古代進のヘタレっぷり&ヤマトの継承
回数を観にいくことにあまり魅力を感じない私にしては珍しいことです。これだけ“味わいが”あるもの、観るたび、始まる前にワクワクできる作品は久しぶりだわな。
本日は、“平日昼間に今なら休みを取れたぞ”の4人女子会でございました。遠来のお客を羽田空港に迎えに行き、電車の中からしゃべりっぱなしだったともさ。映画館合流して、見終わったあとも、電車の中でもカフェでも話しっぱなし。……でも、シアワセだなぁ、良い作品について、あーだこーだ言えるのなんて。
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やっぱり、ネタバレだらけなので、一応、[続きを読む]から。
前夜祭での最初の感想は、「王道の古代くんと雪ちゃんファンには良いのでは?」だった。
彼女をかき抱いての主人公語りや、コスモゼロで救出に向かうところ。
古代くんの見せ場はたくさんあったなと思う。
私は当初から、この“戦術長としてやるべきことを淡々とやる”古代は好きだったけれども、
それに加えて“自分の感情を抑えてでも”というのがだんだん具体的になってきた。
ただ、南部の具申した「森船務長救出計画」を却下したことや、突入隊の指揮を選んで、救出に行こうとしなかったことは、ちょっとやりすぎだなとは思ったけれども。
ノランと雪。
デウスーラでの2人の活躍は、後半の山の一つだった。古代は古代で。沖田は沖田で。雪は雪で。やるべきことを、やる。
4回目を観ても、やっぱり一番感動したのは、あそこのシーンだったけど(笑)。
崩壊したバレラスIIの合間を半壊したゼロが飛び、そこに胎児のような雪が浮かぶ。
あの“再会”シーンは、このヤマト全編を通じて一番ありえねーだろ! というシーンではあるのですが、
SF的に2人の再会を描くのに、あれほど美しくて感動的なシーンもなかった。
だからOKだよ、はい。
「ありえねー」理由は三つは確実にあるんだけどね。
でも、SF的にも、美しいんですよー、宇宙空間を最大に使った場面だった。泣けました。
一つの生命が目の前に浮かんでいる。
蛇行しながら光を発して近づくゼロ。
叫んでも空気がない、聞こえないから古代くんの声は心の叫びだ。
ヘルメットを触れ合えば、振動で声が聞こえる。「夢じゃないよね」と雪が囁く。
そしてイスカンダルが浮かび上がってくる。
んん? デジャヴでこれが『地球(てら)へ…』みたいだった、とか言わないから(笑)。
この再会シーンは、感動しましたぜ、はい。
(で、結局、古代くんは何もできなかったんだけどね~、森雪、エライ)
あの場面でノランを抜きに語ることはできないと思うけど、
ノランについては、感想文みたいな物語を第六章のころから書いていて
「やまプチ」に出しますので、ここで書くのはやめておく。
どうやって逝ったかも描かれたので、それはそれとして。
古代進と森雪の“進展”については、ここからだったんじゃないかと思う。
もしかしたらビーメラ4のあたりから少しずつ進んでいたのかもしれないけど。
部屋に貼ってあった写真、は感動したなー。
古代君の部屋。雪の部屋。
家族との写真、訓練学校時代?の島との写真、ヤマトの仲間たちとの写真。
雪の方は土方との写真があった。どちらも2人で撮った写真が一番大きく、手前に貼られていた。
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デスラーが攻め入ってきてからの古代。
やっぱり、戦術長としてはカッコいいんだよね。なんか彼、白兵戦ばっかやってるね。
ここからのシナリオはとても好きだけど、なにせ、絵がな。
語るのはやめておく。
雪の死、加藤のパーティ、古代の慟哭。守による開放、雪の再生。地球、沖田の死。
真田や新見の混乱、コスモリバースシステムの再起動。
ここからの物語は一気に終局へ進む。
……よかった。
ようやく4回目にして、美しい地球の姿がこのように描かれたことに思い至る。
角度を変え、最も美しい(と日本人が思う<なのだよ)地球の姿に変わる。
陽が上り、宇宙が輝く。
……後日談が観たいですね。ラブラブな2人と、再生された地球の姿。
平和な、だけど厳しい任務も待っている彼ら。
再生に向かうガミラス、ユリーシャとメルダも。
次は[デスラーの悲哀]について書いてみたいかなと思います。(>舞台あいさつはどした?>ちょっと待ってね)
あ。「ヤマトの継承」について書かなかった。もう1回、このネタです(_ _)