ヤマト音楽プロジェクト(!?)レポート・2
2012年8月5日。いよいよ当日です。
実は前日8月4日から夏祭りは始まっておりまして、私はその日は夕方ちょこっとだけ、モーツァルトの「レクイエム」など歌いに行ってまいりました。もちろんその場で、打ち合わせもいろいろしましたよー。
ヤマトの時間帯は18時からと決められています。
「企画枠」というものの一つで、その直前に、(私が某御題で物語を書いた)フォーレの「レクイエム」を歌い、涙してしまったりもしていました。
16時すぎ。待望のコントラバス弾き(ヤマト仲間)が自分の車で登場! 思わず下へ行って、役にも立たないのに手伝いたくなる私(笑)
実はその前後からいろいろと連絡が入っていたのです。
仕事が長引いて、18時ぎりぎりになりますーというヴィオラ弾き(頭)。
なんとか18時前にはたどり着きます~~前が長引いて~~というドラム叩き。
16時ごろ来ると思ってたんだけどなかなか来れないフルート奏者。
地方から駆け込んでくる人々。
おお? こんな方々が登場か!?
なんだか18時が近づくにつれて、どんどん人が増え、いつの間にか、隅においやられていた余分の譜面台も引っ張り出され、弦楽器のプルトは一つずつ増えていきました。チェロ席が埋まり、ヴィオラ席も満員。管楽器も、なんかすごいぞ?
ヤマトは“夜の部”なので、その前に少し長い休憩があります。
楽譜は早めに譜面台の上に配ってしまい、ピアノを開け、セッティングが始まり…。おやおや。皆さん、なんだか気合が入っている、、、うゎ。ほとんどの皆さんが席に着き、思い思いに音を出したり、相談したり。私はあちこちに行っては、皆と話、幸せな気分を満喫していました(もちろん相談もしたけど)。
「あぁ緊張してきた」って聴いてる人がゆってて。彼女は「ヤマトの音楽は初恋の人と同じ」なんだって。
会場のあちこちから、いろいろなフレーズが聞こえてくる。いいなー。
休憩時間に楽譜を配りながら検討すると、足りないパートが無い。
ベースもチューバが代奏することになり、バスクラでファゴットを代奏? コノヒトたち何物?
全体に10分押しで、ということにしたので、18時5分。すでに皆、気合が入った状態で席に着いていました。
私はセカンドの頭に座り(つまり指揮者の真ん前。全体の真ん中です)、ご挨拶。みんな、やんややんやと拍手。
しかし、びっくりしたのはピアノパート&シンセ&ドラム方面を観た時。なんと、彼らが持参した、セル画とか、譜面とか、LPの解説とか、、、おい、どこまでおたくなんだ、君らは。
指揮者との打ち合わせも済ませていて、チェックポイントは約3か所。比較的問題なく行けるはずよね?
・・・
「とりあえず(リハ時間も)通して行こう」という指揮者。
いよいよ、「序曲」からスタート。
序曲のスキャットは、某ソプラノに依頼。彼女は1曲目の冒頭をスキャット、2曲目はタンバリンを担当。
なのでホールの奥で歌う。素晴らしくきれいな声だったけど、ちょっと声が小さいかな? きっと管楽器の人たちは良い思いをしたかもしんない。
譜読み会でわかってはいたものの、[B]メロに入って音が分厚くなった時のゾクゾクとした感動は、真ん中で弾いていて背中から伝わってきました。
各パート1の美しさとはまたまったく別の感じ。だってさー、3管編成のフルオーケストラでっせ?
「序曲」の美しさ。ドラムとベース、さらにはスネアの響きが後ろから聞こえてきて、もううるうるものです。またピアノがうつくし~んだ、これが。
そういえば、“急募”していたピアノ弾きと、本当は腕っこきが欲しかったハープ(鍵盤で代奏)ですが、実はもう20年来の付き合いの2人が、今年に限って登場してくれました。何年振り?というやつらの顔を見た途端、そうしてその満面の笑顔を見た途端、思わずちょいとウルっと来ちゃったぞ(2人とも男です・笑)。
これがまたプロはだしに上手いんです。おたくだし(笑)。皆、うっとり安心して彼らの音に乗っかってられました。
さていよいよテーマ。実は、1曲目と2曲目はアタッカ(続けて入ること)の作りになってるんですが、
なんと譜面がめくれない(>_<)。
ホルンのブーイングを無視し、指揮者が「ここは、アタッカ!」にやんや!
やっぱそーだよな、盛り上がるよな。
きたきたきたきた。
管楽器も弦も、なんという音を出すんだろう、という演奏でしたね。
もうみんな、本当に“鳴る”のである。一緒に聴いていた人たちいわく、「会場の温度が5度は確実に上がった」といわしめたほどの、「ヤマトのテーマ」でした。弦楽器、楽しい!!
ただし、サビのところで、リピートの確認をしなかった。あうあう。ここでいったん止めて、やり直し。
いいんだよ、皆、何度でも弾きたいんだから(笑)
3曲目、ガミラス方面へ行きます。「出撃」。ひゃぁかっこいいー。打楽器セクションは大活躍。
4曲目、「大いなる愛」……これは管楽器の人に褒められたんだけど。弦の冒頭。あの音色が皆、よく出たよね。ふつう、がりがり弾くもんじゃないかい? 皆、言われなくても1st Positionで弾く人、いない。“あの音”で弾いてたなー、と思った。
5曲目、これだけは手書きの楽譜。「イスカンダル」。冒頭のパートソロはホルンが担当(本当はアルトフルートね)。そうして弦楽器が入り、管楽器が重なっていく。皆、この曲が大好きだった。
さて、返します。
最後に通すのは15分時間がとってある。「もうちょっとdimとかcrescとか気を付けようよ」とか「管楽器、吠えすぎると曲壊すぞ」とか、「いやいや、いけいけ(笑)」とか、「ティンパニ、そこは伸ばしでいいよ~」とか。冒頭で引っかかった部分だけ一回返して、いよいよ詰め、、、の前に、指揮者が小話を一つ。
「リアルタイムで放映されていたころ、私は会社員でした」「ほぉ」
「会社で夜遅くまで、残業していると、テレビからヤマトが流れてきたんですね」「はいはいそれで」
「『ヤマトの諸君』……ていうとね。うちの会社の人、みなで『はい』って返事してたんだよね」
一同、大爆笑。
意味が分からない人のために、解説もあった。
この指揮者のおぢさん、いまはもう退職されてますが、元・某〇〇ト運輸にお勤めだったのです(笑)。
さておき。
最後に通した15分間は、至福の時間でした。
…あぁちなみに、スキャット、私がやらせていただきました。
悔しかったのは、その予定ではなかったために、その前のフォーレで声を使いすぎてしまって、
2コーラス目の高い音が伸びが足りなかったこと、、、ちっくそー(泣)。ごめんね>皆さま
で、[C]メロから座席に戻って楽器を構える。
至福の時間はあっという間に終わり、、、いや、夜まで皆、盛り上がったことでした。
初心者もベテランも一緒に演奏する。
初心者が入りやすいようにベテランが場所を作り、初めての人も礼節をもってそれに対する。熱意と、誠意と、音楽への愛情と。そうして、一瞬というか一期一会でしかないのですが、やっぱりこれも“仲間”だという意識。
音楽は人をつなぎます。
弾き手も、吹き手も、叩き手も、聴き手も。
なによりも、ヤマトの音楽を生み出してくれたあの方々に、感謝を。
それで、集まってくれた皆さまと
受け入れて支えてくれた皆さまに、感謝を。
あ~、楽しかった♪ (^_^)♪
実は前日8月4日から夏祭りは始まっておりまして、私はその日は夕方ちょこっとだけ、モーツァルトの「レクイエム」など歌いに行ってまいりました。もちろんその場で、打ち合わせもいろいろしましたよー。
ヤマトの時間帯は18時からと決められています。
「企画枠」というものの一つで、その直前に、(私が某御題で物語を書いた)フォーレの「レクイエム」を歌い、涙してしまったりもしていました。
16時すぎ。待望のコントラバス弾き(ヤマト仲間)が自分の車で登場! 思わず下へ行って、役にも立たないのに手伝いたくなる私(笑)
実はその前後からいろいろと連絡が入っていたのです。
仕事が長引いて、18時ぎりぎりになりますーというヴィオラ弾き(頭)。
なんとか18時前にはたどり着きます~~前が長引いて~~というドラム叩き。
16時ごろ来ると思ってたんだけどなかなか来れないフルート奏者。
地方から駆け込んでくる人々。
おお? こんな方々が登場か!?
なんだか18時が近づくにつれて、どんどん人が増え、いつの間にか、隅においやられていた余分の譜面台も引っ張り出され、弦楽器のプルトは一つずつ増えていきました。チェロ席が埋まり、ヴィオラ席も満員。管楽器も、なんかすごいぞ?
ヤマトは“夜の部”なので、その前に少し長い休憩があります。
楽譜は早めに譜面台の上に配ってしまい、ピアノを開け、セッティングが始まり…。おやおや。皆さん、なんだか気合が入っている、、、うゎ。ほとんどの皆さんが席に着き、思い思いに音を出したり、相談したり。私はあちこちに行っては、皆と話、幸せな気分を満喫していました(もちろん相談もしたけど)。
「あぁ緊張してきた」って聴いてる人がゆってて。彼女は「ヤマトの音楽は初恋の人と同じ」なんだって。
会場のあちこちから、いろいろなフレーズが聞こえてくる。いいなー。
休憩時間に楽譜を配りながら検討すると、足りないパートが無い。
ベースもチューバが代奏することになり、バスクラでファゴットを代奏? コノヒトたち何物?
全体に10分押しで、ということにしたので、18時5分。すでに皆、気合が入った状態で席に着いていました。
私はセカンドの頭に座り(つまり指揮者の真ん前。全体の真ん中です)、ご挨拶。みんな、やんややんやと拍手。
しかし、びっくりしたのはピアノパート&シンセ&ドラム方面を観た時。なんと、彼らが持参した、セル画とか、譜面とか、LPの解説とか、、、おい、どこまでおたくなんだ、君らは。
指揮者との打ち合わせも済ませていて、チェックポイントは約3か所。比較的問題なく行けるはずよね?
・・・
「とりあえず(リハ時間も)通して行こう」という指揮者。
いよいよ、「序曲」からスタート。
序曲のスキャットは、某ソプラノに依頼。彼女は1曲目の冒頭をスキャット、2曲目はタンバリンを担当。
なのでホールの奥で歌う。素晴らしくきれいな声だったけど、ちょっと声が小さいかな? きっと管楽器の人たちは良い思いをしたかもしんない。
譜読み会でわかってはいたものの、[B]メロに入って音が分厚くなった時のゾクゾクとした感動は、真ん中で弾いていて背中から伝わってきました。
各パート1の美しさとはまたまったく別の感じ。だってさー、3管編成のフルオーケストラでっせ?
「序曲」の美しさ。ドラムとベース、さらにはスネアの響きが後ろから聞こえてきて、もううるうるものです。またピアノがうつくし~んだ、これが。
そういえば、“急募”していたピアノ弾きと、本当は腕っこきが欲しかったハープ(鍵盤で代奏)ですが、実はもう20年来の付き合いの2人が、今年に限って登場してくれました。何年振り?というやつらの顔を見た途端、そうしてその満面の笑顔を見た途端、思わずちょいとウルっと来ちゃったぞ(2人とも男です・笑)。
これがまたプロはだしに上手いんです。おたくだし(笑)。皆、うっとり安心して彼らの音に乗っかってられました。
さていよいよテーマ。実は、1曲目と2曲目はアタッカ(続けて入ること)の作りになってるんですが、
なんと譜面がめくれない(>_<)。
ホルンのブーイングを無視し、指揮者が「ここは、アタッカ!」にやんや!
やっぱそーだよな、盛り上がるよな。
きたきたきたきた。
管楽器も弦も、なんという音を出すんだろう、という演奏でしたね。
もうみんな、本当に“鳴る”のである。一緒に聴いていた人たちいわく、「会場の温度が5度は確実に上がった」といわしめたほどの、「ヤマトのテーマ」でした。弦楽器、楽しい!!
ただし、サビのところで、リピートの確認をしなかった。あうあう。ここでいったん止めて、やり直し。
いいんだよ、皆、何度でも弾きたいんだから(笑)
3曲目、ガミラス方面へ行きます。「出撃」。ひゃぁかっこいいー。打楽器セクションは大活躍。
4曲目、「大いなる愛」……これは管楽器の人に褒められたんだけど。弦の冒頭。あの音色が皆、よく出たよね。ふつう、がりがり弾くもんじゃないかい? 皆、言われなくても1st Positionで弾く人、いない。“あの音”で弾いてたなー、と思った。
5曲目、これだけは手書きの楽譜。「イスカンダル」。冒頭のパートソロはホルンが担当(本当はアルトフルートね)。そうして弦楽器が入り、管楽器が重なっていく。皆、この曲が大好きだった。
さて、返します。
最後に通すのは15分時間がとってある。「もうちょっとdimとかcrescとか気を付けようよ」とか「管楽器、吠えすぎると曲壊すぞ」とか、「いやいや、いけいけ(笑)」とか、「ティンパニ、そこは伸ばしでいいよ~」とか。冒頭で引っかかった部分だけ一回返して、いよいよ詰め、、、の前に、指揮者が小話を一つ。
「リアルタイムで放映されていたころ、私は会社員でした」「ほぉ」
「会社で夜遅くまで、残業していると、テレビからヤマトが流れてきたんですね」「はいはいそれで」
「『ヤマトの諸君』……ていうとね。うちの会社の人、みなで『はい』って返事してたんだよね」
一同、大爆笑。
意味が分からない人のために、解説もあった。
この指揮者のおぢさん、いまはもう退職されてますが、元・某〇〇ト運輸にお勤めだったのです(笑)。
さておき。
最後に通した15分間は、至福の時間でした。
…あぁちなみに、スキャット、私がやらせていただきました。
悔しかったのは、その予定ではなかったために、その前のフォーレで声を使いすぎてしまって、
2コーラス目の高い音が伸びが足りなかったこと、、、ちっくそー(泣)。ごめんね>皆さま
で、[C]メロから座席に戻って楽器を構える。
至福の時間はあっという間に終わり、、、いや、夜まで皆、盛り上がったことでした。
初心者もベテランも一緒に演奏する。
初心者が入りやすいようにベテランが場所を作り、初めての人も礼節をもってそれに対する。熱意と、誠意と、音楽への愛情と。そうして、一瞬というか一期一会でしかないのですが、やっぱりこれも“仲間”だという意識。
音楽は人をつなぎます。
弾き手も、吹き手も、叩き手も、聴き手も。
なによりも、ヤマトの音楽を生み出してくれたあの方々に、感謝を。
それで、集まってくれた皆さまと
受け入れて支えてくれた皆さまに、感謝を。
あ~、楽しかった♪ (^_^)♪