音楽三昧、続き♪ ニューイヤーコンサート
休むなら休めばいいっていうのにねー、またぞろコンサートホールへ出かけているんですね(笑)。
完売公演、大人気のサントリーホールシリーズ。ジルベスタ―コンサートもあり、ニューイヤーコンサートも1日・2日・3日と三が日やってしまうのですから、気合が入っています。しかも、サントリーホールといえばウィーン! ウィーンからフォルクスオパー・管弦楽団とバレエ団が来て、ここを皮切りに全国ツアー(北海道まで行きます)です。
その2日目に行ってきました。

実はジルベスタ―のあと、いったん帰って眠りまして、午後からダンナの実家へ。よめモード(^_^)。
とはいえ、ここんちのヨメは、ぐーたらでして。
「ご飯食べにいらっしゃい」という、義母のお誘いにほくほくと、本当に、飯食って、お話して、泊まってくるだけ、という(笑)。いいのかこれで。
夜は19時から「ニューイヤーコンサート」をテレビで視聴。去年はその場にいたんだよなーと思いながら、テレビの前で食事しながら3人でいろいろお話。ゲストに『モーツァルト!』出演中の井上芳雄さんと、音楽評論家・船木さん。どっちも好きな方なので、聞いていて楽しかった。井上さんてオーラありますねぇ。
今年の指揮者はメータだったし、コンマスはキュッヒルさんでした。……残念ながら去年とはえらく違う雰囲気で、本当にウィーンな感じでシアワセに楽しめました。バレンボイムの気合入ったのも良かったですけどねぇ、やっぱり船木センセイが仰っていたように「ご家庭に招かれた感じ」がウィーンの良さです。
営業用かどうかはわかりませんが、フィルの人たちも皆、楽しそうに演奏している。アンネンポルカや最後の「ドナウ」なんかになると、もう「どこから音出してんの?」って感じに、響きそのものが沸いてきて、ともかく「あぁいいなぁ……」と思わせてくれる。皆さん「華やか」と仰いますが、私はなんだか「とても懐かしい」気持ちになれます。
そして明けた2日。次はサントリーホールへGo!。
正月2日はニューイヤーコンサートに行きたい、という義母のために、チケットはこちらで用意。3人で出かけてきました。

この、「ニューイヤーコンサート」、これもあちこちでやっておりますが、サントリーホールのこれは、やっぱり本場もんといいますか。……正直、純粋にお客の立場で聴くなんてことめったにないものですから、マジ感動いたしました。なんといっても、透明感があるというのか。演奏する方もウィーンそのものといいますか。楽しげで、愉快で、会場も一体となって、新年を喜ぶ、ウィンナワルツの響の中にいられましたからね。
テレビで演っていた「ウィーン」は、「ウィーン・フィル=ウィーン国立歌劇場管弦楽団の楽員たちによる自主オーケストラ」でございます。シュターツオパーとかムジークフェラインで演奏会やってる方。そしてまた、来日中の「ウィーン」は、「フォルクスオパー=ウィーン・フォルクスオパー管弦楽団」とそのバレエ団です。同じウィーンですが、コンセプト、全然違います。どちらも特徴のある箱でして、私はどっちも大好きです。
何よりも違うのは、フォルクス(民族)オパーは名前の通り、オーストリーにこだわります。オペラやその他もドイツ語なんですね。『ボエーム』とか結構、笑えますが。来日したダンサーたちはウィーンのワルツやダンスを伝える伝統芸能の継承者の役割も担っているそうです。バレエではないダンスを見せていただき、これは私も知らなかったので感激。現地ではなかなか見られないんですよ、はい。
昨年は同じ3人(ダンナと義母と私)で、本当にウィーンにいたわけですが、遠くにありて思うのもよかろうと思ったのでした。懐かしいような、泣けそうなような。この人たちは、本気で誇り高くウィンナ・ワルツを演奏しているのだなと感じるのです。「ウィーンの森の物語」とか、もう“自分ち感”満載で。セカンドヴァイオリンの後打ちを、あんなに素晴らしく弾く人、目の前で見たのは初めてです。
聴いていて、『このホールの徹底したお正月』ぶりにも感服。なにせ、ジルベスタ―コンサート(年越し)をやって、その日、少し閉じて清掃が終わったら、すぐに1月1日のニューイヤーコンサート。しかも三日連続ですよ。普通しません。ジルベスタ―やったら正月は休む。ニューイヤーがある人は晦日と大晦日は休む。。。両方、しかもエラい人たち皆さん、正装して立ってらっしゃいました。大変でしょうけど、素敵です(お正月のご挨拶もできたし)。
日本人は何故こんなにウィーンに惹かれるのか?
それをブランド志向、で片づけることは簡単ですが、、、別段憧れていたわけではない私にしても、「何故か、好き」……あの醸し出す歴史と、頑固と紙一重の誇り高さと、それとは真逆なようなおおらかさに。包まれていると、クラシック音楽の故郷へ帰るような気持ちになります。そういえば12月にはミュージカルの『モーツァルト!』も観たのでした。これは私ども、ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場という、『魔笛』が初演された劇場で初演を観たのですね。
一期一会、という言葉がよく使われますが、音楽や舞台芸術というのもまさにそれだといつも思います。
なんだか幸せな2015年の幕開けでした。
参考資料までに。↓これはフォルクスオパー(今回、生演奏を聴いたオーケストラの本拠地)です。

↓劇場の中はこんな感じ。小ぶりでとても素敵な劇場で、個人的にはシュターツより好きかな。


↑おととし観た、「ヘンゼルとグレーテル」の一場面。親子向けなのですが、
非常に完成度が高くエンタメ感満載の、素晴らしいオペレッタでした。
あちらの感心するのは、子ども向けの素晴らしいミュージカルや
オペラがたくさんあること。演出と、プログラム(紙の)が
とても工夫を凝らしてあって素晴らしかったです
↓こちらは、ウィーン・フィルのオシゴト場。リングの一角にある
国立歌劇場(シュターツオパー)。オケの本拠地はムジークフェライン(楽友協会)
なのですが、そちらの写真は見つからなかった。
黄金のホールといわれ、テレビで見られますよね。


今年も楽しく音楽も、観たり聴いたり、また演奏したりしていきたいと思います。