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2012_12
21
(Fri)23:24

あれ? 上がってる♪>共作イラスト

 こんばんは。
 こないだから「どうしよっか」とご相談をしていた、『古代進のイメージによる少し甘い20の御題による共同本』=通称「共同本」のイラストがERIさんちに上がりはじめました。
 もともと、77さんの方は、「いっすよーやってねー」ということでスタートしていたのですが、実は、77さんERIさんのペースに、私はまったく付いていけてなくて、当時、本当に多忙(頭が)だったこともあり、申し訳ないけど、趣味の本にそこまでの時間はかけられない、ごめんねごめんね~、という状況だったのれす。
 でも、それなりに一所懸命は作りました。出来も良かったっすよね(<って自画自賛?)

 で、下絵は見たけど、見ただけで、ともかく「考えるタスクが頭の中に無い」状態が続いていて(だいたい、寝る暇も、死なない程度、必要最低限に、って感じでしたから)、いま考えると、もう少し時間があったら、やりたかったことはたくさんあったなーと思います。

 なんたって、とても力のあるお2人と一緒に何かやる、っていう唯一の機会だったんだもん。
 77さんがblogから撤退されて、“次の機会”というのは永久に無くなってしまったわけですが、(とはいえ、またなんかやろうね>読んでないかもしれないけど77さん)すごいなすごいなーと思いつつ、そういう疾走する2人、がいなければ、もっと手抜きで終わってたかなぁという気もしますね。

 いま思えば。。。という裏話。

 ただ、ヒトサマに本をお渡しして、いくらかの協力費をいただく、ということになると、それなりの完成度を求めるのは当然のこととか思っておりますので、また絵描きさんに失礼なこともできない。なんたって、ERIちゃんに絵を付けていただく、というのは本当に嬉しいことで。
 何故ならね。

 私の物語は、物語と絵が同時に頭の中に出来ます。
 本当に、ごくまれに、文章しか出てこないことがあり、シーンを思い浮かべられないこともあったりしますが、文章が出来た段階で、背景から登場人物の立ち位置から目線のやり取まで、全部、あるんですよ。
 だから、自分で絵を描けたら、それを具象化するだけでよくて……きっと、ツマンナイ文章になるんだろうなぁと思います。絵が描けないから、あぁでもない、こうでもない、とじたばたする。

 ともあれ、 2.背中合わせ  を公開していただきました。


 ERIさんどうも、ありがとうぅ~~♪
 こうやって見ると、とってもきれいだおね。
 それに、やっぱり冊子の四角の枠の中に入ってる感、ありありだなー(笑)
 いいんだどうせ、私はA5の女よ(笑)。

 ともあれ、コメント共に、この先、楽しみにしています。


                  ・・・

 さて、ここからは、裏話。

 最初、この絵が来た時に、「あ、いいじゃん~」と思った。
 これはご本人には言ったのですが、内容がズレてる、ことは最初からわかったんですね。なんで土方さんやねん? 殴られてるのは古代と島で、ほかの連中はすたこらさっさと逃げてるだけ。微妙に、どころか、書いた話とはだいぶ違います。
 だけどさ。
 面白いじゃない? これ。

 絵は、同時刻に起こったことしか表現できないんですよね。
 私の文章ですと、両者は同時に起こっていない。それに、文章を“説明した絵”ほどツマラナイものはない、んじゃないかと。特に同人とかで、シュミでやるものはそう思うんですよ。
 もちろん、「挿絵」というジャンルもあり、それはそれで文章と補完し合って、芸術作品というコラボレーションになることもあるけど。

 現実問題として、話に合わせて書き直してもらう、っての、どうよ? と自問自答(一瞬だけど)しました。
 で、やめた。
 いーじゃん、これはこれで面白いんだから。もう、ERIちゃんの作品だわ。と思った。

 ERIちゃんが書いてくれたように、「自分の話を読んで、絵描きさんの頭の中にどんなビジュアルが浮かぶんだろう」、、、それが最初のラフを拝見する楽しみでもあります。
 私はヤマト以外のジャンルでも、そういう風なコラボをする機会が大変に多いのですが(<これ、発注に慣れてるといわれるゆえんですよね)、私のそういったヨロコビというのは、「すっごい素晴らしい裏切り」か、「イメージピッタリですごいっ」かどちらかです。幸い、いま、一緒にやらせていただいている方々は、このあたりの凄い方々が多くて。「おお!そう来たか!?」と驚いたり喜んだりしてます。

 この作品と、もう1本については、ビジュアルイメージはあんまり違わなかった(枝葉末節の違いはあっても)ものです。その反対のものもあるので、それは、公開されたらまた、書いてみたいかなと思います。

                     ・・・
 あの時、あんなに余裕がなかったら、実は一つだけ後悔していることがありますね。

 実は、一番、絵にしたかったのは、「1.風が吹くたびに…」の冒頭でした。
 古代進が岬の先に立って潮風を受けている。それは、古代でありながら“島くんの話”です。
 ビジュアルがいっぱいの画面に、韻文のような短い文字。
 だけど、これは映画のように、頭の中に広がった絵で、どうやらお読みになった方々みんな、同じようなイメージを持っていただけるようです。全作品の中で、二番目にビジュアライズしたいシーンでした。

 だけど。
 新月の世界、というのは、「島の死の上に成り立っている」世界なんです。これは動かすことができません。
 2199で、島が(たとえスチャラカ男であっても)生きて、元気でいるだけで救われる気持ちになりつつも、「島の死」という動かせない事実の上に成り立っている世界です。
 だから、島について書こうと思うと、シビアにならざるを得ない。
 それはイコール、古代目線だったりします(<というつもり。なので古代ファンの皆さま怒らないでね)。
 島が自分の一部ですらあった古代、古代を大切に思っていた島。
 この二人の関係の上に、成り立っている短編集です(もちろん別の機軸もあります、真田さん-守兄ぃとか)
 だから、救いがないので、テレサ-島の パラレルを3本、入れてあるんですよね。

 ERIちゃんが、島への愛のぶつかり合い、と言ったけど、たしかに言われてみればその通りだな。
 私は古代の、島への愛情がとても好きです。たぶん、そういう文章しか書けないんだろうな、と思うのね。
 それが、「古代進のイメージによる」ということの意味なのかな、とちょっぴり思いました。

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