2014年のヨーロッパ・3
楽しいドイツの旅(初めての場所や町、会った人々など)についてもう少し書きたかったが、本業の方がどうにもならなくて、blogが書けないでいる。
とりあえず、美しい町・シュトゥットガルトや、都会だなーと思ったケルンのドーム(大聖堂)の大きさ、ケルンの夜の楽しさ(ビールとジャズ・うふ)などはこっちへ置いておいて、帰路の話を。
人の不幸はわが身の喜び(笑)、ではないが、こりゃまたたぁいへんなトラブルだった。
私自身は、わりとトラブルがあってもあんまりガタガタしない方だが、仕事が絡んでいるとなると話は別だ。
まずは前週の週末にかかる金曜日。仕事先から「日程変更依頼」のメールが入っていた。私たちの帰国は18日の早朝、ミーティングポイントは20日の予定、18日は夕方からを予備日。スタッフは一応、両日ともにスタンバイしているとはいえ、朝、空港から直行する、しかももともと指定した場所ではなく、ホールへ来てくれという。ホールの許諾、その日の主体への連絡、スタッフとのスケジュールの組みなおし……しかし、20日はお国関係仕事の呼び出しで(お上は、こちらの都合は関係ないので、アポイントのある無しに関わらず呼び出されたら行かなければならないのだと先方曰く、、、これは聞いていたので彼女たちの責任ではない)、急遽NGになったとのことだった。
さてどうする。
やってみるかということで、ネットで方々にメール。深夜だし土日にかかるのだが、この日を逃すと今回は諦める、ということになる。前回と前々回、すでに2回延びており、この次はまた時間のない帰国で、正直次にいつ時間が取れるかはわからないというのが全員の統一見解だ。厳しいのが、半日の時差で、日本は先に週末に入ってしまうということだ。
ところが、皆さん、さすがにプロね。おまけに我々とは良い信頼関係でつながっているため、オールグリーン。つまり、この状況で18日の午後にgo、ということになった。ほとんど奇跡である。
あとは予定どおり、18日の朝、成田へ降り立てばよいだけだ。(キツいっすけどね・泣)
・・・
さて帰国。フランクフルトにいるのに乗り継ぎ便というのはちょっと悔しいが、びんぼ人なので仕方ない。一旦ウィーンを経由するため、早朝起きて、列車で空港へ。なにせ中央駅のすぐ近くに泊まっているので。
フランクフルト中央駅です。ちょっとズルをして地上ホーム。空港行きは
地下ホームの方が頻繁に出てるのでS-bahnにて移動

乗り継ぎ便の微妙なところで、行きはともかくヨーロッパ大陸に入ってしまえば、遅れて乗り過ごしたところで、どれかの振り替え便に突っ込んでもらえば乗って1時間半~2時間だ。ユーロ内は国内便のようなものなのである。ところが逆はそうはいかない。皆さん国内便な感じで乗っていくが、われわれはそこから10数時間のシベリア大陸横断が待っている。
乗り継ぎ便の利用の時、私は少し緊張し、日本に向かう直行便に乗り込むまで安心しない。チェックインを済ませれば荷物はもう心配ないが、今回はウィーンでの乗り換えが55分しかないので、15分遅れたらかなり厳しいことになる。アテンダントにチケットを見せて、あらかじめ話しておく。日本人はわれわれだけだったし、皆国内便感覚なのだ。のんびりしている。

↑写真はイメージです(笑)
(本当はこれは往路の乗り継ぎ写真。ですからシュヴェヒャート空港(ウィーン)ね)
定刻にボーディングが開始され、ホッと席に着いたのもつかの間、時間になってもなかなかドアが閉まらない。幸い前の方の席だったので、起こるすべてが見えた。5分、10分……と定刻を過ぎていくが、その段階でアナウンスが入り、「機械が不調で原因を調べている。終了次第、出発するのでそのまま待ってくれ」とのこと。20分、と言うところが、客の心理を理解してるんだかさかなでしてるんだかわからん。本当に20分なら、飛び立ってからぶっ飛ばすだろうから、なんとか乗り継ぎ便に間に合うか!? アテンダントに確認して、「急いでるんだ」と再度言っておく。
すると、「機械故障のため、修理をするからあと20分くらいかかる」というのだ。
さすがオーストリア人(赤いタイツの航空会社である・爆)。自分らで言っているように、これから技術メンテが空港の端っこからやってきて、それから修理して確認して、20分で飛び立てるわけ、ないだろっ。
その前にツレアイは、前に立っていって、別の機体に乗せろと交渉に入った。もう一人、遠距離を行くらしいビジネスマン風の欧米人がやってきて、2人でパーサーに交渉を始めるが、乗り換えはできないという。ところが、ビジネスクラスに乗っていた2人(どうやら政治家らしい、SP付きで送られてきて最後に乗った男と、ビジネスマンらしいVIPっぽい男)はバスが迎えにきて下りていった。……これはだがビジネスクラスの客なので、同じ扱いをしろという権利はわれわれには無い。航空機に関しては数倍の運賃を払っているのだから仕方ないだろう。
ともあれ、我々は日本行きの便に乗り遅れたら困る。
一番ベストなのは、同じグループのフランクフルトからの直行便に振り替えてもらうことだが、戻って空港カウンターへ行ったところで、振り替え先はこちらの機体故障の責任を負う義務は無い。ましてや席が無かった時に、悲惨なことになるので、ということでこのまま待った方がベターだと言われたそうだ。
私一人だけでも帰れないか(この際、一緒じゃなくても背に腹は代えられない)と相談したのだが、人数の問題じゃないらしい。
さてメンテナンスが来たが、上手く行ってないらしい。
こういうときは、切れ切れでもドイツ語がわかると便利だ。英語のアナウンスもされるが、ドイツ語が先なので、どうしても行動や反応が少し遅くなるのだ。
案の定、「50分くらいかかる。コンピュータの???を取り替える」という。ドイツ語だと詳細はわからないので、英語のアナウンスを待つと、どうやらコクピットの機械の一部がうまく動作しないらしく、基盤の一部を取り替えるということだった(ここまで詳しくは話されなかったので、推測である)。最初は扉故障みたいなこといってたのになぁ。
この段階で、何人もの乗客が通路に出て、パーサーに詰め掛ける。下ろして別の便に乗せろというが、アテンダントは説得するだけだ。ジュースや何かが配られ、手洗いに立つ人も現れた。荒れた雰囲気にならないのは、ウィーンに行って終わり、の人が少なくないからだろう。
一度乗った機体がダメで、落ち着いたと思ったら下ろされて乗り換えた、なんてことは二度くらいあるので、そうしてくれればいいと何度も言ったのだが、ダメ。あとの振り替えの問題もあるのでそのままウィーンに向かうことになる。
結局、機は3時間遅れて飛び立ち、機長はがんばって、飛行時間はえらく短かったような気がする。
でもねー。それでもアジア行きの便なんて間に合わないんだよ、へん。
そしてアナウンスで言われたようにサービスセンターへ走る。
荷物を持って飛び出し(でもバスだったけど)、バスからは急いで降りる。なにせ、振り替え輸送は「ここまで」なんてことがあるのは当然だから。日本行きの人がさほどいるとは思えないけど、席は有限だし、後ろに行くほど遅い便になるのは当たり前だからだ。
もともとの刷り込まれていたゲートは「G」。外(ウィーン)へ出なくて良いのはFとGだ。そこまで計算したわけではないが、Gコントロールへ行くと、パスポートチェックを通る必要があるかもしれず、そのまま最も近いFのサービスセンターに飛び込んだ。同様な行動を取ったのは3組。皆、外人さんである。
カウンターは少し奥まった場所にあったが、誰かが指差して、私自身も発見して飛び込んだが3番目。カウンターは二つ開いていたので、1人分待つことになったが、すぐに対応してくれて、いろいろ言ってくる。どきどきするよー。
私のカタコトドイツ語よりダンナの英語の方が達者なので、こういうのはダンナにお任せである。
化粧の濃い、見掛けはイケイケそうなおねーさんだったが、仕事はてきぱき、実は親切で、「バンコク経由とかあるわよー、22時間?ん?」とか言ってダンナも苦笑い。「いやぜひご遠慮したいです」(<とエーゴでいっているが、どうやら冗談だったらしい)。そして一旦ドイツ・ミュンヘンへ戻り、そこから日本行きの同社航空に乗ってくれとのこと。ただし、席が並びで取れないとか、ゆっくり眠れないかもなーな席で。くすん。最初に取っておいたのはのんびりぐっすり10時間眠れる席だったんだよー(泣)。……でもまぁ、すぐに取れただけ、ラッキーだった。
サービスセンターの真横がもう出発ゲート。PASも移動も無しのラッキールートである。待ち時間1時間。これもかなりラッキー。夕方16時近かったが、朝、出発前に空港でサンドイッチをかじっただけだったので、まずは食べ物の調達。それから、ウィーンの空港はゲートごとに無料Wifiがつながる場所があるので、そこから2人、それぞれに日本へアクセス。帰国予定時間と、アポイントに立ち会えないこと、その場合、誰の指示に従ってほしいか、手順などを順番にメールする。同報で内容の再確認をしたあと、「よろしくねー」な気分で、もうあとはお任せ。
到着予定は午後3時30分。予定ではその時間にはすべて終わっているはずだ。

そして再び旅は始まり、現地時間16時半ごろ、ウィーンを飛び立ち再びドイツへ向かう。ミュンヘンで乗り換え、帰国の途についた。
飛行機の中はただ10時間過ぎるのを待つだけである(連れと席が離れたので)。
幸い乗ったのはOAではなくANAで、座席は快適。案外に眠れたし、仕事しようという気にならず、映画をまたやたら観てしまった(笑)。15時半に成田に着くと都内到着はどうがんばっても18時近い。終業時間である。だから、眠って気力を充実しておかなくてもよいといえばよいのだ。
たくさんの情報を得たたびだったので、それを少しまとめたりはしながら、ほとんどが日本人の機内で過ごす。最近では、この直行便はアテンダントもほぼ全員、日本語が話せる(外国人乗組員もである)。
ともかく疲れたな~と思いながら、成田。
飛行は非常に順調で、30分早く到着したらしい。しかし着陸態勢に入ってから、機体の揺れが大きい。実はこの日、成田上空はニュースになるくらいの強風が吹き、航空機は着陸の間隔を十分空けて、上空旋回待機もたくさんあったらしい。何せよ、当機は30分待たされたようだ。
機長からは何度も何度も、ゆれるけど安全だというアナウンスが入る。時々安全基準を超える揺れもあるが航行には支障がありません、と日本語的には矛盾してるが実際は正しいことを言う。心なしか機長、張り切ってません?(笑) まともなパイロットと機体なら全く心配は無いので、なぁんとなく楽しくなって着陸を待つ。30分早く着いて着陸に30分かかったので、結局定時だった。。。のが少し残念そうだった。機長さんに会ってみたかったな。
さてそれで終わらない。
この日は車が物凄い渋滞で、通常80~90分の成田-都内の移動が、2時間40分かかった。
頼んでおいた仕事は無事終わったという報告があり、それはそれで嬉しいことだったりする。
丸一昼夜飛行機と空港と仲良くしていたわけで、まぁラッキーだったといえるだろう。
私たちがボーディングを開始した時には、振り替えを希望する列はさらに延びていて、
カウンターはもう一つ開けることになったし、他の機体からも流れてきたようだ。
コンピュータウィルスじゃないだろうな? とかもちょっと思ってみたが、
機体の故障などよくあることなので、それを知ることはないだろう。
……でも、上空上がってからの故障じゃなくてよかったよねぇ(笑)。
ともあれ、無事に帰ってきました。。。というのがもう2週間前です。日々は早い。
ドイツの町の写真はまたどこかで掲載したいと思います。
とりあえず、美しい町・シュトゥットガルトや、都会だなーと思ったケルンのドーム(大聖堂)の大きさ、ケルンの夜の楽しさ(ビールとジャズ・うふ)などはこっちへ置いておいて、帰路の話を。
人の不幸はわが身の喜び(笑)、ではないが、こりゃまたたぁいへんなトラブルだった。
私自身は、わりとトラブルがあってもあんまりガタガタしない方だが、仕事が絡んでいるとなると話は別だ。
まずは前週の週末にかかる金曜日。仕事先から「日程変更依頼」のメールが入っていた。私たちの帰国は18日の早朝、ミーティングポイントは20日の予定、18日は夕方からを予備日。スタッフは一応、両日ともにスタンバイしているとはいえ、朝、空港から直行する、しかももともと指定した場所ではなく、ホールへ来てくれという。ホールの許諾、その日の主体への連絡、スタッフとのスケジュールの組みなおし……しかし、20日はお国関係仕事の呼び出しで(お上は、こちらの都合は関係ないので、アポイントのある無しに関わらず呼び出されたら行かなければならないのだと先方曰く、、、これは聞いていたので彼女たちの責任ではない)、急遽NGになったとのことだった。
さてどうする。
やってみるかということで、ネットで方々にメール。深夜だし土日にかかるのだが、この日を逃すと今回は諦める、ということになる。前回と前々回、すでに2回延びており、この次はまた時間のない帰国で、正直次にいつ時間が取れるかはわからないというのが全員の統一見解だ。厳しいのが、半日の時差で、日本は先に週末に入ってしまうということだ。
ところが、皆さん、さすがにプロね。おまけに我々とは良い信頼関係でつながっているため、オールグリーン。つまり、この状況で18日の午後にgo、ということになった。ほとんど奇跡である。
あとは予定どおり、18日の朝、成田へ降り立てばよいだけだ。(キツいっすけどね・泣)
・・・
さて帰国。フランクフルトにいるのに乗り継ぎ便というのはちょっと悔しいが、びんぼ人なので仕方ない。一旦ウィーンを経由するため、早朝起きて、列車で空港へ。なにせ中央駅のすぐ近くに泊まっているので。
フランクフルト中央駅です。ちょっとズルをして地上ホーム。空港行きは
地下ホームの方が頻繁に出てるのでS-bahnにて移動

乗り継ぎ便の微妙なところで、行きはともかくヨーロッパ大陸に入ってしまえば、遅れて乗り過ごしたところで、どれかの振り替え便に突っ込んでもらえば乗って1時間半~2時間だ。ユーロ内は国内便のようなものなのである。ところが逆はそうはいかない。皆さん国内便な感じで乗っていくが、われわれはそこから10数時間のシベリア大陸横断が待っている。
乗り継ぎ便の利用の時、私は少し緊張し、日本に向かう直行便に乗り込むまで安心しない。チェックインを済ませれば荷物はもう心配ないが、今回はウィーンでの乗り換えが55分しかないので、15分遅れたらかなり厳しいことになる。アテンダントにチケットを見せて、あらかじめ話しておく。日本人はわれわれだけだったし、皆国内便感覚なのだ。のんびりしている。

↑写真はイメージです(笑)
(本当はこれは往路の乗り継ぎ写真。ですからシュヴェヒャート空港(ウィーン)ね)
定刻にボーディングが開始され、ホッと席に着いたのもつかの間、時間になってもなかなかドアが閉まらない。幸い前の方の席だったので、起こるすべてが見えた。5分、10分……と定刻を過ぎていくが、その段階でアナウンスが入り、「機械が不調で原因を調べている。終了次第、出発するのでそのまま待ってくれ」とのこと。20分、と言うところが、客の心理を理解してるんだかさかなでしてるんだかわからん。本当に20分なら、飛び立ってからぶっ飛ばすだろうから、なんとか乗り継ぎ便に間に合うか!? アテンダントに確認して、「急いでるんだ」と再度言っておく。
すると、「機械故障のため、修理をするからあと20分くらいかかる」というのだ。
さすがオーストリア人(赤いタイツの航空会社である・爆)。自分らで言っているように、これから技術メンテが空港の端っこからやってきて、それから修理して確認して、20分で飛び立てるわけ、ないだろっ。
その前にツレアイは、前に立っていって、別の機体に乗せろと交渉に入った。もう一人、遠距離を行くらしいビジネスマン風の欧米人がやってきて、2人でパーサーに交渉を始めるが、乗り換えはできないという。ところが、ビジネスクラスに乗っていた2人(どうやら政治家らしい、SP付きで送られてきて最後に乗った男と、ビジネスマンらしいVIPっぽい男)はバスが迎えにきて下りていった。……これはだがビジネスクラスの客なので、同じ扱いをしろという権利はわれわれには無い。航空機に関しては数倍の運賃を払っているのだから仕方ないだろう。
ともあれ、我々は日本行きの便に乗り遅れたら困る。
一番ベストなのは、同じグループのフランクフルトからの直行便に振り替えてもらうことだが、戻って空港カウンターへ行ったところで、振り替え先はこちらの機体故障の責任を負う義務は無い。ましてや席が無かった時に、悲惨なことになるので、ということでこのまま待った方がベターだと言われたそうだ。
私一人だけでも帰れないか(この際、一緒じゃなくても背に腹は代えられない)と相談したのだが、人数の問題じゃないらしい。
さてメンテナンスが来たが、上手く行ってないらしい。
こういうときは、切れ切れでもドイツ語がわかると便利だ。英語のアナウンスもされるが、ドイツ語が先なので、どうしても行動や反応が少し遅くなるのだ。
案の定、「50分くらいかかる。コンピュータの???を取り替える」という。ドイツ語だと詳細はわからないので、英語のアナウンスを待つと、どうやらコクピットの機械の一部がうまく動作しないらしく、基盤の一部を取り替えるということだった(ここまで詳しくは話されなかったので、推測である)。最初は扉故障みたいなこといってたのになぁ。
この段階で、何人もの乗客が通路に出て、パーサーに詰め掛ける。下ろして別の便に乗せろというが、アテンダントは説得するだけだ。ジュースや何かが配られ、手洗いに立つ人も現れた。荒れた雰囲気にならないのは、ウィーンに行って終わり、の人が少なくないからだろう。
一度乗った機体がダメで、落ち着いたと思ったら下ろされて乗り換えた、なんてことは二度くらいあるので、そうしてくれればいいと何度も言ったのだが、ダメ。あとの振り替えの問題もあるのでそのままウィーンに向かうことになる。
結局、機は3時間遅れて飛び立ち、機長はがんばって、飛行時間はえらく短かったような気がする。
でもねー。それでもアジア行きの便なんて間に合わないんだよ、へん。
そしてアナウンスで言われたようにサービスセンターへ走る。
荷物を持って飛び出し(でもバスだったけど)、バスからは急いで降りる。なにせ、振り替え輸送は「ここまで」なんてことがあるのは当然だから。日本行きの人がさほどいるとは思えないけど、席は有限だし、後ろに行くほど遅い便になるのは当たり前だからだ。
もともとの刷り込まれていたゲートは「G」。外(ウィーン)へ出なくて良いのはFとGだ。そこまで計算したわけではないが、Gコントロールへ行くと、パスポートチェックを通る必要があるかもしれず、そのまま最も近いFのサービスセンターに飛び込んだ。同様な行動を取ったのは3組。皆、外人さんである。
カウンターは少し奥まった場所にあったが、誰かが指差して、私自身も発見して飛び込んだが3番目。カウンターは二つ開いていたので、1人分待つことになったが、すぐに対応してくれて、いろいろ言ってくる。どきどきするよー。
私のカタコトドイツ語よりダンナの英語の方が達者なので、こういうのはダンナにお任せである。
化粧の濃い、見掛けはイケイケそうなおねーさんだったが、仕事はてきぱき、実は親切で、「バンコク経由とかあるわよー、22時間?ん?」とか言ってダンナも苦笑い。「いやぜひご遠慮したいです」(<とエーゴでいっているが、どうやら冗談だったらしい)。そして一旦ドイツ・ミュンヘンへ戻り、そこから日本行きの同社航空に乗ってくれとのこと。ただし、席が並びで取れないとか、ゆっくり眠れないかもなーな席で。くすん。最初に取っておいたのはのんびりぐっすり10時間眠れる席だったんだよー(泣)。……でもまぁ、すぐに取れただけ、ラッキーだった。
サービスセンターの真横がもう出発ゲート。PASも移動も無しのラッキールートである。待ち時間1時間。これもかなりラッキー。夕方16時近かったが、朝、出発前に空港でサンドイッチをかじっただけだったので、まずは食べ物の調達。それから、ウィーンの空港はゲートごとに無料Wifiがつながる場所があるので、そこから2人、それぞれに日本へアクセス。帰国予定時間と、アポイントに立ち会えないこと、その場合、誰の指示に従ってほしいか、手順などを順番にメールする。同報で内容の再確認をしたあと、「よろしくねー」な気分で、もうあとはお任せ。
到着予定は午後3時30分。予定ではその時間にはすべて終わっているはずだ。

そして再び旅は始まり、現地時間16時半ごろ、ウィーンを飛び立ち再びドイツへ向かう。ミュンヘンで乗り換え、帰国の途についた。
飛行機の中はただ10時間過ぎるのを待つだけである(連れと席が離れたので)。
幸い乗ったのはOAではなくANAで、座席は快適。案外に眠れたし、仕事しようという気にならず、映画をまたやたら観てしまった(笑)。15時半に成田に着くと都内到着はどうがんばっても18時近い。終業時間である。だから、眠って気力を充実しておかなくてもよいといえばよいのだ。
たくさんの情報を得たたびだったので、それを少しまとめたりはしながら、ほとんどが日本人の機内で過ごす。最近では、この直行便はアテンダントもほぼ全員、日本語が話せる(外国人乗組員もである)。
ともかく疲れたな~と思いながら、成田。
飛行は非常に順調で、30分早く到着したらしい。しかし着陸態勢に入ってから、機体の揺れが大きい。実はこの日、成田上空はニュースになるくらいの強風が吹き、航空機は着陸の間隔を十分空けて、上空旋回待機もたくさんあったらしい。何せよ、当機は30分待たされたようだ。
機長からは何度も何度も、ゆれるけど安全だというアナウンスが入る。時々安全基準を超える揺れもあるが航行には支障がありません、と日本語的には矛盾してるが実際は正しいことを言う。心なしか機長、張り切ってません?(笑) まともなパイロットと機体なら全く心配は無いので、なぁんとなく楽しくなって着陸を待つ。30分早く着いて着陸に30分かかったので、結局定時だった。。。のが少し残念そうだった。機長さんに会ってみたかったな。
さてそれで終わらない。
この日は車が物凄い渋滞で、通常80~90分の成田-都内の移動が、2時間40分かかった。
頼んでおいた仕事は無事終わったという報告があり、それはそれで嬉しいことだったりする。
丸一昼夜飛行機と空港と仲良くしていたわけで、まぁラッキーだったといえるだろう。
私たちがボーディングを開始した時には、振り替えを希望する列はさらに延びていて、
カウンターはもう一つ開けることになったし、他の機体からも流れてきたようだ。
コンピュータウィルスじゃないだろうな? とかもちょっと思ってみたが、
機体の故障などよくあることなので、それを知ることはないだろう。
……でも、上空上がってからの故障じゃなくてよかったよねぇ(笑)。
ともあれ、無事に帰ってきました。。。というのがもう2週間前です。日々は早い。
ドイツの町の写真はまたどこかで掲載したいと思います。