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2011_05
24
(Tue)20:40

日曜日にクラシック♪

 ワタクシ的には、日曜日にクラシック音楽を聴く、というのはごく日常のことであって、「う~少しは休みたい」という気分になることもあるのですが、たまには「仕事といえないこともないが、それでもぜひ聴いておきたいよねぇ」と言いつつ、いそいそと出かけていく演奏会もあったりする。

 しかもここのところ、日曜日はまず毎週のようにコンサート。それも、「これ」って決めて行くだけでなくてですね、重なっているのを「仕方ない、これにするか」と選ぶ。もう本当に、東京は演奏会、多いですね(ありがたいことなのだろうけれども)。

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 もう1週間以上が経ってしまったけれども。
 此処で何度もご紹介しているヴァイオリニスト・川畠成道くんの演奏会に行ってきました。何人かと待ち合わせて、ランチ(タイ料理を食ったのだが、おいしかった&おしゃべりも楽しかった)。
 それから電車で移動して、文京シビックセンターへ。このホールは、もともと公会堂なんですが、けっこうクラシックの演奏会を行うホールで(東京フィルとも提携している)、例の宮川彰良さんと金聖響さんの「シエナ」のヤマトの音楽もやる演奏会も、同じ場所ですね。
 
 川畠くんというのは、不思議なヴァイオリニストだ。
 ベルリン・フィルだの、ウィーン・フィルだの、世界の超一流だのと会ったりしゃべったり聴いたりする私たちだから、そういう中で頭角を現してバリバリやっていくわけではないのはわかる。だけどねぇ。惹かれる音と音楽を持っている。
 年に1回は聴いているのだけれども、なんというのか。天から降ってきた声、に聞こえることがあり、体の内側にしみこんでいく聖水のような、水のように感じることがある。…もちろんそれは、ヘタウマなのではなく、きちんとした技術と完璧な音程、研鑽された細かいパッセージと音楽づくりの上に積み上げられたもの。
 目が不自由であることもあって、ひとつずつの音はきわめて洗練されている。流して次へ行くことができないからなのか、そういう音作り、絞り上げるような音づくりを彼が好むからなのかはわからない。厳しく厳しくそぎ落とされた音が、不思議なことに、聴衆にはしみわたるような美しい、そうですね、私はこの言葉があまり好きじゃないけど“癒し”を与えるようなところがあるのです。

 ヴィターリの「シャコンヌ」。カッチーニの「アヴェ・マリア」。名曲の数々。
 親子コンサートだったので、子どもさんたちがたくさん会場にいらした。だけど皆、静かに、飽きずに、固唾を飲んで聴き入っている。それだけ何か伝わるものがあったのじゃないのだろうか?(もちろん1曲ずつが短いのと、プログラミングの上手さもあるんだけどね)

 また次にいつ聴きに行くかはわからないけれども、聴いてよかった演奏会のひとつである。

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 しかしその夕方。一人でチャイコフスキーの世界に没入する。
 『Black Swan』を観に行って、、、死んだ(笑)。一度は見ておくべき「映画らしい映画」で、なかなか感動的な手法と技術と芝居、さらには音楽だけれども。映画としてはとても優れてると思うし、賞を取るのも、よくわかるが。私は嫌いだなぁ。

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