「ヤマトIII」 偏狭視野的Review・2
朝起きて、出勤前にシャワー浴びるようになると、「夏だなぁ」と思いますね。
そういえば、世間の風も素敵に吹いているらしく、fc2の「テーマ」カテゴリの「アニメ・コミック」上位100の中に、「宇宙戦艦ヤマト」が戻ってきました。本日時点で8205スレある模様です。
この、カテゴリテーマ見ると、世間で流行ってるものがわかって面白い。
・・・
昨日の続きで、『ヤマトIII』。
そもそも、【ものすごい作品だなと思った物語】には、「続編」とかあり得ないってのが、80年代までの本読みの定説だった(と思う)。コミックでもそうだし、TV作品でもそうだし、やるとたいてい失敗するから。
その代わりに、「主人公の世代を変えて新たなる作品を作り、元の主役たちはサブキャラで登場」とか、いまでいう「スピンアウト」を作る。こっちが成功した作品については多かったように思います。
そういった意味では、私の中では『ヤマト2』の位置づけははっきりしないのですが、『ヤマトIII』に関しては、はっきりした続編、という風に思っている。製作者側も意識したように思える、、、というのは、主人公を土門・揚羽たち、古代・島・森たちに二分したから。
物語を牽引していくのは若いのに任せ、世界観を構築し、哲学を貫くのは古代たち。この二重構造は、比較的よく作られていたと思うんな(きちんと作りきれればよかったけどね)。中でも後半。[デスラー-古代]の間をつなぐ緊張感と、古代の確固たる信念みたいなものは(でもそれで地球ごと星間戦争に巻き込んでえーのか、というツッコミは置いておいて・笑)、見ててなかなか気持ちよかったり、感情移入しやすかった。
・・・
シャルバートが前面に出てくるくだりは、これまでの“女神”に比べると、私は個人的には一番説得力があったりしたんですな実は。なぜなら、松本アニメって、普通の女性を女神化しすぎだろ、と思う。反面、もともと超能力とか持っててそういう風に育った女神様ならいーんじゃないのと思うんですねぇ。
ルダが地球を救おうと思ったのも、いかにもメガミ様視点で、けっして揚羽にほだされたわけじゃない。
この辺は、島のために地球を救って戦っちまったテレサとはまったく正反対ともいえる。
もちろん、揚羽、というのはルダにとってみれば、“地球の善きものの一部”でもあって、彼を通じて地球へのシンパシーを深めていった、という部分はあるだろうけど。でもね。彼女の中では、揚羽への個人的な、少女らしい愛情と、神の視点で見たヤマトや地球への慈愛・試練というものはきっちり分離していたように思うんです。その証拠に、ちゃんと別れてるし。
別の話。
ルダと揚羽って、いつの間に“愛してる”ような関係になったんだ? というのが、もともと「III」の短編など書こうと思ったきっかけだったんですが(まだ肝心なコレが書けてませんが、これから書きます・笑)、ファンタムからルダを預かってから、最後の探査区域「スカラベッツァ海峡惑星」に至るまで2か月。
ヤマトはそこまでに、130の区域の探査をしている(<すごい忙しさ)。
ルダは最初から揚羽のピュアで柔らかな心、お坊ちゃまくん育ちでやさしくて一途なとこ。しなやかな強さ、みたいなのに目をつけていたわけですね。次善だったかもしれないけど、一緒に呼ばれたということで、土門にも可能性はあった(実際、事前設定では、ルダ王女と恋愛関係に陥るのは土門、という説もあったらしい)。
だとしたら、原因を作ったのは、最初に揚羽をルダの護衛につけた古代艦長、、、(をい)。
これはリアルタイムの時から、個人的にオオウケしてました。発進しようとして艦内放送で呼びつけられ「護衛を任せたはずだ!」と呼び戻されるシーンなんか象徴的(笑
お前はお見合い爺か!? とはさすがに思わなかったけど、やいまぁ他の野獣そうな男共付けるわけにはいかなかった、というのかもしれないけど。。。いや単に、相変わらず恋愛方面には疎い艦長さんだったのかもしれないけども(<それはカワイイ)。
◆ ◆
この『ヤマトIII』は、松本アニメブームだった『SF西遊記・スタージンガー』との類似をずいぶん言われたようですね。私もスタージンガーは大好きで、毎週見ていたので、シャルバートの後半のオチとか、「まるきり同じやん?」と思った記憶がある。
でもそういってしまえば、SFにはよくある発想ですし。
それにもともと、このIIIだけではなくて、「イスカンダルまで行って、お経の代わりにコスモクリーナーを持って帰ってくる」ということそのものが「西遊記」をベースにしたのだそうで、その意味では「原点に返る」ということだったのかもしれない。
旅の随行員が姫に惚れてるところも一緒。
ヤマトの場合は古代が惚れたらマズいので(でもまぁ交代によく惚れましたこと。スターシャは古代の兄・守だし、テレサは古代の親友・島だし、澪は、、まぁ恋愛じゃないにせよ真田(または四郎?)がいたし、今回は揚羽だ)。……そうしてみると、主人公・古代って、鈍い? 鈍いから主役やってられんのか? それとも、雪という“重し”があったので、ヤマトは撃沈しなかったんだな、デスラーみたいには。
というところで、一回消えた話は書けないなぁ、とほほ。
はい、見終わりましたです。
う~ん、もう1回見るか、レビューページとか作るかなぁ。。。急に思い立ったりしてしまったけど、これから忙しい時期なんですよね(<現実逃避ともいえる。今回は度が凄いな、、頭、疲れてるのかも。早く2199の次をカモンプリーズ!)
そういえば、世間の風も素敵に吹いているらしく、fc2の「テーマ」カテゴリの「アニメ・コミック」上位100の中に、「宇宙戦艦ヤマト」が戻ってきました。本日時点で8205スレある模様です。
この、カテゴリテーマ見ると、世間で流行ってるものがわかって面白い。
・・・
昨日の続きで、『ヤマトIII』。
そもそも、【ものすごい作品だなと思った物語】には、「続編」とかあり得ないってのが、80年代までの本読みの定説だった(と思う)。コミックでもそうだし、TV作品でもそうだし、やるとたいてい失敗するから。
その代わりに、「主人公の世代を変えて新たなる作品を作り、元の主役たちはサブキャラで登場」とか、いまでいう「スピンアウト」を作る。こっちが成功した作品については多かったように思います。
そういった意味では、私の中では『ヤマト2』の位置づけははっきりしないのですが、『ヤマトIII』に関しては、はっきりした続編、という風に思っている。製作者側も意識したように思える、、、というのは、主人公を土門・揚羽たち、古代・島・森たちに二分したから。
物語を牽引していくのは若いのに任せ、世界観を構築し、哲学を貫くのは古代たち。この二重構造は、比較的よく作られていたと思うんな(きちんと作りきれればよかったけどね)。中でも後半。[デスラー-古代]の間をつなぐ緊張感と、古代の確固たる信念みたいなものは(でもそれで地球ごと星間戦争に巻き込んでえーのか、というツッコミは置いておいて・笑)、見ててなかなか気持ちよかったり、感情移入しやすかった。
・・・
シャルバートが前面に出てくるくだりは、これまでの“女神”に比べると、私は個人的には一番説得力があったりしたんですな実は。なぜなら、松本アニメって、普通の女性を女神化しすぎだろ、と思う。反面、もともと超能力とか持っててそういう風に育った女神様ならいーんじゃないのと思うんですねぇ。
ルダが地球を救おうと思ったのも、いかにもメガミ様視点で、けっして揚羽にほだされたわけじゃない。
この辺は、島のために地球を救って戦っちまったテレサとはまったく正反対ともいえる。
もちろん、揚羽、というのはルダにとってみれば、“地球の善きものの一部”でもあって、彼を通じて地球へのシンパシーを深めていった、という部分はあるだろうけど。でもね。彼女の中では、揚羽への個人的な、少女らしい愛情と、神の視点で見たヤマトや地球への慈愛・試練というものはきっちり分離していたように思うんです。その証拠に、ちゃんと別れてるし。
別の話。
ルダと揚羽って、いつの間に“愛してる”ような関係になったんだ? というのが、もともと「III」の短編など書こうと思ったきっかけだったんですが(まだ肝心なコレが書けてませんが、これから書きます・笑)、ファンタムからルダを預かってから、最後の探査区域「スカラベッツァ海峡惑星」に至るまで2か月。
ヤマトはそこまでに、130の区域の探査をしている(<すごい忙しさ)。
ルダは最初から揚羽のピュアで柔らかな心、お坊ちゃまくん育ちでやさしくて一途なとこ。しなやかな強さ、みたいなのに目をつけていたわけですね。次善だったかもしれないけど、一緒に呼ばれたということで、土門にも可能性はあった(実際、事前設定では、ルダ王女と恋愛関係に陥るのは土門、という説もあったらしい)。
だとしたら、原因を作ったのは、最初に揚羽をルダの護衛につけた古代艦長、、、(をい)。
これはリアルタイムの時から、個人的にオオウケしてました。発進しようとして艦内放送で呼びつけられ「護衛を任せたはずだ!」と呼び戻されるシーンなんか象徴的(笑
お前はお見合い爺か!? とはさすがに思わなかったけど、やいまぁ他の野獣そうな男共付けるわけにはいかなかった、というのかもしれないけど。。。いや単に、相変わらず恋愛方面には疎い艦長さんだったのかもしれないけども(<それはカワイイ)。
◆ ◆
この『ヤマトIII』は、松本アニメブームだった『SF西遊記・スタージンガー』との類似をずいぶん言われたようですね。私もスタージンガーは大好きで、毎週見ていたので、シャルバートの後半のオチとか、「まるきり同じやん?」と思った記憶がある。
でもそういってしまえば、SFにはよくある発想ですし。
それにもともと、このIIIだけではなくて、「イスカンダルまで行って、お経の代わりにコスモクリーナーを持って帰ってくる」ということそのものが「西遊記」をベースにしたのだそうで、その意味では「原点に返る」ということだったのかもしれない。
旅の随行員が姫に惚れてるところも一緒。
ヤマトの場合は古代が惚れたらマズいので(でもまぁ交代によく惚れましたこと。スターシャは古代の兄・守だし、テレサは古代の親友・島だし、澪は、、まぁ恋愛じゃないにせよ真田(または四郎?)がいたし、今回は揚羽だ)。……そうしてみると、主人公・古代って、鈍い? 鈍いから主役やってられんのか? それとも、雪という“重し”があったので、ヤマトは撃沈しなかったんだな、デスラーみたいには。
というところで、一回消えた話は書けないなぁ、とほほ。
はい、見終わりましたです。
う~ん、もう1回見るか、レビューページとか作るかなぁ。。。急に思い立ったりしてしまったけど、これから忙しい時期なんですよね(<現実逃避ともいえる。今回は度が凄いな、、頭、疲れてるのかも。早く2199の次をカモンプリーズ!)