ヤマト音楽団大式典2012・その1
行ってまいりました、週末の行楽で賑わうディズニーの街・舞浜。「舞浜アンフィシアター」。
本当は早く行って開場と同時にグッズをゲットし、余裕で楽しむ予定だったんですけどねぇ。。。もう疲れ果てててまして、前々日までは「う~どうしよう」状態だったです。なので当然、朝は起きられず、ぎりぎり(とはいえその前に友人と会う予定をしていたので、12時半ごろには駅に到着。。。はしたのですが)。
2人ほどの方とお会いし、ブツの交換(笑)などを行って、ともあれ会場に移動しよう、とパン屋さんでパンと飲み物を購入。入場する人々を眺めながらのベンチでのランチとなったわけですが、そこへやってきた某知人のご夫妻。せっかく持ってきたんだからとカメラでパシャ。
中はどうせ撮影できなかったので、せめて外側なりと、、、と思ったのですが、撮影したカードデータが見当たらない(>_<)また見つかったら写真をはめます。小さいカメラ買わないとな。。。
遠来のヤマ友と席に着くも、場内はなかなか良い感じです。ブルーの光で舞台に浮き立つヤマトの文字。ステージの奥まった場所に設置されたウインドオーケストラ。よしよし、音響も、これなら美しいでしょう。なんか良い雰囲気で会場までの時間を過ごしました。
・・・
さて端折ります。
詳しいレポートは、ご挨拶はできた [某様]のブログ にすでに詳しいので、
繰り返す必要もないような気もしますが(^_^;)、別の[某様]に「レポートっ! 特に1曲目!!」
と念押しされたので、なんか書いてみます。
ほかのひとが書かないようなことがいいんだよねー、う~ん、本気で書くと
好き嫌いになっちゃうからなー。
だいたいウインド(吹奏楽)はまったくわからんジャンルですんですが。
とてもスマートな始まり方で演奏会がスタート。
青い光の中、楽団が入場し、配置に着きます。中央にピアノ、その前に指揮台。
セットアップが出来たところで、演奏、スタート。
予想どおり、「オーバーチュア」でした。
第1部は、一応、プログラム順になんか書いてみましょう。
第1部/ヤマトサウンドの世界
▼No.1 オーバーチュア
サントラには収録されていません。この式典のために書かれたのでしょうか?
テーマ音楽を使い、交響組曲からのリアレンジですが、彬良さん独特&2199色も着いた
オープニングにふさわしいものだったと思います。
部隊奥には120人の大合奏団>ヤマト音楽団 これは大阪市音楽団(プロ)と
土気シビックウインドオーケストラの合同による吹奏楽団です。
左手奥にはあとで登場するワンダバ合唱隊(東京混声合唱団の男声メンバー)が立つ。
静かなテーマメロディは、フルートから始まって、ピッコロへ受け渡され、
ハープがそれをフォロー。
そうして旋律は金管へ移り、トランペット、まるで水の流れのようなシロフォンの響き、
男声合唱のハミングがかぶさる……となかなか贅沢な美しさ。すっとヤマトの世界へ入っていきます。
幕間。
楽団と彬良さんに加え、司会の太田真一郎さんが登場。
彬良さんはもちろん、太田さんのお人柄や語りも、会を盛り上げた要素だったようにも思います。
もしかしてこの方も、けっこうファン度が強いのかしら? と思った会話が展開していました。
▼No.2 組曲「宇宙戦艦ヤマト」I.序曲/II.宇宙戦艦ヤマト/III.出撃/IV.大いなる愛
これは楽譜としてこの春出版され、私たちが夏に
「ヤマトの音楽を演奏するプロジェクト」で使った楽譜そのものです。
(グッズ売り場でも売っていました)ただし、宮川泰さんが作・編曲をご自身でされ、
さらに彬良さんは、この日のために吹奏楽アレンジしています。
一緒に行ったヤマ友も、この時にらっぱ吹いて(ヴァイオリンだ本番は)た友人
なので、2人で頷き合いながら聴きました。
これは前から言われていたことだったんですが、彬良さんの吹奏楽アレンジというのは
たいへんに豊饒で、ブラスブラスしてないのですね(<どういう表現や)。
つまり、金管ぱぁ~、派手派手! みたいなのではなく、オーケストラサウンドに
近い、音楽の柔らかい部分や深い表現力を、弦楽器無しで表現する技術に
長けている、、、と思います(うわぁ、なんかすげーなまいきなワシ)。
1曲目。スキャットがクラリネットソロからホルンに受け渡される。元の楽譜では
「インスト」と書いてあるだけで、「Voiceでも可」というシーンですので、
あの時は声やヴァイオリンでやりましたが、クラリネットの柔らかいソロは
なかなか良い雰囲気でした。ここでオーボエじゃないところが。
それでホルン、さっすが上手いですねぇ。
弦楽器の働きをするのはほぼ木管楽器で、中高生のコンクール仕様でない演奏は
めったに聴けないので、とても素敵です。気持ち良く聴かせていただきました。
4曲目だけは、大きく異なる編曲。
で、私はこっちの方が好き。もとはピアノが大活躍する作りなのですが、
演奏されたのはリズムセクションがベースを担当して、その上にフルートが
緩やかにあのメロディを吹くんですね。
かなり音を少なめにした編曲なのですが、すごくジン、ときます。
・・・
ここでトーク。
「アニメそのものは知らないがヤマトの音楽は知っている」
「これが吹きたくて吹奏楽部に入った」
そんな人たちが多い。今の子どもたちも知っている。
そういえば別の話で先般、宇宙戦艦ヤマトの音楽を、東京シティフィルが演奏会前の
ロビーコンサートで演奏するのを聴きに行ってきたのですが。
司会の楽員が、「宇宙戦艦ヤマトって知ってる人?」
と子どもたちに問いかけると、一斉に「は~い!」と手が挙がって、言ってる本人が
びっくりしていた。でも実際にアニメを見た人はさほど多くないようです。
音楽を知っている人は多いが、実際のアニメを見てない世代(人々)は多い。
そしてアニメファンは、生の演奏を聴いたことがない人が多い。
この二つを融合させたかったのだ、と彬良さんは言う。
これは私も声を大にして言いたい! ヤマトの音楽はそれに耐えうる質と広がりを持っている。
さらに量もある、なにせ1,000曲だから。
だから、演奏され続けていくべきだし、聴かれ続けていく価値がある。
CDで繰り返し聴いて満足しているのじゃなくて、舞台で聴こうよ。
弾ける人は弾こうよ。吹ける人は吹こう。
それが無理なら生の演奏を聴きに出かけていきたい。
その音のシャワーの中で、いろいろな場面や、その時の自分や、古代くんや、
島くんや、、、皆の生きざまを抱きしめたい、、、と思うんだな。
応援してますし、チケットも売ります(買います)から、がんばってください!
私もなるべく情報が入る限りは、ここに掲載していきたいと思っています。
そのくらいしか出来る応援はないんですけども(^_^)♪
・・・
さてここから司会は彬良さんに交代。
ここのところ続いていた「ヤマト音楽勉強会」の、一部ワークショップ(笑)という感じになります。
10月の公演やその前の神戸に行かれた方は、「またかー」な内容ではありますが、それを毎回
新鮮に聴かせてしまうところが、彬良さんて芸人っすね。落語か狂言か。
ヤマトはロックだという話。
クラシックじゃない。ただ、これは短絡してはいけない(と思う)。
ロックなリズムと和声進行のベースの上に乗った、クラシック音楽の手法を使ってアレンジされた、名曲である、ということにしておきましょう。
もちろん、モロにロックだったり、フュージョンだったりする音楽もいくつもある。
本当にシンプルに和声が展開していく。
上がるだけ、下がるだけ。五度圏の教本のような音の広がり。本当にそれが美しい。
でもね、譜面を聴きとって書いてみればわかるんですよね。クラシックの音作りだけでは、演奏できないのよ。どうしてもリズムセクションがあり、そっちの音が入らないと、完成できないわけ。
それで挫折感たっぷりに味わった覚えがあるんだからー、ほんとにもう。
そうして、1974年に作られた、恐ろしく新しいサウンドの名曲を3曲。
▼No.3 探索艇 ▼No.4 無限に広がる大宇宙 ▼No.5 艦隊集結
彬良さんがピアノを弾かれたりすると、ちょうど私の席から手の動きが右後ろから見える。
どんな音を使っているんだろう、編曲は? って、真剣に見ちゃいました。…次、あれでいこうとか(笑)。
この3曲は、どれも本当に好きな曲でした。
「無限に広がる…/美しい大海を渡る」のつくりを、
「音楽はバッハ、リズムはイーグルス」と仰ってたけれど。
なるほどそうなんだな。
バッハも使ったベース音で、単純に下降する音程がある。これはバロックの手法だと
悲しみを表すんですね。それでいて跳躍は、開放と希望。全部含まれていたりする。
まぁベース音が下がってくのは、ロックでも使うけどなぁ、当たり前に。
▼No.6 地球を飛び立つヤマト
ここのシーンが好き、という人は多いです。かくいう私もその一人です。
一番感動したのは旧作ですが、実写版が一番演出は上手かったと思っています。
2199はちょっと早かったぞ(笑)。
それでもこれが名シーンであることには変わりなく、ここについている音楽が
物凄く適切で名曲であることにも変わりはありません。わくわく&涙ですねぇ。
でも。どうしてくれるんですかっ。
あそこに来ていた人・全員、たぶん、これからあのメロディ、「さ~がれば上がる~~♪」
って聞こえるに違いありませんですよ、もう。ふんとに(-_-)。
これはベース音は上行進行のスケールだという話をされていました。
これは、増四度の入ったスケールです。途中の半音が一つ上げてあるために、
普通のドレミファ…よりも、より明るく展開するというかな、そこで音の色が変わる。
うわぁ、確かによく分析してみると、こりゃすげーわ。(と今更ながら私も思う)
・・・この調子で書いてるといつ終わるかわからないのですが、
せっかくメモを取りながら聴いたので、続きはまた、ということで
しばらく続けてみたいと思います。ご意見、ご希望があればどうぞ。
肝心なことはあんまり覚えてなかったりしますが、すんません。
それは他の方のレポートでお読みくださいませ(_ _)。
(2 へ続く、、、)
いまさら書くまでもないと思っていたのですが、ふと思いついて。
「オーバーチュア」って一般的なのかなぁ? 意味はご存じですよね?
「序曲」ってことです。あまりカタカナで書くことはありません。
「序曲」または「Overture」(英語)と書きます。オペラや新しい時代のシンフォニーで使いますね。
最初、カタカナだったので、えっらい違和感あったさ(笑)。
で。「前奏曲」とは違いますからね、はい。