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2015_02
23
(Mon)20:17

音楽すること。

 CDを聴いて「良い/素晴らしい」といって感動するのと、実際に演奏してどうこう、という感覚は、やっぱり「違う」んだろうと思う。たとえ拙い演奏でも、自分でその「素晴らしい曲/音」を奏でられた喜びや、音楽や仲間と一体になれた感は、何ものにも代えがたい瞬間ではある。

 しかし、どのように焦がれたとしても、その音楽の側に行けない、という事実はあるのであって、私がいくら、「ヤマトのシンフォニーが演奏したい!」と騒いでも、これまで実現したことはないし、これからも可能性は、ごくごく低いだろう。2年前の夏に、発売されたスコアでプロジェクトを組んで60人以上が集まり、演奏した《夏のヤマト》。これはもう大感動だったけれども、それもまた、もちろん「あのヤマト」ではない。もちろんそれは、別の感動ではあったんですけどね。
 ヤマパで一度、3人でヤマトを演奏するというパフォーマンスをやったことがあるけれども、これはもう、皆さんと「その気持ち」やその瞬間を、生ライヴで共有する、という、ただそれだけのためだった。同人誌を発売するのと、ほとんど同じ気持ちだと言えばわかりやすいかなと思う。

・ ・ ・

 それとはまったく別に。

 オーケストラの本番が、昨日、一つ終わった。
 アマチュアのオーケストラで演奏する、というのは、それは所属している団体ごとに色々なカラーがあり、色々と求められることが異なり、ただ自分たちで楽しむことを中心にしているところから、プロまがいに上級の演奏を聴かせる団体もあり(中にはセミプロ化しているところもあるが)、本当に、特に東京近辺では、星の数ほど、といえるほどの団体がある。
 なにせ日本は、アマチュアオーケストラ天国で、全国で800~1,000はある、というから凄いでしょう?

 選べる自由もあるのだけれども、自分に合ったところ、人に出会えるかどうかは、本当に、運だったり。昨日、本番の終わったところは、これは「是非、聴きに来てください」と言える程度には自慢できるオーケストラで、そのかわり、自分は、というと、ついていくのが必死で、練習のある時期になると、その練習そのものがプレッシャーで、金曜日になると気が重い、日曜日の練習が終わるとホッとする、という程度にレベルの高いオーケストラではある。
 ただね。わりと弾けてくると、こんな楽しい練習もないのよね。
 例えば各パートのトップソロが続くシーンがある。素敵な音で、仲間が奏でるのを、聴き惚れていればいい、って本当に素敵な体験だったりする。それに合わせてTuttiが続く、それもまた幸せ感満載で、いや時々ドジったりして、「あゎ、すみません!」となると、どっと笑いが起こったりして。。。失敗した人は、その失敗についてはわかっているのだから、さらに怒る必要も、指摘する必要もないのだ、本当は。もちろん、「解釈が違っている(テンポとか、音のニュアンスの作り方とか)」場合は、きっちり指導が入るし、他のパートと違う演奏の仕方をしている時は、コンマスから言葉が飛ぶこともあるけれど。

 だから、けっしてぎくしゃくはならない。自分の身を引き締めるだけで。
 ボウイング間違ったり、飛び出したり(<私は時々やってしまう)しても、後ろ向いて「ごめん!」てやっておけば、あとで咎められることはない(と思う)。

 オープンにしてしまう方が良いと思うんだね。・・・他のオケの話を聞くと、上手いオーケストラだと、必ずしもそうではないらしい。もちろん、いろんなオケがあるけど。

 そんなこんなで、皆で集中して良い音が出た時、本当に幸せな気分になるんですよねー。オケも生き物だなって。
 なんとなく波動がまとまって、その瞬間てわかる。もちろん、音楽が素敵/曲が素晴らしい、ことが大前提だ。

 どんなプロオケが弾いても、私達が弾いても、マーラーはマーラーだし、ベートーヴェンはベートヴェンなんですね。だから、いかにその世界を作るか、を考え、それに到達しようと試みても、曲が違うわけではない。素晴らしいところは素晴らしいので、プロみたいに表現し切れてなかったとしても、演奏すればそりゃ感動します。

 ということで、結構、良い演奏会だったと自画自賛(^_^)。・・・久しぶりに、寝不足の身体を押して、宴会にも参加。ビールいっぱい飲んだ。そのまま、家帰って、ぐー。。。
 疲れがまだ、取れない。。。いやこれは、その前の週の仕事の寝不足の所為ねきっと。

 今週から、ようやく人間らしい生活ができるかなー。だといいなー。引っ越しもあるしなー。
2015_02
15
(Sun)23:39

例によって、この季節。。。

 放置だなぁ。。。
 皆様、見捨てないでくださいね(_ _)。

 2月は例年、仕事の繁忙期に入ると同時に、確定申告っつーものがあります(笑)(いや、締め切りは3月頭だが)。さらにさらに、本番が続く。

 前にも書いたように、「おた活動」と「演奏および舞台活動」とは、同時には無理なんですな。
 だってねー、行動原理が、真逆なんだもん。

 家に帰ったらすっきりぐったりバッタリしてしまう。朝練夜練は当たり前(楽器とか、踊りとか、だよ)。
 それで、パソコンに向かって、お話を書こう、、、とかできんさ。妄想とか、飛んでいくですよ。
 う~ん、昔の人はよく言った。身体でも動かして、頭の中をスッキリさせなさい! ってね。うん、音楽もアスリートなんだな、やっぱり基礎的な練習は大切だし、できないスケールやら難しいフレーズなんかをさらっていると、だんだん「行(ぎょう)」の域に入っていき、心頭滅却すれば火もまた、、じゃないけど、頭が真っ白になっていくですよ。

 いや、確かに集中力は増します。仕事もはかどります、、、けどねー。

 忘れてしまった、作りかけの話、とか、どーすればいいんですかい?

 「真赤なスカーフ祭」というのが「三日月小箱」様・10周年で始まっていまして、当初、ご一緒させていただいていた身としては、ですね。早くに参加することにし、ネタも内容もほぼ決まっていたし。お話と「主題歌についてのウンチク」を書くことにして、8割がた書き上げた、っつーのに、ですよ。う~ん、、、残りの2割(単に1ページとも言う)ができないうちに、雲散霧消中です。

 このあと、週末にマーラーとベートーヴェンのオーケストラ本番。
 その次の週には、ダンスの舞台。
 さらにその次の次の週には「指輪物語」のオケ。
 そのあと、どうやら海外出張(笑)。

 もちろん、その間に、、、上げますよはい。・・・ということで、しばらくイベント方面へは出られそうにもありません。。。

日曜日にも会社にいる 管理人@新月の館
2015_02
02
(Mon)19:28

新年会

 先週はなんだか、「ヤマト」と意外なところで遇う。

 一つ。
 今年は新人がやってきたので、歓迎会をやった。一次会はお食事と語り合い会、というのはいつものこと。別に決意表明したり挨拶したりはしないで、ともかく飲み食いしゃべる。・・・普通はこれを“だらだら”とやって、二次会分くらいまで続けるのだが、今回は場所がお寿司屋さんだったこともあり、時間が「飲み放題」で区切られていたこともあり(結構おいしかったのに、安かった! 豪華だった! びっくり!!)、普通に仕上がって解散? のはずが、何故か【カラオケ】へ!

 これは解説が必要だと思うのだけれども、音楽関係者で呑みに行くと、絶対に行かないのが、このカラオケである。
 普通は、飲み会でカラオケって、普通なんだそうですね。。。というぐらい、音楽関係者は、どのグループで、どの人と飲んでも、ほぼ100%、あり得ない。・・・考えてみればそーですよね、自分で演奏する人たちって、歌の代わりに楽器で四六時中、音楽してるわけだけら。それでも歌いたかったら楽器誰か引っ張り出して弾いてもらえばいいんだし。
 という理由はこじつけかもしれないんですが、私もカラオケは好きではないので、ヤマ友と「アニカラ」行く時しか行きません。だってさ、普段、歌ってるし、カラオケで普通に歌うとしらけるでしょー。……人が歌ってるのを見るのは嫌いじゃないんだけどな。

 ということで、自分たちでも「どうなってんだろー??」と頭をひねりながら、行ったわけよ。
 で、行った先でも、やっぱり「私アニメしか歌えないよ」と言ったら、乗った女、約1名。普段とは豹変したアニメ声で、「ガンダム・ウィング」だとか「エヴァ」とか歌いまくってくれ、あと3人は、昭和なアニメソングに走り。。。まぁ合間で谷×新司とか、中村×ゆみとかT×Net×orkとかも出ましたが、、、

 その中で、「沢田×二でもやるか」とうそぶいて、「ヤマトより愛をこめて」に手を出す私。。。想い出ソングですなー。
 だいたい、アニメ音楽といってもヤマトに関してはインストルメンタル中心で、歌ものにはほとんど興味が無い私です。ヤマト以外ではそんなことはないのに、やっぱりヤマトはサントラが素晴らしいのですよん。ということなのですが。
 これ、タイトルバックが流れた途端に、入れたの後悔した。。。いつの間に、本編画像が使われるようになったの??? アニカラの、本編画像が流れるものって、物凄く再編集が良くて(特に「ヤマトよ永遠に…」は素晴らしいですよね。私は自分が歌えない歌なので、関係者が居る時しか入れられないのが残念ですが)、涙せずには見られない、、、あひ。

 DVDですら買ったまま封印していた「さらば……」を見ることになってしまって、さすがに白色彗星突入のシーンで、加藤の後ろ姿と山本の敬礼の瞬間は、歌が止まって、「きゃー、隊長!」「山本くん……」と絶句した自分に笑った。
 ということで、D×Mのカラオケに行ったら、「ヤマトより愛をこめて」を入れましょう♪

・ ・ ・

 そしてその次の日曜日(って昨日)。

 今、「指輪物語=Road of the Ring」のオーケストラをやっている、という話は前にここに書きました。その指揮者の先生は、一流のプロオーケストラ奏者でもあるのですが、副業で指揮もやってらっしゃいます、、、という方です。なのに、どうやら、「を」のつく血をお持ちな様子。
 もちろん研究熱心でいらっしゃるだけかもしれませんが、練習中に、音のイメージを伝える言葉がハンパない。映画のシーンを話したり、登場人物のキャラを演じてみせたり、そのようにやれ、と語る言葉が豊富。まぁメンバーの半分は、宴会でもオケの話よりも本編の話をしている方が多い連中ばかりですので、ウケるウケる。

 ホビットの様子を表す音楽があります。映画の中では何度も出てくるテーマで、これはもう弾いてて楽しくて仕方ないのと、乗れるので、がりがり弾きたくなる。ところが、「そういう音楽じゃない!」と言わる。風や空や広がり、もっと大らかな音楽だって。。。先生曰く、「それじゃ『ヤマト』だよ」→全員爆笑
 何故ここで爆笑だったかというと、先生が「・・・ねばならぬ~~、みたいな感じに聞こえるよ。それはホビットじゃなくて、ヤマトの世界」と仰った。そーなんだ~、ヤマトってそうよね。リズムの刻み方ひとつとっても、やっぱり、こういう音だったら、重いはず。戦艦の重量感や、重さというのがあって、そこはホビットたちの生き方とは全然違う“リアル”なんだな、と思ったわけです。実際、それで音楽がころっと変わって、素敵なのびやかさが出てきた。

 嬉しかったのは、そこで皆が笑ったこと。
 「ヤマト」といって、それがどんな音が必要で、どんな物語で、どんな演奏をすればいいか、皆の頭にイメージとして浮かんだことです。それが共有できたことだったんですよね。わかってもらえるかな。

 音楽をやる人間にとって、いやその一部の人間にとって、やっぱりヤマトというのは映像と音楽が一体のものです。音もそう。音響、といいますかね。とにかく絵と脚本だけのものではなく、音や音楽があの世界と空間を生み出したんだなと。だから、それを、多くの人が知っていてくれて、今でも記憶として持っていてくれて、うれしかった。
 おそらく彼らのほとんどは、「2199」は観てないんだろうと思いますけどね、それでもね、嬉しいよね。
 たま~に言われるよ。「こないだ、新しいのやってたよね」とかね。なんか嬉しいですよね。