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2011_01
20
(Thu)23:10

На зазря(無駄じゃない)

 数年ぶりに師匠の家を訪ね、「お引越し祝いとお年賀に」と電話で雑談してたら、「楽器持ってらっしゃいね」としっかりゆわれてすごすごと楽器とバッハの楽譜を持って、某駅へ。新築されたばかりの家を拝見させていただき、レッスン室(それまでは古いお家のリビングがそれに充てられていたのである)の陽の差し込む部屋で、ヴァイオリンを構える…といえば聞こえはいいが、要するに5年ぶりに絞られた(>_<)。

 スケール(音階)。D-durつまりニ長調なんですがね。3オクターブを一定のテンポで行ったり来たりする。これだけのことがまぁ非常に難しい。プロの方でも、毎日必ずやる練習なので、われわれなんぞ、カンペキにできたりなんかはもちろん、しません。はい。

 この間、家で演奏会のための「弾けないとこ練習」をしていたら、外から帰ってきたカレシが、「あやちょん、ヴァイオリン上手くなったね」と言った。私が弾き始めると、耳だけはすぐれている彼は逃げ出します。具合悪くなるんだって(<怒)。だからもう、5年近く、ワタシが近くで弾いているのを聴いていない。ふふん、ざまぁ見。
 ところが、ですよん。
 レッスンに行ってチェックしていただくと、体にクセがついている。あれ? と思った処に力が入っている。ひえぇぇ、そんなに全部脱力できませんって(泣)と泣きながら、右手ができれば左、左の形が戻れば弓が歪む、そっちができれば楽器上げすぎ、、、はい。音楽のレッスンなんて、体育会系です、ほんと。

 だけどなー。
 ラクになるんですよ。
 力抜いて。先生の仰る通りに鳴らすと、あれ? っていうような音が(一瞬)出る。それで一緒に弾いてくださる先生の、音楽の美しいこと。うぁぁあ、やっぱ、プロってすごい。

 なぁんてね。
 レッスンにまた行こうなんて思ったきっかけは、1月に演奏会のあった某オーケストラでした(ご来場いただいた方々、ありがとうごさいました)。上手いオケですよね。本当に、ついていくのがやっとだった。
 優れた指揮者の元に、意識の高いメンバーが集い、アンサンブルをする。目的をもった音楽を奏でようとする。そうすると、そこにはやはり安らぎや楽しみだけでないものも当然生まれてくる。日曜の朝から。皆、仕事もあり、家庭もあり、続けることすらやっとの年代。やっぱり同年代だから、「子どもが受験なんですよ、来週」なんておとーさんも複数いた。それでも出てくるために、犠牲にしていることはやっぱり多いに違いない。

 ならなんで? というのはあるでしょうね。
 それを越えて得るものもあるから(本人だけでなしに)だろうと思うわけだ。
 ワタシは久々に、「練習は楽しい。あっという間の3時間」という経験をしつつ、そのたびに落ち込む、という体験をいたしました。【ついていくのがやっと】と書きましたが、ついていけてないっすよ。うまく誤魔化しているだけで。…ワタシの音楽って、頭デッカチだからね。

                    ・・・
 それでも、コンサートが終わって次をどうしようか。
 もうやめようと思っていた、マジで。しんどい。これやめたらラクになるだろうな、そう思ったからです。だけどねぇ。そこが、アマチュアなんですな。【仲間】ってやつ。助け舟が出るし、同じ釜の飯ってやつ!?
 実際、続けるかどうかはわからないけれども、本番を通じて、確かに伝わったものや、聴いて喜んでくれたお客さんがいて、また出逢った人々もいた。

 だから。
 ラクするのやめようか。そう思う。

 4年間、ラクしてきた、と思う。もちろん紆余曲折はあったし仕事もそれなりにしていたわけだが、ことごとくがうまくいったとは言い難い。誰の所為にすることもヤマトの所為にすることもできん、全部自分の責任(だけじゃないんだけどなー、それはまぁ言わないお約束・笑)。でもまぁ自己責任よね。
 そっちへ行くこととか努力することって、ラクなんすよ。ワタシには。開き直った時期もありましたが。

 ネットで付き合いが広がっていく。皆さん、一家言持っている。生活の中にヤマトを取り入れ、上手に付き合っている。人生賭けてる人もいるけど、筋が通っている。または自身の中で居場所をきちんと限定している。…自分にゃ、できなかったんで。
 理由は、特殊な理由による(説明不可なので、ご勘弁)。
 だったら、別の付き合い方、考えるべ? というのが、まぁここんとこの様子であったりしますな。

 留守番してくれる人もいるし。
 つっついてくれる人もいるし。
 動かなくても読んでいただいている方々もいるし。
 フォローしていただいたり。
 メールいただいたり。

 たくさん感謝しております(_ _)。

 【音楽】とか、ヴァイオリンってのは一つのアイテムですよね。誰にだってそういうものはあるんだろうと思う。自分は甘甘な人間なので、どこまでもずぼらになってくのは、なんとか留めないと、60・70になったら、野垂れ死にだなぁ(<まじ)。それはいやだぞ(笑)。
 ということで、なんとなく終わるのである。

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