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2014_09
28
(Sun)01:01

朗読劇 『eclipse』 安倍清明と藤原道長とか

 一昨年、「CROSS ROAD」という朗読劇を見たが、そのシリーズを現在、日比谷の「シアタークリエ」で上演中。金曜日に観たので、すぐにアップしたかったけど、昨日はしんどくて寝てしまったのだった。

 シアタークリエ 『eclipse』
 “サウンドシアター”というシリーズ。

 ストーリーは素晴らしく面白いのと(脚本家はやっぱりある種の天才だろうと思う)、仕掛けがいろいろあるわりに、芝居は、ストレートプレイではなくて朗読のみ。これがまた想像を刺激してとても良い。音楽は小編成の生演奏で、演奏するのは4人dかけだが、これがまたすばらしかった。観るのはクロスロードに続いて2回目だったけど、今回は背景の凝りが普通ではなかったうえ、演出の面白さが群を抜いてたし、役者さんは皆、凄い。

 碓井将大/伊礼彼方/山寺宏一/寿美菜子・豊崎愛生(Wキャスト)/真琴つばさ
 演奏:土屋雄作(Vn)、小湊昭尚(尺八・笛)、齋藤純一(ギター)、美鵬直三朗(太鼓・鳴り物)
 手妻:藤山大樹

 中でも山寺宏一さんは、いろんな意味で支えている感じがします。主に清明の親友ともいえる一人、藤原の道長を演じたのですが、これが三つの時代を演らなければならない。コミカルに笑わせる科白とかも此処に振られていることが多くて、感情を持っていかれる感じでした。
 主役の安倍清明を演じた碓井さんは、若いけどすごい存在感だった。科白少ないのにね。

 本当は金曜の夜にアップしてあと3日、当日券ありますよって案内したかったけど、もう忙しくて無理だった。
 今日の昼公演はもう間に合わないかな。明日までありますので、本日9/28(日)13時・18時、9/29(月)14時と、ご興味とお時間のおありの方は、当日券確認の上、、、とか思います。少しお高めですけどねぇ。

[・・ちとこぼれ話]
・ ・ ・


 実は、終演後、楽屋にうかがったら山寺さんと少しお話できました。うふ(*^_^*)
 (これにはウラワザがあり、音楽メンバーと知り合いなのだ)
 1昨年も観たのでその時の話と、今回の感想を申し上げただけですが。やっぱり「二つの時代と別の人物を演じるので、最初に声が出た時にその空間に飛んだとわかるように」語れと演出家に言われたそうです。そう感じたのだから素晴らしい。生で声をお聞きしたのは本当に久々だったのですが、役者さんの声音の説得力というのはすごいとしか言いようがない。若い声優さんも上手く素晴らしいのですが、体の奥底からにじみ出るホンモノ感というのですかね、気合入れてしゃべる感が出るとどうしても首から上の仕事になってしまうので、それが無い、感じられない、、のでないと共感できないのです、私。
 今回の朗読劇はそのあたりは皆さん素晴らしくて、年齢やキャリア関係なく、鍛えられている方々で構成されているのだなと思いました。

 珍しい、そして手間のかかる「和物」です。そういえば皆さん、水干を来て登場。それだけでも見る価値ありでしたよ。山寺さんの水干姿も素敵♪ ・・・これって単なるミーハーですね★

 内容についても興味深かったです。「藤原道長」の後半生の生涯についての新しい解釈(もちろんフィクションですが)を与えたということ、安倍清明ものではほぼ敵対関係に描かれることの多い蘆屋道満を“親友”という位置づけにしたこと。それによって描かれる物語の奥深さ。“物語”としても、とても面白かったです。

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