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2011_09
20
(Tue)00:15

"夜明け前"・0-2 プロローグ

夜明け前 -before dawn-

【プロローグ:西暦 2195年】
00 prelude・・・新入生

【第一章】(2007-06)
01 入寮
02 食堂01
03 食堂02
04 入学式

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【Prologue】

 地球は、かつてない脅威にさらされていた。

 2193年から降り始めた放射能を帯びた隕石は、人工的に投与されていることが判明し、人はそれを“謎の敵”と呼んで当初は恐れ、次に撃退しようと試みた。
 だが、太陽系の果てから飛来するそれを避けるどころか、大地は次々に犠牲になり、海は沸騰し、地脈はずたずたに切り裂かれ、大陸は失われ、多くの都市機能も麻痺したまま、人々は地下へその生存権を求めていくようになる。

 宇宙開発の充実と、太陽系へ勢力圏を広げつつあった地球連邦政府は、そのふるさとの星に閉じ込められつつあり、出撃した艦隊はことごとく失われ、人々もまた失われていった。
 希望は無いのか。

 宇宙開発に力を注いだ訓練学校も、軍事的な要素を強め、また戦時徴集と年齢制限をぐっと下げるため、少年宇宙戦士訓練学校が併設されていた時代。

 古代進と島大介らはそんな時代に少年期を過ごし、その[少年宇宙戦士訓練学校]第四期生として登録された。

 多くの少年少女たちの中から選りすぐられたエリートではあったが、選んだのか、選ばれたのか。それはどちらの"選択"だっただろう?
 しかし2195年。
 少年たちの--地球の運命は、回り始める。

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