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2010_12
09
(Thu)21:53

SBヤマト 観たよ(4)/古代と島

 ここで、タイトル「島大介」といきたいところだけれども、やっぱりこうしました。航海班失格!? なぁんて言わないで、お願い(^.^;)。

(( 当然、ネタバレありあり、、、、未視聴の方はご注意ください ))










 3回目の乗艦にして、ようやく音楽が耳に入ってきた……ということはやっぱり相当に動揺していたのか? 私。興行成績もトップらしいし、初日の初速も良かった模様。まずは良かったね(ヤマト・ファンとして)。
 さて何だか実写版の話を始めてから、古代進@木村拓哉のことばっか書いてる気がしますが、島大介@緒方直人>萌えな部分はもちろん大変たくさんあります。。。

 と書いておいて。
 あちこちの(というかこれまでの5年もそうだったんですけど)読んでいて、私ってやっぱり“キャラ萌え”じゃないですねぇ、どうも。もちろん好きなキャラクターはいる。だけど特にそれを中心にヤマトを見たりはしないし、出来ないです。今回特に痛感したな。
 だから、「~班」といってその視点で出てくる様々な感想。これ読むのはめっちゃ面白い。それぞれのファンの人(特に主人公☆LOVEな人)をいぢめるのはもっと面白い(笑)。“愛あるいぢめ”はいいのよ♪

 さて、島大介です。

 なんかねー、いいんですよねぇ。この人の(この映画の中での)良さって、古代と相互に引き立て合ってより良いんだ、だからこのリレーションは凄いんだ、と繰り返し見るうちにしみじみそう思っています。
 もともと【古代と島の友情】は、私がヤマトにハマったキモの大きな部分でもあるし、私が島くん好きな理由の一つでもある。それがね~、上手い役者さんが演ると、こんなに見事に、画面の、空気の中に存在するんだなぁ。と思ったのが3回目乗艦の時。

 最初の再会シーン。「発信準備だ、島」の沖田艦長の言葉に、「島?」と右手を振り向く古代。それにニヤりと笑ってみせる島。そうして大仕事済ませたあとで、酒保で再会を祝う二人…あぁ、漢(おとこ)だねぇ(;_;)。
 操縦系統はチャチいのが相変わらずだが(このあたりは>此処んちblogお読みください。詳しいツッコミもありだし、言いたいこと大抵言っていただいちゃってるんで・笑)、でも、好きだったのが、「古代、渡すぞ」「おう」と操縦桿を渡した途端に、ぐらりとかしぐヤマト。この重み。それで、あは、あははなんて苦笑いしながら操縦系をいじる古代。この、なんというかな、いいな。

 波動砲最初の発射シーンの、緊迫と言葉のやり取りはいかにも、でいいですね。若々しかった18歳バージョン(アニメ)と、この、大人バージョン(38歳)。「古代、マニュアルは読んでるな」「はい、一応。でも異星人の武器なんて扱ったことありませんからね」という古代に、「失敗したら、死ぬだけだ」、おお沖田艦長。すご。何が一番痛い言葉かって選んで言ってますね、って感じ。
 そのあと古代のアップに焦点が合って…ってこのへんのカメラワークも好きだったり。
 最初、ちょっぴし不安(なにせ古代くん、戦艦勤務は初めて、、島くんそりゃ不安でしょうよ)が漂うお三方なのだけど、実際業務に入れば冷静に手順をこなしていく古代戦闘班長。それを見て「よし」という表情を見せる島、そうして真田もニヤリ。…科白はないけど、ここにヤマトの三羽烏あり、って感じがピン、と張っていいなぁ、と思ったんでした。

 古代が雪を救いにコスモ・ゼロで出ちゃう。「島、ワープの準備を進めろ」と言われたところで、初めて「艦長!」と叫んで椅子から立ち上がりかけた島。あぁ、島くん、それでこそあんただよ、って思ったり。

 「ガミラス艇をミサイルだと思って、横転で対処しろ」と言われて、「我が意を得たり!」って顔をした島@緒方。この静かな燃え方って、島くんだ。そのあとの「収納、完了!」の声に「ワープ!」って…♪(はぁと)

 無差別ワープしようとした古代と操縦桿を取り合う。だけど途中から決意して古代と一緒にワープしちゃうんだな、あのイスカンダルの裏へ跳ぶシーン。そういう所作。

 再会の酒保で、次郎くんの話になった時に「そういえば、元気?」と言った古代@木村の声音と表情がすごく良かった。本当に親友の子どものこと、親父で。

 一番、血が騒いだのは、コスモ・ゼロの自由落下。マーキングしたあとアナライザーが「コスモ・ゼロでは支えきれません」と言って、古代がコクピットで囁くように叫ぶ。「島っ」その瞬間、ヤマトの主砲が空中から襲う。このひねり回転のように斜め上空から突っ込んでくるヤマト…って島くんそのもの、じゃないすか。ね!? そこに操舵を握る航海長の姿、見えます。

               ・・・
 誰かが言ってたけど、古代を追うとカメラの向こうには背景の隅に必ず島が映るんですよね。当たり前だけど。
 艦橋にデスラーが現れた時。それに銃を向けながら人々が艦橋をぐるっと回るでしょう? 太田と南部の小芝居(って誰かが言った・笑)は面白かったけど(おめーら怪しいぞ!? …まぁ非戦闘員の太田を南部が守るのは当たり前っちゃ当たり前だけど、相原はいいのか、放ってといて・笑)。
 そうすると、皆がわたついたり銃を構えたりする中、島くんは終始、操縦桿を手放さない。ずっと体半分だけデスラーを警戒しながらもいつでもヤマトを動かせる態勢で、いるんです。…これ、当たり前なんだけど、感動。
 沖田さんが倒れた時、太田くんが真田さんに、「太田、持ち場に戻れ!」って怒鳴られてたけど、それが当然なんですよね。自分の与えられたパーツを常に守らないと、いけない。ましてやこういう状況。

 だからそのあとの。
 「古代、俺も残るぞ」のあとに続く科白。「ヤマトを動かしてきたのは、俺だ」という島の矜持。もちろん、それだけじゃなくて古代だけを逝かせるものかと思った気持ちもあっただろうし。それをわかっているからこそ古代も「救命艇を地球へ」と、彼の、操縦士としての“使命感”を持ち出した。
 この二人の声をひそめた会話。皆が固唾を呑んで聞き入ってるのがわかるし、凄い緊張感が画面から伝わってきたけれど、、、この二人のアップのシーン。いくつかあるけれども、本当に、イイんです。泣ける。言葉より雄弁な何かが伝わってくるわけです。

 3回目見て、思った。アニメより実写というのは、画面の包括する情報量が多いんだ、と。
 だからアニメはイマジネーションを喚起する。余分な(たとえば人、とかいう附帯情報)ものが無いからこそ、ハマれるしその世界を無条件で愛せる、ということもあるのですが。
 でもね。
 何度も言うけど、科白の無い部分が、雄弁。古代と島だぁ、と。
 
 古代と島って、言葉が要らないんだなと、思った。ようやくしみじみと見られたラストシーンあたり。気絶させた雪を愛しそうに眺める古代が、背を向けたまま「島」と呼ぶ場面はいろいろな方が書いてらっしゃいますが、それもそうだし。別れる時に、「いい艦だ、、、有効に使えよ」という科白。ある意味、ものすごく残酷だけどね、「あぁ」と言って笑った古代@木村の笑顔がとてもよかった。

 で、これは島くんから離れますが、そのあとでエレベーター扉にすがり付いてしばらくいたでしょ、古代@木村。自分の、最も大切な二人。森雪と、親友の島大介(&その子どもの次郎も)。辛かったんだろうと思うんですよ、心で名前を呼んだかもしれない。
 誰かも仰いました。コダイススムに、ヒロイズムはなかったと思う。彼は、生きたかった。死にたくなかったはずで、だからこれは「さらば」ではないんだと私は思う。…彼は、私情を抜いて判断した。自分の役割だと思った&最も可能性の高いことに賭けただけだ、、、だから、生きたかったけど、あの道を選んだ。島もそれを受け止め、見送った。

 「さらば」で残された島大介は、本当に辛い日々を送っただろうと思う。だけど、この作品の島は、きっと幸福に生きられたと思うんですよ。古代からのメッセージと、森雪がいる。雪と島がどうかなるかどうかは別として(<をい)、次郎もいて、雪と古代の子どももいる緑の地球。それに18と38では辛さは違うだろうし。

 島くんが島くんだったなぁ、、、そう思って、また古代と島のやり取りを観たいなと思うのでした。
 

【自分ツッコミ】

ヤバいなぁ、、、この調子で順番に書いてくと、批判・批評・問題点、書かないうちに「全部、大絶賛」で終わっちまうぞ。。。さすがの私もそんな気はないんすけどねぇ。

「B級SF映画だから許してね」

そう言って褒めてる段階で、すでにこれ、作った人たちに失礼だろう>自分
厳しい意見ゆってる人の方が、たぶん「求めてることが大きい」んだよね? たぶん。

国際配給が決まったそうだけど、こんなに敵を“絶対悪”にしちゃって“日本人的倫理”だけで人間ドラマ作っちゃってる映画、いいのか、世界に出して!? とかも実際、思ってる(頭のひと隅の冷静な)部分はあるんっすよ。

…一つだけ言うけど。
昨日のアーティクルで「古代の演説に涙した」と言った私だが。「1945年……日本は」。これだけは、やめてほしかったよ。何のオマージュなんだ。そんな必要ないでしょ、わかる人はわかるんだから。「ヤマト」って名前使った時点でね、、本編アニメでカットしたシーンをなんでいまさら。

というような書き方もできるんですけどね。
見るたびに、批判脳がどっか行っちゃって。ハマってくのがわかるのさ。もう全部イイ! これはヤマトだっ!! って言いたくなっちゃうの。これ、違うだろ>自分

コメント

いやん

 読むだけで、うるうるになってしまうよ~。
 でも、再び行ってまいります。

2010/12/10 (Fri) 12:25 | saya | 編集 | 返信

うるうる?

こんばんは>sayaさん
はい、再びでも、三度でも(^.^)♪

またお越しくださいね。

2010/12/12 (Sun) 01:06 | 綾乃 | 編集 | 返信

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