ヤマト音楽団大式典2012・その3
大興奮の第四章第11話「いつか見た世界」が終わり、休憩無しで第三部へ突入。
緊張感と緩急のあるステージで、「休憩がほしい」とはあんまり思わなかったです。2時間少しの演奏会で、前プロ・中プロ・休憩・メイン、というリズムに慣れている私にしても、そんな感じ。
それだけ、練りこまれたプログラムだったように思います。
▼No.12 宇宙戦艦ヤマト
お約束どおり、ささきいさおさん登場! やっぱりスターだなぁ、会場の盛り上がりが凄い。
どなたかも書いてらしたように、映画の先行上映で主題歌がカットされていたのは、そのあとでこの“生演奏”が聴けるからだとわかります。
しかしスクリーンの後ろの席が暗いままだったのに、実は私はこの段階ですでに、
ちょっとがっかりしていました。東西の楽団で、しかもプロアマ混成部隊。
また、編曲や音量調整その他の手間を考えたら、生演奏が大変なのはわかりますが、、、
ヤマト楽団での演奏が聴きたかったなぁ、、、そう思った。
全面的に彬良さんに任せたら生演奏でできたのかな? とはいえ
やっぱり録音よりバンドで聴きたかったですね。
次回は是非(^_^)>関係者な皆さま
ささきいさおさんというのは、本当にスター!なんですよね。
以前に、某プロオーケストラでヤマトの「A面再生プロジェクト」をやった時に
楽屋へ行きましたら、若い楽団員の何人かが“出待ち”してる。
なにしてんの? と尋ねましたら、「やっぱり生のささきいさおを拝んでおこうかと」
と仰る。あの時代を知らない世代でも、そのくらいバリューがあるんだぁ、と
妙なことに感心いたしましたです。
私はささきさんの歌は、もう本当に何度も何度も聴いているのですね。
幸せなことなんだろうと思います、もうちっと有り難がれ>自分(笑)。
いつも、「上手いな~、凄いな~」と思いつつも、どうしても点が辛くなることもある。
皆が盛り上がっている横で、はらはらしながら下向いて手を握り締めることもありますんですはい。
そりゃライヴだから当たり外れもあろうし、録音だって、そう。
ただ、彼の人柄や歌の魂は、凄いなといつも思うし
あんな声の持ち主は本当に稀有ですね。
亡くなられた富山さんが、古代進の科白を目の前にすると、
瞬時に成り切ってしまい、自分との境目が無いと仰っていたように
ささきいさおさんにとっても、ヤマトはそういう存在なのだろうと思います。
これを生で聴き、共にかみ締めることができる今を幸せだと思うなぁ。
▼No.13 テレサよ永遠に(ヤマト2)
この曲、どうもヤマト2って気がしません。
このあとずっと使われたじゃないですか。好きな曲なんです、
ささきいさおさんの、なんというのかな。音と音の間の声音というか、
フレージングの妙が、これほど味わえる歌はないんじゃないかと思う。
で、どうも「完結編」のこともあって、
島が歌っているような気分になることがありますね。。。ううむ。
宮川パパが仰っていたように、ちょっとした“宇宙の演歌”だろうかなと思います。
▼No.14 ヤマト!! 新たなる旅立ち(新たなる…)
これ、真正面で聴くのはもしかしたら初めてかも。
熱くなりまして、マジ感動しました。
この時のトークでも仰っていたように、「本当にいい曲!」なんですよ。
新たなる旅立ち、というのはテレビの1回番組でしたが、
音だけ録音をしまして、この曲は何回も聴き、
それで自分で譜面を全部起こしてピアノで弾き語りをするようになりました
(高校生の頃のことで、合唱部の卒業演奏で歌いましたよ♪)。
ヤマパで恥ずかしながら歌わせていただきましたが、
そのくらい、好きで、また、曲もですが、歌詞が素晴らしいと思っています。
「ヤマトそのもの!」という気持ちがして。
悲哀も、喜びも、希望も、未来も、そして宇宙もこめられている(変な日本語ですが)。
オンナの声で歌うとけっこう雰囲気が変わっちまうので、
サビのとこが残念なんです。
やっぱりバリトンで朗々と聴きたいですよね。ぶらっぼーでした(;_;)。
▼No.15 ヤマトよ永遠に(ヤマトIII)
この曲は、ご自身も歌われていないといいますが、私もライヴでは初めて聴いた。
ところが、アニカラに行くと、画像入りの曲の一つで、必ず入れる曲です。
誰かが歌ってくれるのですが、ともかくこれの画像編集が素晴らしい!のひと言。
内容は、「ヤマトIII」ではなくて、「永遠に…」なのですが、
あちこちから「きゃ~!」「わ~!」と叫び声が上がるくらい、
ストーリーの編集、見せ方が、曲に合っていて素晴らしいんです。
今度、カラオケ行ったら是非入れてみてください(笑)。
……なんてことを思いながら聴いていましたが、だから自分は歌えません(笑)。
歌詞が怪しいな~なんて拝見していましたが、やっぱりマチガッテましたと
あとで告ってらっしゃいましたが、、、そんなこと気にする人はいないと思います。
歌が素晴らしく、その音楽が素晴らしければ。
▼No.16 ラブ・シュープリーム~至上の愛~(完結編)
この歌を聴けば、古代&森雪ファンの方々なら、完結編の
コスモ・ゼロでの長い帰還を思い出すに違いないですよね。
ワタクシ的には、あのシーンは美しくて良いと思いますが
正直、「長げ~~」と思いながら見ていましたが(^_^;)それでも
屈指の名シーンであることには違いありません。
八神純子さんの歌についての宮川パパのエピソード、
そうなのかー、とほほえましく、また素敵に聞かせていただきました
(他の方のブログに再三書かれていますので省略します)。
ヤマトの挿入歌の歌い手さんは、「えぇ!? こんな人が?」というような
ビッグな方を、プロデューサーが引っ張ってこられるのが通例でしたが、
八神さんは、中でも、歌唱力と雰囲気、という意味で
この宇宙の限りない広がりと声質と、その他、物凄く合っていて
私は好きでした(これで1本お話書きましたもん)。
上手い人だなぁと思っていたのですが、Yuccaさん、
(個人的には)それを上回る上手さで、本当に素晴らしかった。
もちろん、コンポーザーシンガーの方の上手さと、
こういった方の上手さは質が違うと思いますが、
本当に気持ちよく聴かせていただき、往年のファンたちも満足したのでは?
・・・
少し違う話になりますが、
声とは残酷なものです。
経年変化による衰えは、年齢による円熟と相殺しても、
演奏家の場合、どうしても避けられないものですが
耳に刷り込まれたイメージや録音を大事にされる方々にとって
劣化したそれでも、新しい別のイメージの誕生に勝るのでしょうか?
これはいつも私が疑問に想い続けてきたことです。
何者にも代えられないオリジナルの良さ、というのはもちろんある。
それでも、クラシック音楽ですらそうですが、
演奏というのは日々、新しく再生され、現代に蘇らなければならないと思う。
そのためには、あえて古いくびきは捨てることも必要だろうと思うんです。
端的なのは、ヤマトのスキャットを巡る一連です。
今はまだ良いにせよ、
もう少し時間が経てば、今度は主題歌を巡るいろいろがあるでしょうね。
様々な歌い手を経て、Yuccaさんという声を得た現在の2199は
とても幸せなのではないかと感じています。
第一部で、すーっと楽隊の前を通りすぎて、その音楽の中に現れ
そしてまた自然に溶け込み、消えていくことができる声。
ヤマトのイメージを受け継ぎ、歌いながらも
自らの個性を持っておられる声。
私は彼女の声が好きです(CDも買いました)。
--彼女とは別に、新たなものを生み出したという意味では
小林沙羅さんも好きなのですが、リリコ・スピントの彼女は
元のイメージとは随分異なります。クラシック歌手として
これから世界に羽ばたく人だと感じました。
ともあれ、ヤマトの旅を歌で巡り、いよいよ2199へ迫ります。
・・・ここで、「『復活篇』はぁ?(-_-)」と内心ツッコミをした私は
復活篇の音楽も好きだったからなんですよぅ。
時間と構成の関係もあったのでしょうね。次は是非よろしくっ♪
(4.に続く…)