「ジャングル大帝レオ」
バリトン歌手・平野忠彦さんが亡くなった。
名前に憶えがなくとも、ここに来られる方なら、『ジャングル大帝』のオープニングの歌手の方、といえば声を思い出すだろうと思う。
手塚治虫の一連のアニメは、今、改めて見てみると(一部がYou Tubeとかで見られるので)、今のアニメはすごいけど、このイマジネーションを超えられているのか!? と思うことがある。特に手塚アニメのオープニングはどれも芸術作品レベルで、ミュージカル風の『りぼんの騎士』も素晴らしいが、私は子ども心に、いっとう『ジャングル大帝』が好きだった。再放送でも何度も何度も観たし、毎日見ても、鳥がアフリカの中央域へ連れていってくれるような広がり感、奥行き、風まで感じさせてくれるような画面と音作りは、あれほどの感動を与えてくれたものは、いまだ無い。
それにスピード感と広がりを与えていたのが、あの声だった。
本格的なクラシック歌手の(しかもやたらヴィブラートがかかったりベルカントだったりしない)歌唱が、こんなにも子ども向けアニメに合うのだ、使っていいのだ、と思わせてくれたという意味でも、ワタシにとっては福音だったのだから。
いまでもよく、アニ友と行くアニカラだと、(男声陣がいない場合に限るけど)このオープニングを自分で歌うことが多い。どこまでも広がっていけ、というこの声は、パンジャ、レオ、ルネと続いたアフリカ三大の王者たちの、君臨する世界そのもののような気がする。
平野さん、ご冥福をお祈りします。
名前に憶えがなくとも、ここに来られる方なら、『ジャングル大帝』のオープニングの歌手の方、といえば声を思い出すだろうと思う。
手塚治虫の一連のアニメは、今、改めて見てみると(一部がYou Tubeとかで見られるので)、今のアニメはすごいけど、このイマジネーションを超えられているのか!? と思うことがある。特に手塚アニメのオープニングはどれも芸術作品レベルで、ミュージカル風の『りぼんの騎士』も素晴らしいが、私は子ども心に、いっとう『ジャングル大帝』が好きだった。再放送でも何度も何度も観たし、毎日見ても、鳥がアフリカの中央域へ連れていってくれるような広がり感、奥行き、風まで感じさせてくれるような画面と音作りは、あれほどの感動を与えてくれたものは、いまだ無い。
それにスピード感と広がりを与えていたのが、あの声だった。
本格的なクラシック歌手の(しかもやたらヴィブラートがかかったりベルカントだったりしない)歌唱が、こんなにも子ども向けアニメに合うのだ、使っていいのだ、と思わせてくれたという意味でも、ワタシにとっては福音だったのだから。
いまでもよく、アニ友と行くアニカラだと、(男声陣がいない場合に限るけど)このオープニングを自分で歌うことが多い。どこまでも広がっていけ、というこの声は、パンジャ、レオ、ルネと続いたアフリカ三大の王者たちの、君臨する世界そのもののような気がする。
平野さん、ご冥福をお祈りします。