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2012_09
29
(Sat)01:47

クレモナという街

 クレモナは蝿と蚊が多いです(^_^;)
 ともかくもう、うっとうしいくらい居ます。
 行くのはいつもこの時期(秋)なので少しはましなんでしょうね、夏とか、どうすんだろ? でも、人々は慣れていて、ランチのうえにぶんぶん飛んでいても気にしません。紙とか乗せて微妙に防いでいます(笑)

 なんでそうか、というと。
 フランスなどに比べてけっして不潔な街というわけではないんですよね。主な産業は【酪農】。いまでこそ、近代楽器の街として、世界的に有名ですが、「ストラディヴァリの工房があった」「楽器の製作コンクールが行われる」「楽器の展示会が年に一度行われる」「ヴァイオリン製作学校があり、職人の工房がたくさんある」……これらはすべて、“街興し”の努力の結果であって、自然発生的なものではないのです。

 パルマに向かう列車の窓からは田園風景が広がっています。収穫時期のまだのもの(緑が広がっている)と、工作機が入って土を掘り起こしているところ。農産物は、ほとんどがトマトで、また家畜の飼料になるとうもろこしと一部は麦だったりするそうです。
 土は粘土質が強いかなぁ。。。見るだけでわかるわたしたちって田舎者よの、、と同行してくれた地元の友人と言い合いました(それぞれのツレアイは都会人なのでわかんないんですよ)。

 クレモナには、「鳥は人口の5倍、豚は人口の3倍」存在するそうです。ところが、一番多いのは「牛」でございまして。こえはどのくらいいるのか、よくしりません。
 畑のあちこちに、牛の資料になる「ころんとした丸い藁の塊」が置いてあります。のどかな田園風景です。

                 ・・・
 蚊や蝿も多いですが、カメムシもけっこういますね。飛んできて身体に止まってびっくりしたりしますが、けっしてつぶしてはいけません(嫌

 そうして、イタリアといえば【食】ですよね。
 ハムとチーズだけでなく(これはもちろんおいしいのですが)、いろいろ食ってますので、写真を上げようとしたのですが、なんだか上手く行かず(9/27・苦労したのに・泣)、ようやく画像処理ができたので、修正アップしますね(10/3現在。いま、写真だけ見てるとお腹空いてきます、、、うう、やっぱりイタリアは美味だ)。

↓クレモナの地元料理だそうです。硬い硬いぱりぱりのおせんべみたいなパンにチーズと酸味の利いた
小さなトマトをはさんだ前菜。個人的な好みからは、ものすごく美味

0926_パン生地の前菜

0926_パスタ
↑パスタ。ショートパスタに地元産のチーズが、たっぷりかかっている

↓羊肉の骨付き。あまり旨そうなので早速かじりついてしまい、皆で苦笑。
 これは2本くらい食った後での撮影、、、だけどそれで1人前15ユーロとか安い!

0926_羊肉

 この日は現地の若い友人たちを慰労しようと(少し通訳など手伝っていただいたので)、夕食に招き、彼らの工房の近くのレストランに。フランスで本格修行したという若い意欲的なシェフによる日替わり料理は、ともかくクレモナの標準にしても安い! です。ご興味おありの方は、またレストラン情報も別途掲載しますので、クレモナにお立ち寄りの折は、是非。駅から歩いても10分くらいかな。
 美味な白ワインをいただきながら、話が弾み、その間に食ってるといくらでも食える。まぁこの店の問題点をひとつ挙げるなら、メニューが日替わりのため黒板に書かれてきて、一つずつ(それもきっちり)シェフかサブチーフが説明をしてくれること。英語が通じるかどうかはわからない(フランス語は通じます)、、、でもまぁあてずっぽでも外れもないし、値段も明記してあるからいっかな♪

 ここからは深夜に訪ねたレストランで、「もうこの時間だとこれがいいのよ」というおばさんに押し切られて、前菜の盛り合わせ。確かに胃にはもたれないし、おなかも膨れるし旨い。美味でした~~~
 実際、どんどん出てくる。普通はボられたりすることもあるらしいんだけど、そういうヒトヒトではないので(日本人集団なんだけど、私たち以外はネイティヴみたいにイタリア語ぺらぺら)楽しい一夜でした。

↓ピザの生地で焼くんだそうです。星ごとに切り取って皆でいただくパン代わり♪美味
0927_星型ピザ

0927_前菜-えび
↑えびを中心とした前菜 ↓小いわしのから揚げ前菜。個人的ベスト1!
0927_前菜いわし

0927_前菜盛合せ
↑こぉんな感じで食ってる皆さん。オノコばかりなので、またよく食うし、
皆、半・伊人化してるので酒も強いっす

 イタリアにも最近、知人・友人が増えてきて、なんだかかんだか会っているので、この日も夕食は、彼らの行きつけ(とはいえ普段は自炊してるのでめったに行かないそうですが)のイタリア料理店で安くて(<これ肝心)旨い遅い夕食を食ったのですね。
 メニューを挙げようにも、けっこうシンプルな料理で。しかもどんどん食うのに必死、ワインも入って酔っ払ってる&昼間動き回って疲れてる……そのため、「おいしかったよー、いいだろ」ってだけですが(笑) レシピといってもね、シンプルなんですね。よい素材買ってくるだけーみたいな。あとはオリーブオイルとか香料とかのさじ加減なので、、、企業秘密ですねきっと。

 ともあれ、やはりクレモナも美味です。

 泊まったホテルはビジネス仕様でしたが、朝食はバイキング。
 生ハム、パン、フルーツ、シリアル、チーズや卵、などのバイキング。さすがに6日間連続だと飽きるけど、インクルーズではないので飽きたらそこで食べなきゃいいんですけど、われわれは飽きなかったので朝から用事のあった2日間以外は毎日食べてました。

 ハムはパルマ産のが美味しいですけども、クレモナの地元で美味しいのはサラミ。日本で言うのより少し柔らかく、大きい。毎朝食べても脂っこくないす。野菜が少ないのが難点だけど、フルーツは豊富でしたな。

↓やっぱり此処に来たら必須の生ハム。どこに行っても「前菜」で頼むとこのくらいは出てくる
店にもよりますが8~12ユーロくらい(800円から1,200円)ですかね

0926_生ハム
2012_09
27
(Thu)16:47

アルプスを越える

 飛行機はほぼ順調に航行しましたが、到着してから乗り継ぎは約1時間。…これってそんなに余裕があるわけではありません。せっかくなんだけど、空港でお買い物する暇なかったしな~~。本屋さんとかショップに寄りたかったのに(イタリア語はわからないので、この最大の“現地で書店に立ち寄る”という楽しみが味わえないのです)。

 ともあれ、バスとか階段とか、チェックとか出国とかして、発着場へ。
 この、スイスのパスポートチェックが、妙に厳しかった。一人ずつ結構、細かい質問をされるようで、まぁひとつひとつはくだらないことなんだけど、やる気がある(イタリアやフランスだとこんなことはない)のか、なんかそういう時期なのかはわからない。旅の目的やら、滞在日程やらを聞かれるし、、、そういえば以前は90年代くらいまではそうでしたね。最近になって、日本人の観光客はどこでもわりあいフリーパスで(中国人の友人と一緒にいった時に痛感した。彼女だけ止められて、皆でやいやい食って掛かって、やっと通してもらったくらい)。これで普通なんだろう。
 なかなかハンサムなおにーちゃんで、チェックのあとは、「お気をつけて」って(ドイツ語で)言ってくれたからなかなか気持ちよかったです♪ 最初の挨拶もフレンドリーで、この、「にっこり笑って任務はきっぱり遂行する」ってスイス人気質ですよね。気持ちのよいものではあります。

 さて、発着場。
 ここからはヨーロッパ大陸の西部だと、ほとんどローカル線な感じで、小さい飛行機でよいしょよいしょと飛ぶ。これがとても好き。バスに運ばれてとまったところに、振り返ると、かなりすっとんきょうな飛行機が、、、バスに同乗していた、同じ飛行機に乗る面々も、「なんだなんんだ?」「???」と、ざわざわ。しばらくとまっていたあと、やっぱりこれに乗るのか??? という感じで、降りたとたん、携帯カメラを持ってぱしゃぱしゃやり始める人、多数。この日は、イタリアやスペイン方面に行く日本人団体客がいたのですが、たまたまこの機には一緒ではなくて、日本人はどうやらわれわれだけらしかった。
 いや、ちょいと見てくださいよ↓
0925_チューリヒから

 は、ハイジ??? って、そんなの日本人しかわからんもんねぇ。スイスのPRかしらん???

 ともあれ、これにとことこと乗り込んで、ミラノへ向かいます。

ここの発着は、本当に美しい。まさにまっすぐ走って山の方へ向かって飛び立つ、という感じで、前回、リヨンに行ったときは夕日がかぶって本当に美しかったのですが。今回はもう少し時間が早いのと曇天でしたが。もしかしたら緑の尾根を見せるアルプス山渓が見られるかな、、と思ったら、そのとおりでした(後述)。

以下、機中で書いたメモなのでちょいと照れるけど、まぁ感動していたわけです。
まぁ、自分ちの某登場人物たちに気持ちを託したくなるのは、わかってくださいませ。
本当に、雲海も、ソラの上も、美しいです。

        ・・・

 スイスの上空を飛ぶのは、
 いつも感動するくらい美しい。
 成田からのフライトも、スイスへ入った途端に景色が変わる。

 雲海の上を飛び、窓の遮蔽を開ける指示があった直後、雲の中を通って機は降りていく。
 するとそのとたん、下界の景色が目に飛び込んでくるのだ。

 雲を超えて降りてきた世界の、最後30分の飛行。
 緑なす国と湖、川の姿。光を反射して、まぶしいほど。
 雲海もまた好きだ。

 乗り換えてヨーロッパのローカル便に乗る。チューリヒから前回はリヨン、今回はミラノへ。
 市街地のびっしり並ぶチューリヒの町もそれを囲む深い緑も。
 そして存在感のある湖。

 それらを超え、アルプスへあがり、そして下る。
 山を越えるとそこは地中海を至近に望むイタリアなのだ。

アルプスは予測したとおり、緑に覆われ、くっきりと峰の線を見せてくれていました。
ところが、やっぱりその先へ行くと、山が雲の上に出ている場所に出会います。
今回は、そちら方面へは行かず、南へ下っていくので、すぐに機は山を離れミラノまで30分の旅。

まぁ30分て~と、東京~大阪間、って感じかしらん(^_^;)。
えらい急激な上昇・下降ですよね、考えてみると。
パイロットはとてもお上手でした。離着陸もとてもスムーズで、時間どおりだし。ぱちぱち。

0925_空1

↑カメラでは人間の目ほど色や美しさを捕らえることはできません。気分だけ…ですが
青々とした畑は美しかったです
↓川や湖がともかく美しいのだ~♪
0925_空2


 ということで、出発した日の夕方、14時間超の旅を終えて、ミラノ空港到着。そこからまたさらに車で2時間弱、クレモナまで走ったのですが、、、なかなか快適な旅でございました。眠かったけど(^_^;

ということで、いま、イタリアにおります。
昨日はパルマでお仕事、本日はこれからミラノに参ります。
クレモナでのお仕事は今夜から。。。けっこうヘビースケジュールなのは
音楽関係者って夜も忙しいのよね(^_^;)。ではまた皆さま、ご機嫌よろしゅう。
2012_09
26
(Wed)15:07

イタリアなう

 無事、到着してます。
 ホテルは少し郊外なので仕事場までは歩かないといけないのと、近所に食い物やがないのが難点ですが、とても安くて快適なので、よいとしましょう♪

 スイスエアの旅はとても好きです。前回、リヨンへ行ったときも、この空路を使ったなそういえば。チューリヒ空港は、なぜかとても好きな空港ですし、そこから飛ぶローカル線(のような小さいひこーきが大陸上を飛ぶ)が、いいんですよねぇ。うふふ。

 ともあれ、まずは成田を出発すると、スナック菓子が出ますので、びぃるで乾杯。ドイツ語しゃべんのも久しぶりだ。しかもこれ、乗り換えするまでだし。気分だけでもスイスビールなハイネケン。なんだか美味である。実はものすごく寝不足&疲れてたんで、これ飲んで寝てしまおうと思っていたんですな。
 
0925_びひる

 ということで、けっこう長い旅ははじまりでございました。

 無事、仕事を一段落させて飛び立てただけでもハッピーなのだ。。。ゆっくり寝られる、、、ううむ。

↓機内食です。「チキンとラザニア」で“チキン”を選んだら、何故か南蛮揚げ
、、、和食サービスしなくていいから(>_<)
0925_スイスエアの機内食

・・・・

しかし、「ブログの確認」をしたら、いきなし「このテンプレートは公開を終了しました」だもんね。
画面はむちゃくちゃに崩れているし、、、勘弁してほしかった。
ごらんになって混乱された方、ごめんなさい。とりあえず帰国まで以前気に入っていた画面に戻しておきます。

…さて、まずはチューリヒ空港へ向かうのであった。

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2012_09
24
(Mon)09:13

行って来ます♪

 しばらく、消えます(笑)。

 いや、たぶんホテルはつながると思うのですが、わかんないし。
 これは、消えるとゆーのだろうか。

 今朝になって、ようやくなんとか出発できそうな雰囲気になってきました。
 しかし、向こうで2回は正装しなきゃな夜があるっつーのに、お気に入りのおよーふくが出てこない(>_<)(;_;)。しょーがないから、ありきたりのもので済まそうってのが、いやだなぁ。
 わりとこういうのはキッチリしたい方です。要するに、普段は化粧しないのに、舞台化粧だけはやたら気合入れるタイプっつ~ことですね(^_^;) ま、しかたないか(;_;)。

 あ、やばやば。
 これから某社へ行き、資料を受け取ってから(飛行機の中で読まなければならん。200ページ!)会社です。う~む、、、眠いよぅ。

 それでは、行ってきます(ってゆっておこう)!
2012_09
22
(Sat)23:14

時間がありません。

 ようやく朝夕が涼しくなって、頭痛も去り、仕事もばりばりやるぞ~~モードになったのに、ちょいと遅い。うぎゃーという間に、出発間近になってしまった。
 マジで寝るヒマないよぅ。
 でも、寝ないと仕事はできない、、、頭が回らないからです。

 最近はほんと、一日に2回は「朦朧と」してしまって、夜なんかは意識を失うようにして、眠ってしまう。そうして朦朧としてる時間にやったことは、覚えてないんすよ。当然、仕事もダメダメ。(;_;)
 一日の、耐用時間が短すぎです。

 それでも、だましだまし、一日のリズムをなんとかとりつけて、深夜まで仕事したり作業しないと、間に合わない。また深夜に帰って、徹夜でパッキングして、そのまま寝ないで成田エクスプレス??? 勘弁だなぁ。

 いやそれでもすぐに飛行機ならいいんですけどね。
 成田エクスプレスが弱いんです。気持ち悪くなるんですよねー、そこで弱る。早くひこーきに乗りたい。

 今回は、フランクフルト空港は例の事件の件で避けました。
 周りでは、乗り継ぎボイコットしようというくらい、皆、怒っていたり困っていた。

 この事件に関しては、昨夜から今朝の間に、決着が着き、結局、無償で戻して貰えることになって、本当によかったと思います。政府関係筋も動いたし、様々な人々が、心配し、自分のこととして怯え、それで動いた。ドイツは国際的にかなりイメージを下げたので、「そこまでお莫迦じゃなかった」と、贔屓のドイツを足蹴にしなくてすんで、私もちょっと嬉しいです。

 とはいえ、今回は、スイスエアで、前回と同様、チューリヒ経由になりました(^_^)。
 スイスはなー。ユーロが使えないんだよね(>_<)。ま、いっか。

さて、、、仕事しよう。少し眠気が覚めてきた。
……当然、会社におりますよ。

でも、今日は良いことがあったから。
私もがんばろ~~っと(*^_^*)♪
2012_09
20
(Thu)23:44

9月22日・23日 お時間あれば日比谷へ

 山寺宏一さん、といえば、『復活篇』までは古代進。
 今回は、敵将・デスラーを演じておられて、いやもう最高っの声優さんのおひとりです。

 実際、私はプレステ版の「富山さんが演じた古代を踏襲した」古代進の彼の声よりも、「自分の声でやってみようと思った」とTryされたという『復活篇』の古代進の方が好きです。あの、ストーリーの持つ一種の“暗さ”というか。さらに古代進自身が持っている自己矛盾が、あの口調やその他の中にある気がして。

 先日、お会いする機会がありまして(きゃ~~(*^_^*))。「お願いがあるのですけども」と言って、おずおずと『復活篇』のDVDを出し、サインをしていただいてしまったワタシです。
 うっしっし。
 私はあまりサインそのものを集めたり、ファンをしている方の写真を撮ったりするタイプではないのですが、CDやDVDへのサインは(アーティストの方でも)よく、いただきます。あぁ、楽器ケースにサインを入れていただいた方も4人くらいはいらっしゃいますが(笑 でもまぁ、演奏家と声優さんだけだなぁ、サインいただいたのは。あっと、作曲家とか作家さんにもいただいたことがあるけど。サイン、って嬉しいものですよね♪

 前に大塚明夫さんにお会いした時に、『攻殻機動隊』のDVDにサインをいただき、とても喜んでいただきました。好きな役だと嬉しいみたいです。本当は『銀河鉄道物語SFX』がよかったんですが、BOXなので持ち歩けなかったのですよ。役としてはバルジの方が好きですが、作品は『攻殻』の方が好きだからな、、、
 大塚明夫さんと山寺宏一さんは仲良しです。山寺さんは大塚さんのことを“兄貴的存在”と仰っています。大塚さんは山寺さんをべた褒めでした。「同世代で、台本を前にして、その場で何か新しいものを作っていける稀有な存在」と。

 話がズレましたが、大塚明夫さんも、『ヤマト2199』に重要な役割で登場されます。。第三章には出るはずですが、、でもどうせ山寺さんも大塚さんも“別録り”なんだろうなぁ。。。お忙しいとそうなりますよね。

                  ・・・
 それで、なんでいきなり山寺さんなのかと申しますと。

 この土日に、山寺宏一さんと林原めぐみさんの出演される朗読劇があるのですよ。

 9月22日(土)14:00/18:00 
 9月23日(日)13:00/17:00
   場所/日比谷シアタークリエ
 [JR有楽町/メトロ日比谷]

 22日昼は完売。日曜も昼はほぼ完売ですが、夜の方はまだあるらしい。私もヤマト友と一緒に、観に(?)行きます。主演は、元タカラジェンヌの紫吹淳さん。これがまたかっこいいんだー。

 Cross Road

 パガニーニの生涯をモティーフに、悪魔・人・音楽と人間が交錯する素敵なお話です。
 音楽もカサノヴァ・ストリングスという、なかなかイケメンのフュージョングループがオリジナルで演奏(ステージの上で弾いてます、、、はずです)。

 それにしても、生の声優さんて迫力ですね。
 一瞬のうちに違う人になってしまう。
 以前やっぱり、ベルリン・フィルのDVDの「くるみ割人形」で、石田彰さんと釘宮さんの生アテレコを聴いたことがありましたが、それも素晴らしかったですが、山寺-林原というお2人は超絶でした。
 林原さんはめったに人前に顔出しされないそうですね。今回は衣装を着けて素敵な格好で登場されるそうです。山寺さんは、なんと6役! こっちも相当に楽しめそうですよね、、、なによりワタクシ。人間的に、非常に魅力的だと最近、惚れた声優さんです(<遅いって)。

 チケット、相当に順調のようですが、売り切りたいんだそうです(笑
 追加も出るようなので、皆さまこぞってお運びくださいませ。
 もし22日の夜の部にいらっしゃる方がおられれば、ご一報くださいませ、時間が合えばミニオフいたしましょ♪
2012_09
19
(Wed)20:04

影響を受けること。

 いま、私の周りのネットワーカーたちは、関西の文楽問題に結構、注目(などというレベルではないが)している。私もこれまでアノ人をそれなりに評価していたのだが、ここのところの阿呆ぶりには、ちょっと呆れるを通り越して、ヤバいんじゃないかと思っているからだ(ここのところ=半年くらいね。もうだいぶなります)。

 文化、というのは金がかかるんだから、余裕のあるやつだけが勝手にやっていればよろしい。エンターテインメントとして金を稼ぎなさい、補助なんて宛てにしてないでさ。
 というのがいつの時代も言われるレトリックであったりする。
 しかし、そうか? もちろん、「伝統」の名に胡坐をかいてはいけない。現に、そうやって腐っている現場も、どことはいわないがあったりする。他のジャンルからしてみれば「いーよねーあそこは。自分でもう少し努力したら?」と思うのも筋だよなというのもあり。
 だから、二つほど前のアーティクルで書いた、野村萬斎さん一族の、現代の努力なんかは私は手放しで褒めちゃうもんね。もちろん才能がないと、できることではない、というのも一理あるけれども。

                 ・・・
 今日、こんなこと書こうと思ったのは、それがメインではない。
 仕事場に、夕方、一通のfaxが届いたからだった。

 ピアニストのユンディ・リが来日中止になった。

 名前でわかるように、彼は中国人である。だが、日本とのかかわりも深く、人気もあり、実力もつけてきている中堅のピアニスト。30歳をツアー中に迎えるはずで、今回は、いろいろな意味で気合が入っていたこと、業界の人間として聞いてもいた。
 現にワタクシ。チケットを持っております。
 実際は、その日、別の仕事が入って行けなくなり、「今、この時のユンディくんは是非聴いておきたい(涙)」と思いながらもオトモダチに譲ってしまったチケットではあったのですが、それが、来日中止。渡航の2日前、というギリギリだった。

 faxは、コンサートチケット関係会社からの速報。
 そうして、招聘会社のウェッブへ飛んで「News」を見て、理由がわかった。
 一部引用してみたい。
 途中は、端折る。

>尖閣諸島問題の影響により、中国政府から訪日を見合わせるようにとの行政指導を受け、来日が出来なくなりましたため、日本ツアーを中止させていただくことになりました。
>(中略)
>弊社としましては、【文化は政治の諸問題とは切り離してとらえ、またこのような時にこそ日中間の文化交流をはかり予定通り来日公演を果たせるように、在日中国大使館をはじめ関係の方々に協力要請および交渉を続けてまいりました】が、中国政府の方針が現時点においても変わることはなく、またその方針がいつ解除されるかの見通しもたたないため、残念ながら9月22日~10月21日までの日本公演を中止させていただくこととなりました。
>

 1か月ものツアーである。準備もさぞや大変だっただろう。
 このあとに続く文面からは、招聘会社・担当者の悔しさも伝わってくる。
 ゆんでぃ君が来たからといって、歓迎はしても石投げたりしませんって、日本の音楽関係者は。ホテルで待ち伏せして拉致したりもしないと思うぞ。
 どーしてこうなる。

 こうなると、翌月に迫る「アジア・オーケストラ・ウィーク」も心配ではあるが、これは1日だけ。韓国のモッポ市のオーケストラが来ることになっているけれども。
 中国と韓国は似ているようでまったく異なる気質を持っている。
 韓国でお莫迦なのは、現在のところ×××がメインのようなので(まぁ国民感情というのはあるでそうが)。

 何度も書いたと思うけども、文化を踏みにじるようなのは、ダメなのよ。文化がエラいわけじゃなくて、そういう心持とか方向性って、言論・思想統制へ向かっていく。海外とのルートを絶ち、孤立・経済統制へ向かっていく、ということは歴史が証明しとるんだわね。

 「戦争の反対語は平和ではなく、【文化】だ」とワタシの師匠が教えてくれた言葉は、今も胸に刻んどりますわ。
 映画でも、デザインでも、なんでもいいんですけどね。
 作り上げたもの、伝え続けられるもの、共有できる楽しみ。こういうものを無視しはじめると、怖いですよね。
2012_09
17
(Mon)18:14

ネットの孤独

 ネットでの出合いや関係性その他は、基本的に“片思い”なんじゃないかと思う。
 いや、出会い系とかじゃなくて(笑
 ヤマトのファンサイト、というのは膨大に拡がっていて、もちろんそれだけじゃなくって。

 私は人前に出るのや、自分から話しかけるのは苦手なので、blogで万人に向けて話しかけているように見えて、実は、自己完結している書き方だろうと思う。
現に、アクセス数もコメントも、ヤマトサイトの割に、多くない(笑)……敷居が高いとは思わないので、「口調やら内容やら(<けっこうキツいこと書いてるもんね)が気に入らない人は来ないでね」というのが受け入れられている模様(笑)。つまり、万人受けはしない。

 数が多いだけが良いとは思わないが、多ければ、気持ちにfitする人が訪れる可能性もより多い。
 そういった意味では、時々、ぽつぽつと現れるそういった方々からのメールを考えると、オフィシャルの新作『ヤマト2199』や、KOBEさんの「WEBRING」にはとても感謝している。

 私の友人たちのblogは、ヤマトサイトの中ではアクセス数の多い人々サイトを運営している場合が多い。
 もしくは、少なくて濃密な付き合いをしているか(たいていがリアルでも知り合い同士)、「ブロガー」と呼べるほどにアクセス数があるか、どちらかだ。
管理人の人柄とか、オーラとか、内容(コンテンツ)の深さとかバランスとか。そういうことなのじゃないかと分析している。

 ところで先日。私が本当に好きだったというか、このヤマトなネットの海を泳ぐようになった2005年の終わりから2006年頃、本当に毎晩のように通っていたサイトがつながらなくなってしまっていた。管理人さんもこっそり大好きなヒトでで(まっつぐ「大好き」とかいうと足蹴にされそうなヒトだし、、、と思うけど、面識はないからわからんけど)、なにかと、なんというかなぁ。背筋を伸ばすような気持ちにさせてくれるヒトでしたよね。
 作品の求めるものが似ているのかなぁ、ヤマトという世界の見ている部分が似ているのかなぁという部分もあって、ヒトによっちゃぁ文章も似てるとかいわれていた方でしたのですが、なにより作り出す世界が好きだった(これは、私とは全然違うのだよ)。
 2年ほど更新がなかったのだが、閉じることはなく、いつでも行けば読めることに安心もしていた。
 なんとなく、彼女は突然姿を消したりはしないだろう、という気持ちもあったのだ。

 ところが。
 つながらなくなった・・・つまり、現実世界でいえば「蒸発」または「消失」ですね。

 すごくショックだった。一方、仕方ないのかなとも思った。
 彼女と私の間にあったものは、ある時期、確かに何かはあったと思ったけれど、それはその時、その場で共有したものなのだと思って諦めても良い。そうして時は、無常に過ぎていくものだから(一期一会、といわれる音楽なんかやってると、こういう考え方になりますねどうしても)。
 だけど、お元気だそうな。
 やっぱりそれは嬉しい。
 ネット環境落ちだそうです、、、また復帰、希望!! だよね。

                  ・・・
 そのあたり、いろいろ考えた。
 ERIちゃんちのblogが上手にまとめてくれているのを読んで、あぁそういうことなのかな、とも思った。

 ネットから誰かが消えれば、必ず悲しむヒトがいるのだと。
 やめてしまおうかなと思ったことは、誰でも一度や二度や三度や四度はあるだろう。
 だが、どこかでそれを必要としているヒトがいるから、その人にとっては、、、というような内容で、なるほど、と自分のイヂケタ気持ちについてフォローをしてもらったような気もした。

 だけどねー。
 確固としたコミュニティのようなものが拝見してて築かれているサイトに比べると、自分ちはそうじゃない。
 読んで、おしまい。なんだと思うのよ。
 コミュニケーション系のサイト、つまりブロガーさんたちのとこ。
 訪問者が多くて(けっして数の問題ではなくて)、書かれることに期待を寄せている読み手さんがいて、交流がある、というサイトというのは、やっぱりそうなんだろうなと素直に思うけれど、自分のはそれに当てはまらないため、「お話が読めなくなる」ことを残念がってくれるヒトはいらっしゃるだろうな、と思うくらいだ。
 メールや拍手でコメントをくださる方々は、私が結局は紙の冊子が好きで発行したりもしたものだから、ほとんどが連絡先がわかっていて、その気になれば、「消える」ことは無い。
 だけど、多くのヤマトファンにとって、この"新月"サイトは、あまり存在感のあるものではないだろうと思うし、たぶん無くなっても寂しくはないだろう。(がんがんストーリーをアップしていた頃は別ですけどね)

 誰に向けて書いているのかわからない、と思いつつ、
 どこかで引っかかってくれることを願いつつ書くときもあれば、単なるツブヤキのこともある。
 話題が硬軟取り混ぜて、だし、ヤマトから離れることも多い。それがヤマトに戻ってくる、と思って生きてるから仕方ない。ヤマトを評価(好き嫌い、とか受け手として、って意味)したかったらそれ以外も見ないと、ね?
 だからといって、誰かに伝えようとも思ってないのかもしれない。遊びに来てね、って言えないからなぁ。

 だから、いただく拍手コメントやメールは「読んでますよ。書いててもいいんだよ」という免罪符のように思われて、時々、とても泣きたくなるくらいありがたい。ま、
 リアルでお会いしてそう仰る方も多いんだけどもむしろ。
 「書いてていいんだよ。私には必要(楽しみ)なんです」という方がいらっしゃれば、書くことの害悪とか罪の意識からは逃れられる。

 書けば書くほど、私の場合は“ひとり”になりますね。
 ヒトと楽しくわいわいやっていたい方だから、これはキツいところもあるが、こういうことの性質上、仕方ないのだろうと思う。

 ここは、「場」ではない。
 いま、上げているお話、どうなんだろう。とも思うけど、話を上げることはやめないことにした。これは単に、私のスタイルだから、ある日突然、やっぱりやめてしまうかもしれない。
 blogやお話を書くことに、リスクを抱える立場だから、というのも一線を引いてしまう理由の一つ。

                     ・・・
 だからね。
 せめてオトモダチのところは、「いつも存在」しててほしいというのは贅沢なんだろ。
 ネットどころじゃなくて、まったく離れてしまうこともここのところは多いのだけれども、戻ってきたときに、皆の“日々”が着実に過ぎていることを読み返すと、幸せな気持ちにすらなれる。

 私自身には、家庭生活やプライヴェートというものはあんまり無いので。
 疲れて家で寝てる、とかはあるかもしれないけど(笑) 普通の生活ぢゃないよなどう考えても。
 仕事のことも書けないから、共感することっていうのがそもそも多くないのだろうと思う。

 ただひたすらお話を上げるのも、自意識過剰みたいでね(^_^;)ま、それもいっか、と最近は思うけど。

 そんなことを考えてしまった今日であった。

・・・あ、でも。
コメントや拍手いただいてる方々、また毎日アクセスいただく60~100くらいの方々。
ちょっぴりは「つながり」があるとは思っているんです。
そんな距離感もまたよろしかろうと。

◆  ◆

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2012_09
16
(Sun)09:58

天地明察と星の運行

 ここのところ、映画の話ばっかりなのですが、合間で時間見ちゃぁ行ってるので仕方ありません。

 『天地明察』

もう、ここしか行けねーだろと思っていたので、予定がいろいろイレギュラーに変更になって大変だった日でしたが、初日に行って参りました。

 岡田准一(安井算哲)と、宮崎あおい(村瀬えん) がフレッシュで素敵でした。
 が、脇を固める俳優陣も素晴らしく、、、というか、作品として面白かったです。何せ滝田洋二郎監督だし。

 星の運行を見、算術で世界の真理を紐解こうとする。ヤマトファンの方々には、とても共感しやすい話なんじゃなかろうか。私は原作も、その作家さんもとても好き(というか、このくらい若い方になると、好きというより「才能があるな~」っていう評価になるのですが)なので、そのまま映画も見てみた。予告編もよかったしね。

 挫折するんですよ、途中で。「じゃーん!」というところの最後でコケて、10年間の苦労も水の泡。下手すりゃ命の危険、お家断絶、、、まぁ水戸光圀公とか会津公のバックアップがあったからよかったけど、これが時代がもう少し前後していたら、成立たなかったのではなかろーかと、、、思う。
 史実を元にしているから、これ、おおよそのベースになっているのは実話だということも凄いです(もちろん、小説ですから。最近、時々いらっしゃるようですが、歴史小説は実話じゃありませんよー)。つまり、細かいエピソードはどうあれ、「関孝和が和算術の天才であり、その薫陶を受けた碁打ちの安井算哲が20年近くかかって仲間たちと共に、観測・測量を繰り返し、暦を作りあげた」ということは歴史上の事実だということですね。凄い意思の強さだ。

 単純に、エンターテインメントとして楽しめます。
 私は脇役をやっていた方々がとても好きな人が大勢出ていらしたので、それだけでも楽しめました。特に、光圀公、会津公、測量隊長・副隊長、関孝和、それと天敵・お公家の市川染五郎。さすがに歌舞伎の方は凄いですね(関さんも猿之助さんです)。

 冲方丁さんの本は、次作の徳川光圀についての本が出ているのですが、く~~~っ読みたい! なのですが、じっと我慢。文庫になるのを待とうっと。たぶん売れるだろうから(売れそうにない本なら買うんだけど)。

 そういえば、市川染五郎さんは先日、舞台から転落して大怪我を負い、心配していましたが、順調に回復中だそうな。本来なら、初日有楽町での舞台挨拶に皆さんと一緒に登場する予定だったのが来られなくて、文面での参加になったそうです。よかったよかった(^.^)♪
2012_09
15
(Sat)12:24

世間は三連休らしい。

 本日はこれからインバル指揮のマーラーを聴きに行かねばならぬ(オシゴト半分、興味半分)のだけれども、今日から世間は三連休。これと10月ど頭の三連休は、今期のスケジュールを圧迫して、とてもとても困るけどなぁ。皆さんはお休みが増えると嬉しいのですよねきっと(主婦の方々はちがうかも)。

 最近、ぽつぽつと、ウェッブに置きっぱなしのお話をどこからかお読みになって、ご連絡をくださる方がいる。
 三日月小箱さんと分離してから、特に営業活動(!?)をしないので(そのへんは全部やっていただいていたわけで、私は人前に、、、たとえネットでも 出るのは苦手なんす。いただいたメールにお返事したりするのは好きだけど)、アクセス数は多くはなくなったし、企画ものも現在は無くなったので、静かなものです。……でもまぁ企画ものはそろそろ秋冬くらいから復活してもいいかなぁ、と思いますが。。。某さんが遠い島へ行ってしまったり、某さんが新しい仕事で忙しくなったり、某さんがなかなかお家の都合で遊ぶ時間がなくなったり、某さんが、、、っていろいろ皆さん忙しくて寂しいよぅ(笑)
 でも、時々遊んで貰える人もいるので、贅沢は言わない。

 ここんとこ、ぼちぼちと「第三別館」の方にお話をアップしています。
 現在は、前にここのblogで連載した「回天」・・・古代くん親子が無茶ぶりを発揮してくれる冒険ものね(笑)、これを少しずつ移植しているわけだけど。改めて読んでみると、まぁ話がけっこう飛んで、補足したい欲求にかられますが、それはまぁ冊子に落とす時にしようと決めていて、webではこれ以上細かくなるとうざい。書きすぎないことも大事だなと思ってそのまま写しています。

 これが終わると、新作を2本ほど置くつもり。同じ流れのものですね。当然、オリキャラばっかになりますが、、、まぁいっか。その頃は、「2199」第三章とか、彬良さんのコンサートとかで盛り上がっているだろうし。

 よろしければこの連休、お立ち寄りください。
 時間のある時に、昔のお話など読むのは最近、自分もやってみていてけっこうおもしろい。そうすると続きを「読み」たくなるので、仕上げないとな、というのがいっぱいありますね(<をい)。
 これもぼちぼち、秋くらいから手をつけていこうかと思っています。
 早く「古代進と森雪100」をコンプリートしないとなぁ、、、

 では、いってきます。

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2012_09
12
(Wed)13:25

萬斎さん

 現代音楽というジャンルは"難しい"といわれているみたいである。
 確かに、ある季節(時代、ともいう)、一種のブームのように、哲学チックにいろいろ語られた時代もあったし、またそうやって芸術やら文学やらが、そういう遡上に乗った時代もあった。

 で、現在はどうかというと、確かに「理論武装」しないと成立しない現代音楽も多いし、彼らアカデミックなことをやっている作曲家たちのアイデンティティはどこに立脚点を持つかという問いを常に迫られる存在だ。

 私は現代音楽「も」好きだけれども、音をいじって遊ぶようなものは大嫌いだ。音楽は、演奏されて初めて意味を持つわけだし、多くの作品が、「初演はされるが再演されない」価値しか持たない。膨大な中から、より優れたものが生まれて、消費され、消えていく。
 あれ? これって何かに似てない???
 そうなんです。現代音楽もCM音楽も、映画音楽もテレビドラマの音楽も一緒だよ。
 「良いもの/ダメなもの」の二種類しかない。。。と私は思っている。


 加えてワタクシ、西洋音楽を勉強していた頃から、日本の文化・文芸には興味を持っていた。
 普通の日本人にとって、どちらが入りやすいか、というと、意外なことに西洋音楽の方が入りやすいのである。駅前のどこにでも教室はあるし、ピアノやヴァイオリンの方が購入も楽だし、先生もみつけやすい。テレビで流れているのは、全部そっちの音楽である。
 和モノへの入り口、って本当に、ないのですよね。

 本当は、鼓か舞をやりたかった。そういった意味で、能楽師や狂言師などの役者さんたちは憧れの存在で、また凄いなと思い続ける。(歌舞伎はもう別世界なので、見て・聴いて楽しく、さすがに自分でやりたいとか思わないので)

                     ★
 現代音楽と、舞。

 世田谷パブリックで、現代音楽の最高峰ともいわれる、アルディッティ弦楽四重奏団と野村萬斎さんのコラボレーションが行われ、なんとかチケットを手に入れて見聞きしてきた。
 すごすぎ。
 アルディッティSQは何度かお話をしているし、今回も一度会っていたりするのだけれども、実は萬斎さんの生の舞は、いつ以来だろう? 子役で出てらした頃以来かな?
 様々なシーンで拝見することが多いので、さほども思わなかったのだが、やっぱり生の舞台はすごいですね。発する気もだけども、音の捉え方や、身体の、隅々までの計算し尽くされた動き、ユニークな表現。まさに「天才」と申し上げたい方である。

 ということで、世田谷パブリックはとても好きな舞台でもあり、素敵な一夜であった。
 そういえば、ものすごく久しぶりに師匠にも会った、、、館長さんでしたね(^_^;)えへへ。
2012_09
11
(Tue)15:15

贅沢なコンサート:本編

 コンサートはサントリーホールの大ホールで行なわれた。
 37階に居たメンバーは客層で席が分かれているらしい。われわれはおとなしく、勿体無いくらいのお席に収まる。

 ともかくも出てくるメンバーが皆、実力派として著名な人ばかりなのだ。
 ヴィヴィアン・ハグナー、レイ・チェン、セルゲイ・ハチャトリャン、有希=マヌエラ・ヤンケ(以上、ヴァイオリン)、石坂団十郎(チェロ)と、東京クァルテットのメンバー。
 なんとも贅沢な9人。

 至宝の音楽を聴かせていただいた。
 中でも、モシェコフスキーのヴァイオリン二重奏(+ピアノ=江口玲)と、最後のメンデルスゾーンの八十奏は印象深かった。ツレは、石坂くんとレイ・チェンのラヴェルのチェロとヴァイオリンのためのドッペるソナタが気に入ったらしい。

 楽器というものは、高いものを持てばいいというものではない。
 だけど品質は値段に比例することも確かで、値段は価値に比例することも確か。

 だけども、肝心なのは、へぼな弾き手に高価な(最高の)楽器は、“ネコに小判”だということだ。
 弾き手を選ぶ。。。そういった意味では、馬に似ているかもしれない。(戦国時代の中国や日本、中世のヨーロッパなどでは)立派な馬は一つの城に匹敵する財産だといわれるけれども、乗り手を選ぶんだそうな。
 財産でありながら道具。自分の身体の一部、分身でありながらパートナー。それも似ている。

 だから、ストラディヴァリウスなら良いわけじゃない。グァルネリウスが合う人もいれば、グァダニーニの人もいる。それに、力を引き出せない能力の人だっているわけで、この日揃った人々の演奏が素晴らしかったのは、そういった意味でも、楽器と弾き手が相乗効果で音楽のある面を、作り出す能力をもった人たちの集まりだったからだ。すごいなー、どれだけなんだよ。と思う。

 誰に聴いても、日々楽器と会話しながら、楽器と対峙もしながら演奏活動を続けている。
 すとらどすとらど、と騒ぐのは実はあまり好きじゃないんだけれども。そんな風に思って聴くと、そういった意味でこそ、“宝”なんだと思うんだよ。

                  ・・・
さて、ここで少し話が変わります。

 楽器は、宝であり、財産であるのと同時に、弾かれてなんぼ! 道具であり、音楽をすることで命を吹き込まれる。また、そのために存在していると思うのです。

 だからさー>某ドイツの空港。
 楽器、返せっての。演奏家にとってはそれは命も同然、手足も同然なんですから。しかも、自分の骨身を削って買った楽器だっての。だれが「骨董品としての価値もあり1億円」だぁ!? 勝手に決めないでほしい。
 ちなみに音楽家たちやその周辺の人々の間では、渡航をする時に、あの事件以来、フランクフルト経由を避けるようになっている。信頼できない・・・それが理由。こういうことがあって、ドイツは良識ある世界の恥をかいている(いや、某大阪市長なら、この“空港職員”の態度に大賛成するかもしれない、、、日本もそんな国になる可能性がある)。

 月末のイタリア出張も、通常の経由路線を変えた。私はフランクフルトという町が好きだし、できれば夕方町へ出て川のほとりを散歩したいなども思ってみたが、今回はアムス経由にした。これだけあそこ贔屓の私でもこうなるわけですね。
 年末年始に飛ぼうと思っているが、これもドイツは避けるだろう。私だけじゃない、周り中でそういう動きが起こっている。……世界は狭く、住み難くなるんだろうか?
2012_09
10
(Mon)16:32

贅沢なコンサート:承前

 商売柄、「ご招待券」をいただくことが結構多い。
 だがしかしこれは、ある意味では“長年の努力の成果”ともいえる。営業とお金をつぎ込んだのと、仕事を積み重ねたのと、人脈づくりとかなんとか、、、全部。ハテ今の立場にたどり着くのに、何年かかったかしらん?
 そういった意味では、行きたかったコンサートに業務が忙しくて行けない(また行かなかったことで、その先に損が生じる、、、絶対聴いておいた方がよいステージだったり)というのは本末転倒なのだが。

 と、同時に。
 「これは行っておかなければならない」という、ご招待もあったりする。その意味はといえば、何回も続けて断り続けると、ご招待いただく権利を失う、という意味である。。。ま、これは当然でしょう。ただ、どうしてもどうしても行けないことが数回続いた時は、断る時に、心底残念であることと業務でいけないことを具体的に伝え、「次は是非」とお願いしておく。まぁこのくらいは当然の心得といえよう。

 さて。
 そういう努力の成果、、、ではないはずなのだが、私に似合わない1枚の招待状が年に二度ほど舞い込む。ところが、今回は中でもゴージャスだ。
 楽器の王様・ストラディヴァリウスを多数所有している某財団の主催するコンサートなのだが、たいていは毎年、貸し出しをしている有望アーティストを招聘し、関係者向けコンサートを開く(もちろん一般売りもあるので、聞きそびれるということはないからご安心を)。一度に1人、「誰誰さんコンサート」である。

 ところが今年は、各方面に貸し出されている楽器が、アーティストごと一堂に介し、なんと、9本が揃っての豪華プログラム。……いやまて。楽器が揃うだけなら、「ストラディヴァリウス・サミットコンサート」という、普段眠ってる楽器を引っ張り出して、某世界的オーケストラの奏者たちが演奏するという贅沢な催しもある。いや、これが凄いなと心惹かれたのは、「ふだんその楽器を使っている一級のアーティストたちが、集まってきてソロやアンサンブルを聴かせてくれる」ことである。

 しかも、好きなアーティストさんばっかり~~。
 あぁ、忙しい時期じゃなくてよかった。

 ところでこの手のコンサートには2回に1回くらい「レセプション」が付いている。ホールが紀尾井ホールだったり別の場所だったり様々なので、今回は久々のサントリーホール。森ビルの上階(××クラブ)を借り切ってのパーティでありまして、招待状にも「ドレスコードがあります」と書いてある。
 ドレスコード? ドレスコードって、、、???

 ご親切に、その説明も書いてあった。ふむふむさほど厳しいものではないらしい。男性はスーツ着用(つまりネクタイして上着を着てればいいわけ)、女性はキャミの人はジャケットも着てね、くらいである。あぁよかった、サンダルじゃなくて靴履いてきて(笑
 ということで、この「ドレスコード」に引っかかって行こうか行くまいかと迷ったが、行って正解だった。

    ・・・

 高層ビルの37階のクラブ(入口にコンシェルジュが居て、通路はセキュリティの扉があり、絨毯が敷いてあったりする場所。女性なんかはシャレたバッグを持って、ごく普通に短いドレス(まだ時間が時間だからね)を着こなしていたりする場所ですねぇ。
 こういうこと混じってると、つくづく“庶民”のワタシタチ。もちろん、慣れてるフリをすれば、別段平然と混ざっていられるのも、こういったショーバイの人間の特徴だけど(自分も含む)。

 ともかく料理が旨い。ブッフェ形式だからあっという間に無くなる。こういった場所に来る年配者はパワフルで、素早い。とっとと取ってしまい、ぱくぱくと食う。それでさっさと歓談に移る。
 飲み物だけはいくらでもあり、たいていオレンジ・グレープのジュース、ウーロン茶、シャンパン、白赤のワイン、ビール(輸入物だった)。残念ながらジンジャーエールやペリエは無かったけど、コストの関係かいな。

 まじで旨かったです。

 それから、東京を一望できる場所から見下ろす夕陽は絶景かな。
 さすがに見とれている老若男女も多くて、ともあれなかなかシャレたレイアウトの場所では、いくつかのテーブルの周りに食べ物、壁のあたりには椅子とテーブル。三々五々集まってお話したり、お年を召した方は座ってもよい。普通のパーティとかだと、ここで忙しそうに携帯電話で外と連絡を取ってる輩(うちらのショーバイな人々だよね)がいるんだけど、この日は、無し。なにせこのあと、まだ本番はコンサートなのだから。

 太陽と空もだけど、私は別の感慨も持ったね。
 足元に街を見下ろす感じって、、、やっぱ特別なのかもな。ふとそんな感じ。企業家とかはやたら高い場所にオフィスや社長室を持ちたがるけど、これはやっぱり人々を踏んでのし上がって上から見下ろしてやる、という気分も影響していると思うな。癖になる感じはしますね。東京タワーとかから下を眺めているのとは、違うようだ。

 ともかく、暮れゆく夕陽はとても美しかった。

 見渡すと、知り合いはほとんどいなかったのですが、ツレは物怖じしないため、通路で迷ってた外人さんと仲良くなり(実は財団の結構エライ人だと思うんだけどなぁ、私の記憶によると)、談笑しているし。結構パーティ上手なので、人見知りな私にとってはとても助かる。

 財界の人々、、、てのはいるんだぁ。財界、といっても財閥系ではない。ビジネス系といいますか。出資してくださっている会社関係のエラい人々とかそのご子弟とか。妙に場馴れした娘や息子たちが少しいて、だめじゃん、と思うやつもいたけど(笑)、往々にして女の子は皆、よく躾けられていて大人の会話に加わっているのね。

 といいつつ、知り合いは皆、エライので、何故かあちこちとお話する私たち。
 ちょうど、某省庁長官氏ご夫妻も来場されていて、(音楽関係者というのは、地位とかそういうのをすっ飛ばしてOKなことがあって、実は知己もあり)某フランクフルト空港でのヴァイオリン接収事件についてしばしの意見交換。どういう方法をどうしている、というのは書けないですが、努力はしてくださっているそうな。あまり突っ込んだ話はする時間がなかったのだけど(話したい人がたくさん待ってるんですよね、あぁいうときって)、なかなか貴重なお時間でございました。

 と。
 すっかり満足したわれわれは、ホールへ移動。ぞろぞろと移動したのでありました(^_^)。
 コンサートもまた贅沢でございまして。。。その話はまた次に。
2012_09
09
(Sun)15:59

ヤマト的マイブーム

 『2199』が始まってから、新しい作品にワクワクどきどきするのに忙しくて、なかなか自分の書きかけを整理したり、わざわざ企画を作ってお目にかけたりという情熱に乏しい。
 いやなんといっても、この春~夏の「共同本」→“音楽プロジェクト”で、ほとんど燃え尽きていたりする(笑
 でも、本は残るけど、音楽は残らないんだな。一瞬、そして一期一会。それがまた良さなのかもしれません。

 リクエストがあったし、そろそろ書きたいなとも思っていたので、新作も書いてます。その前に、「古代進&森雪100題」のあと残り3本、少しペースを上げたいと思いますが、すでに頭の中に出来ていて何度も反芻した話、ってどうにも書く気分が、、、(^_^;)「旅行」「海へ…」「温泉」ですね。気分的には「海へ…」だなぁ、、、

 第三別館に現在、少しずつ「再会」前後の話を置いています。古代守Jrメインの、古代進親父の話です。昨年の5月に連載し、たくさんの拍手コメントをいただいた「回天」を書き中です。それが終わったら、グリュンヴァルトの話、、、といいますか、数年さかのぼっての弟・聖樹と、加藤の娘・飛鳥の話を置いていく予定です。こっちは未発表なんですよね、、、途中まで書いて放置していた、とてもとても自分らしく、何故か好きな話です。
 あまりヤマトっぽくないので、“Original”として置く予定です。

 あ゛。でも途中でイタリアへ行く時期に当たるので、また10月半ばまで放置になる可能性・大。ごめんね。
2012_09
08
(Sat)15:38

『るろうに剣心』…これぞ心騒ぐかも

 本日、ネタは『るろうに剣心』です。

 映画の話ばかり続きますが、頭ん中と生活がそうなってしまってるので、仕方ない。
 仕事の仕込みをしつつ、昼間は外に出っぱなし(<これも辛い)で、家に居る時は(珍しく)ヴァイオリン練習したりしてますから、ほかに無いっしょ。

 『るろうに剣心』、つい2回目を見に行ってしまいました。まだまだやってる雰囲気なので、もう1回くらい行ってしまいそうな自分がコワいです。。。

 ポスターの主人公の横顔がいーんですよね。なんつーか。美しいです。それと、剣技が美しいです。
 私はず~~~っと昔、それこそ子どもの頃から、真田広之のファンでした(し、今でも好きです)が、何が好きかっていうと最初は、剣技だったんです。Jacでのアクションで、彼は忍者役とか多かったですし、それはそれで格好よかったですが、やっぱり少年剣士役が一番好きでした。「真吾十番勝負」とかね。

 話がズレましたが、ともかく剣心の剣戟シーンが素晴らしいです。アクションと芝居と、あとは特殊効果も使っているとは思いますが、美しいんですよね。だから、余計、悲哀というか、そういうのが伝わってきます。
 「剣の道」について斉藤一(江口洋介)との対比をふまえつつ(<この斉藤がカッコ良くなかったら話になりませんが、超絶格好よい、、、ある意味、剣心(佐藤健)より格好よいのでキマるのですねぇ。

 佐藤健という人は、こうして見ると本当に“美しい”という表現をしたくなります。私は昨今の芸能雑誌を見て、きちんとメイクされてにっこり笑っているキレイなオトコノコたちはとても苦手なんですけど実は(^_^;)、舞台に乗っかっていたり映像に貼り付けられたりしている人の、その中で生きている美しさ、というのは好きなのですとも。特に姿勢・身体・所作すべてがある“姿(かたち)”を持っているものについては。
 舞踏もそうですし、バレエや演奏も、同じ。全部につながるものだと思うのです。理屈ではなく、ズキン! と来るのですね。

 美女2人(武井咲と蒼井優)を向こうに回して、それでもそういった印象を持つのですから、凄いよなぁ。これって個人的主観はもちろん大いに入りまくりですけども。
 脚本も、画面の作り方もとても大切に時代劇を作っているようで、本当に好きな方向性なのです。監督の大友さんはテレビのディレクターご出身だそうですが、とてもそうは思えないほど、映画的ですね。(とはいえまぁ、“大河”作ってた人だしなー)

 そういえば、「凄いヴァイオリンが聴ける」というの、確認してみたらやはり印象に残った2箇所で使われていただけでした。冒頭と、回想シーン、穏やかな世捨て人である剣心が、人斬りの本能をむき出し牙をむくシーンです。……そうそう、この“変化”も作品の魅力の一つでした。特にラスト近く、お寺の境内の裏手に登場する彼の“怒り”は科白の口調までが変化して、ひきつけられます。

 で、この“ヴァイオリン”、、、ポップス・サントラ・ライヴなどのシーンでは超絶有名な方の手になるものでした。知り合いの知り合い、、、なんと今度、新しいユニットを組まれたそうで、そのリーダーが友人なのです。あまりにも素晴らしかったので、次のライヴを聴いてこようと思います。いまネタバレするようなことでもないと思うので、詳細はライヴ(10月初頭)が終わった後にでも(^_^)。。。
 しかし、音楽の世界って狭いよね。 
2012_09
07
(Fri)23:22

さすがに書かずにいられない>踊る

 こういう“ネタばれ”っていつくらいからしてよいものなのでしょうね?
 しかしともかく書かずにいられない、『踊る捜査線 -FINAL』。今週はほとんどマイ・ブームでした。
 なぁんかこう、どういうの? どきどきするんです。ヤマトの発進前のような感じ。。。ラストで青島がどうなるのだとか、物語の行方は、、、とかそういうものよりも、全体に「どんな話なんだろう?」「そこでカレ(<いわずもがな)はどう振舞うんだろう?」とか、そういうドキドキ。早くみ終わって安心したいよーというような。

 ということで、初日の金曜日。午後から打合せを一本入れて、早上がりにしてもらい、17時17分の回を前々日にゲット。映画友と待ち合わせて、出陣、であります。
 大きな映画館で無かった所為か、平日のまだ通常の会社の営業時間中の所為か、「完売しますよ」と仰った売り場のおねーさんの言に反して、前の方はチラチラと空いている。しかし予告が始まる時間になってわらわらと人が入り、いよいよわくわくどきどきの本編が始まりました。

 中身は、何に触れてもネタバレになってしまうし、それを伏せて書くのはしんどいのでー。
 書くのやめた。ストーリーを公開してもよい頃になったら書くことにしましょう。
 おもしろかったです。もう1回観に行こうか、DVDが出るまで我慢しようか、、、最初、大画面で見る迫力っていうのがいろいろ仕掛けられていて、是非、映画館で見てほしい。だけども、あとはひっそり自分で抱えて見ていたいかな、、、前作の「レインボーブリッジを封鎖せよ」が、とても映画的な絵だったのと比べて、私にはとても、テレビ的な作りに見えました。直前に見た『るろうに剣心』が、ものすごく映画的な手法で作られていたから余計そう思ったのかもしれませんが、、、いやどっちが良いということではないのです。

 「踊る~」らしく、いろんな仕掛けがあちこちにあって、それぞれが単独で並行に進んでいて、面白かった。
 ただ、あんな二転三転することになる糸が、あちこちに張り巡らされているとは思いませんでした。私の頭が単純なのか?
 ファンとして言うのはなんだかおこがましいのですが、小栗くん(の役=鳥飼誠一)は大事に使われているなぁ、監督の愛があるなぁ、と思いつつ、それが物語をより複雑にしているようにも思います。
 小泉孝太郎(=小池)の芝居がとても心に残りました。ユースケ・サンタマリア(=真下)への目の演技が、なんともいえず。……いやまぁ一見の価値ありと思いますが。

 織田祐二はもともと好きな役者さんですが、やっぱりヒーローなんだなぁ。ふとした芝居がとても決まる人ですね。青島&すみれ のシーンも、なんか迫ってくるところがありますが、根っからの“「踊る~」マニア”で無い人間から見ると、もう少しわかりやすい解決でもよかったのかな、と思わないでもないですけどね。でも、味わいがあり、とても、素敵です。

 さてやっぱりもう1回見に行こうかなぁ、、、時間ないなぁ、、、そうこうするうち『天地明察』が公開だよ。。。
2012_09
06
(Thu)20:04

映画の初日は金曜日

 映画の初日は、普通は土曜日ですね。
 何故か、明日だけ1本「初日」があります(*^_^*)るん♪ 『踊る大捜査線-FINAL』です。

 私には「テレビを見る能力」が無いため(;_;)、ここのところ「スペシャル」がテレビ放映されているというのに、それはずっと見逃していて(泣)見られてない。。。しかし、前売りを買って、しかも座席指定に2日前に予約に行った、なんていうのも「ヤマト」以外では初めてかもしれない。
 席を選びに行って、「ここらへんがお勧めです。あとはお好みで前より、後ろ寄りと…」と親切にアテンドしてくれるおねーさん。「全部埋まっちゃうんでしょうねぇ」と問うと、「はい、おそらく完売です」と迷い無く仰る。そうだろうなぁ。

 ということで明日。初日に行って参りま~~す♪ (*^_^*)。会社も早退(午後休)にしたしね★ 楽しみ、、、というのではなくむやみやたらにドキドキします。はい。

 しかし、このあと、12月まで。

 「天地明察」 9/15公開
 「009:RE-CYBORG」 10/27公開
 「のぼうの城」 11/2公開
 「悪の教典」 11/10公開
 「エヴァンゲリオン-Q-」 11/17公開
 「ホビット-思いがけない冒険」 12/14公開
 「髑髏城の七人-映画版-」'13・1/5(1/12)

 と、続々あるんだよねぇ。。。ううむ。とりあえず、一応全部、前売り買ってみました。。いやちがう。エヴァだけはお気に入りの映画館で【完売!】だったので、他所のチケ屋を当たらなくちゃ★

ところで。ところでだな。
「エヴァ」なんすけど。ひとつだけ言っていいすか!
プロモーションPVのあの【ピアノ!】なんとかならんのかぁっ!
登場人物の誰かが弾いてる設定なのか? 劇中人物とか“そういう音”が必要なのか?
もしもそうでなくて、「そのシーンの音楽」として必要なら、もっとまともなピアニストに弾かせて、お願い。
あれだと、もし劇中で2時間のうち30分でも聴いてたら、気ぃ狂います(_ _;) わざとなの??ねぇ、わざとなの??? 

 スタジオのミュージシャンの方々って、素晴らしく上手い人、たくさんいらっしゃいます。ヘンなコンサートピアニストなんかよりずっとずっとその場の雰囲気を捉えて、音も作り、アドリブもし、ましてや古典の曲とか弾こうと思えば素晴らしい音でさくっと弾けちゃう。。。ねぇわざとですか? 
 見たい映画が見られない、っていうのはむちゃくちゃ悲しいです。
 友人その2は「まぁ、PVはさくっと作っただけで本編はまったく変わることもあるから」となぐさめてくれますが、そうならいいなーいいなーいいなー。
……あのPV見て、しばらくは、頭がぐわんぐわんして、何もできなかった。気持ち悪い。。。そういう効果を狙ってるとすれば、多くの人には無意味だろうし。この“微妙に下手”さ加減は勘弁してほしいです、、、泣
『るろうに剣心』のヴァイオリンに感激したばっかりだっつに。(-_-)
2012_09
05
(Wed)18:52

進まない。。。

拍手コメントなどお礼(不定期すみません)

●活字中毒進行中。
  に拍手いただいたMさま♪ ほか皆さま。

 そうですか? 読書傾向って何なんでしょうねぇ、、、あんまり“傾向”の無い濫読かもです(^_^)。

 ついでに。
 私の周りの“本読み”という人々に比べると、あんまり本を読んでいる方ではありません。たとえばうちのツレなどは、「ノンフィクションしか読まない」という偏向した本読みで、それと自分を比べると、たいして量は読んでいない。ただ、読むのは早いので、文庫本なら2日に一冊(移動と夜寝る前、ランチタイムくらいで)、まとめて読むこと多し(<主にストレスが溜まった時)。

 最近は“楽な読書”しかしていない、という反省はあります。
 楽な読書、、、というのは読みたいと思う本しか読んでいないということで、読まなきゃな、という本を読んでいない。これは私の場合は、主として仕事関係の知識を増やすものとか、大学関係の研究所とか、ノンフィクションものとか、政治経済社会関係のもの、というのがその範疇に入ります。
 かたや、「読みたい」というのはラノベとかSFとか、歴史ものとか、、、楽しいもの。戦記ものとかのノンフィクションも、最近はこっちに入ってきました(<家に山ほど増えるので)。

 例えば、書店へ行き。
 「天地明察」と「悪の教典」(上下)と「書店ガール」と「秀吉の交渉人」と「音楽の聴き方」と「検証・3.11被災地の証言」と「西洋音楽史概論」と「Aをください」を買ってきたとする(この全部の著者名と出版社がわかった人は、そうとうヘンです、、、ネットで調べたら誰でもわかるけど)。
 そうすると、最初の3冊は、あっという間に読んでしまい、それからちらちらと「音楽の聴き方」あたりを見て、あとはなんだかちっとずつ仕事のデスクに置いておいて、合間に読んで、数ヶ月かかる、、、なんて感じ。この間にミステリーやら警察小説が入ると、そっちが優先されて、後から買ったのに先に読んでしまうのはしょっちゅう。私は、前にマイクロソフトのエラい人だった成瀬真さんの読書術に半分くらい共感していて、「本は並行読み」の人なので、常に文庫2冊はバッグに入っているし、トイレに1冊、仕事場に1冊、会社には単行本、というようにあちこち置いてあったりする。続きがどんどん読めてしまうものはすぐ読み終わってしまうので常時携帯するハメになりますけど、、、

 ということで、なかなか「ちゃんとした読書」については、だめというかヘタレというか、、、ですはい。

 最近読んで面白かった本。この間ご紹介した2冊以外には。

 『書店ガール』蒼野圭

 『道警刑事サダの事件簿』菊池貞幸 

 ですね。前者は、最近なぜか身の回りで流行っている“書店もの”。大崎梢さんとどうしても比べてしまう、というレビューも多かったですが、これはこれで楽しめる。「なんかヤな感じ」の女性たちも頑張っている様子を見るとだんだん共感していく、というか。主人公に敵対しているはずの若い社員女性がわたし的には、けっこうツボだった。そのわりに男子がもうちょっとステロタイプじゃないと面白いんだけどな。主人公のモトカレは結構、いい味出してましたけどね。

 後者は、最初読んでいて、「れれ? もしかしてこれ実話?」と思ったぐらい、文章上手いです。上手いっていうのは、なんといいますか、書いてもよいこととよくないことの書き分けの上手さとか、人を傷つけず自分の自慢にならず、それでも背景をきちっと描写できる筆力とか。なにより読んでいて、警察官としてのご本人のファンにならない人はいないでしょう。嘘っぽい、なんては絶対に思えない、本当にそうだったんだろうなぁ、と素直に思わされる事件簿の数々で、尊敬する作家さんである佐々木譲さんが惚れ込んで、編集者に紹介したというのもわかるような気がします。読めてよかった、というような話ですね。

 この事件簿の中には、佐々木さんがそれを元に何本かのシリーズを書いた、“道警を揺るがす事件”も出てきます。佐々木さんが書かれたのはもちろん、取材と資料を基に背景をきっちり作りこんだフィクションですが、両方読むと面白いです。特に私のようなルポ好きには興味深々ですね。

●切り離される
 に拍手いただいたSさま♪

 「奪回」再読していただいたとのことで、ありがとうございます。
 私も実はあの話は好きで(^_^)★ 自己満足の極致かもですが、守くん-進おやぢ-古河・佐々-その息子たち-敵のグリュンヴァルト これらの関係性が短い中に端的に出せた話かなと思っています。
 実は、これが、いくつかの話の根幹になっているんですよね。

 グリュンヴァルト自体の話を書きたいとずっと思っていて、プロットもあるのですが、なかなか「書いて書いて~」という反応がないと、つい反応のある系列(古代くんものとかね)が先になってしまうのです。そう思ってもう4年くらい経ちました。お陰で相原碧(みどり)くんや古代聖樹くんがなかなか登場できません(^_^;)。多忙時期と多忙時期の間の今、別の仕事が入ってきていて、それすぎると、、、年末くらいには書けるのかなぁ。読みたいですか?

 うち的ヤマトワールドには、本世界でグリュンヴァルト、パラレルワールドAでブラッディ・インパルスという反地球的大組織があります。ヤマト世界の辿った経緯がそれぞれ違いますので、まったく別の性質を持った組織(前者は緩やかな解放戦線、、、を名乗っている。いくつもの閥があり、その根幹は実は、、、なのですが。後者は海賊となった人たちが中心の、どちらかというと無法者の組織ですね。やっつけても心に痛みを感じる必要はあんまりありません<おい グリュンヴァルトは西暦2220年だい以降は、しょっ中登場します。パラAの方は、「メタンの海を背に」が一番大きな作戦だったでしょうか。古代とユキが再会することになった第15艦隊大破の激戦は、まったく別の事件です)。

 ということで、もう少し、「龍の棲む」を追加しておきたいと思っています。どうぞよろしくです。

 あ、タイトルの「進まない。。。」は仕事です(笑 あしからず。
2012_09
04
(Tue)12:42

ひまなわけではないんだけど>映画と本

 なぁんか、余裕がないです。
 理由はわりとハッキリしていて、「暑かったから」だと思う。しかも「これって、夏?」という感じの気候。それに文句を言うつもりはないんだけど、つくづく、自分の耐性が衰えたのか、明らかに長期的に気候の方が変化してきているのか? 土砂降り雨の降り方とか、台風の進路とか、“調整機構”は働いている気もするんですが、それにも増して“人災”の部分が多い。

 具体的に言うと、仕事から帰ってそのあと、“何かしよう”という気力も体力も無いのだ。
 もちろん、PCに向かってblogを書くとかお話を書く、というのは“何か”には入らない。こんなのはルーティンでできることだし(それでも時間の無いときはパソコン開けませんけどね、家で)。
 琵琶のお稽古やヴァイオリンのレッスン、譜読みや練習の手配、、、要するに「いついつになになにをする」というアクティヴな行動のこと。「決まった時間にテレビを見る」というのも無理。

 本だけは寝っころがって読めるので、気力減退した時の栄養補給だというのは前に書いた。だけど、普通なら文庫本3~4冊も読めば治る(移動中とかランチタイムとかに読むので、通常1~2日に1冊ペースである)のだが、今回は重症らしく、10冊近く読んでも回復しない。

 こういう時期に限って、行きたい演奏会も、舞台も無いのだ。(もしくは予約してなかった、ともいう)

 仕方ない。
 山ほど来ている映画に行こう、、、というわけでもないのだが、『るろうに剣心』実写版を見に行って、ハマった。佐藤健、いいよぉ(;_;)。江口洋介はもともと好きだが(斉藤一役)、蒼井優も好きだし。演出とか脚本も、よかったです。。。つ~か、書くと陳腐だなぁ(笑)。何よりも、時代劇ファンのこのワタクシが観て、“映画らしい”画面づくりがすっごく嬉しかった♪♪(はぁと)。
 もう1回大スクリーンで観たいっ、と思うほど、良かったです♪ DVDになるの待ち遠しいな。

 ・・・と書いているところへ友人から電話。

 ↑これの話になって、彼の回りのアニメ関係者やら映画関係者の間でも絶賛されているらしい。世界各国への配給も決まったとか。彼の周り、、、ほんとキビシイ人たちばっかりなんですけど(なにせ、あのヤマト実写版のスタッフとかもいる)。そりゃすげーわ。私の感覚もまったく的外れなわけではないのね、と思う。

 音楽以外のことになると、途端に足場を失うワタシ。だからといって、「良いものは良い、ダメなもんはダメ」なのは変わらず、ただしそれは“自分にとって”であって、他の人に客観的な説得力を持つわけではない、というところだけは音楽全般とは違う。
 すべからく芸術とか作品とかは、「良い/良くない」しかないのだし。感動すればいいんだ。
 あとは「好き/嫌い」ですね。少なくともワタシは両者の価値観は一致しないので、、、その分、まぁ客観的なのかもしれませんが。


 映画。
 引き続き、時間があれば映画館へ行く。
 これはここ最近、“そういう友だち”が出来たからで、これは昔もそうだった。若い頃、「BFじゃないが映画友だち」というのがいた時期があって、これ一人いるととってもラクです。映画がデートの手段ではなく目的にしたい人間にとって、終わったあとその作品について熱く語れる相手というのは貴重だし、見ている最中に動向が気にならないというのも貴重。また当時はいまみたいに健全な場所でもなかった映画館で(よく一人で観に行ってたので何回も痴漢に遭いそうになり、その最大の腹立たしさは、映画の作品を楽しめず、金返せ! という気分になること。金輪際、あぁいう軽犯罪は許せん、極刑だと思ってしまう。精神的に参るってわかんないんだろう、そういう下種な連中は)、ガードになるんだわ。そういう連中って絶対カップルは狙わないですからね。

 いまの相方は女子なのだが志向が似ているので嬉しい。
 でまた、ワタシよりもよっぽど映画とかには詳しいし、なにせ洋画にはむちゃくちゃ強いので、解説してもらうのにもラクチンである♪ うふふ。
 ということで、気力が萎えたときは良いものを観るか聴くですねぇ。

 何故か8月後半から9月前半は、演奏会が少ないのだ。
 多い月は(11月など考えるだけで頭が重い。昼間もやたらそっち系が多いし、映画も多いし、、、どうしよ)毎晩のようにホールに通うことになるんだけど、比較的無くて、18時~20時に自由の身って、どうよ?

 『テルマエ・ロマエ』→まだ観てなかったの。さいっこうに面白かった♪

 『コロンビアーナ』→素晴らしかった。キャストも素敵

 『チキンとプラム』(これは試写会。ヴァイオリニストの話なので)→良いですよ。11月公開です

あとはあとは。うふふふ。今週はこれで頭がいっぱいです>9/7公開『踊る大捜査線 FINAL』
前売りを買って、グッズはゲット。あとは初日に休みを取って、、、(<をい)。
その翌週は『天地明察』。そろそろ忙しくなる頃なのだけど、すぐに見ないと、帰国する頃までやってるかどうかは??? だしなぁ。
2012_09
03
(Mon)23:44

二重買い

 忙しくなると、頼んでおいた資料や到着物が玄関に箱のまま詰まれていることが多い。特に、シュミの関係のものは仕方なくそうなる(仕事の資料はどんどん開封するんだけど)。
 はっと思って、Amazonから来たCD・本(だと思う)その他の袋と、YamatoCrewから届いた箱。がしがしと開けてみました。そういえばディレクターズカットのサントラが届いてたはずだったんだ。

 Amazonはじめネット通販は、私はあまりにも“良いお客様”(<笑)なので、何をいつ頼んだか忘れてしまう。仕事の資料などは、中1日で届くのを待ってるわけだからいいけど、欲しくて仕方ないシュミのものなどは、「予約」だから、いったいいつ発売されたのか、予約したのかしなかったのか、忘れてしまうのだ(<普通だと思うけど)。

 で、箱を三つ開けて、あっちゃ~~(>_<) と思う。
 またやっちゃったよー。

 Amazonで予約したあと、オフィシャルだったらカードが付くのを発見してすぐに再申し込みして、Amazonの方をキャンセルしてなかったらしい。ダブり買いだよ~~(;_;)。
 つい最近も、「音楽全集」のBGM集を、いったいどれがどれだかわかんなくて(通し番号つけてくれよぅ)、2部買ってしまい、これは転売しようと思って開封せずに置いてある(返せないよね?10日過ぎたから)。10日以内(たぶん)だったら、開封してなければ自分のミスでも引き取ってくれるのだ(手数料はこっちもち)。なにより、同じものが二つあっても邪魔。ただでさえ、前のシリーズともダブっていて、いったい何種類あるんだ? 不要なのわかっていて、チェック用に買ってある。まぁ音楽関係は仕方ないかと思っているが(その代わり、プラモデル関係やプレミアグッズ関係は諦めております)。

 持っている本を読み終わったのを忘れて二重買いしたり、なかなか出ない続刊を勘違いして最新刊を2冊買ったりはしょっちゅうで、捨ててしまえばいいんだけど、またあちこち行っててむずかしかったりする。
 あ゛~~~。1週間くらい仕事休んで片付け物したい!

 これで月末に10日もイタリア出張したら、余計わけわからないまま、2012年の暮れまで突っ走ってしまいそうである(そのくせ、年末は休みたて家を空けてしまったりするので、ちっとも片付かないのだ)。
 だれか、四方に本棚と楽譜棚のある部屋を恵んでくださいませ。。。いやいや、図書館みたいに可動式の棚じゃないとムリかなぁ。。。
2012_09
02
(Sun)17:21

活字中毒進行中。

 忙しくなると、無性に本が読みたくなるのはいつものことだが、書店が近所にない“文化果つる街”に住んでおるので、時間が無いと買いに行けないのだよ。
 もちろん、駅の反対側に行けば深夜までやっている大型書店もあるので、昔、地方に住んでいたころにくらべると贅沢をゆーなという感じではありますが、通勤経路にある書店が次々無くなる、というのは、地域あたりの文化程度ってどうよ? という気もするね。

 まず、二つの最寄駅のうち、頻繁に使う方の書店(ここがまぁロクでもなかったけど、無いよりましだった)が無くなり、次にもう一方の方の小さな書店がツブれ(これは大型店の影響であろう)、さらには今年になって、突然、通勤先の最寄駅の駅ビルがビルごと倒産して、その5階にあったお気に入りの書店が使えなくなった。困っただろうなぁ、〇屋書店さん。向かいのホテルのモールに小さな書店が入って、ここはまぁまぁだけど、比べるべくもない。

 そんなんで、最近は上野のechikaを愛用している。なかなかスグレモノで、東京文化会館でコンサートがある時に、20分ばかし早めに行って、駅の中で上野学園側(つまり目的地と反対側だが駅の構内だ)そこで買い物することが多い。
 まぁ支線の書店が全部だめというわけではなく、某駅なんかは小さな駅なのに素晴らしい書店があって流行ってもいるから、これって住人の文化度? とかも思うわけですね。ちなみに私の仕事場(最近では週に1回くらいしか行けなくなってしまっているので、撤去も考え中)の最寄駅は、一駅しか離れてないというのに充実した書店も、喫茶店もあるのだな。どうなってんのよまったく。

 あとは新宿に出ると絶対に書店。待ち合わせを〇國屋書店にすることが多いので、待ち合わせ時間を過ぎても、お互いに「ちょっと用事済ませっか」といってばらばらに店内を散策すること多し(ってそんな友人ばっかだからな)なので。ここのよいところは、5,000円以上買うと無料配送してくれることで、文庫やコミックだとさすがに持って帰るけど、つい雑誌や単行本や学術書(レポート書いたりするのにいるもんね)なんかを買ってしまったときは、便利なのです。どうせ外に出ると、普段、買い物に行かないから帰りには荷物が増える増える、、、なんだもの。

                   ・・・
 私の読書傾向って、あまりに通俗的だよなー、と最近よく思う。
 流行ものを押さえておこう、なんて気はさらさらないんだけれども、自分が「いいな」と思うものは流行ることになるものも多くて、要するに“一般的”なわけよ。あー才能ねーな>自分。職業柄、もうちょっとトンガっててもいいと思うのだが(^_^;) ラノベ好きだし。
 でもさすがに最近、コミックスにはついていけなくなってきて、マンガ買う頻度は減りましたねぇ。


 “一般的”の一例。

 最近読んで面白いと思った本。『悪の教典』(上下巻)/貴志祐介

 だいたい、この人のものは衝撃のデビュー作からして物凄く好きで、なんというのか。悪の限りとか、グロいもの書いてても清冽な感覚がある。文章が品があるってのでしょうか? ともかく筆力のある人だという印象。なんといってもこのタイトルどおりの悪魔が面白いでございます。
 上下巻なんですが、上巻と下巻の趣が違うのが面白い。別々に読んでもけっこう楽しめます。
 まぁただ、『新世界より』とかも3巻ものだったから「げ~長い」とか思ったんですけどねぇ。あっという間に読んでてしまって、もう終わり? って思ってしまうぐらいぐいぐい行くので、no problem。

 そして。
 少し前に読んで、面白いと思った本。『天地明察』(上下巻)/冲方丁

 この方も、ノベルスを書いていた頃から注目していて、他とは“ちょっと違うぞ”感を持っていたヒトで、「ラノベの書き方」みたいな実用本を出した頃に熟読して、すごいなぁと思い、で、なんかとっても「書くポリシー」みたいなのがはっきりした人だよなぁ、とその“プロぶり”に惚れてた人でした。
 私は基本、文庫にならないと買わない(場所が無いんです、置くための)んで、もっと前から評判になってたのかもしれなかったけど。ともかく一気に読んだですわ。わーこの人、時代劇もすごいじゃないか、とか思って。

 そうなのです。いいなーと思うと、映画化されるのが決まってたりすることが頻繁なんですね。
 「天地明察」の方は、とっくにカレンダー付きの前売り券を入手済ですが(笑)(この間別の映画で予告を見たけど、とても素敵であります)、「悪の教典」もか。
 そういえば、『隠ぺい操作』とか『ハンチョウ』シリーズとかも芝居になったりテレビになったりしてる、、、のを実はずっと知らなかったんですけどねぇ(笑)。

 ともあれ、『悪の経典』は面白いです。おすすめ。ついでに『ダークゾーン』とか『新世界より』も超絶おすすめですが、後者は合わない人は、めっさダメだと思いますはい。

 そういえば、『図書館戦争』が実写映画化されるそうで、超絶楽しみですわい。今、アニメをやっていて、これも観たいもののひとつですが。OAVのアニメ、借りてみましたが、とてもよくできてますもんね。

 こうなってくるとそのうち、『警官の血』とかも映画化か? 
2012_09
01
(Sat)12:31

切り離される

 いやぢつは、1週間ほど自宅のパソコンが壊れていました。

 なぜに?

 謎なんですよ。ある日突然、音声ドライバが壊れて、音が聴けなくなった。ドライバは再インストールすりゃいんんだけど、そもそもこのWin 7つーのは最初からいろいろ組み込まれているマルチメディア機で、私にはよーわからん。つくづく動画や音声には弱いので。
 忙しい時期というのもあって放っておいたら、こんどはある日突然、ネットがつながらなくなった。
 まぁしゃーねーか、と思い、それもまだ忙しい時期だったので、会社で仕事して、放っておいた。

 で、一段落した。まだつながらないから修理に出すか(<と考えるところがすでに不健全。このくらい自分で治せよ! と思うがその気力が無い。なにせ家に帰るともうほとんど無気力バタンキューなのである。
 昼間、外回りしてるせいですね。蒸し暑いというのかなんというのか、ともかく荷物の重いのを持って、場所から場所へ移動。打ち合わせ、会合、立ち会い、用事、買い物、庶務。。。どうやら疲れるらしい(<当たり前だ)。

 帰ると汗みどろでしょ。シャワー浴びてごろん、と一休みしないと何もできん。
 ふつうならそこからまたPCの前に座るわけですが、、、ネットがつながってないと出来ることは限られてるんですね。

 そうか。
 現代のパソコンというのはネットワークツールなのだな。

 stand alone...
 80年代後半までは、PCはそこで独立しているものだった。Macの一部の機能を使えば、電話回線を使ってアクセスはできたけど、モジラ(Netscape)以前、Mosicの時代だもんね。軍用ネットワークから生まれたものが学術ネットワークに転じて、Unicsを介せば大学の研究室などではインターネットにつながった。お付き合いのあったSFCの先生のところに通いながら、「世界を覗く窓」としてのMosicを見せてもらい、わくわくしたのって、、88年くらいだったかしら。
 私がPCに手を出したのが84年、パソコン通信を本格的に始めたのが90年だから、その頃は16ビットだったもんね、、、だから周りでそういうことやってるのは、モノカキかSEと相場が決まってた。何故かクラシック音楽関係者も多かったの。なぜかねー。もちろん皆、物凄く本読みだったから、チャットとか面白かったすよ。

 話がずれたけど。
 その頃から、「つながることの面白さ」にハマり、いまは「つながっていないと不安」な時代なんだろうと思う。若い人たちの異様な携帯電話やスマホへの固執を思うと、そう思う。

 それでもって。
 ネットがつながってないと、“静か”なのね。

 思うに、、、ネットワークを介して、“個”っていうのは外へ微妙に流れ出しているのじゃないか、、、そんな、ちょっぴりホラーなことも考えてしまうわけです。

 で、唐突に復活したのはなぜかぜんぜんわからんのだけど、いま、つながっております。

                  ・・・
 ここのところ、仕事場のネットワークを使って、「第三別館」の方に少しまた新しい(古い)お話を置き始めました。古代守ジュニアくんの話を順番に置いていたので、さかのぼって、現在もウェッブに掲載されていますが、探しにくいだろう時系列が同じお話。

 古代守くん中学2年生の時の、誘拐・拉致監禁事件の前後のお話です(主役はうちの古河くんと佐々だけど)。
 「奪回」→7回連載なので「2012年8月ファイル」に少しずつ置いてくところ
 「再会」→1回完結(これは「古代進&森雪100題」にも置いてありますけど。
 「回天」→再会の後日談で、このblog連載のものを少しずつ移植します。

 ということで、並べて読めばまたお楽しみいただけるかとも思います。

 そういえばご案内はしませんでしたが、「天泣」=艦載機隊下っ端物語の番外編=『永遠に…』の時期 が完結しています。完璧にオリジナル・キャラしか出て来ない地上の話ですが、お時間のある方はどうぞお読みください。。。う~ん、でも面白いかなぁ、どうかなぁ。ネタはかぶるのですが、古河の一連の方がやっぱ迫力あるよねぇ。修羅場潜った元ヤマトCT隊と、BTのあと民間に転じたパイロットの違いか? 古河と和気のキャラの違いか??? 自分でも結構わらえます。

 ではでは、またよろしくです(_ _)