日々是 粛々と。
今日も会社に早くから出ております、綾乃です。
通勤電車がガラ空きですねぇ。で、あちこち電話をし、会議の前に少し空き時間が出来たので、書いた…のですが、結局ばたばたとして夜に至る。ここのところ昼間の頭を使う密度が濃いため、夜になると電池が切れたようにパタンと寝てしまう(とはいえ25時か26時くらいまではなんだかかんだか連絡を取り合ったりいろいろなことをしているのですが)ので、blogに向かうのは久しぶりです。
何年ぶりかで仕事や情報検索のためにネットリテラシーを駆使する日々でした。あぁなんだか何年かぶりに脳みそがフル回転している感じで、妙に疲れます。毎日ものすごく沢山歩くし。毎日の平均が1万2,000歩くらいあるもんね。
まずはコメントをいただいた某さま、ありがとうございました。
現地の様子が少しでもわかるのはとてもありがたいと思います。いろいろ社的にもタイヘンでしょうけれども、われわれ遠くにいるものは粛々と日々過ごしたいと思います。
タイトルにも書きましたが、最近ワタクシ、この「粛々と」を好んで使っております。
今日も仕事関係者と夜、逢って打ち合せがてら食事しながら彼も言っていたのですが。「被災した以外の人間は、通常の経済活動を、これまでどおり行なうことが復興支援になる」これは経済の法則なのだそうです。もちろん節電や、危機管理は必要ですが、必要以上に無用な神経を使うことはない。日々暮らしていくことが大切だろうと毎日、それなりに頭のどこかは緊張しながら、過ごしています。
それにしても、やっぱり疲れますね。
今日、そのメンバーで「なんでこんなに疲れるのだろう」と言っていたのですが、われわれの場合は、ここ数日のバタバタと中止になった公演への徒労感。楽団に所属している人たちはまだよいですが、フリーの演奏家たちは失職の危機。危険やなにやらいろいろな事情はあるから全部をやれというつもりはありませんが、こう続くと精神的に徒労感が募ります。しかも、頑張っている人たちもいるのに、です。
大阪府と京都市が、避難者の方々を住居・受け容れ始めましたね。さすがだと思います。東北各県の受け容れ疲労を支援しなければならないということですが、これは当然だと思います。ただ、あまりにも文化の違う場所&遠方に思いきれるのか。いろいろ難しいです。
・・・
地震には支援を叫んでいた外国人の方々が次々離日しているのは、もっぱら放射能の危機感でしょう。現場で命張っておられる方々には本当に頭が下がります。われわれは正確な情報を選び、不用意な情報を遮断し、身を守ると同時に扇動されないようにしなければならない。
「被曝」と「汚染」の使い分けができていなかったり、数値の取り方がおかしかったり…。
友人知人で原子力関係の専門知識を持っている人や、ネットで研究者のグループが発信している情報、その他、海外ニュース(不正確でエキセントリックなものも多いのですが)。あとは経験者の話。
朝には「チェルノブイリ系だったら逃げる。スリーマイル系だったらその必要なし」という話を雑談でしていましたが、現在の東京では、退避する必要も外出を控える必要もない。チェルノブイリは黒鉛を使っていたために「死の灰」が降ってたいへんなことになりましたが、福島原発ではそれが水(軽水)ですから、まったく仕組みが異なるそうで、そっちの心配はない。また、地震が起きた段階で停止しているので、溶鉱炉の暴走もありません。
実際、列車や停電の様子も不確定要素が多く、東京は“早仕舞い”な町に変化しています。21時ごろなんて人通りがらがら。昨夜は深夜の電車で帰りましたが、ガラ空きでした。(夕方のラッシュが厳しいです)
そんな中、昨夜は、打ち合せ先の友人宅で夕飯をご馳走になりながら、指揮者がとんずらこいたので定期演奏会が中止になってしまった某オーケストラのヴィオリストと、うちのカレシと4人で飲んでました。
この友人ご一家は、もう引退されたお父様が、恐らく専門家中の専門家。国連の原子力委員会の方でして、そのため彼女は帰国子女であり海外で育ったのです(仕事としては通訳をしていただくことが多いんですね、私)。チェルノブイリの時も現地に、東海村の事故の時も、現地に現場にいた指揮官の一人でした。年の離れた奥様(彼女の母上ですな)に長女の彼女が生まれた時に、新生児室に入ってきたお父様が最初に言ったのが「指が10本あるか?」だったというから心中を推測するにやぶさかではありません。もちろん姉妹弟3人とも健康で、それぞれ世界と日本とのためにいろいろ活躍してらっしゃいます。
身近でイソジンを飲んだお莫迦さんがいらっしゃいまして(笑)。危険だからダメだっていってるでしょ。ヨウ素はヨウ素でも違うんだから。副作用でかえって危ないんだから、絶対にやめましょうね(^_^;)。
そんな話から始まり、これは実際そうらしいですが、【赤ワインと昆布】はよいらしいですよ。海草は良いというし、シオ昆布でもなんでも、昆布をつまみに赤ワイン、というのは放射能除去に効果的だそうです。ただ、酒呑めない人はやめておきましょう。これも副作用の方が怖いです。
彼女はワインのテイスターの資格も持っているので、やたらのんべ、だったりして。だからいつも美味しいワインが家にあり、私はパンを途中で買って行き、よもやまばなしをしていました。
世界中の友人たちからメールが来ます。業界関係者からも来る。それぞれに来た情報がおんなじだったりして笑えたりしますが、皆、「がんばれ」「一人じゃないよ」と伝え続けてくれているようですね。
われわれは何もできませんが、同じことを被災地の皆さんにもお伝えしたい。
ベルリンフィルの中に日本語の堪能なヴァイオリニストがいます。彼が原稿を書き、サイモン・ラトルと彼らからメッセージが届きました。
地震直後にもTwitterで広報から英語のメッセージは入っていたのですが、励まされる気持ちです。
明日も、より明るい一日でありますように。
通勤電車がガラ空きですねぇ。で、あちこち電話をし、会議の前に少し空き時間が出来たので、書いた…のですが、結局ばたばたとして夜に至る。ここのところ昼間の頭を使う密度が濃いため、夜になると電池が切れたようにパタンと寝てしまう(とはいえ25時か26時くらいまではなんだかかんだか連絡を取り合ったりいろいろなことをしているのですが)ので、blogに向かうのは久しぶりです。
何年ぶりかで仕事や情報検索のためにネットリテラシーを駆使する日々でした。あぁなんだか何年かぶりに脳みそがフル回転している感じで、妙に疲れます。毎日ものすごく沢山歩くし。毎日の平均が1万2,000歩くらいあるもんね。
まずはコメントをいただいた某さま、ありがとうございました。
現地の様子が少しでもわかるのはとてもありがたいと思います。いろいろ社的にもタイヘンでしょうけれども、われわれ遠くにいるものは粛々と日々過ごしたいと思います。
タイトルにも書きましたが、最近ワタクシ、この「粛々と」を好んで使っております。
今日も仕事関係者と夜、逢って打ち合せがてら食事しながら彼も言っていたのですが。「被災した以外の人間は、通常の経済活動を、これまでどおり行なうことが復興支援になる」これは経済の法則なのだそうです。もちろん節電や、危機管理は必要ですが、必要以上に無用な神経を使うことはない。日々暮らしていくことが大切だろうと毎日、それなりに頭のどこかは緊張しながら、過ごしています。
それにしても、やっぱり疲れますね。
今日、そのメンバーで「なんでこんなに疲れるのだろう」と言っていたのですが、われわれの場合は、ここ数日のバタバタと中止になった公演への徒労感。楽団に所属している人たちはまだよいですが、フリーの演奏家たちは失職の危機。危険やなにやらいろいろな事情はあるから全部をやれというつもりはありませんが、こう続くと精神的に徒労感が募ります。しかも、頑張っている人たちもいるのに、です。
大阪府と京都市が、避難者の方々を住居・受け容れ始めましたね。さすがだと思います。東北各県の受け容れ疲労を支援しなければならないということですが、これは当然だと思います。ただ、あまりにも文化の違う場所&遠方に思いきれるのか。いろいろ難しいです。
・・・
地震には支援を叫んでいた外国人の方々が次々離日しているのは、もっぱら放射能の危機感でしょう。現場で命張っておられる方々には本当に頭が下がります。われわれは正確な情報を選び、不用意な情報を遮断し、身を守ると同時に扇動されないようにしなければならない。
「被曝」と「汚染」の使い分けができていなかったり、数値の取り方がおかしかったり…。
友人知人で原子力関係の専門知識を持っている人や、ネットで研究者のグループが発信している情報、その他、海外ニュース(不正確でエキセントリックなものも多いのですが)。あとは経験者の話。
朝には「チェルノブイリ系だったら逃げる。スリーマイル系だったらその必要なし」という話を雑談でしていましたが、現在の東京では、退避する必要も外出を控える必要もない。チェルノブイリは黒鉛を使っていたために「死の灰」が降ってたいへんなことになりましたが、福島原発ではそれが水(軽水)ですから、まったく仕組みが異なるそうで、そっちの心配はない。また、地震が起きた段階で停止しているので、溶鉱炉の暴走もありません。
実際、列車や停電の様子も不確定要素が多く、東京は“早仕舞い”な町に変化しています。21時ごろなんて人通りがらがら。昨夜は深夜の電車で帰りましたが、ガラ空きでした。(夕方のラッシュが厳しいです)
そんな中、昨夜は、打ち合せ先の友人宅で夕飯をご馳走になりながら、指揮者がとんずらこいたので定期演奏会が中止になってしまった某オーケストラのヴィオリストと、うちのカレシと4人で飲んでました。
この友人ご一家は、もう引退されたお父様が、恐らく専門家中の専門家。国連の原子力委員会の方でして、そのため彼女は帰国子女であり海外で育ったのです(仕事としては通訳をしていただくことが多いんですね、私)。チェルノブイリの時も現地に、東海村の事故の時も、現地に現場にいた指揮官の一人でした。年の離れた奥様(彼女の母上ですな)に長女の彼女が生まれた時に、新生児室に入ってきたお父様が最初に言ったのが「指が10本あるか?」だったというから心中を推測するにやぶさかではありません。もちろん姉妹弟3人とも健康で、それぞれ世界と日本とのためにいろいろ活躍してらっしゃいます。
身近でイソジンを飲んだお莫迦さんがいらっしゃいまして(笑)。危険だからダメだっていってるでしょ。ヨウ素はヨウ素でも違うんだから。副作用でかえって危ないんだから、絶対にやめましょうね(^_^;)。
そんな話から始まり、これは実際そうらしいですが、【赤ワインと昆布】はよいらしいですよ。海草は良いというし、シオ昆布でもなんでも、昆布をつまみに赤ワイン、というのは放射能除去に効果的だそうです。ただ、酒呑めない人はやめておきましょう。これも副作用の方が怖いです。
彼女はワインのテイスターの資格も持っているので、やたらのんべ、だったりして。だからいつも美味しいワインが家にあり、私はパンを途中で買って行き、よもやまばなしをしていました。
世界中の友人たちからメールが来ます。業界関係者からも来る。それぞれに来た情報がおんなじだったりして笑えたりしますが、皆、「がんばれ」「一人じゃないよ」と伝え続けてくれているようですね。
われわれは何もできませんが、同じことを被災地の皆さんにもお伝えしたい。
ベルリンフィルの中に日本語の堪能なヴァイオリニストがいます。彼が原稿を書き、サイモン・ラトルと彼らからメッセージが届きました。
地震直後にもTwitterで広報から英語のメッセージは入っていたのですが、励まされる気持ちです。
明日も、より明るい一日でありますように。