛というか、仲良しが続いている方がいらっしゃいました。
 ところが最近。1人別の若者に転んでしまったんですね~~~。いや、さめたわけじゃないすよ? 帰国演奏会があれば何を置いても聴きに行く。行けば遭って話す(LFJで久々にゆっくり話せて嬉しかったよ~~・泣)。なんですがねぇ。18歳の天才少年! うぎゃーってなもんで、現在、目がハートです。いや私だけじゃなくってね。

 それでその昔、とてもとても好きなヴァイオリニストがいらっしゃいました。現在でも大ファンですし、けっこう仲良しです。演奏会のあと、立ち話する程度には。ところが、ですよ。
 映画とLFJで頭がぱつぱつになっていた所為でしょうか。今日になって気付いた。チケットを持っていたはずの、某大指揮者・彼のソロでのリヒャルト・シュトラウス「英雄の生涯」が、先週だったじゃありませんか(泣)。
 なんということでしょう。
 一生の不覚。
 この組み合わせで、次いつ聴けるのだ。オーケストラはかの某楽団。ワタシ的には最高の組み合わせなのに!!!

 やっぱり浮気はいかんよ(泣)。あぁごめんなさい>Yさん
 情報を漏らすんですねぇ、こうやって。
コンサートは二度と返ってこない。まぁ芝居も同じかもしれませんが、その日のその演目のそのメンバーでの演奏会は二度と聴けないのです。
 猛省したので、自分のスケジュール管理だけは、きちっとしようって。

…でも、映画は行く(笑)。
2011_05
13
(Fri)21:33

中途半端に早く帰宅

 仕事、忙しい日のはずでした。
 なんたって、大事なアポが重なっちゃって、仕方なくツレアイノヒトに前から決まっていた方を交代してもらったんですな。いまごろまだ横浜で仕事してるだろ~すんません>某

 こちらは面白かったです、申し訳ないけど。久々に来日くんと外国語でのお話で、もちろん普通は通訳が入るのですが、経費も勿体無いので、通訳さん兼××さんと(友人でもあるので)事前に詳細打ち合わせをし、そのままドイツ語でやってもらっちゃったんですねぇ。おもしろかったな~。
 ここんところ独語からはものすごく遠ざかっていて、英語ばっかりでした。さらには前のアーティクルに書いたように、かにゃ~りの「ドイツ不信」に陥っており、ふんいーもんね状態だったわけです。だいたいさ、ドイツ語圏の人たち来日しなかったんだもん。

 マネージャーさんも大抵は英語なんですが、ここんちの会社の方針らしくて、ドイツ語・イタリア語・フランス語はそれぞれの専任がいるんですね。ロシア語はいない、それは別の会社が強いからで、東と西の棲み分けみたいのが壁崩壊以前の名残として残っています。それに今、ロシア人や東欧の人たちはみんな英語で話すから。

 ということで、これはもう前に決まってようが私がこっちへ来るしかないわけで、横浜の方にはもう一組に行っていただいた。ごめんよ。
 
 なにが面白かったかというと、昨日から再開されたゲーテ学院のドイツ語教室に再び通っています。チェックを受けたらg-6まで行っていたはずがいきなりA-1・2という下から二番目のクラス(泣)。相当になまっていたというか。だけど単語の意味をほとんど予習していかなくて済むことと、ヒアリングはそこそこ衰えていないことがわかって安心。
 その昨日の今日だったので、良いヒアリングの練習になりました。特に専門用語やテクニカルタームは理解しやすいんですよ、これはどの世界も同じでしょうね。

 ということで、楽しくお話をし、明後日またそのコンサートを楽しみにしてるよ♪ なんて帰ってきたわけです。

                ・・・
 本当は、映画に行きたかったんだな。
 でも、さすがに早く終わって映画に行ってました、ってのはさすがに怒るかもしんない(>_<)と思ってやめた。重労働押し付けておいて、自分は「岳」観てたら怒るだろ、実際(爆)。
 「Space Battleship ヤマト」じゃないですけど、通っちまいそうです。映像と脚本(ほん)が素晴らしいんだもん。

 あと、『ブラック・スワン』というのが昨日、公開されました。なんだか映画版「アラベスク」みたいな話で、日本のコミックの影響でも受けたか? というようなストーリー。バレエシーンがふんだんにあり、ストーリーに「白鳥の湖」も絡むようなので、是非見ようと、前売り買っております。
 でも、これから忙しくなる時期。いったいいつ、見るんだろう???

 ちなみに、映画館は現在、いろいろおもしろいのが上映されてますねぇ。夜の部でいえば、『阪急電車』が結構強いようですよ。人の入りとか。終わって語れるのがいいのかカップルも女同士も多い。それと、関西弁が聞こえるのが笑える。私もそうですが、「懐かしい地名」に惹かれるとこもあんじゃないかなぁ。原作もよかったし。
 月末からはやっぱ『プリンセス トヨトミ』でしょう。but、『GANTZ』もまだがんばってる。

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2011_05
12
(Thu)02:13

SF的展開!?

 助けたら怒られちゃいました(^_^;)(笑)。
 え? もっと見たいですか?(<をい)

 実際に行なわれている(はずの)ことは置いておいて、どの程度、ダイレクトに描写しようか迷います。あんまり書くと妙にエロティックになってしまうのですだよ。映像ならごまかしがきくんですがね。う~ん、ちょいとK氏、がんばりすぎでしょうか。いや、相手が手加減しております(笑)。

             ・・・

 前からどっかでイイワケしようと思っていましたが、当初から私の書いてる話には、「どっかで読んだようなSFぽい設定」というのが時々紛れ込みます。なかには「モロこれの影響!」なんてのもあって、自分じゃあんまり気づいていなかったりします。さすがに長編のそれはもろにソウでしたのでお見せしていませんが、随所にある「考え方」や「用語」「設定」などは、わかる人にはわかっていただいてOKだと思っています。
 古典の引用、というのはある範囲は許されるものであろうし、だからこそのパロディというわけです。

 それに、中でもSFの世界というのは、アマチュアとプロが(つまり書き手と読者が)一体になって作ってきた部分も過去あったわけで(現在でもあるのかもしれません。私はそっちに属したことはなく、単なる読み手で、ファン活動をしたことがないので人づてに聞くだけです)、それぞれが連関し合っているといっても過言ではないでしょうね。

 今回、拷問シーン(<をい)にあたっては、古典からいくつか引用したものがあります。非常に古典的なものなので、この時代は普通(?)に使われていたりするだろう、とかいうことにしました。まぁいいか、(同人だし)と拝借しております。
 「精神棒(サイキック・グローブ)」はあまりにも有名ですが(1960年代の作品ですよなぁ)、「心理攻撃」(これは私の話の中に頻繁に出てきますが)になると、もはや誰の発想というわけでもなりませんし、「仮死催眠」はどこから引っ張ったのだか忘れてしまいました。自分で考えたつもりでしたが、何らかの影響は絶対受けているんでしょうね。一般的概念と考えてもよいと思っています。
 なにせ10代から読んでいて個別の作品名も作家名も記憶の彼方です。血肉になっちゃってるというか。もちろん「愛読書」として現在でも繰り返し読むものもありますが、それやり続けてると読み終わりませんし。

 本編なぞ引っ張り出して申し訳ないのですが、ヤマト本編作品もそんなとこがあります。
 『Space Battleship ヤマト』についてもわりと「SFにはよく使われる発想」がいくつもありました。これをどう捉えるかで感想や意見が分かれたような気もします。監督も脚本家もSF界の重鎮ですから、さもありなんと思います。私は違和感はなかったですが、逆に「当たり前すぎ」というご意見もありましたね。
 それを言ってしまえば『復活篇』もソウなのですが、そっちは違和感バリバリなのはなんでだろう(笑)。

                    ・・・
 創作、というかこういうものを書いていてしばし考え込むのは、戦闘シーンとか宇宙での作戦とかその他、あとは地球での生活や組織なんかを考える。考えている時に、「どこまでSFぽくするか」なんですね。ヤマトはSFアニメとしては、あの時代、画期的な作品でしたが、ツッコミドコロ満載というか、そもそも科学考証をまっとうにしたら物語そのものが成り立たない部分もあったりする。
 その矛盾を生かしながら、「ヤマトっぽく」するのに腐心するのがまた楽しい。勝手にその時代の宇宙地図を作るのはまぁ書き手の自由ということで、楽しんでしまっています。

 ヒントにするのは松本零士作品のコンセプトだったりしました。「あぁこのへんまでアリなのか」それがアシモフ(<あら。言っちゃった(^_^;))的世界との境目だったりして。おもしろいんですよぅ。

 ただ、書き手の作る世界っていうのは「らしく」あればいいわけでね。必ずしも正確である必要はないと思います。ま、同人だし(<これかい)。だから軍隊の中身とか、それらしく考察はしてるけど階級とか組織その他は、「臨機応変」。ヤマトっぽくしたり米軍ぽくしたり。警察っぽいとこもあったり。平時と戦時では違うでしょうしね。
 宇宙的広がりだけはなぁ、あんまり誤魔化したくないんですけどね。なにせ行ったことないもんで(^_^;)想像の翼拡げるしかないですわね。

                    ・・・
 さてこのあとは、展開が緩やかになります。すいませんね、多忙時期に入る&続きがシナプスしか出来ていないんです(もうちょっとありますけど)。
 なにせ、このまま助かる「わけがない」でしょう? 守くんが主役なんだし、進くんの使命って逃げてきて終わりじゃないですし。。。どこでやめるんだ、私。放っておくと古河と日向が主役押しのけそうですので、そのへんは見計らいながらトロトロとオツキアイください。(_ _)(平伏)
2011_05
10
(Tue)16:02

あぎゃ(>_<)

 う。
 し、しまった。…2日寝込んでいた間に、自動で仕込んでいた↓「08」が上がっちまったよぅ(((^_^;)。ど、どうしよう。

 いろいろご意見とかご反応いただいて、「いくらいぢめてもいいです」という幾人かの(古代ファンの)方々のお墨付きをいただいた、とはいえ。注意書きとか出しておくつもりだったんですけどねぇ。。。イッてしまったものは仕方なかろう。

 えぇいっ、ここで終わっていいのか? いいのか!?>作者 まじすか>自分。
 あぁ仕事が滞る。なんとかならんのかなぁ、体調。(隊長、じゃないよ)

///

てことで、予定を変更して、この「後編」までは今夜上げます。
うひ~そんな怒んないでよぅ>某さま(泣)
(てのは嘘です。応援メッセージ? さんくすです。主人公は打たれづよいんです。はい、文字どおりです)
2011_05
08
(Sun)00:37

映画は土曜日から。

 土曜日はさすがに疲れが出たのか、予定していた幾つかを念のためキャンセルし、のんびりすることにしました。一日に用件が三つあるとさすがにしんどい。コンサート二つはしごして人と逢う、とかやるととても疲れます。それぞれが楽しかったとしても頭の中で整理するのが大変で、疲れが残るんですな。一つのことがじっくりできるといいんだけど。
 平日にそれやると、“むのー”と言われますけどねぇ(^_^;)。

 ということで、本能に忠実に土曜日は過ごすことにし、後輩たちの合唱のコンサートはパスいたしました。東京六大学混声合唱連盟(混声六連)という演奏会が東京文化会館であります。もう何十年やってんだろうなぁ? われわれの時はすでに行なわれてだいぶん歴史があったので、相当であることは確かです。

 公開映画の初日。むほほ。
 本当は、ウラblogネタ(>月の影の…)なんですけど、いいや。表(?)に書いちゃおう。初日初回に並ぶ、というのは「ファンの務め」だとも思うのですが、ツレが「やめといたがいいと思うよ」とマジに言ったので、素直に、オンライン予約しようとしていた手をハタと止め(笑)、2回目・11時50分からのにしました。
 舞台挨拶とか試写会も行きたかったですけどね~。ムリだったな(そこはオトナってことで・笑)。
 初日に一緒してくれる、と言ってた友人が、仕事で新潟の「ら・ふぉる」へ行ってしまったので、独りでほくほくと出かけましたです。一人で行く良さというのもあって、グッズをじっくり見たり(これは初日観賞の特権ですな。売り切れのものは無いですから、いろいろゲット! 私にとっては実用的なものが多かったので嬉しい)、周りの反応を見て一喜一憂したりできます。

 映画は【これ】です。
 ワタクシ、この主演男優くんのファンです(もう、ずっと昔からです。完璧ハマったのは……さてどのへんでしょう? 意外に大河ドラマの「三成くん」かもしれません)。

 主観かもしれませんが、良い映画だった。そういう感想です。目がハートのとこがなかったとはいいませんが、ストーリーも音楽も、なにより映像の美しさも厳しさも。2時間の中に脚本も善くて、素直に気持ちに入ってきました。あの膨大な原作を解釈して、このように作り上げる。また作中人物も、「映画ならでは」の人物像になりかわっていて、また見たいなと思いました。
 そういえば、浪岡さん(BT・加藤役)が三歩の親友役で、矢柴さん(南部役)が長野県警山岳救助隊員役で、けっこう活躍してました。上手い人たちですよね。BT・山本役を演った斉藤工さんや、大人気だった斉藤役・池内さんもそうでしたが、『Space Battleship ヤマト』は、上向きで伸び盛りの力のある俳優さんたちが配されていて、それもよかったなぁと改めて思いましたし。
 日本アルプスが美しく、厳しく、壮大で、、、やっぱこれは大画面で見ないと!

                        ・・・
 新宿の某映画館、実はけっこう込んでいました。
 何故なら、新海監督作品の『星を追う子ども』も初日。それに舞台挨拶とサイン会もあったからです。帰りに観て帰ろうか? とよほど迷ったのですが、、、パンフレットだけ購入するに留めました。新海さんは神山さんとかの次世代(勝手に私がファンしてるという意味ですが)として注目してまして。『雲のむこう、約束の場所』とかもDVD持ってたりする(最初観たとき、感動しましたもん)。
 実は、誰の作品か知らずに眺めていて、帰ってからパンフ見て知ったという(笑)。絶対、近々、劇場で見ます! で、うわぁ、あそこでサインしてたの新海監督だったんだぁ! とか思った阿呆な私です。それと、美術が物凄く美しいですぜ。ポストカード買おうかなぁ。。。

 ほかにも、『阪急電車』やってますし。『GANTZ』もまだやってます。月末から『プリンセス・トヨトミ』だし、手塚の『ブッダ』は必見でしょう。『外交官・黒田康作』も観たいなぁぁ(実はオダさんもかなり好きです)。
 なぁんで忙しい時期に限って、こんなに映画が、、、(泣)。
 4月の後半とかに公開してくれりゃーいいのに。

 『ナルニア・朝びらき丸…』が観られなかったのは痛恨・超残念でした。ものすごくよかった(前作よりも)と仲間評です。思うに、二作目が興行的に失敗して(米国的には、です)、ディ×ニーの手を離れたからだと推測されます(<をいをい)。
 う~ん。。。DVDが出るまで我慢だけど、、映画館で見たいよね、こういうのこそ。

                    ・・・
 さて最後に。

 [連載]にマメに拍手コメントやらご感想いただき、ありがとうございます。
 古代ファンの熱い視線、というのもなかなか快感ですが・・・う~むどうしよう(^_^;)。これからますます作者は古代くんいぢめ、の方向に走るんですけど。
 そこで「しばらくお待ちください…」ってのはあんまりなんだろうか。。。最初は抜いていたシーンなのですよねぇ。でも、リアリティと場面説明のために復活しました。まぁ無くても話は通じるけど、、、私ってけっこう、この手のシーン、多いですよねぇ。…だって、時代劇とかスパイものだと必ず出てくるんだもん。デフォルトでしょう。SFだって宇宙軍だって軍は軍だし、、、ううむ。。。

 どうしましょうか? 明日アップするか、そこはやめておこうか。実はまだ迷っていますのです。
2011_05
06
(Fri)00:05

GWの三連休は過ぎ。

 実はこのGW中はいつもに増してタイヘン、、、といいますか。朝から晩まで気力と体力が続かないよう、、、というようなパズル状態でした。これも例年のことながら、面白くもありだけど年々しんどくなるねぇ。トシですな。

 [連載]お読みいただいているみたいで、ありがとうございます(_ _)。
 実は、できているところまでを、自動予約で仕込んでありまして、あと2回以降は、続きを書ける時間ができるまで中断すると思います。少しずつ書いているんで出来てないわけではないのですが、[書く時間]がないんです。GW中に少しずつアップしていたのは、自動更新です(笑)。

 拍手コメントありがとうございます。
 二十の御題も、ご訪問ありがとうございます。

 しばらくまた、音楽頭だなぁ、、、あ、いや。明後日から某映画か(爆)。。。

                   ・・・

 前半戦の4月29日からは全然休みじゃありませんでした。日曜日は休みですが(5月1日と5月7日)、体力を使うので10日に1日くらいは休まないと、本当に倒れるのですね、私。体弱くて悔しいです。

 さてLFJ(ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン2011 とどけ!音楽の力… 東北復興支援を応援)です。
 5月3-5日は、例年のごとく有楽町に張り付き。いつものようにフリーな立場とは違うので、けっこうびったりと事務局と連絡取り合いながら、んでもってアーティスト方面にもかかわっていたりしたので、いろんな糸が絡み合って、本当にパズルを毎日組み替えながら、受付の処でやり取りするって感じ。それでも、お客さんはけっこう沢山入っていたし、チケットは最終日までには完売して、よかったなぁなんてね。
 新聞やネットで見て、「×と○の公演が空きがあったから来た」なんて方も幾人もいらっしゃり、音楽イベントとして楽しんでいただけた方々もいらっしゃったんだなと思って本当に嬉しい気持ちでした。

 14万枚強、のチケットのうち、7万枚が売れていて、それを払い戻ししたんですと。一度、中止・延期が決まり、再度実施することになり、再調整が行なわれ、プログラムが最終決定したのが10日前。それこそアーティストと曲目とスケジュールのパズルですよねぇ。。。さらには新潟、びわ湖、金沢、鳥栖が今年はある。
 それで売り出して、再度購入していただいたり、足を運んでくださった方々がいた。義捐金も相当に集まっていた様子で、GWを楽しめたのなら、私たちも嬉しい。
 仕事で来る傍ら、プライヴェートな時間には家族と待ち合わせたりしている業界関係者とかも居て、けっこう微笑ましく思ったりもしました。奥様連れとか、お子さん連れだったりとか。「あ~。なんであんたここに居るのよっ」なんて再会(10年ぶりに近い)もあったりして。結構、楽しかったなぁ。

                     ・・・
 こういう場というのはやっぱり「出会い」なんだろうな、と平凡な物言いですが、そう思います。
 幾人かのアーティストさんと話したんですけど、私の話した幾人かの人たちは、日本に来るのに躊躇してなかったし、現地の様子も知らせてくれました。
 そういえば、先週号の『SPA!』だかに「海外のデタラメ報道情報」が載ってたけどねぇ(笑)。なんか物凄い笑えるくらいの話、いっぱい聞きましたし、それを真面目に信じている人たちがいるんだそうです。もちろん妊娠してたり小さなお子さんがいらっしゃる人たちは「来ない」というのも当然の判断と思いますけどね。

 フランス大使館の協力が大きかったという側面情報もあります。毎日のように、放射性物質含有量だったかしら、首都圏の「情報」「数字」を本国へ送り続けたんだそうな。大丈夫だ、安心だ、ではなくって。それを読めば、モスクワの現在の放射性物質含有量は東京の10倍だ、とかフランスより少ないとか、いろいろわかってくる。少なくとも判断の基準にはなるでしょう。
 花粉症でマスクをしている映像が空気が汚染されていて防御マスクをしないと町も歩けないという説明がされて報道されたり、水が汚染されて風呂にも入れないといわれたり、福島出身だという留学生に憶測を涙ながらにしゃべらせて日本は壊滅状態だと言わせたりとか、まぁいろいろあるらしい。
 実際、「楽譜の貸し出し」が日本向けに禁止された。貸し出すと汚染されるから、、、って、どういう科学的知識なんだ!? 笑うしかないんですが、これを国が真面目に言ってるわけです。だから「人間が渡航するなんてとんでもない」んだそうです。

 迷わなかったのか? と何人かに直接聞いてみました。
 あるフランス人チェリスト。「どうせマスコミの報道なんかエキセントリックに煽ってるに決まってるから、半分以上は嘘だろうと思ってたし、災害があっても人は生きてるのはわかっていたから、心配してなかった」。
 あるチェコ人ヴァイオリニスト。「皆と相談もしなかった、全員行くつもりだったから。チェコには日本と同じくらいたくさんの原発があるんだよ(笑)。オーストリアなんか、うちから電気を買ってるんだからね」

 ぜぇんぶ終わってぼぉっと最後の打ち合わせを待っていたベンチ。逢った人の顔や、聴いた演奏の数々を思い起こしていて……私、ドイツ贔屓やめてフランスに乗り換えようかな、と本気で思ったさ。
 ようやくドイツ文化センターは5月から動き始めた。ドイツ語学校に再履修を3月から予約入れてたんだけど、ともかく今回も来日したのは若手の個人の一人とか在住の日本人だけで、あとはみんなキャンセルだった(まぁもともとフランス語圏のイベントではあるんですがね)。……う~む。

 だけどこれはどこの国だったかな。次の余震で富士山が爆発して日本は半分が壊滅する、というのを本気で心配していたりもするんだそうな。まぁこれは実際起こったら仕方ないと諦めるしかないですねぇ。南へ逃げても仕方ないし、生活全部捨てて大阪より西へ行く覚悟があればまぁいいけど。動くか、諦めるよ、われわれは。
 まぁせめて富士山のある地層の上に乗っかってる原発は止めてくれ(笑)。

 また災害の話になってしまいましたが、ともかく実力派の揃った珠玉の演奏の数々。海を越えた友情みたいなもの。届くのかな、届けばいいな。まぁ例によって、出来ることを出来るようにやって、楽しく、きちんとお金使ってきちんと暮らす。

 そういえば、連絡版というか受付にはいろんな人が入れ替わり立ち代りやってくる。再会したり挨拶したり、そこで仕事の打ち合わせしちゃったり、お願い事までしちゃったり(笑)。あるベテランのお姉さまが仰ってた、「昨日、某ホールの社長に会って言われたのよねぇ」と。
 「『復興を本気でやろうと思ったら、平常時の二倍働かないといけないんだよ。それなのに、今の皆は休みすぎる』って言ってらしたわよ。その通りだわねぇ」戦中派は肝が据わっておられます。働こうね。
…でもまぁ数日は少しゆるりと休みたいなぁ(笑)(<ゆるい)
2011_05
04
(Wed)00:15

tales:閑話休題 甘二十(11)(12)

 5月1日の夜に、「甘い二十之御題」を更新しました。
 すでに出来ていた 【11.たとえ間違いだとしても】 と、新作 【12.号泣するきみの隣で】 の2本をつないであります。前者は古代と島、後者は古代と真田。え~と。古代くんいじめですから(笑)。

   甘い二十之御題-shingetsu版-
     ▼古代のイメージの甘そうな御題で、島くん中心主義の甘くない話▲<影のテーマ

 すでに当日からご訪問いただいた方もいらっしゃいまして……。実は最近、「古代進と森雪100題」も何故かご訪問が増えておりましてありがたいことです。特に何も更新していないんですけどね、やっぱり超短編て読みやすいですか。

                      ・・・
 よもやま話。
 短編は良いのですが、1シーン、というのはワタシは好きではありません。書くのがラクだからです。自分で書くのはやめとこうと思っています(<何様?)
 でも逆に、【それ=その1シーン】で物語の背景までを見せよう/読み取らせようというのは物凄く高度な技術が必要だし、難しい。けっこうTryしては撃沈していますね。うまくいった例もありますが、現在掲載されているのがあったかな? またそのあたりで「デキのよいヤツ」はまとめて陳列しようとか思っているのですが。
 これの秀逸に上手くて大好きなのが、りらさんちの 「日々徒然42題」 ですよ。もう、シャレてるわ、ぴりっと聞いてるわ。で、オチもある。2月に最新「命令」も更新されてますから、またご訪問くださいね。

 自分の話に戻ろう。
 何故やりたくないかっていいますとねぇ、恥ずかしい(*^_^*)んですのよ。高校生の頃の「ヤマトノート」が手許にあるのです。ぐるぐる巻きにして保管してあるのですが、必要があってこの間、作曲ノートを引っ張り出したら一緒に出てきましたね。この頃、長編を書くのと併行して、ファンジン(同人誌)やFC用に詩や独白ものを、ものすごくたくさん書いてたんですね。
 で。
 卒業せんかい、おらっ>自分
 ということなんです。6年前に書くのを再開した時に、これだけはそうしようと思っていました。物凄く個人的な理由です。

 とはいえなぁ。この「二十之御題」は、ほとんど「それにTry」です。(1)(2)・・・(3)ですでに挫折(笑)、(4)はできたけど、(5)(6)(7)はもう短編ですので違う。あとはもうダメですねぇ。
 ということで、(11)で再び戻ってみたところが、やっぱり(12)は2シーン使ってしまった。要するに、だめだめなんですな、私(笑)。きちんと「物語」にしようと思うと、短い文章で表現できない。技術とイマジネーションの問題です。

 「古代進&森雪100」も、せめて「短編」でまとめたい。

 ただ、うちの話、長いものは結構な分量があります。でもこれでも文庫にしたら「短編」です。
 「長いのは面倒だから読みたくない」という方は、お読みにならなくて結構ですから。そのために短いものを書こうとは思いません(申し訳ないですが。サービス業やってるわけじゃなくて、自分のため&[少しは]待ってくださっている方のため、に書いてるので)。私、以前それ言われて思いっきりブチ切れたことありました(表には出しませんでしたけどね)。別に無理に読んでほしいと思いませんです。お暇な方だけどうぞ、っていう程度の話ですから。

 長くなりがちな理由。好きなものだからでしょう。
 この科白も書きたいし、こういう説明もしたいよねぇ、でも質を考えると切らなきゃ。←この思い切りができにくいですね、好きなキャラの話ですと。ん? だからうちの古代ものは人気があるのか???
 面白くシャレたものを目指すなら、心は鬼。にせんとあかんなぁ。でも、それなら何が楽しくて書いてんでしょうねぇ? ナゾです(笑)。

 ともあれ。
 ご感想などいただければ、とても嬉しいです。「二十の甘い御題」は私にとってもタイヘンに実験の要素が強くて。ご意見があれば、参考になりますので。ではでは。

・・・WEBRINGのリンクの張り替えがまだ出来ていないのです(_ _) 連休中、ずっと出ているので頭使う作業は次の週末までできません。少しお待ちください、ごめんなさい。 
2011_05
03
(Tue)00:15

ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン~届け音楽の力

 今年は書くつもりはなかったのですが、やっぱり是非、来て欲しい。いや、今年だからこそ遠出しないという関東の方とか上京した地方の方とか、お時間があったら立ち寄ってほしいと思います。

 4月29日、ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン2011 「とどけ!音楽の力 広がれ!音楽の輪」が東京・丸の内でオープン。今年は東京以外で金沢のほか、新潟、びわ湖、などいくつかの地方でも行なわれます(内容は少しずつ違うけど)。
 メインの有料公演は、5つのホールに縮小されて、5月3~5日の朝から晩まで。東京国際フォーラムのホールC・D・Gと読売ホールを使い(ヤマトの試写会をやったホールAは4月の余震で使用不可になりました)行なわれます。5月2日の夜はその前夜祭コンサートが行なわれ、様々なメッセージが発信された、、、んですよ。

 ブラームス、シューベルト、ベートーヴェン、マーラー、リヒャルト=シュトラウス……ウィーンの世紀末に集った天才たちの音楽をテーマごとに奏でる企画(今年は)。大きな企画はできなくなったけれどもスタッフの不休の努力や熱意と、外国人を含めた熱いメッセージ・行動に助けられて開催が再決定され、プログラムがすべて新しく発表されたのがわずか10日前のこと。

 演奏の合間にMCが入るのですが。彼らは本気でそう思っていて、そうだから日本に今ここに居るのだなと思うと、普段は感情的になることをあまり善しとしない自分ですが、それでもいいかと思ってしまうものですな。多くの外人さんたちの来日公演がキャンセルまたは延期され、中には自分が責任を持たなければならない立場があったくせにとっとと帰ってしまった人もいる(それのフォローのために来た同じ国の人もいる)。
 個人の事情、国やその人の立場もあろう。だからそれに対してどうこういう権利もなく、つもりもなかったけど、でもこうして喜ぶ分にはいいんじゃないかなぁ、と演歌な気持ちの私がいるわけです。

 「彼らはこの災厄を知った時に、最初に私のところへ電話をかけてきた」プロデューサーのフランス人、M氏が語る。「“日本の力になりたいの。必ずいくから私たちを信じて”と言い、キャンセルのおくびにも出さなかった」ピアニスト。彼女は毎年この舞台に立ち、フォルジュルネを支えてきた一人でもある。フランスではとても知名度のあるソリストであり、パリ音楽院の教授でもある。
 演奏のあと本人に問うと、「この催しは常に特別なものだと考えてきた。しかし今年はさらに重く特別な年になるだろう。音楽は言葉や映像で現せないものを伝えることがある。人と人とのつながりを象徴しているからだ。その場に、私はその触媒として存在しできることを幸いに思う」。

 「私たちは北米ツアーの最中にこの惨事を知った。写真や報道、資料などを取り寄せ、日本の状況を知ろうと務めた。このイベントには参加することになっていたし、われわれの友情を信じてほしいとM氏に電話したんだ」
チェコから来たグループのリーダーの言葉。

 都響が鎮魂のために「G線上のアリア」を弦楽合奏で奏でる。あまりにも美しく、心の中にそっと染みとおる音楽。「終わったあとは拍手をせずに黙祷してください」そういった演奏会が最近、時々、ある。静かに祈ることが届けばいいなと思った。
                     ・・・
 あの日のあと。私は別に何事もなく日々を送っていた。仕事が忙しかったし、怒るのと開き直るのに忙しく、またやるべきことはそれなりにあったので、動揺することも慌てることもあまりなかったから。
 ただ久しぶりに足を運んだコンサート会場で、ふだん顔だけ見知った人々が一同に会場を埋め、またそうでない聴衆が音楽を求めて集まり、舞台の上では珠玉の音楽が演奏された日に。涙がぼろぼろ溢れて止まらなかった……これはまだ今でもそうで。
 この日も何故、ブラームスのハンガリー舞曲など聴いて泣かなきゃならんのだ、、、と思いながら、溢れる涙を止めようとも思わなかったし、皆が促されて老若男女が歌うブラームスの子守唄も気恥ずかしくなかったのは何故だろうな、と思うわけです。

 感情が動く、というのは悪いことではない。
 そういえば、このイベントでは、会場各所に義捐金の箱を設けるだけではなく、中庭ではいつもの出店に加えて、東北地方や北関東からの直販の野菜・酒その他の生産物の販売も行なうそうです。罹災し、東京へ避難してきている人たちも販売に加わっているということなので、楽しんで、笑って、お金を使って。皆、幸せになれればいいですね。
 5月5日はヤマパやら幕張メッセへ行かれる方も多いでしょうが、もっと気楽に、もしくはご家族でふらりと、無料コンサートだけでもよいじゃないですか? 立ち寄ってみてはいかがでしょう。有楽町駅と東京駅の間にあります。
2011_05
02
(Mon)10:30

毎日のおしごとと帰り道

 ここんとこ、会社勤めをするようになったら急にオトモダチと飲みながらダベる、というシチュエーションがしたくなって(ほらさ、職場の愚痴とか言い合いたいじゃないですか・笑)、時々、オトモダチな方々と遊んでいただいています。ヤマトなお友だちの方が多いのですが、知り合って長くなるとヤマト話の割合が減っていきますねぇ。何故かって? ほかに共通項があるからですよ。たとえば歴バナとか。映画のこととか。本とか。

 とはいえ最近は政治・経済・世の中の話とかも多いですよねぇ。先日飲み屋で後ろのおっさんたちが真面目に政治バナしてました。いや、政党がどうのこうじゃないですよ、いま皆さん、真面目に考えないといけないことを話してるだけ。それって、「休みの日に何をしよう」というのから「ボランティアに東北に行くか」とか、「会社の倒産と部品の調達」とか、ぜぇんぶつながっている話でしょ。別に難しいこと言ってるわけじゃない。おコメや水の問題と同じレベルです。あの日以来、そういう日本になったわけです。

 企業の倒産やらリストラが増えていて、これが全国に及んでいる。津波で倒れた地域に工場が多かったのは周知の事実で、まさに東北は日本の経済そのものを支えていたのかもしれません。部品やサプライヤが結構ヤバいという話はあちこちで聞きますし、われわれの業界でいえば、まだ紙不足は続いています(会社によりまして、偏りはあり、私たちの属するグループはあまり影響がなかった方でしょう)。

 そういえば、友人その1と金曜日に仕事の打ち合せで逢って、三連休の仕事頼めるかなぁと言っていたら、そこは空いてるよー、と言ったあと、この週末は「東日本支援観光ツアー」というのがあり、それに行くんだそうです。どうやら、危ないとか言ってないで、そうでない地域に観光に行き、桜とか観てお金落としてきて支援しましょうというツアーができたんだそうで、1泊2日だと言っていました。
「それでJRにお金落ちるってのも、ちょっと不満だけどねぇ(笑)」とは言ってましたが、正しい支援の一つじゃぁなかろうか。新幹線つながりましたしね。
 職能のある方々は、それぞれのルートで3日とか5日とかの交代要員として現地に入っている人もいます。仕事が1週間でも休みになれば行けるのですが、様子がわからないこともありなんともしようがない。神戸の時は地元の仲間たちもいたのでそれなりのルートがあり、直接支援もできたし現地にも行けたんですが。
 ある友人が言いましたが、普通の人が何もできないのは当たり前なんだそうです。そりゃそうですな。自分が何者かではない、これもまぁ当たり前のことで、そうでないと思ってるのなら何様? ということになりますよね。1個人が何かできることって身の回りのことしかないじゃないですか。自分の頭で考えて、流されなければいいと思うんだけど。簡単なことじゃね?

 話がズレましたが、ともあれ仕事です(>_<)。まぁ別にイヤじゃないし、仕事があるだけ幸せなのです。でもなぁ、もうちっと対費用効果の高い仕事がしたい。……要するに、沢山働いたら儲かる仕事がしたいってことです。儲かる仕事ほど快感なものはないですよね♪ ですがもう何年も縁がありません(泣)。ここんとこ仲間たちとも「お互い苦しいですからね」という枕詞が付く仕事しかできないですが、あるだけありがたい、っつか。スポンサーや代理店ともそう言い合う。。。う~ん。お金は好きです。

                 ・・・
 「連載」へのご反響をいろいろありがとうございます。
 期待されると木に登ります(笑)。で、「どきどきする」のはワタシも同じ。いったい彼はどうなるんでしょうねぇ(((^_^;)…んでもって、いつ終わるやら。
 気長にお読みいただければ嬉しく思います。