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2012_08
29
(Wed)23:16

若い人たちの競演>東京音楽コンクール

 今週は、東京文化会館で「第10回東京音楽コンクール」というのの本選をやっています。
 声楽部門、弦楽器部門、管楽器部門、ピアノ部門とありまして、、、管楽器と弦楽器は異種格闘技(笑)で、ヴァイオリンもチェロもヴィオラも一緒にタタカイます。

 弦楽器部門の本選があったので、オシゴトに行ってきました。
 そこまでに予備審査と第一次第二次予選を通ってきてます。それで本選は、全員が協奏曲を演奏。本物のプロオーケストラと共演できる、というのがコンテスタントにとってはとても嬉しい大会です。

 ヴィオラはバルトークの協奏曲。(<すばらしかったす)
 チェロはドヴォルジャークの協奏曲。(<心が惹かれました)
 ヴァイオリンのお2人は、チャイコフスキーとブラームスの協奏曲。(<すっごい!)

 優勝はラストに演奏した芸大2年生、ブラームスの協奏曲を演奏した小川響子さんでした。20歳やそこらでブラームスの協奏曲を選ぶとわ、何者? と最初は思っていたのですが、きっとこだわりもあるだろうし、なにか面白いだろうと期待もし、それを裏切らない演奏でした。ちなみに聴衆賞もとりましたね。

 私は第2位をとったチェロの上野通明くん(高校2年生)のドヴォルジャークに惹かれるものが大でした。なんといいますか、“自分の言葉”をすでに持っているように思われたのです。ですから眠くもならず、危ういところもいっぱいありましたが、なんというか、それを統括しても惹かれる魅力というものがあるんですね。というか、私がこういった演奏に弱い、ということもあるのかもしれませんが。
 素晴らしい音と表現で、この人はこれからどこまで伸びるだろう、というのもとても楽しみです。

 総じてコンサートとして楽しめる3時間弱で(<まぁちと長いんで疲れますけど(^_^;))、講評に立たれた堤先生も仰っていましたが、「素晴らしい音楽を聴かせていただいた」という気持ちがあります。ましてや若い人たちのためのコンクールです。これからどれだけ伸び、どれだけ人々に何かを与えていってくれるだろう、という期待もあると先生方も思っておられる。
 その堤剛先生は、古希を迎えられ、70歳記念コンサートというのが行われます。彼の演奏は年齢に関係なく、技術的にも音楽的にも、素晴らしいのです。いやもちろん年齢による深みというのはあるのでしょうけれど、技術的にな衰えは感じさせない凄い演奏です。バッハを聴いた時は涙が出ました。。。話は逸れましたが、来月、そのコンサートがあります、、、というのもちょっと思い出しました。

 ともあれ、毎回、驚きの出会いがあります。
 弦楽器奏者の十代というのは怖いものですね。どんな才能を秘めているかわかりません。またそれが世界を身近にしてくれます。。。
 国際問題、外交問題で、なんだか列島が海ごと締め付けられているような、窮屈な気持ちになる事柄がここ最近、多く、息がゆったりできない気がしています。
 音楽方面でも、この8月19日、とんでもない“事件”が起こり、FBを中心に音楽家や周りの人々、海外からも様々な声が寄せられて一晩で2,500アクセスを記しました。安心して空を飛べないようにはなりたくないですね。世界は狭くなった、、、とはいえ国境は人の心の中にある、と言ったのではどなただったでしょう。

 話がずれましたが、いろんなことを考えたコンクールでした。
 ともあれ、皆、がんばれ~(^.^)♪

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