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2012_06
07
(Thu)23:28

龍虎の邂逅!?

 ブラームスの二重協奏曲、というのをご存じだろうか。
 ヴァイオリンとチェロ、2人のソリストが、ある時は対峙しながら、ある時は完璧なハーモニーを聴かせながら、オーケストラと共演する。ブラームスの真骨頂を聴かせる曲の一つである。

 曲そのものが相当に重いため、たいていは“相当な腕っこき”しか登用されない。それでも「これは凄いっ!」という演奏に出合うことはめったになく、、、まぁ好んで聴きに行くことが無い所為もあるかもね。

 だが、一人は注目すべきヴァイオリニスト。13歳くらいから注目を集め、15歳の頃にはすでに「あいつは天才」と同業者の若い演奏家たちの間でも囁かれていた大物、現在、17歳(たぶん)。
 もう一人もやっぱ若い。今は24になったけど、知り合った時はやっぱ相手は15歳だった(<んなんだから、綾乃は「若い方へ行くなぁ」と皆に呆れられる・笑)。大好きな某様(フランス人)の愛弟子くんのチェリストで、最近は時々帰国公演で、凄い演奏を聞かせてくれるようになった。

 いやまぁすごかったですよ?
 前から3列目で、龍虎のぶつかり合い、みたいな演奏を聴かせていただいた。バックの読響さんが上手かったこともあるけども、いやもう、長い3楽章の演奏の間ずっと、耳目が離せなかったですもん。ずっと二人の動作、音、音楽を奏でる様子、全身の動きやつむぎかた、はたまたそのぶつかり方・独立性・完璧なアンサンブルが、いやこいつら半端じゃねー、という思いを抱かせました。

 客席にも若い子たちが多かったです。現在T朋に在籍(籍はあるけど実質は外国暮らし)の2人なので、在学生の子たちにとっては“アイドル/スター”なのだそうです。
 そりゃそうだ。M浦くんとは違う方面の魅力、もう一つ若いんだけど、ワイルドで完成していて、凄いヴァイオリニストがいたもんだ。…私としては、「ようやく聴けた」という思いでいっぱい。


 なぁんかねー。
 凄いなと思うんですよね。

 言い忘れましたが、指揮は、ヤマトのファンなら皆さんご存知の、大友直人さんでした。
 この日は「オール・ブラームス演奏会」で、前プロが「大学祝典序曲」。いやこれは名演でした。大学祝典で涙するか? 自分。と思わずツッコミ入れたくなりましたけど。
 2曲目の中プロが、前述した“ドッペル”。これはもう本当、久しぶりに良いものを聴かせていただいたという感じ。G古くんの凄さというのは、「ともあれまず一度聴いてください」としか言いようがない。チェロのY阪くんの方は、現在、大発展中です。まだまだ変化していく、とても楽しみな逸材。しかし今日は凄かったな。完璧なアンサンブルの部分と、完璧に自分で持っていっちゃう部分と。。。ソリストだよねぇ。

 さて休憩後。大大大好きな、交響曲第4番。……多くは語りませんが、あぅぅ。どういう譜面の作り方しとるかなぁ? 第三楽章がちっとましでした。。。ってどう褒めろと。…好みの問題もある、ということにしておきましょうか。

 ともあれ、現在、2人はそれぞれウィーンとシュトゥットガルトで勉強中です。帰国のたびに、追っかけよろしく聴きに行く。。なかなか地方まではいけませんが、次は夏の松本のようです。
 

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