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2012_12
17
(Mon)00:01

師はどこまで行っても、師。

 「日々のつれづれ」については書きたくもないので(予想されたこととはいえ)、一昨日送られてきた雑誌に載っていたことについてちょいと回想。
 いや最近、学生時代のこととかヒトつながりが妙に影響を与えていることがあって、私は音楽は、才能なくて辞めた時点でセンドアウトしたはずだったのに、やっぱり現在、そういったネットワークに囲まれているという不思議な状況にあるのだなとしみじみ。なにせ、世界は狭いのである(ワールドワイドにも、狭い)。

 その雑誌は、老舗の月刊誌で、ちょいとかかわりがあったことから、購読しようかと思っていた矢先、献本していただけるようになった。ありがたいことです(_ _)。
 面白かったり面白くなかったりはするのだが、今月はちょっと興味がある「いまの指揮者を考える」んだそうだ。前月号はもっと面白くて「音楽評論」の特集(笑)。
 音楽業界ってのは面白い(不思議な)ところで、評論家/学者/ライター(ジャーナリスト)の区分けがなかなか難しい。どれか単独ではモノが食えない、という事情もあるのだろうけれども、演奏家の人たちと仲良くしているライターさんやジャーナリストの方々が、一方で批評もする、というのはどうだろうかと思うのだったりするのだった。

 というようなことを考えるのにはわけがあり、実は、学生時代に「音楽ジャーナリズム概論」「音楽享受論」とかいう授業があって、面白そうだったので(専門ぽかったし・笑)、どっちも取っていたのですね。で、当然だけど試験はレポートと論文。で、成績はよかった(^_^)。
 何故かというと、演奏家になろうという人で、そういう方面に興味のあるヒトはあんまりいないわけで、私は結構“質問する学生”だった。ギモンを持って、調べてわかんなかったら質問に行けばよいのである。普通の大学と違って、「これだけの文献を読みなさい」というような分量は恐らく物凄く少量だと思われる(<甘やかされてるわけです。実技優先だから)ので、気軽に質問にも行けたし。

 ということで、その時の先生とかには、“自宅まで押しかける珍しい学生”というわけで、まぁ覚えてはおられないでしょうが、私は一応、師と仰いでいる。

 その先生は、新聞社の外部委員として、ながらく音楽評論に携わっておられた。もう引退されて、あちこちにも書かなくなったし、講演もラジオに出演もあまりなさらなくなった(どうやって生活してるんでしょ?)ので、どうされてるかな、と思っていたら、この間、ばったりとある演奏会で招待席がお隣だったのである。
 おや?
 その席は、私より向こうっかわは、なんだかエラくて現役引退ギリギリの先生方ばっかりで、私を境に反対側は、音楽業界うろうろしているようなひよっこばかり(ちなみに、評論家ぢゃありませんぜ)。そうか、境界線だったのか(笑)。
 で、ご挨拶したら、先生がほかの先生がたに「教え子だ」って紹介してくださって、とっても嬉しかった(*^_^*)♪(<なんのこっちゃ)

 話が思い切りずれたけど、その、連載にもそのようなことが書かれてあって、私はその先生から、考え方的な影響を受けている。といいますか、基本的な考え方は、その時代に出来てしまっているのかもしれない。
 やっぱ、師の影響というのは大きいね。
 いやまぁ、尊敬できるヒトだったから、講義も取ったし、懐いたわけだけども。

 ということで、20年以上経っても、もしかしてちぃとも進歩しとらんがな、の自分でありました。
 記事を拝見していると、先生も、なぁんにも変わらない。相変わらず、けっこう過激なおひとです。

◆後日談◆

…ってさ。今日、某所の演奏会に行きました(12/19)とさ。そしたら左ななめ後ろに、くだんの師匠がいらっしゃる。
当然、休み時間に、お席までご挨拶に伺ったところ、「お元気ですか?」とにこにことされて、休み時間中ずっと、いろいろなお話をさせていただきました。
なんか最近、まただいぶ復活されているご様子(笑)。
相変わらずの、「にっこり笑って斬る」ぶりも健在で、「はぁそうですか?」とトボけていらっしゃいましたけど(笑)。う~~ん、、、師匠の極意に達するにはまだまだワタクシ、修業が足りないようです。

でも演奏も素晴らしかったし、なんかお得な一日だなー。うふふ♪

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