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2011_08
27
(Sat)14:49

訓練学校時代への想像

 ご興味のない方はスルーしてください。

 新月で書いた、「訓練学校時代の話」について話すには、ヤマト本編について思ったことを書かなければなりません。どうしてそれが“大変” なのか。彼らの若い頃の話、だけではすまないこと。

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 まずは、コメントいただいた某さま。ありがとうございました。

 「夜明け前」は、お好きな方はお好きな話みたいですね。ありがたいことですが、実は、読みたいという声をけっこういただいていたにも関わらず、手をつけたのは一番、最後の最後。かなり躊躇したのちのことでした。しかも「実験的に」と書いて、サイトの隅っこに、、、つまり相当、ご興味の強い方でないとたどり着けないように、(わざと)してあったんです。

 理由は。
 訓練学校時代のことを書くのは大変なのです。
 前のアーティクルに「書かれたサイトの物語はどれも力がこもった力作だった」と申し上げましたが、それぞれ皆さん、想像を駆使して設定を考えておられたわけです。

 
 何故、「たいへん」か。
 おわかりでしょうか?

 ヤマト世界そのものの構築を読み取って、その隙間を書かなければならないからでしょう。
 「どんな世界だったか」
 「どんな風に地球は滅亡していこうとしていたのか」
 「どんな風に、少年宇宙戦士訓練学校は作られ、古代や島はどう育てられようとしていたのか」
 
 つまり、当時の政府機構や、地球のシステム、宇宙軍の位置づけ、それすべてを“ヤマトの位置づけ”から想像していかなければならない。→→→まるきり1本SF書くのとおんなじ

 なのです。

 「Space Battleship ヤマト」は、そこらへんをとても丁寧に描いていた。それは、監督も脚本家も、もともとがSF畑の方だったこともあるでしょうし。「どんな地球だったか」という物語は、暗く、辛く、だからこそのヤマト、ということを根本的に突きつけられる話だと、ワタシは解釈している。

 少年の頃の古代くんや島くん。

 そんな簡単な話ではない。
 あどけなさを残したまま、だけど復讐と再生の意図を持って。ヤマトに乗るまでの彼らを描く。
 それは魅力のあることではあるけれども、たいへんに苦しくて難しい。

 また、個人的に実験もしてみました。
 最近はそうでもないのですが、当時、サイトで書いていたころ、短い文章が苦手でしたね。長い方が楽なんです。あっという間に、10ページくらいになってしまう。
 そうでない書き方をしてみようか。
 となると、文の1文1文を検証し、工夫し、練っていかなければならない。

 ですから、「夜明け前」に上がっているいくつかの話は、ほかのどれよりも時間がかかっています。

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 リンクがしていないものは、未作成の物語です。
 この話は、ともかく作るのがしんどいので、実験的に書きながら、ポツリポツリとできるところから埋めていこうと思い、ざっとした全体構成を作ったものです。

 書きたいエピソードはいくつかあって、そこから書きました。

 生まれてきたものもあれば、頑張って作ったものもあります。

 リンクされているけれどつながっていないものは、「お見せできないもの」です。いろいろな理由です。残虐だったり公序良俗としてどうよ、だったり、現在、お読みいただいている方々にはキツいだろうと思われるものまで。……ワタシは、主人公だろうが、ファンの多いキャラだろうが、手加減はしません。こういうこともあっただろうな、と思えば書いてしまうし、またそれをどう乗り越えるか、という方に魅力を感じます。
 ただ、これすべて、書き手の想像でしかありませんから。
 本編でそんなこと書かれていませんしね。

 だから、「出していません」し、これからblog連載にしていっても、読みたいと仰る方にしか紹介しないと思います。(公開はしないという意味)
 なので、現在、目次に置かれているものが全部埋まることはないでしょうきっと。

 ただ、しんどいしんどいといっていても進まないし、私も少年時代の彼らをとても好きだし、そこにだけ出てくるキャラクターで、のちの話に登場したりした人々もすでに沢山いるわけですから、(新月読本にも何人も出ています。同期ですから当たり前ですね)、何かの機会に、進めたいなとも思っていました。

 だから、まぁ。来月くらいからスタートできますかねぇ。
 という感じです。

 秋には【宇宙図書館】の久々のブックフェアも控えていることだし。新月読本06もまだまだ残っているし。
 そんな感じでぼちぼち行きたいですね~。

 改めて読み直してみたのですが、私にとって、古代と島を考える上で、とても大切な物語であることは確かです。

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