じつは昔からのファン>音楽もの!?
音楽もの、というのが作品になることが増えてきた。いつごろからかなぁ。。。
「けいおん!」とかもあるけども、ともかく“現象”というほど席巻したのは、『のだめカンタービレ』だろう。コミックはブームになる以前から読んでいて、ともかく面白かった。でもあんなにブームになるとは思わなかったし、おかげで関連仕事がいっぱいできて、すごく楽しかった。
クラシック音楽にも、先入観なく多くの人が聴く機会を持ってくれたり、楽器を始める人が増えたり、という実質の(良い)影響があったことは確か。「のだめ」に関連していた某オーケストラなどは、聴きにきてくれる若い人が増え、それでもって演奏に感動し(<だって上手いしゴージャスだったんだもん、ホンモノのライブはすごいんだよー)、そのまま定期会員になっちゃったなんて話も結構聞いた。
もちろん、そんな人は100人に1人か2人くらいかもしれないけど、触れて魅力を感じて選んでくれる機会ができるということはすごいことだ。
ふふ。
そして、「のだめ」より遥か以前に、クラシック音楽を舞台に、エンターテインメントを描き続けていた人気作品がある。19年目、年に1~2冊・書き下ろし、という風にペースは落ちているが、いまだ人気があって、筆はますます冴え、実は私も愛読している。
秋月こおさんの『富士見二丁目交響楽団』シリーズである。
これによって音楽の魅力に目覚めたオトメたちは結構多い。ただし、ジャンルは、【BLってやつ】である。
しかしね。
これが連載が始まったのは、かの『JUNE』だし、BLなんて単語、なかったよ。まぁいいけど。
私は、(どう思われてるか知らんけど・笑)基本、あんまりBLというジャンルは好きではない。なぜなら、ハーレクインロマンスと一緒で、これがジャンルとして認識されてから、パターンが決まっているからですな。物語として面白いかどうかは、二の次、になっちゃうのがヤなんですね。ライトだし。
でも、中には、とんでもなく光ってる作品とかもあり、秋月こおさんのものは昔から、そうであり続ける。
はい、ファンです。
これが、“実写映画になりました”。
うぎゃーって感じですよね(笑)。
実は、この映画プロダクション、ほかにも、大人気・たくみくんシリーズやその他、何本も映画化していて、そこそこに良いものを作っているみたいなの。B級のエロ映画プロかい?と最初は疑っていろいろ調べてみたら、ぜんぜんそんなことなくて、知己の某演奏家のDVD作品なんかも作っていらっしゃる。ごめんなさい>某プロ
われわれ年代ですと、こっち系の人には有名作品かなとも思いますが、少し若い人は知らないかもなので、「富士見二丁目交響楽団」シリーズ、というのは、桐ノ院圭(指揮者)vs守村悠季(ヴァイオリニスト)の出逢いから始まる。見える天才・日本の有数オーケストラM響で副指揮者を務める若き天才・桐ノ院が、音大を出て稀有な才能を持ちながらも自分でそれに気づかず、臨時採用教師を続けながらアマチュアオーケストラのコンサートマスターで日々を過ごしている守村くんのヴァイオリンに惚れ、それを追いかけてそのオーケストラの常任指揮者になるところから始まる。。。
この話が面白いのは、2人がどうなるか、だけでなくアマチュアオーケストラの様子、彼らの音楽に対する気持ち、そして二人が音楽家としてどう生きていくか、というところに踏み込んで、のちは本格的音楽ものとして展開していく(舞台であった楽団さえ去ってしまう時期があります)こと。
このうち、映画やアニメになったのは、冒頭の『寒冷前線コンダクター』だけで、アマチュアオケを舞台にした、BLでしかないのですが、アニメはひどかったけど、実写版はなかなか頑張っていた。
劇場上映は3月から始まって(単館です)いたけど、6月6日・DVD発売の模様。
気になる音楽シーンだけど、なかなかがんばっていますですはい。
主演の高崎翔太&新井雄介は、テニプリのコンビです。私は悠季は、ちょっとした表情とか以外に、自分のイメージとは違うけど、圭はだいぶん近かった(笑)。
あ。
なんでこんなこと知ってんのか、っていいますと。
うはは、本当はこれ、フジミ・オケのエキストラで出ないかって話が来たんだよねー(笑 うひゃ、絶対出る! と思ったんだけど、なにせ低予算だったり主演がなかなか決まらなかったり(そりゃそーだよね、イケメンで芝居ができないといけないし、楽器を弾くセンスも必要、さらにはヘビーなBLシーンとかあります)で、予定していた音楽スケジュール(指揮やヴァイオリンのレッスンとか、録りとか)が予定とまったく違うことになったり、場所が変更になったり、、、まぁこういう映画ではよくあることですが、指揮者がかなりキレとりました(爆
私が付き合いがあって、一度だけ出たそこの楽団は、プロアマ混成の楽団で、何か必要があるときだけ集まる感じ。まぁ“召集”が来たので、渡りに船、と思ったし、基本は日・祝日に組まれてたはずだったんだけど、、、
予定が変更になったことで、当初のメンバーで集まるのは難しくなり、その組み直しに指揮者は結構苦労したらしい(愚痴つぶやき、が来とったな・笑)。私も収録日三日のうち1日くらいしか出られそうになかったので、断念、、、悔しかったぞー。
演奏した曲は、アイネ・クライネ・ナハト・ムジークだけだから。それを「ヘタっぴバージョン」「圭が振って音が素晴らしく変化していくバージョン」「悠季が階下で聴いて、(自分がいなくても)すごく良い演奏だと落ち込むバージョン」など録ったらしい(笑)。
収録は、しごくうまくいったみたいで、確かに映像はなかなかがんばっていたし音も良かった。
安っち感は満載ですが(富士見町の様子は「いかにも」だし)、なかなか脚本とか演出もいんじゃないかなー。と私は思いましたです。
しかし、11月に収録して3月に公開って、、、凄い(^_^;)。現場、大変だったでしょうね。
実際は、上記にも書いたように、私個人的にこの作品を「面白いな」と思ったのは第三部以降、悠季がいじけを捨てて、自らの才能に目覚めていくところからイタリア留学あたりなんですけどね。あとは圭が、それにこんどはライバルと恋愛のせめぎ合いに悩み、さらには指揮者コンクールに挑戦していくブザンソンとかのシーンなんかは、もう本格的音楽小説といってもよいほどで、BLシーン飛ばして読んでる人も結構(まわりのオトコどもは)いました。
悠季のイメージのヴァイオリニスト、として、当時、若き日のYさんの追っかけが発生してたくらいで、、、本人は知らないんだろうなぁ(笑 はい。私もそれで彼を知った一人です(爆
ともあれ、ご興味のおありの方は、どうぞ(^_^)↓
購入されての文句は受け付けません。自己責任で、どうぞです。
富士見二丁目交響楽団『寒冷前線コンダクター』
「けいおん!」とかもあるけども、ともかく“現象”というほど席巻したのは、『のだめカンタービレ』だろう。コミックはブームになる以前から読んでいて、ともかく面白かった。でもあんなにブームになるとは思わなかったし、おかげで関連仕事がいっぱいできて、すごく楽しかった。
クラシック音楽にも、先入観なく多くの人が聴く機会を持ってくれたり、楽器を始める人が増えたり、という実質の(良い)影響があったことは確か。「のだめ」に関連していた某オーケストラなどは、聴きにきてくれる若い人が増え、それでもって演奏に感動し(<だって上手いしゴージャスだったんだもん、ホンモノのライブはすごいんだよー)、そのまま定期会員になっちゃったなんて話も結構聞いた。
もちろん、そんな人は100人に1人か2人くらいかもしれないけど、触れて魅力を感じて選んでくれる機会ができるということはすごいことだ。
ふふ。
そして、「のだめ」より遥か以前に、クラシック音楽を舞台に、エンターテインメントを描き続けていた人気作品がある。19年目、年に1~2冊・書き下ろし、という風にペースは落ちているが、いまだ人気があって、筆はますます冴え、実は私も愛読している。
秋月こおさんの『富士見二丁目交響楽団』シリーズである。
これによって音楽の魅力に目覚めたオトメたちは結構多い。ただし、ジャンルは、【BLってやつ】である。
しかしね。
これが連載が始まったのは、かの『JUNE』だし、BLなんて単語、なかったよ。まぁいいけど。
私は、(どう思われてるか知らんけど・笑)基本、あんまりBLというジャンルは好きではない。なぜなら、ハーレクインロマンスと一緒で、これがジャンルとして認識されてから、パターンが決まっているからですな。物語として面白いかどうかは、二の次、になっちゃうのがヤなんですね。ライトだし。
でも、中には、とんでもなく光ってる作品とかもあり、秋月こおさんのものは昔から、そうであり続ける。
はい、ファンです。
これが、“実写映画になりました”。
うぎゃーって感じですよね(笑)。
実は、この映画プロダクション、ほかにも、大人気・たくみくんシリーズやその他、何本も映画化していて、そこそこに良いものを作っているみたいなの。B級のエロ映画プロかい?と最初は疑っていろいろ調べてみたら、ぜんぜんそんなことなくて、知己の某演奏家のDVD作品なんかも作っていらっしゃる。ごめんなさい>某プロ
われわれ年代ですと、こっち系の人には有名作品かなとも思いますが、少し若い人は知らないかもなので、「富士見二丁目交響楽団」シリーズ、というのは、桐ノ院圭(指揮者)vs守村悠季(ヴァイオリニスト)の出逢いから始まる。見える天才・日本の有数オーケストラM響で副指揮者を務める若き天才・桐ノ院が、音大を出て稀有な才能を持ちながらも自分でそれに気づかず、臨時採用教師を続けながらアマチュアオーケストラのコンサートマスターで日々を過ごしている守村くんのヴァイオリンに惚れ、それを追いかけてそのオーケストラの常任指揮者になるところから始まる。。。
この話が面白いのは、2人がどうなるか、だけでなくアマチュアオーケストラの様子、彼らの音楽に対する気持ち、そして二人が音楽家としてどう生きていくか、というところに踏み込んで、のちは本格的音楽ものとして展開していく(舞台であった楽団さえ去ってしまう時期があります)こと。
このうち、映画やアニメになったのは、冒頭の『寒冷前線コンダクター』だけで、アマチュアオケを舞台にした、BLでしかないのですが、アニメはひどかったけど、実写版はなかなか頑張っていた。
劇場上映は3月から始まって(単館です)いたけど、6月6日・DVD発売の模様。
気になる音楽シーンだけど、なかなかがんばっていますですはい。
主演の高崎翔太&新井雄介は、テニプリのコンビです。私は悠季は、ちょっとした表情とか以外に、自分のイメージとは違うけど、圭はだいぶん近かった(笑)。
あ。
なんでこんなこと知ってんのか、っていいますと。
うはは、本当はこれ、フジミ・オケのエキストラで出ないかって話が来たんだよねー(笑 うひゃ、絶対出る! と思ったんだけど、なにせ低予算だったり主演がなかなか決まらなかったり(そりゃそーだよね、イケメンで芝居ができないといけないし、楽器を弾くセンスも必要、さらにはヘビーなBLシーンとかあります)で、予定していた音楽スケジュール(指揮やヴァイオリンのレッスンとか、録りとか)が予定とまったく違うことになったり、場所が変更になったり、、、まぁこういう映画ではよくあることですが、指揮者がかなりキレとりました(爆
私が付き合いがあって、一度だけ出たそこの楽団は、プロアマ混成の楽団で、何か必要があるときだけ集まる感じ。まぁ“召集”が来たので、渡りに船、と思ったし、基本は日・祝日に組まれてたはずだったんだけど、、、
予定が変更になったことで、当初のメンバーで集まるのは難しくなり、その組み直しに指揮者は結構苦労したらしい(愚痴つぶやき、が来とったな・笑)。私も収録日三日のうち1日くらいしか出られそうになかったので、断念、、、悔しかったぞー。
演奏した曲は、アイネ・クライネ・ナハト・ムジークだけだから。それを「ヘタっぴバージョン」「圭が振って音が素晴らしく変化していくバージョン」「悠季が階下で聴いて、(自分がいなくても)すごく良い演奏だと落ち込むバージョン」など録ったらしい(笑)。
収録は、しごくうまくいったみたいで、確かに映像はなかなかがんばっていたし音も良かった。
安っち感は満載ですが(富士見町の様子は「いかにも」だし)、なかなか脚本とか演出もいんじゃないかなー。と私は思いましたです。
しかし、11月に収録して3月に公開って、、、凄い(^_^;)。現場、大変だったでしょうね。
実際は、上記にも書いたように、私個人的にこの作品を「面白いな」と思ったのは第三部以降、悠季がいじけを捨てて、自らの才能に目覚めていくところからイタリア留学あたりなんですけどね。あとは圭が、それにこんどはライバルと恋愛のせめぎ合いに悩み、さらには指揮者コンクールに挑戦していくブザンソンとかのシーンなんかは、もう本格的音楽小説といってもよいほどで、BLシーン飛ばして読んでる人も結構(まわりのオトコどもは)いました。
悠季のイメージのヴァイオリニスト、として、当時、若き日のYさんの追っかけが発生してたくらいで、、、本人は知らないんだろうなぁ(笑 はい。私もそれで彼を知った一人です(爆
ともあれ、ご興味のおありの方は、どうぞ(^_^)↓
購入されての文句は受け付けません。自己責任で、どうぞです。
富士見二丁目交響楽団『寒冷前線コンダクター』