朝日のような夕日は、、、連れてないけど。
タイトルは、ここの代表作品(の一つ)のパロディです(^_^;)
私が最初に観たここんちの作品が、『朝日のような夕日をつれて』でした。…といっても、「'85」だか「'91」だかなんだか覚えていない。ホールも覚えていない。そのあと、『宇宙で眠るための方法』だの『天使は瞳を閉じて』だの観た覚えはあるし、K上さんにも90年代の初めくらいにお会いしてお話もしている(立ち話じゃないすよ)んですが、、、記憶は定かではない。2000年に入ってからは観てないなぁって感じです。
10年ぶり興行だという【第三舞台】を観に、元町・中華街駅ほど近くのKAAT(神奈川芸術劇場)へ行ってまいりました。これすでに、東京公演も地方公演も終わっていて、ツアーど真ん中って感じなのでしょうか。
KAATは小屋としては好きなホールで(芝居やミュージカルやオペラには良いと思われるつくり。アコの音響はわからないけど)、ただ、ちょいと遠い。年末でカイシャ終わってなきゃちょち辛かったなぁという時期です。
今回「解散公演」だと言うてはりますし、たぶん彼らはそうするのでしょう。それぞれがもう活躍の場を持っているし、、、ただ私にとっては、20年が一気に返ったような舞台でした。
要するに、私にとっては“同時代”の、唯一の演劇なんですねぇ。野田がいて、鴻上がいて、三谷がいる。三谷幸喜という人は天才だけども、出てきた時期はもう少し遅いような気がします。野田-鴻上が同時代っていうか? これも少しズレるのかなぁ。
野田さんは、オペラの演出なんかもされていて(何度も書くんだけど、新国立の『マクベス』は本当に素晴らしかったんですよぅ)、メジャーな演劇の位置にまで行ってしまった。なんとなくまだつながってなじみのある感じなんですが、第三…って私にとっては「あの時代」だったりもします。
この間、さて初めてメジャーになってのちの「新感線」を観たわけで、私の演劇歴は、15年くらい、すっ飛んでいるんですね。かといってその間、何も見ていないかというと、そういうわけではないのですが。。。
・・・
タイトルは『深呼吸する惑星』。
タイトルでおわかりのように、SFです。で、とてもとても第三舞台的なSFでした。ある意味、ぜぇんぜん、変わってないじゃんー、という懐かしさと。不変のものってすごいなぁ、演劇みたいに具体的なものを描写する芸術でも、それってできるんだよなぁ、と妙なことに感心したり。
変わっていない、一方、人はそれぞれに変化しているわけであって、もちろん、泥臭さは抜けていました。
それに、その、“状況”まで取り込んでいってしまう脚本のうまさは相変わらずで、今と過去、未来と現在、それの対比がすごい。そうしてネット=blogやその他、が小道具としてうまく使われていたかと思うと(あの頃は、携帯電話さえ一般的ではなかったですからね)、それが時空間を飛ぶツールになったりもする。面白い仕掛け。
まだ上演中ですし、これから福岡公演までまだ半月以上あるようなのでネタバレは避けますが。見ておいてよかったなー。一気に2時間と少し、楽しめます。休憩なしだけど(笑)。
舞台の作り方がまたうまいわ。
細かく場面が移り変わる、こりゃ舞台スタッフたいへんだよな、の切り替えもだし、いろんなところで……あぁ、此処が最初に始めたこと、たくさんあったような気がした。それに気づいた。
冒頭のロボットダンス(<と私たちは呼んでいたんですが、今回は人間だったのでロボットじゃないけどね)で、思わず泣きそうになりましたが。。。相変わらず、引き込む力は抜群だと思ったし。
劇場の芝居って、普通にダンスが入る。これっていつごろからそうなのかな? 60年代くらいまでは、そんなことなかったような気がするんですけどね、いかがでしょう(私は演劇の歴史には詳しくないので)。第三舞台は、最初からそれをやっていたような気がするのね。
(最初から最後まで走り回って、しかも不条理で終わり。)
当時、そんな風に言われていたような気もする。
もちろん、新感線とかに比べれば動きはおとなしいし、ということは現代演劇のほかのに比べればおとなしいってことですわ。しかし人目を惹きつけるダンスっていうのが身上でしょう。手の動き、スピードを変える、それと織り込まれるストップモーション、人間的/非人間的な動作の切り替え。これがまた好きなんですよね、私。
(あ、でもカモメのダンスが素晴らしかったでございます<ここだけちょいとネタバレ、勘弁)
間、で笑わせる、というか。落語や漫才にあるような力学も取り入れて。笑いっぱなしで、ほんのり苦い、という。すごいなぁと思いながら見ました。
やっぱり客席の客層は広かったです。
観られて満足だったので(^_^)。感想はやめておこーっと。たいしたことかけないですし、「面白かった」。まだチケットがあれば、この稀有な機会に、是非観ておかれることをお勧めします(興味があればですが)。
私が最初に観たここんちの作品が、『朝日のような夕日をつれて』でした。…といっても、「'85」だか「'91」だかなんだか覚えていない。ホールも覚えていない。そのあと、『宇宙で眠るための方法』だの『天使は瞳を閉じて』だの観た覚えはあるし、K上さんにも90年代の初めくらいにお会いしてお話もしている(立ち話じゃないすよ)んですが、、、記憶は定かではない。2000年に入ってからは観てないなぁって感じです。
10年ぶり興行だという【第三舞台】を観に、元町・中華街駅ほど近くのKAAT(神奈川芸術劇場)へ行ってまいりました。これすでに、東京公演も地方公演も終わっていて、ツアーど真ん中って感じなのでしょうか。
KAATは小屋としては好きなホールで(芝居やミュージカルやオペラには良いと思われるつくり。アコの音響はわからないけど)、ただ、ちょいと遠い。年末でカイシャ終わってなきゃちょち辛かったなぁという時期です。
今回「解散公演」だと言うてはりますし、たぶん彼らはそうするのでしょう。それぞれがもう活躍の場を持っているし、、、ただ私にとっては、20年が一気に返ったような舞台でした。
要するに、私にとっては“同時代”の、唯一の演劇なんですねぇ。野田がいて、鴻上がいて、三谷がいる。三谷幸喜という人は天才だけども、出てきた時期はもう少し遅いような気がします。野田-鴻上が同時代っていうか? これも少しズレるのかなぁ。
野田さんは、オペラの演出なんかもされていて(何度も書くんだけど、新国立の『マクベス』は本当に素晴らしかったんですよぅ)、メジャーな演劇の位置にまで行ってしまった。なんとなくまだつながってなじみのある感じなんですが、第三…って私にとっては「あの時代」だったりもします。
この間、さて初めてメジャーになってのちの「新感線」を観たわけで、私の演劇歴は、15年くらい、すっ飛んでいるんですね。かといってその間、何も見ていないかというと、そういうわけではないのですが。。。
・・・
タイトルは『深呼吸する惑星』。
タイトルでおわかりのように、SFです。で、とてもとても第三舞台的なSFでした。ある意味、ぜぇんぜん、変わってないじゃんー、という懐かしさと。不変のものってすごいなぁ、演劇みたいに具体的なものを描写する芸術でも、それってできるんだよなぁ、と妙なことに感心したり。
変わっていない、一方、人はそれぞれに変化しているわけであって、もちろん、泥臭さは抜けていました。
それに、その、“状況”まで取り込んでいってしまう脚本のうまさは相変わらずで、今と過去、未来と現在、それの対比がすごい。そうしてネット=blogやその他、が小道具としてうまく使われていたかと思うと(あの頃は、携帯電話さえ一般的ではなかったですからね)、それが時空間を飛ぶツールになったりもする。面白い仕掛け。
まだ上演中ですし、これから福岡公演までまだ半月以上あるようなのでネタバレは避けますが。見ておいてよかったなー。一気に2時間と少し、楽しめます。休憩なしだけど(笑)。
舞台の作り方がまたうまいわ。
細かく場面が移り変わる、こりゃ舞台スタッフたいへんだよな、の切り替えもだし、いろんなところで……あぁ、此処が最初に始めたこと、たくさんあったような気がした。それに気づいた。
冒頭のロボットダンス(<と私たちは呼んでいたんですが、今回は人間だったのでロボットじゃないけどね)で、思わず泣きそうになりましたが。。。相変わらず、引き込む力は抜群だと思ったし。
劇場の芝居って、普通にダンスが入る。これっていつごろからそうなのかな? 60年代くらいまでは、そんなことなかったような気がするんですけどね、いかがでしょう(私は演劇の歴史には詳しくないので)。第三舞台は、最初からそれをやっていたような気がするのね。
(最初から最後まで走り回って、しかも不条理で終わり。)
当時、そんな風に言われていたような気もする。
もちろん、新感線とかに比べれば動きはおとなしいし、ということは現代演劇のほかのに比べればおとなしいってことですわ。しかし人目を惹きつけるダンスっていうのが身上でしょう。手の動き、スピードを変える、それと織り込まれるストップモーション、人間的/非人間的な動作の切り替え。これがまた好きなんですよね、私。
(あ、でもカモメのダンスが素晴らしかったでございます<ここだけちょいとネタバレ、勘弁)
間、で笑わせる、というか。落語や漫才にあるような力学も取り入れて。笑いっぱなしで、ほんのり苦い、という。すごいなぁと思いながら見ました。
やっぱり客席の客層は広かったです。
観られて満足だったので(^_^)。感想はやめておこーっと。たいしたことかけないですし、「面白かった」。まだチケットがあれば、この稀有な機会に、是非観ておかれることをお勧めします(興味があればですが)。