過去暦:武士のお題No.05「風雲急を告ぐ」(01)
前に少し、書きかけたことがあったのですが、あちこち拝見していると、blogでお話を書かれている/連載されている方はけっこういらっしゃるようです。
発表すう場を現在、どこという風にしているわけではないので、書きかけていて出しておきたいなと思った&書くのに実はけっこう苦労している話を、並べておこうかと思います。
筆が速い、と言われるワタシですし実際けっこうなペースだったと思いますが、これについては「続きはまだ?」は禁句です(笑)。いったい、書けるのだろうか? というようなスローペースで。もしよければ下記からお読みください。3章くらいまでは出来てますが、オチがぁぁ(^_^;)(<関西人のサガ)
ちなみに、『復活篇』ネタ&うちのオリジナル・キャラものですので、嫌いな方は近寄らないように。読まないでくださいよ、是非(笑)。とりあえず、気持ちだけ下に隠しておきますんで。
もちろん、『復活篇』あり=X-world ですので、うちの本編(=Shingetsu World)的には、プチ・パラレルです。
◆ ◆
宇宙図書館:“武士のお題”よりNo.05「風雲急を告ぐ」
発表すう場を現在、どこという風にしているわけではないので、書きかけていて出しておきたいなと思った&書くのに実はけっこう苦労している話を、並べておこうかと思います。
筆が速い、と言われるワタシですし実際けっこうなペースだったと思いますが、これについては「続きはまだ?」は禁句です(笑)。いったい、書けるのだろうか? というようなスローペースで。もしよければ下記からお読みください。3章くらいまでは出来てますが、オチがぁぁ(^_^;)(<関西人のサガ)
ちなみに、『復活篇』ネタ&うちのオリジナル・キャラものですので、嫌いな方は近寄らないように。読まないでくださいよ、是非(笑)。とりあえず、気持ちだけ下に隠しておきますんで。
もちろん、『復活篇』あり=X-world ですので、うちの本編(=Shingetsu World)的には、プチ・パラレルです。
宇宙図書館:“武士のお題”よりNo.05「風雲急を告ぐ」
【第一報・・・星の彼方より】
= Prologue =
夜中にパッケージ通信が着信した。
寝室から滑り出て、公舎の私室エリアの中にある通信室でそれを受け取った加藤四郎は、
黙ってそれを見終えるとしばし沈黙した。
――明かりもつけずに立ち尽くす背へ、気配があった。
「――なにか、あったのね」
四郎、と声をかけるその人は、加藤の連れ合いで現在は共にこの基地とコロニーを統べる
佐々葉子である。
黙ってうなずく彼にするりと近寄る彼女の視線を彼は背中に感じた。
すっとスイッチに手を伸ばすと、もう一度通信の画面を呼び出す……。
此処は地球から三万光年離れた開拓地。――とはいえ地球制空権の銀河系中央とは
反対の外れに当たる要衝であり、一方の領海の要でもある。加藤四郎の一家が此処に
赴任して5年――すでに社会は稼動しており、地球の遠隔操作も最初の限界を迎えよう
としている。
通信波をワープで飛ばす宇宙ハイパー通信も、此処までは届かない。
中継地点をいくつも経てのパッケージ通信か、辺境へ旅立つ輸送艦や、戦艦が義務と
して負っている郵政業務への便乗。それしか地球本部と連絡を取る方法は無い。
「――超・高速シークレット通信…」
佐々がつぶやくように言い、顔色が険しくなる。
四郎は黙ってうなずき…そうして傍らで食い入るように画面を見つめる彼女を、ぐ、
とその腕に抱きこんだ。
「――し、四郎……」
苦しいわ、と言いたかったが、その気持ちは彼女も共有のものだ。
地球が、無くなる――?
嘘だろう?
嘘でしょ!?
……だが。真田長官が、嘘や不確かな情報でそのようなことを言うわけも……ましてや
2人にそれを告げることなど、あり得なかった。
(四郎――どうなるの? いや、どうすべきなのか、私たちは!? そして、地球は――)

(… (02) へ続く)
= Prologue =
夜中にパッケージ通信が着信した。
寝室から滑り出て、公舎の私室エリアの中にある通信室でそれを受け取った加藤四郎は、
黙ってそれを見終えるとしばし沈黙した。
――明かりもつけずに立ち尽くす背へ、気配があった。
「――なにか、あったのね」
四郎、と声をかけるその人は、加藤の連れ合いで現在は共にこの基地とコロニーを統べる
佐々葉子である。
黙ってうなずく彼にするりと近寄る彼女の視線を彼は背中に感じた。
すっとスイッチに手を伸ばすと、もう一度通信の画面を呼び出す……。
此処は地球から三万光年離れた開拓地。――とはいえ地球制空権の銀河系中央とは
反対の外れに当たる要衝であり、一方の領海の要でもある。加藤四郎の一家が此処に
赴任して5年――すでに社会は稼動しており、地球の遠隔操作も最初の限界を迎えよう
としている。
通信波をワープで飛ばす宇宙ハイパー通信も、此処までは届かない。
中継地点をいくつも経てのパッケージ通信か、辺境へ旅立つ輸送艦や、戦艦が義務と
して負っている郵政業務への便乗。それしか地球本部と連絡を取る方法は無い。
「――超・高速シークレット通信…」
佐々がつぶやくように言い、顔色が険しくなる。
四郎は黙ってうなずき…そうして傍らで食い入るように画面を見つめる彼女を、ぐ、
とその腕に抱きこんだ。
「――し、四郎……」
苦しいわ、と言いたかったが、その気持ちは彼女も共有のものだ。
地球が、無くなる――?
嘘だろう?
嘘でしょ!?
……だが。真田長官が、嘘や不確かな情報でそのようなことを言うわけも……ましてや
2人にそれを告げることなど、あり得なかった。
(四郎――どうなるの? いや、どうすべきなのか、私たちは!? そして、地球は――)

(… (02) へ続く)